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「長崎市歴史的風致維持向上計画(原案)」へのパブリック・コメントの募集結果

更新日:2020年2月19日 ページID:034046

「長崎市歴史的風致維持向上計画(原案)」へのパブリック・コメントの募集結果

1 意見の募集期間

令和元年12月19日(木曜日)~令和2年1月17日(金曜日)

2 意見提出件数

8件(2名)

3 提出意見の具体的概要

番号 意見の内容 長崎市の考え方
1

計画案では「対象地域」と「対象物(建造物と活動)」が限定されているが、これを下記のようにしていただきたい。


1.対象地域:長崎市全域(計画案では小島、蛍茶屋、田上、茂木、飯香の浦などが省かれている)

2.対象物:文化財だけではなく、まちに長くあり、地域のシンボル的な存在となっているものも対象にする。また活動については、郷くんち、江川の浮立、平山町の大名行列なども含める。)

1.本計画は歴史まちづくり法に基づき策定し、国の認定を受けることで、国の重点的な支援を受けながら歴史的風致の維持及び向上に取り組むためのものです。歴史的風致の要件は法で定められており、(1)地域に固有の歴史や伝統を反映した活動が現在行われていること(50年以上)、(2)その活動が歴史上価値の高い建造物(築50年以上)とその周辺で行われていること、(3)その活動とその歴史上価値の高い建造物が一体となって良好な市街地の環境を形成していることとなっており、これらを全て満たす必要があります。
また、国の重点的な支援を受けるためには、重点区域に設定する必要があり、その要件も法で定められております。

長崎市の維持及び向上すべき歴史的風致の設定については、国の重点的な支援を受けながら取組みを進めるため、本計画の上位計画である文化財の保存・継承・活用やまちづくりを進めるためのマスタープラン「長崎市歴史文化基本構想」における「歴史文化保存活用区域」の中から、国が示す歴史的風致及び重点区域の両方の要件を満たすものを設定しております。御指摘を踏まえ、その旨を記載することといたします。

2.上記の理由により、歴史的風致を5つ設定しております。なお、市内全域の取組みにつきましては、長崎市歴史文化基本構想に基づき取組みを進めて参ります。
2

被爆継承について


1.被爆継承については浦上、城山地域に限定するのではなく、市内全域を対象とすべき。まちなかにも原爆の影響を受けた建造物、旧県庁舎の第三別館も被爆の影響を受けている。

2.被爆地は長崎市全域という認識で市民全体が共有すべきものだと思う。

1.上記のとおり、法に基づき国が定める歴史的風致及び重点区域の両方の要件を満たす範囲としては、平和祈念式典等の活動が行われている平和公園や国指定史跡「長崎原爆遺跡」等の歴史的建造物がある平和公園周辺の範囲となります。

2.上記により、歴史的風致の範囲を設定しております。

3

歴史的建造物の保存活用に関する課題について


1.全文の第3章(P149)において「市民等の歴史的建造物に対する理解や関心が一定高まっているものの、その活動が直接的に保存・活用に繋がる具体的な取組みに発展するものは少ない」という箇所があり、これは事実であるが、このようになる理由や事情を分析して、具体的な取組みに発展できるように行政としての環境づくりをすべきではないか。(この部分はこの計画の中で最も重要な箇所だと考えている。)

2.全文の第3章において「4.歴史的風致の維持及び向上に関する方針」において「まちづくりの方針」と「10年後に目指す姿」のもとに「取り組み方針」があるが、これについて以下の意見があります。
・行政としての具体的な取組みは記載されているが、行政から市民にお願いしたい取り組みを明記していただきたい。(それを市民がどのように受け止め、実施するかは今後の課題として残す)
「営みや活動を次世代に継承できる協働のまち」とあるが、そこに記載されている取り組み方針で、そのようなまちになるとは思えない。協働のしくみを具体的に提案していただきたい。
・推進体制において「市民との協働」の部分がない。上記1.の解決策として「市民との協働のしくみ」や「市民からの提案対応のしくみ」を提案するべき。
・今後の提案型協働事業において「風致維持向上計画」枠を設定願いたい。

1.本文に記載のとおり、「歴史的建造物に対する理解や関心を高められていない」ことから、「歴史的建造物に関心を持っていただき、その特徴を理解していただくための価値の顕在化や啓発」に取り組むこととしております。


2.

・市民や事業者の取組みについて、「支援」という形で記載しております。
・本計画は市民や事業者等との協働により推進していくこととしておりますので、御指摘を踏まえ、その旨を記載することといたします。
・今後の具体的な協働の取組みについては、ご提案頂いた提案型協働事業も含めて検討して参ります。
4

歴史的な営みや活動の継承に関する課題


・諸取組み中であるが、人口減少を補うまでには至っておらず、また効果がすぐに出るとは思えないので、どのように優先順位をつけるかについて考え方を提示しておくべき。
・地域に対する関心の低下をいかに解決するかは行政だけではできないので、この市民との協働での検討を進めるなど前向きの提案が必要。

・本計画における事業の優先順位につきましては、今後、具体的な事業を検討するなかで、上位計画である「長崎市 まち・ひと・しごと創生総合戦略」等を踏まえながら検討して参ります。
・市民との協働につきましては、本文に記載のとおり、市民団体等との官民連携等に取り組んでいくこととしております。
5

賑わいの創出に関する課題


・現状の市民や観光客の動きをビッグデータを活用して現状を示していただきたい。データを分析して解決策を提案するべき。

本計画策定後、重点区域において、将来のまちの姿やまちづくりの方針等を示した歴史まちづくり計画(グランドデザイン)を策定することとしており、策定にあたって具体的な調査・分析及び解決策等の検討を行うこととしております。その後、具体的な取組みをまとめた実施計画を策定することとしております。
6

上位計画・関連計画との関係性


・諸取組みの間で矛盾が生じた場合(例えば商業政策と保存活用との間で矛盾が生じた場合など)にはどのいうな選択をするのか、基本的な原則の設定が必要である。

・上位計画や関連計画、重点区域で策定する歴史まちづくり計画(グランドデザイン)との整合を図りながら、歴史的資産を生かしたまちづくりを進めて参ります。
7

その他(全般)


・本計画の実施にあたっては長崎市の組織横断で実施いただきたい。
(縦割りの思考に陥らないように)
・その為には全部署を統括する位置付けのセクションで実施するべきではないかと考える。

・本文に記載のとおり、景観推進室と文化財課を事務局として、関係部局が連携しながら本計画を推進して参ります。
・本計画の策定にあたっては、庁内を統括する都市経営室と連携して策定を進めて参りました。セクションの設置につきましては、今後の検討事項になりますが、本計画には、景観まちづくりや文化財に関する専門的な内容が多く含まれることから、引き続き景観推進室と文化財課が中心となり、関係部局が連携しながら市民や事業者等との協働により本計画を推進して参ります。
8

長崎市の歴史的風致維持向上計画、興味深く拝見いたしました。歴史遺産の宝庫とも言える長崎のこれからの町づくりに大いに活かしていただきたいと思います。
細やかな内容について意見はありませんが、文字だけのページなども見受けられましたので、歴史的な絵図などをもっと積極的に使う、また、画像のサイズや配置などを見直すと、視覚的でより分かりやすいものになるのではと感じました。

新幹線開業などに向けて、長崎の町がより魅力的になるよう、大事なこれからの町づくり。市役所諸兄の今後益々の奮闘に期待します。

本計画の策定により、歴史的資産を生かした賑わいと居住が共生できるまちづくりに一層取り組んで参ります。計画中の絵図や画像、配置等のレイアウトについては、必要に応じて修正いたします。

4 意見を取り入れて修正した内容

  • 1の意見に対応して、歴史的風致の設定について記載いたします。
  • 3の2の意見に対応して、市民や事業者等との協働について記載し、推進体制の図を修正いたします。
  • 8の意見に対応して、本文の絵図、画像、配置等のレイアウトを修正いたします。

5 意見を取り入れなかった理由 

国が法に基づき定める要件や、本計画の位置付け等により取り入れなかった意見につきましては、今後の検討事項とし、歴史的資産を生かしたまちづくりを進める上での参考とさせていただきます。

お問い合わせ先

まちづくり部 景観推進室 

電話番号:095-829-1177

ファックス番号:095-829-1175

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(18階)

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