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更新日:2024年7月9日 ページID:023276
かつて日本で唯一海外に開かれ、様々な人や文化が上陸した長崎。
和(日本)、華(中国)、蘭(オランダ、ポルトガルなどの西洋)との交流の中で、
和・華・蘭が絶妙にブレンドした個性的な料理、それが、「ながさき和・華・蘭グルメ」です!
「おひれをどうぞ」の挨拶から始まる「卓袱料理」。
おひれ(吸い物)のあとは、朱塗りの円卓に並べられた刺身、湯引き、煮豆、長崎天ぷら、豚の角煮など、季節の食材を使った多彩な料理をいただきます。それぞれの料理は大きな器に一盛りにされ、円卓を囲んだ各人が小皿に取り分けていただくというスタイルです。
「卓袱料理」の「卓」はテーブル、「袱」はテーブルクロスを意味し、中国料理の膳の形が基本。そのはじまりは江戸時代、唐人たちが長崎の市中に住んでいた頃に伝えられたと言われています。ポルトガルやオランダとも交流のあった長崎は、時代を経る中で、中国伝来のその料理に、和食、洋食のアレンジも加えていきました。そうして、「卓袱料理」は長崎独自の和・華・蘭グルメへと発展を遂げたのです。
上座も下座もない円卓を囲んで、和気あいあいといただく「卓袱料理」。身分制度のあった当時としては非常に画期的なこの食文化も、さまざまな国や街から人々が集い、新しい風薫る長崎だからこそ受け入れられたスタイルだったのかもしれません。また、四季折々の地元の食材もふんだんに使っており、もっとも長崎らしい郷土料理と言えるでしょう。
海に面して、複雑な海岸線や潮流が絶好の漁場を生む長崎は、美味しい魚介類がいっぱい!タイやサバ、イサキなど、全国でも屈指の水揚げ量を誇る魚も豊富です。
他にも、鯛を惜しげもなく丸ごと一匹使った「鯛の塩釜焼き」や、新鮮で豊富な海産物をぜいたくに使った「長崎のかんぼこ」、「長崎おでん」など、どれも水産県・長崎ならではの素材の良さと贅沢な美味しさが際立ちます。
明治中期、当時大勢いた中国人留学生に、安くて栄養価の高いメニューをと考案されたのが「長崎ちゃんぽん」。
そして、ちゃんぽんのバリエーションとして生まれたのが「長崎皿うどん」です。
各中華料理店には独自の味があります!各店舗自慢の「ながさきの食」の定番を、食べ比べてみてください。
ピラフとスパゲッティ、トンカツが一皿に盛られたボリューム満点の贅沢メニュー 「トルコライス」。
名前の由来は諸説ありますが、店舗によってステーキやシーフード、オムライスなどいろいろなバリエーションも豊富で、美味しさは折り紙付です!
友達同士で数種類注文し、シェアして食べるのもオススメ。
「大人のお子様ランチ」とも言うべきトルコライスは、ちゃんぽん・皿うどんに並ぶ、長崎市民のソウルフードなのです。
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