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更新日:2020年6月26日 ページID:033236
(けんぽんちゃくしょくりぎょとうりゅうもんず ゆうひひつ)
指定年月日 令和元年7月23日
所在地 長崎市立山1-1-1 長崎歴史文化博物館
本作品は、江戸中期に長崎で活躍した熊斐(1712~72)筆として古くから著名である。滝を登ろうとして跳ねる2匹の鯉に満開の桃を添える。端午・桃の両節句において立身出世と子孫繁栄を願ったものとみられる。
作者の熊斐は本性を神代(くましろ)といい、長崎の唐通事である。長崎へ渡来した沈南蘋(ちんなんぴん、1682~?)、続いて高乾(こうけん、生没年不詳)に学び、精緻な筆法と艶麗(えんれい)な彩色を特徴とする画風で一家を成した。
熊斐をはじめとして来舶清人画家に学んだ長崎の絵師たちを長崎派と呼び、その画風は上方から江戸へと伝播し、我が国の絵画史上に南蘋派を形成するに至る。
本作品は、南蘋に直接画を学び、18世紀の日本画壇の変革に大きな影響を与えた熊斐の代表的作例の一つであり、熊斐が受けた画系上の様々な影響を如実に示す作品といえ、その価値は極めて高い。
備考
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1.路面電車「桜町」下車徒歩7分
2.バス「桜町公園前」下車徒歩3分
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