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核不拡散条約（ＮＰＴ）再検討会議の再延期に関する市長コメント【2021年12月31日】
更新日：2021年12月31日 ページID：037890
来年1月4日から開幕予定であった「核不拡散条約（ＮＰＴ）再検討会議」の再延期が正式に決定されました。
当初は、被爆75年の節目であった昨年の4月に開幕される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期を余儀なくされ、この間にも、核軍拡、核軍縮の双方の動きがあり、核兵器を巡る国際情勢は混沌としています。
このような状況の中、核軍拡の流れに歯止めをかけ、核兵器廃絶に向けた動きを堅固なものとするよう、今回の再検討会議に期待を寄せていたところ、会議開催を目前に控えたこのタイミングで、さらに延期となり、非常に落胆しています。
しかしながら、新型コロナウイルスの世界的な感染状況の悪化を鑑みますと、参加者等の安全確保の観点から、苦渋の決断をされたものと考えます。
延期となっても、この会議の果たすべき役割に何ら変更はありません。締約国におかれましては、延期となったこの期間を核軍縮の進展に向けて有効に活用していただきたいと思います。
そして、延期後の再検討会議が締約国と共に市民社会も対面で参加する完全な形で開催され、「人間の安全保障」に立った建設的な議論のもと、核軍縮への実質的な道筋を示した最終文書が合意されることを切に願います。
令和3年12月31日
長崎市長
田上 富久
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