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更新日:2024年5月21日 ページID:026965
(ながさきしそとめのいしづみしゅうらくけいかん)
平成24年9月19日
平成30年2月13日(追加選定:赤首・大野地区)
長崎市東出津町(ひがししつまち)、西出津町(にししつまち)の全域及び新牧野町(しんまきのまち)の一部
長崎市赤首町の全域及び上大野町、下大野町、神浦向町、神浦夏井町及び新牧野町の各一部
長崎市外海の石積集落景観は西彼杵半島中部の出津川流域で営まれる、近世から続く畑作を中心とした集落景観であり、結晶片岩(けっしょうへんがん)を主とする独特の地質によって形成された石積みを特徴とする。
集落の中には、斜面地を開墾した際に出土した結晶片岩を用いて、土留めの石垣、防波・防風の石築地(いしついじ)、居住地の石塀、住居・蔵の石壁など多種多様の石積み構造物が築かれ、結晶片岩の石に赤土及び藁すさを練り込んで築いた伝統的な石壁である「ネリベイ」のほか、明治期にはパリ外国宣教会のド・ロ神父によって、藁すさに代わり赤土に石灰を混ぜる練積みの「ド・ロ壁」が導入され、現在もこうした石積み構造物が数多く残されている。
追加選定された「赤首・大野地区」も同様に、結晶片岩による石積み構造物の存在が確認できる。赤首地区には、主構造がネリベイ構造から木軸組との混合構造へ変遷していったことを示す建物等が現存し、失われつつある外海の生活様式が色濃く残る。大野地区には、結晶片岩の石積みに加え、大野岳周辺で産出される玄武岩を用いた石積みがみられる。
このように、長崎市外海の石積集落景観には、生活生業に関連した多種多様な石積構造物がみられ、この地域に特有の石積文化の集落景観が形成されている。
長崎市外海の石積集落景観パンフレット(PDF形式 5,505キロバイト)
バス/「長崎駅前」バス停から長崎バス「桜の里ターミナル(板の浦連絡便)」行き乗車、「桜の里ターミナル」で下車し、さいかい交通「板の浦」行きに乗り換え、「出津文化村(しつぶんかむら)」下車
車/長崎駅から国道206号線、202号線を通り、約50分
長崎市外海の石積集落景観パンフレット(PDF形式 5,505キロバイト)
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