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更新日:2017年11月30日 ページID:030548
(ほんごうちすいげんちすいどうしせつ)
指定年月日 平成29年7月31日
所在地 長崎市本河内3丁目2536番地他
本河内水源地水道施設は、長崎市内を貫く中島川の上流に築かれた上水道施設で、明治24年(1891)に整備された高部貯水池の堰堤(えんてい)と配水池、同36年(1903)の拡張工事による低部貯水池の堰堤などからなる。
幕末に外国人居留地が建設され、海外との貿易による海外文化の流入と共に、伝染病の流入も多く、水道設備の必要性が提唱され、長崎水道(本河内高部堰堤)が、横浜・函館に続いてわが国3番目の近代水道施設として建設された。長崎水道は、日本人(吉村長策)の設計・施工による最初の近代水道施設である。その後、人口増加などにより、長崎水道拡張がなされ、本河内低部堰堤が造られた。
高部堰堤が堤長128mの土堰堤(どえんてい)で築かれたのに対して、堤長131mの低部堰堤では重力式コンクリート造が採用されている。
本河内水源地水道施設は、わが国における最初期の近代水道施設であるばかりでなく、貯水池を備えた水道施設のはじまりであり,水道史上価値が高く、先駆的土木技術を駆使した我が国最初期の近代水道施設といえる。
・土堰堤…主に土を用い、台形状に形成して建設するダム。
備考
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本河内高部堰堤(高部ダム) バス 「道光」下車 徒歩5分
本河内低部堰堤(低部ダム) バス・路面電車 「蛍茶屋」下車 徒歩7分
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