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感染症の特徴と予防

更新日:2024年8月20日 ページID:034084

目次

感染症を予防しよう

感染症の基本と流行しやすい感染症についての正しい知識を学んで予防しましょう!

感染症について知ろう ~正しい知識で正しく予防~

資料:感染症について知ろう~正しい知識で正しく予防~(PDF形式 1,073キロバイト)

新型コロナウイルス感染症を予防しよう

資料:新型コロナウイルス感染症を予防しよう(PDF形式 1,146キロバイト)

インフルエンザウイルスを予防しよう

資料:インフルエンザウイルスを予防しよう(PDF形式 1,280キロバイト)

ノロウイルスを予防しよう

資料:ノロウイルスを予防しよう(PDF形式 3,197キロバイト)

腸管出血性大腸菌感染症

大腸菌は生活環境にありふれた細菌ですが、大腸菌の中でも毒素を産生して、出血を伴う腸炎や血便、下痢等を引き起こす細菌が腸管出血性大腸菌です。抵抗力の弱い乳幼児や高齢者では発症リスクが高い感染症です。

腸管出血性大腸菌感染症患者発生状況(長崎市)

令和元年 令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年※
発生数 6 28 12 16 15 10
うち患者 4 5 11 15 9 7
うち無症状病原体保有者 2 23 1 1 6 3

※令和6年10月24日時点の累積報告数

感染源

加熱不十分な肉類、未消毒の井戸水、漬物、不衛生な生野菜等

感染経路

菌に汚染された飲食物を食べることや、保菌者の便で汚染された場所に触れた手指を介して、口から菌が入ることで感染します。

潜伏期間

2日から7日程度

症状

下痢、血便、腹痛、発熱、吐き気、嘔吐があります。便は水様性下痢から粘血便、鮮血に近い便が見られることもあります。合併症として溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症すると、腎臓や脳などに後遺症を残す恐れがあります。

予防策

  • 調理や食事の前、トイレ・オムツ交換のあとは石鹸手洗いをします。
  • 肉、魚、野菜などの食品は十分に加熱します。(75度、1分以上が目安です。)
  • 生肉を扱った箸で、他の食品を扱わないようにします。焼肉はトングで加熱し、焼けた肉は箸でつかみます。
  • サラダ等の生野菜や調理品はすぐに食べます。保管する場合は冷蔵にし、再加熱して食べます。
  • 台所、まな板、包丁などは熱湯消毒をします。

症状が出たときは

血便に気づいたらすぐに受診し、自己判断で下痢止めは飲まないでください。
下痢症状があるときは、入浴を控えるか、シャワー浴または最後に入浴します。また、プールや共同浴場の利用は避けます。
家族内であってもタオルの共有は避けます。

その他詳しい内容(関連リンク)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

農作業やレジャー等、屋外活動中にマダニに咬まれることがありますが、これらのダニは病原体を保有していることがあり、咬まれると重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や日本紅斑熱などの感染症を発症することがあります。重症化することもありますので、注意が必要です。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、2009年になってその存在が知られるようになりました。SFTSは春~秋にかけて患者数が増加しますが、長崎市においても例年より多くの発生届を確認しておりますので、野外では適切な予防策をとりましょう。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発生状況

令和元年

令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年※
長崎市 3 4 2 7 5 3
長崎県 8 6 6 13 13 11
全国 101 78 110 118 134 104

※令和6年10月24日時点の累積報告数

感染経路

ウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染します。

潜伏期間

マダニに咬まれてから6日~2週間程度

症状

主に発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が出現します。時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳、咽頭痛)、出血症状(紫斑、下血)を起こします。

予防方法

マダニに咬まれないように気をつけることが重要です。

  1. 草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくします。
  2. 屋外活動後は入浴するか身体や服をはたき、マダニに咬まれていないか確認します。
  3. マダニに吸血された場合には、皮膚科などを受診して処置。
  4. 近年、SFTSを発症したネコ及びイヌの症例が確認されており、これらの動物の血液や糞便からSFTSウイルスが検出されています。動物を飼育している場合、過剰な触れ合い(口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝ることなど)は控えましょう。(平成29年7月には、体調不良のネコからの咬傷歴のあるヒトがSFTSを発症し、死亡した事例が確認された旨の通知がありました。稀な事例ではありますが、発症したネコや犬の体液等からヒトが感染することも否定できないことから、ペットの体調に注意し、体調不良の際には、過剰な接触を控えたり、早めに動物病院を受診するなどの対策をお願いします。)
  5. 動物に触ったら必ず手洗い等をします。
  6. 動物のマダニは適切に駆除します。飼育している動物の健康状態の変化に注意し、体調不良の際には動物病院を受診します。
  7. 野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりません。野生動物との接触は避けてください。
  8. 体に不調を感じたら、早めに医療機関を受診します。受診する際は、ペットの飼育状況やペットの健康状態、また動物との接触状況についても医師に伝えます。

その他詳しい内容(関連リンク)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(厚生労働省)
重症熱性血小板減少症候群に関するQ&A(厚生労働省)
マダニ対策、今できること(国立感染症研究所)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(国立感染症研究所)
ダニ媒介性感染症(長崎県医療政策課) 
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に係る注意喚起について(厚生労働省)

麻しん(はしか)

麻しん(はしか)は海外における流行が報告されており、令和6年に入り国内においても、海外からの輸入症例を契機とした感染伝播事例が報告されています。

麻しん(はしか)の発生状況

令和元年 令和2年 令和3年 令和4年 令和5年

令和6年※

長崎市 0 0 0 0 0 0
長崎県 0 0 0 0 0 0
全国 744 10 6 6 28 34

※令和6年10月24日時点の累積報告数

長崎市で麻しん(はしか)が最後に確認されたのは平成23年(2011年)です。

感染経路

空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いと言われています。

潜伏期間

感染から10~12日間

症状

感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が出現します。

予防策

麻しんは感染力が強く、空気感染もするため、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんワクチンが有効な予防法です。最近は成人の麻しん患者の割合が増加しています。定期接種の対象者だけではなく、医療・教育関係者や海外渡航を計画している成人も、麻しんの罹患歴や接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。

その他詳しい内容(関連リンク)

麻しんについて(厚生労働省ホームページ)
乳幼児むけ予防接種医療機関一覧(長崎市子育て応援情報サイト「イーカオ」)

手足口病

令和6年は全国的に手足口病患者の報告数が増加しています。手足口病は、口の中や手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる病気です。子どもを中心に夏に流行します。

感染経路

感染した患者の病原体を含んだ唾液が、咳やくしゃみによって飛び散り、そのしぶきを吸い込むことでの感染(飛沫感染)、病原体を直接手で触ることでの感染(接触感染)、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)があります。

潜伏期間

3日から5日程度

症状

口の中、手のひら、足底や足背などに2~3ミリメートルの水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常はありません。

予防策

一般的な感染対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。特におむつを交換する時には、しっかりと手洗いをしてください。手洗いは、流水と石けんで十分に行ってください。また、タオルの共用はしないようにしましょう。

症状が出たときは

手足口病は基本的には軽い症状の病気であり、経過観察を含め症状に応じた治療となります。まれに、髄膜炎や脳炎などの合併症などが起こる場合があるため、高熱が出る、発熱が2日以上続く、嘔吐する、頭を痛がる、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速く息苦しそう、水分が取れずおしっこがでない、ぐったりしているなどの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

その他詳しい内容(関連リンク)

手足口病に関するQ&A(厚生労働省)

お問い合わせ先

市民健康部 感染症対策室 

電話番号:095-829-1172

ファックス番号:095-829-1221

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(11階)

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