プロフィール
芸術の原点は生命の条件と同じく進化にあり、進化には未来が存在し、終着駅はありません。絵画はモチーフ(心)とテーマ(表題)が同居しますが、 私は気品の高い作品を制作したいと自らに言い聞かせて描いています。そしてその作品が多くの見る方々に共感を呼ぶことで、その存在感が生まれ、制作の意義を感じるものと信じています。
須加五々道
新しい日本画の創造
須加五々道は長崎市旭町に生まれ、長いヨーロッパ生活と、中国をはじめとする世界各国への度々の歴訪の結果、画材・技法・表現の相違はあっても絵画としての途は一つであることを確信し、世界に通用する新しい絵画芸術の創造を目指してきました。
作品は、水墨画の技術を基調に西洋美術の遠近法を融合させた独特の画風で、「新日本画」と呼ばれています。繊細な墨線で描かれた日本の風景美・自然美は、観る者に、大気、色彩、光、人の眼でとらえられる現実を超えた究極の美を感じさせることでしょう。
また、横浜市を拠点にした美術団体「墨瓔会(ぼくようかい)」を設立し、自身の研鑽の成果を示すと同時に、後進の指導・育成にも力を注いできました。
略年譜
- 1913年(大正2年)
5月15日長崎市旭町に生まれる
本名:須加道男
- 1935年(昭和10年)
東亜美術研究所卒業
- 1938年(昭和13年)
渡仏、1946年(昭和21年)帰国
- 1959年(昭和34年)
横浜市に墨瓔会(ぼくようかい)設立
- 1986年(昭和61年)
中国の招聘で近代絵画の基礎理論を指導
- 1987年(昭和62年)
EC主催、オランダ国立オルゴール美術館にて墨瓔会美術展開催
- 1989年(平成元年)
EC主催、フランス・マルセーユ公立美術館にて墨瓔会美術展開催
- 1990年(平成2年)
長崎旅博覧会支援事業として、墨瓔会新日本画展開催
- 1991年(平成3年)
国連主催、世界ピース・メッセンジャー国際会議において、須加五々道墨瓔会展を開催
- 1992年(平成4年)
長崎県民表彰受賞
- 1999年(平成11年)
作品「農婦」が世界40ヶ国のアーチスト出品展においてフランセーズ大賞を受賞
- 2000年(平成12年)
作品「緑翠」が国際審議委員会選定会議において海外芸術交流協会イタリア本部最高賞を受賞
- 2002年(平成14年)
横浜文化賞を受賞
- 2003年(平成15年)
ルーブル美術館で開催された「美の革命展」において、プリ・デ・リオン賞及びトリコロール芸術平和賞を受賞
イタリア・ミラノ芸術家協会正会員に認定
- 2008年(平成20年)
10月16日諫早市の病院にて死去する。(95歳)