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更新日:2013年3月1日 ページID:000566
(ながしまきくとじえぞう)
指定年月日 昭和63年9月30日
所在地 長崎市立山1丁目1番1号 長崎歴史文化博物館
このような実在人物の肖像画は長崎では「お絵像」と称され、祖先崇拝の一環として盛んに描かれた。川原慶賀作の「お絵像」は他に数点遺存しているが、 本図はその落款(らっかん)と中島広足(なかしまひろたり)の賛文があるため貴重である。 落款と賛文から、慶賀75歳のおりに描かれたこと、広足が賛を記したのが万延元年(1860)であることがわかる。現存する他の慶賀作品の中に、制作年や慶賀自身の年齢を記したものは見出せないので、その意味で本図の価値は高い。
なお、慶賀の絵の特徴である写実性の一面が、本図に顕著に見られ、その優れた雰囲気描写とともに、慶賀の真価が発揮されたもので、絵画的価値の上でもすぐれたものと言える。
備考
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