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自殺予防 ~大切な「いのち」を守るために~

更新日:2023年2月10日 ページID:004612

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自殺の現状と背景

令和3年の自殺者は全国で21,007人となり、新型コロナウイルス感染症の流行後特に若者や女性の自殺者数が増加傾向にあります。また、長崎市では毎年70人前後の方が自殺で亡くなっており、自殺は特別なことではなく、誰にでも起こりうる身近な出来事になっています。 
自殺には身体やこころの病気などの「健康問題」、多重債務などの「経済問題」、家庭の悩みや介護疲れなどの「家庭問題」、過重労働などの「勤務問題」、いじめなどの「学校問題」と様々な原因があります。このような問題が複雑に絡み合うことで、自殺のリスクが高まることがわかっています。
多くの自殺は、本人の意思や選択の結果ではなく、心理的に「追い込まれた末の死」なのです。

こころのサインに気づいていますか

自ら命を絶った人の直前のこころの健康状態をみると、大多数は「うつ病」や「アルコール依存症」などのこころの病気にかかっていたというデータがあります。
さまざまな悩みによって心理的に追い詰められた結果、うつ病などのこころの病気になると、その影響によって正常な判断ができなくなり、自殺しか解決策がないと思い込む傾向が強まります。
「うつ病」は、知らず知らずのうちにかかっていることも少なくありません。次のような兆候があった時は、早めの対処が必要です。

~自分で気づく変化~

眠れない(途中で目が覚める、早朝に目覚める)
食欲がない
今まで楽しんでやれたことが、楽しめない
これまで楽にできたことが、おっくうに感じられる
イライラする
人に会いたくない
わけもなく疲れたような感じがして、元気がでない

~まわりの人が気づく変化~

以前と比べて表情が暗く、元気がない
体調不良の訴えが増える
反応が遅く、ぼんやりしていることが多い
仕事や家事のミスが増える
遅刻、早退、欠勤が増える
周囲との交流を避ける
飲酒量が増える

こういった症状が2週間以上続く場合は、「うつ病」の可能性があります。うつ病の早期発見と適切な治療は、自殺防止の第一歩です。
かかりつけ医か精神科、心療内科を受診することも大切です。ご本人が相談などを嫌がる場合は、ご家族や周りの人だけでもぜひ相談してください。

健康ですか あなたのこころ
ストレスチェックをしてみましょう!!(長崎市こころのめがね)

大切な「いのち」を守るために、あなたにできること

悩みを相談されたり、「死にたい」と打ち明けられた際は、まず相手の話をゆっくり聞いてあげてください。悩みを解決しようとアドバイスしたり、何とか自殺を思いとどまらせようと意見をするよりも、相手の気持ちに寄り添うことが大切です。

1.気づき 家族や仲間の「変化」に気づいて声をかける

発言や行動、体調の変化など「いつもと違う変化」や「自殺のサイン」に気づき、「眠れていますか?」など声をかけるといった関わりを持つようにしましょう。

2.傾 聴 本人の気持ちを傾聴し、耳を傾ける

「話を聞くことは、悩みを抱える人への最大の支援」とも言われます。判断や批判、表面的な励ましなどはせず、つらい気持ちをありのまま聞くことが大切です。

3.つなぎ 早めに専門家に相談するよう促す

こころの病気や社会・経済的な問題を抱えているようであれば、専門の窓口につなげましょう。相談を受けた側も、一人では抱え込まず、プライバシーに配慮したうえで、本人の置かれている状況や気持ちを理解してくれる家族、友人などへ協力を求め、連携をとりましょう。

4.見守り 温かく寄り添いながら、じっくりと見守る

見守る立場の人がいることは、孤立を防ぎ、安心感を与えます。「つらくなったら相談してほしい」といった姿勢で、ひとりではないことを伝えていくことは、自殺の危険性が高い人にとって大きな支えになります。

こんなサインに気をつけて

自殺の危険性が高まっているときは、次のようなサインが見られるので、注意が必要です。

うつ病の症状がみられる(不眠がつづく、元気がない、仕事や家事の能率が落ちる、自分を責める)
原因不明の体調不良が長引く
アルコールの量が増える
安全や健康が保てない(治療の中断、けがや事故が多くなる)
家族や職場の人と距離をおくようになった
仕事、家族、地位など本人にとって価値のあるものを失う
重症の病気にかかる
死にたいと口にする

もし、死にたいと打ち明けられたら

1.時間をかけてじっくり話を聞く

驚きと不安を抱くかもしれませんが、まずはじっくり話を聞き、「死を考えるほどつらい気持ち」を受け止めてください。

2.話をそらしたり、安易な助言はしない

せっかく勇気をだして打ち明けたのに、「分かってもらえなかった」という絶望感を強めることにもなりかねません。
励ましたり、無理に答えをだそうとせず、相手のつらい気持ちに寄り添ってください。

3.自殺してほしくないと伝える

自殺についての話をすることで、自殺を助長することはありません。「生きていてほしい」という思いを伝えてください。

4.十分に話を聞いたうえで、自殺以外の解決策を一緒に考える

専門窓口や医療機関に相談することもすすめてください。

自殺のサインに気づく「ゲートキーパー」

「ゲートキーパー」とは、自殺しようとしている人のサインにいち早く気づいて、適切な対応ができる人のことを言います。専門家でなくても、身近な人がゲートキーパーになれます。
長崎市でもゲートキーパーを増やすための研修会(出前講座)を行っています。自治会・職場などのみなさんでぜひご利用ください。
・お問合せ 長崎市地域保健課 ☎095-829-1153 もしくは、
広報広聴課 市政と暮らしの出前講座をご確認ください。

ひとりで悩まず、相談してください

自殺予防やこころの健康を支援する相談窓口 

相 談 内 容

相 談 機 関

電 話 番 号

受 付 時 間

自殺や様々な心の悩み

長崎いのちの電話

095-842-4343

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※第1・3土曜日は9時から24時間

健康問題や自殺に関する相談

(心の健康・

自死遺族支援など)

長崎市地域保健課

095-829-1153

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8時45分~17時半

月曜~金曜(祝日除く)
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市民相談

(法律相談や民事相談など)

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市民相談窓口

095-829-1231

8 : 45~12 : 00、13 : 00~17 : 30 月曜~金曜(祝日除く)

消費生活相談

(消費生活のトラブル、多重債務など)

長崎市消費者センター

095-829-1234

10時~17時

火曜~日曜・祝日(月曜が祝日の場合はその翌平日が休業、年末年始休業)

経済的な相談

(家計管理、生活上の不安、就労支援、住居確保給付金など)

生活支援相談センター

(長崎市社会福祉協議会)

095-828-0028

9時~17時

月曜~金曜(祝日、年末年始を除く)

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長崎市生活福祉1・2課

または東・南・北総合事務所

095-829-1144

8時45分~17時半

月曜~金曜(祝日除く)

高齢者の問題

(介護の悩みや高齢者虐待など)

地域包括支援センターまたは総合事務所

最寄りの地域包括支援センターや総合事務所が不明の場合は、095-822-8888(あじさいコール)

24時間子供SOSダイヤル

(親子ホットライン)

(いじめ・不登校・子どもに関する相談)

長崎県教育センター

0120-0-78310

24時間 年中無休

こども・子育てイーカオ相談

(子育て全般の相談)

長崎市子育てサポート課

095-822-3725

8時45分~17時半

月曜~金曜(祝日、年末年始を除く)

アマランス相談

(男女の性差別や家庭問題、夫婦や家族・恋人のこと、DVやセクハラ問題など)

長崎市

人権男女共同参画室

095-826-4417

毎日(年末年始を除く)10時~12時、13時~16時

毎週水曜日(祝日・年末年始を除く)18時~20時 電話相談のみ

SNSで悩みを相談できる窓口(厚生労働省 まもろうよ こころ)
みんなの情報交差点 カチッ!(長崎県 悩みを抱えている人のサポートサイト)

大切な人を自殺で亡くされた方へ

長崎市では、NPO法人自死遺族支援ネットワークReと共催で、遺族の「つどい」を開催しています。自ら命を絶たれた方のご遺族が出会う場を提供し、胸に抱えた思いを語り合うことを通して、こころの安らぎや自分らしさを取り戻していくことを願っています。
・日時や会場については、広報ながさきに掲載します。
・参加は無料です。当日の参加は匿名でも構いませんが、前日までに下記までお電話で申し込みが
必要です。
・無理に話さなくても、話を聞くだけでも結構です。
・お問合せ 長崎市地域保健課 ☎095-829-1153
NPO法人自死遺族支援ネットワークRe(新しいウィンドウで開きます)

お問い合わせ先

市民健康部 地域保健課 

電話番号:095-829-1153

ファックス番号:095-829-1221

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(11階)

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