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更新日:2013年3月1日 ページID:000632
(もくぞうせんじゅかんのんりゅうぞう)
指定年月日 昭和63年6月6日
所在地 長崎市脇岬町 観音寺境内
「みさきの観音」と呼ばれ、古くから信仰を集めてきた円通山観音禅寺の千手観音像で、像高は2メートル半に近い。頭上に十一面を戴き、頬の張りも豊かで、おだやかに見おろす円満な面相はいかにも藤原彫刻のふくよかさを伝えている。像容は42臂(ひ)の普通の千手観音像であり、裳(も)の襞(ひだ)はことに薄く浅く彫出されている。2メートル半に及ぶ大像を、頭体根幹部については1材を用いて彫出するという豪放さは古式の踏襲でもある。藤原後期のおだやかな彫技と古式な用材のとり合わせは、寄せ木の繊細な技巧になじみにくい地方彫像の特質ともいえる。
備考
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バス「観音寺前」下車徒歩5分
(補足)公開の有無は所在地に直接お問い合わせください
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