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更新日:2013年3月1日 ページID:006897
唐人屋敷は江戸時代には和蘭屋敷(出島)と並ぶ、日本の対外貿易の2大拠点であり、我が国の近世の対外貿易の重要な歴史的遺産です。しかし、安政5年の開港以降は外国人居留地と同じような取扱いがなされ、その後、明治期の住宅政策のために日本人の住宅に同化しました。さらに、出島と比べて唐人屋敷の範囲は広く、発掘調査による確認が困難な場所もあり、唐人屋敷の範囲がいまだ不明確なままに現在に至っています。しかし、唐人屋敷内には、江戸時代当時の道路、石垣、空堀等の遺構が多く残されています。
長崎市にとって、早急に唐人屋敷の範囲を推定し、唐人屋敷を顕在化することによりこの地域を整備することは、地域の活性化さらに観光振興にとって、緊急の課題です。そこで、長崎市は、平成13年度に長崎大学に範囲推定の調査委託を行いました。
報告書では、出島の遺構発掘や長崎の町屋調査・研究により、当時の長崎の換算率を、1間=6尺5寸=1.9695メートル、1坪=3.87893平方メートルとし、「長崎実録大成」及び「長崎諸官公衙図」に基づき、唐人屋敷の公称面積を以下のとおり提案しています。
すなわち、今回の範囲推定調査において確認できた唐人屋敷内部(塀より内側の唐人屋敷内部)の面積は7,528坪(約29,201平方メートル)となりました。
また、報告書で推定された唐人屋敷の範囲を、長崎市唐人屋敷顕在化事業推進会議において、唐人屋敷の範囲と考えるとの助言を受けています。
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