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更新日:2023年5月18日 ページID:004936
姉妹都市提携等の形式にとらわれず、自由、気軽に付き合え、市民や民間交流団体が主体となって実質的な交流を行うことを相互の都市が意思確認した都市のことで、民間交流の促進を目標としています。
長崎市は、海外6都市との間で歴史的なつながりをもとに姉妹都市提携を行っています。人口45万人規模の都市としては全国でも多い部類に入ります。
姉妹都市は、共通の歴史や文化等を背景に、特定分野に限られない幅広い交流を行うものですが、最近では全国的にその提携数はあまり伸びておらず、そのかわりに姉妹都市提携によらない新たな都市間交流の形態が増加してきています。
本市においても、「長崎市国際化推進計画」の中で、姉妹都市提携等の形式にとらわれず、市民や民間交流団体が主体となって自由、気軽な交流を行う「市民友好都市」の提携を視野に入れた都市間交流を推進する旨が謳われています。
今後とも、本市が歴史豊かな国際文化観光都市として発展していくために、「歴史・文化・経済等何らかの分野において本市とのつながりがあって、それに基づいた交流を促進することが両市民友好と本市の国際化に資すると期待できること」を提携の要件にした「市民友好都市」を推進していきます。
日本の近代化に多大な貢献をしたトーマス・グラバーが幼少期を過ごしたスコットランド北東部の港町。イギリス4番目に古いアバディーン大学を有するなど、古い歴史を持つこの街は、花崗岩(かこうがん)の産地でもあり、街中には重厚な石造りの建物が立ち並び、「花崗岩の街」とも呼ばれています。
スコットランド第3の都市であり、北海油田が発掘されて以来、資材、食料などの補給基地として街の経済は発展してきました。現在は水素で走るバスを数多く保有するなど世界的なエネルギー転換においてリーダーシップを発揮しています。
長崎市とアバディーン市は日本の近代化に多大な貢献をしたトーマス・グラバー氏との歴史的なつながりがあり、両市のロータリークラブが1996年(平成8年)よりトーマス・B・グラバー奨学生の相互派遣を行うなど市民が主体となった実質的な交流が行われていることから、長崎市から提案し、提携を行いました。
時期 |
主な交流状況 |
1995年(H7) |
・長崎青年会議所の2名が、スコットランドのグラスゴーで開催される「'95JCIグラスゴー世界会議」に出席した際、アバディーン市長表敬訪問をするとともに、アバディーン青年会議所、グラバー生誕地を訪問。 |
1996年(H8) |
・長崎ロータリークラブ及び長崎北ロータリークラブとアバディーンロータリークラブによる交換留学生受入・派遣(以降、隔年で受入・派遣)。 ・アバディーン市から「長崎居留地まつり」に参加するため、スコットランド・グランピア・ジャパン財団が派遣した親善大使として、バグパイプ奏者のジェフリー・フィリップ氏が来崎。まつりで市民にバグパイプの演奏を披露。 |
1997年(H9) |
・長崎市民30名が、長崎新聞社主催「トーマス・グラバーの故里を訪ねて―ロンドン・スイス・パリの旅」の途中でアバディーン市を訪問。戸塚刺しゅう協会長崎支部によるグラバー図譜刺繍絵28点を寄贈。 ・長崎日英協会第1回親善訪英団22名が、マーガレット・ファークァー市長を表敬訪問。グラバー縁の地を視察。 ・三菱重工がブレーヘッド邸をアバディーンにある公的団体グラバー・トラストへ寄贈。グラバーを顕彰する記念館「グラバー・ハウス」として整備。 ・アバディーンシャイア区フレーザーバラの民間団体 トーマス・ブレイク・グラバー財団(1997年(平成9年)1月設立)理事長 アン・マルコム氏一行14名が、居留地まつりに参加し友好を深めるため来崎。グラバー顕彰式にも参加したほか、伊藤 一長 市長、野﨑 元治 長崎日英協会会長を表敬訪問。 |
2000年(H12) |
・長崎県立美術博物館で「英国アバディーン美術館所蔵 イギリス/フランス近代名画展」開催。 |
2008年(H20) |
・日英修好通商条約締結150周年記念日英人物誌セミナー(主催:自治体国際化協会)がロバートゴードン大学(アバディーン市)で開催され、長崎からは長崎総合科学大学 ブライアン・バークガフニ教授が講演。 |
2010年(H22) |
・市民友好都市提携締結。 |
2012年(H24) |
・ブライアン・バークガフニ教授を中心に長崎市民24人がアバディーン市とフレーザーバラを訪問。 |
2016年 (H28) |
・ラグビーワールドカップ2019におけるスコットランド代表チームの事前キャンプ調印式をエジンバラ市で実施。 ・アバディーン市長ジョージ・アダム市長が来崎。 |
2017年(H29) | ・アバディーン大学エルフィンストーン研究所長ほか1名が来崎し、西坂小学校6年生とスコットランド民謡など歌の交流を行う。 |
2019年 (R1) |
・「子どもゆめ体験」で、長崎市の中学生14人がアバディーン市を訪問し、ホームステイを体験。 ・田上市長が、ザ・スコティッシュサムライアワードを受賞。 |
中山市は悠久の歴史を持ち、中国の民主革命家である孫文(孫中山)の故郷であり、中国において著名人の名前に由来して命名された唯一の都市です。広東省南部に広がる珠江デルタの中南部に位置し、近隣には広州、さらに海を挟んで香港や深圳市と隣接しています。
珠江デルタ地域で最も製造業が盛んな重要都市のひとつであり、市内にはハイテク産業開発区が設置され、外資系企業も進出しており、家電、電子部品、自動車部品などの生産基地として、工業化が進んでいます。
中山市を紹介する動画がご覧いただけます。 コチラ(新しいウィンドウで開きます)
辛亥革命の指導者である孫文は、中華人民共和国・中山市の出身であり、また孫文を物心共に支援した梅屋庄吉は、長崎市の出身であることから、その歴史的な友情を顕彰し、市民や民間レベルでの交流を促進するため、提携を行いました。
時期 |
主な交流状況 |
2011年(H23) |
・李 武彪 中山市政治協商会議副主席をはじめとする訪問団が来崎し、市民友好都市提携締結。 ・長崎歴史文化博物館で特別企画展「孫文・梅屋庄吉と長崎」を開催。 |
2012年(H24) |
・中山市教育関係者が夏の教育旅行先として長崎市内を視察。 ・日中国交正常化40周年記念日中友好交流都市中学生卓球交歓大会(北京市)に両市の中学生で編成するチームが参加。 |
2013年(H25) |
・胡 頌科 中山市文化広電ニューズ出版局副局長一行が来崎し、新たな華僑施設建設の参考とするため、市内施設を見学。 ・中山美術館 劉 春潮 館長による漆画展が劉春潮漆画作品展開催実行委員会主催により開催。 |
2014年(H26) |
・長崎市で開催された「孫文・梅屋庄吉ミュージアム」開館式出席のため、 呉 月霞 中山市副市長一行が来崎。 |
2015年 (H27) |
・中山市教育局の朱 敏嫣さんが自治体職員協力交流事業(LGOTP)で来日し、主に長崎市の学校教育現場で研修を受け、長崎市立桜馬場中学校では授業を行う。 ・教育分野での協力と交流を促進するため、長崎市立桜馬場中学校と中山市華僑中学が友好学校提携締結。 ・中国人民政治協商会議中山市委員会 丘 樹宏 主席一行が来崎し、旧香港上海銀行長崎支店記念館で、孫中山文化交流会などを行う。 |
2016年 (H28) |
・中山市華僑中学一行が桜馬場中学校を訪問。 |
2017年 (H29) |
・「子どもゆめ体験」で、長崎市の中学生24人が中山市を訪問し、ホームステイを体験。 ・中山市華僑中学の生徒や教諭等21人が来崎し、子どもゆめ体験参加者等と交流会を実施。 |
2019年 (R1) |
・中山開放大学の屈 少雨さんが自治体職員協力交流事業(LGOTPで来日し、長崎市で研修を受けるとともに、学校や市民向け講座などで、中山市や中国を紹介。 |
2020年 (R2) |
・新型コロナウイルスの感染状況が深刻で、支援の要請もあったためマスクを送付。(湖北省1万枚、福州市6千枚、中山市6千枚)
・桜馬場中学校と中国・中山市華僑中学との友好協議書更新。 ・新型コロナウイルス感染予防支援のために、長崎市に対してマスクを寄付する旨申し出があり、マスク1万枚の寄贈を受ける。 |
2021年 (R3) |
・提携10周年を記念して、オンライン写真展「2つの都市・2人の賢人・100年の縁——中山と長崎、孫文と梅屋庄吉写真展」を開催。 |
ヴュルツブルク市は、バイエルン州北部のマイン川沿いに位置し、美しい建築物と美味しいフランケンワインの集積地として知られています。ドイツを代表する観光街道「ロマンティック街道」の起点としても有名です。
現地にはシーボルトの子孫が会長を務めるドイツ・シーボルト協会が存在し、同協会は、ヴュルツブルク市から旧ヴュルガーブロイ(市民醸造所)を無償で借り受け改装後、シーボルト博物館を開設しています。
ヴュルツブルク市を紹介する動画がご覧いただけます。 コチラ(新しいウィンドウで開きます)
ヴュルツブルク市は、 19世紀に出島の商館医として赴任し、日本の近代化に大きく貢献したシーボルトの生誕地です。ヴュルツブルク市には、シーボルトに関係する団体があり、また、日本から持ち帰った資料や遺品が数多く保管・展示されています。さらには、シーボルトの出身大学であるヴュルツブルク大学と長崎大学との間で、交換留学生の相互派遣が行われており、市民レベルでの人的交流も行われていることから長崎市から提案し、提携を行いました。
時期 |
主な交流状況 |
1996年(H8) |
・シーボルト記念館(長崎市)とシーボルト博物館(ヴュルツブルク市)が友好博物館提携。 ・「シーボルト生誕200周年特別展」出席のため、ウォルフガング・クライン・ラングナー シーボルト協会理事長(シーボルト博物館長)などが来崎。 ・長崎大学とヴュルツブルク大学が学術交流協定を締結(以降、毎年留学生を派遣)。 |
1997年(H9) |
・シーボルト博物館(ヴュルツブルク市)で原爆展を開催。 |
2000年(H12) |
・ブランデンシュタイン・コンスタンティン・ツェッペリン氏(シーボルトの末裔)にシーボルト記念館名誉館長を委嘱。 |
2003年(H15) |
・長崎市民文化訪問団がヴュルツブルク市を訪問し、シーボルト博物館に文桜創作人形「シーボルトの妻タキと娘イネ」を寄贈するとともに、長崎木版画同好会(代表 梶川 清彦)「木版展」を見学。 ・ウォルフガング・クライン・ラングナー シーボルト協会理事長が来崎し、日独市民交流の夕べに参加。 |
2005年(H17) |
・「日本におけるドイツ年」プレイベント(主催:ドイチェランド フロイデ長崎)出席のため、ウォルフガング・クライン・ラングナー シーボルト協会理事長が来崎。 |
2013年(H25) |
・田上 富久 市長一行がヴュルツブルク市を訪問し、市民友好都市提携締結。 |
2014年(H26) |
・シーボルト記念館開館25周年オープニングにウォルフガング・クライン・ラングナー シーボルト協会顧問一行が出席。 |
2015年 (H27) |
・クリスチャン・シューヒャルト ヴュルツブルク市長一行が、第70回長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列。 |
2016年 (H28) |
・第10回国際シーボルトコレクション会議が長崎市で開催され、ブランデンシュタイン・コンスタンティン・ツェッペリン氏をはじめ、オランダ、ドイツ、日本のシーボルト研究者が一堂に集う。 |
2017年(H29) | ・クリスチャン・シューヒャルト ヴュルツブルク市長一行が、第9回平和首長会議総会及び第72回長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列。 |
2018年(H30) | ・「子どもゆめ体験」で、長崎市の中学生16人がヴュルツブルク市を訪問。ホームステイはライデンで実施。 |
2019年 (R1) |
・アドルフ・バウアー副市長ら市民訪問団20人が来崎。 |
2021年 (R3) |
・モーツアルトフェスティバル100周年を記念し、両市のシンボルをモチーフにした記念アート作品をヴュルツブルク市から寄贈を受け、市立図書館に展示。 ・国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館とシーボルト協会の共催で「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」をヴュルツブルク市のシーボルト博物館で開催。 |
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