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更新日:2013年3月1日 ページID:000716
(おけやまちかさぼこかざりおよびじゅうにしししゅう)
指定年月日 昭和49年3月8日
所在地 桶屋町町内倉庫に保存
朱塗の台の上に南蛮渡来の白象をのせ、象の背には異国風に作られた金色の宮殿がある。宮殿の中には青銅製の紅毛人(こうもうじん)が椅子に座り、象の両側には硝子(ガラス)の丸抜きをはめた時計があるが、この時計の針が回るごとに南蛮人は鐘をたたき、下の象は鐘の音にあわせて鼻をまき上げる。 この時計の原型となったオランダ舶載の時計はあった。 しかし象の鼻をまき上げるのは長崎人の着想だろう。十二支刺繍の垂は上部の時計の十二支に合わせて造られたもので、長崎刺繍としては年号も「安永元年」(1772)と判然としており、 長崎の傘鉾中白眉(はくび)のものといっても過言ではなく、長崎工芸史上貴重な資料である。
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