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更新日:2021年7月12日 ページID:037092
抗議文
2002年02月15日
連合王国首相
トニー・ブレア 閣下
長崎市長 伊藤一長
本日、貴国が米国と共同で、米国ネバダ州の地下核実験場において臨界前核実験を実施したとの報道に接しました。
貴国が臨界前核実験を強行したことは、CTBTの一日も早い発効に向けた国際社会の努力を踏みにじり、世界の人々の核軍縮への願いを無視した暴挙であります。
ここに私は、貴国の臨界前核実験に対し、被爆都市長崎の市民とともに厳重に抗議します。
特に貴国は、1991年11月の地下核実験以降、10年以上にわたり臨界前核実験を含め一切の核実験を実施しておらず、1998年4月6日にはCTBTの批准もしています。それだけに核保有5か国の中では、核軍縮への主導的役割を果たすことのできる国として期待されていましたが、今回の実験強行は私たち長崎市民にとりましても大きな衝撃でありました。
貴国が3番目の臨界前核実験実施国となったことで、他の核保有国即ちフランス、中国が臨界前核実験を誘発する恐れもあり、さらには核疑惑国を巻き込んだ核軍拡競争の再来すら懸念されます。
ここに、貴国が、核兵器の開発につながるあらゆる核実験を完全に中止するよう求めるとともに、貴台がアメリカ合衆国とロシアの大統領に対し、核軍縮を働きかけるなど、積極的なイニシアチブを発揮されるよう要請いたします。
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