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市長記者会見(臨時)【2020年7月12日(1)】

更新日:2020年7月13日 ページID:034953

市長記者会見(臨時)

1.日時

令和2年7月12日(日曜日) 午前11時00分~午後0時35分

 ▶ 会見の様子は、こちら(新しいウィンドウで開きます)

2.市長発表・質疑応答

市長発表

新型コロナウイルス感染症患者の発生について

3.会見録 

新型コロナウイルス感染症患者の発生について

田上市長
 お集まりいただき、ありがとうございます。
 7月11日土曜日、長崎みなとメディカルセンターにおいて、5例目となる、同センターに勤務している20歳代の男性医療従事者と、6例目となる男性入院患者を、長崎市における新型コロナウイルス感染症患者として確認をいたしましたので、長崎みなとメディカルセンターと合同で報告をさせていただきます。内容については、長崎みなとメディカルセンターよりご報告させていただきますので、よろしくお願いいたします。

門田院長
 長崎みなとメディカルセンターの院長の門田でございます。このたびは、本院職員2例目のコロナ感染症と、それから患者様にコロナ感染症を確認いたしました。患者様及び患者様のご家族に深くおわび申し上げます。また市民の皆様方におかれましても、ご不安とご心配、そしてご迷惑をおかけしていることを、深くおわび申し上げます。
 それでは、ただいまから詳細につきまして、ご報告をさせていただきます。今回、感染が判明した2名についてですが、職員は20代男性の医療従事者で、長崎市では5例目となります。入院中の患者様は男性で、長崎市では6例目となります。それでは、お二人の感染確認までの経緯等につきまして、ご説明をいたします。
 まず、当該陽性となった職員におきましては、7月4日(土曜日)は通常勤務、7月5日(日曜日)から6日(月曜日)にかけて夜勤をしておりまして、それまでは症状は出ておりませんでした。しかし、その後、夜勤明けの7月6日(月曜日)に悪寒、発熱、咽頭痛、咳の症状が出ております。7月6日(月曜日)以降は休暇となっておりましたが、7月6日(月曜日)夕方に38.8度の発熱があったため、所属長へ報告をしております。そして、所属長から検査を指示され、自宅近くの医療機関に受診したところ、咽頭炎と診断され帰宅し自宅療養、その後は、勤務はしておりません。自宅療養中は、ほぼ解熱し、咽頭痛、咳は改善傾向でした。しかし、当該職員は7月3日、金曜日に感染が確認された、長崎市内2例目の長崎大学病院の実習生と6月28日(日曜日)に2人で会食をしており、この実習生がコロナ感染で入院している旨を7月11日(土曜日)に初めて知り、所属長へ報告しております。その後、当院、救急外来を受診し、LAMP法での検査を実施したところ、18時に陽性確認が出て、保健所へ報告しております。現在は当院の感染症病床に入院しており、現在の症状としては、発熱は落ち着いていますが、軽度の咽頭痛と咳は残っています。
 続きまして、当該陽性となった患者様におきましては、7月1日(水曜日)に当院へ入院され、7月3日(金曜日)まで特に発熱、呼吸器症状はありませんでした。しかし、7月4日(土曜日)から37度5分前後の微熱があり、7月5日(日曜日)からは軽度の咳と痰が加わり、7月8日(水曜日)には37度後半まで体温が上昇し、酸素化も低下し、胸部単純X線上左肺野に浸潤影が出現していたために、7月10日(金曜日)に呼吸器内科へ相談し、感染症病棟に移動しております。
 同日、夜間に採取した検体でLAMP法による検査をしたところ、7月11日(土曜日)に擬陽性の結果が出たため、再度LAMP法による検査を実施いたしました。結果は同じく擬陽性であったため、同日昼に保健所でPCR検査を行ったところ、7月11日(土曜日)19時に陽性が確認されました。
 現在は当院の感染症病床に入院しており、症状としては軽度の咳、痰が続いています。なお、当該職員は業務上、当院入院患者様とも接触があったことが確認されております。当院では、今回の2名の陽性確認後、当該職員の院内における行動歴を調査した結果、当該職員はマスクを常時着用、手指消毒も行っていたことから、厚生労働省が提示する、いわゆる濃厚接触者に当たる方は院内にはいらっしゃいません。しかしながら、当該職員及び当該入院患者様と業務上、接触したと思われる職員と患者様を調査したところ、現時点では患者様が64名、職員が96名で合計160名おり、その方々は、当院で自主的にPCR検査並びにLAMP法を実施していくこととなりました。
 そのうち患者様34名、職員77名、計111名は昨日から本日までで検査を実施しており、残り49名は早急に検査を実施していく予定です。検査対象となる患者様につきましては、当院から個別にご連絡を差し上げています。今後、長崎大学病院にも協力をお願いし、当院の職員についても、さらにPCR検査の実施を拡大していきます。また診療体制についてですが、当該職員並びに当該入院患者様がかかわっている病棟には複数の診療科が入っており、これらの診療科については入院、外来ともに新規患者様の受け入れを当面の間、休止いたします。現在、予約の入っている患者様につきましては個別でご連絡し、可能であれば予約日を延期、処方が必要などの場合は、電話診療でご対応させていただく予定です。それ以外の診療科につきましては、現時点では通常どおり診療を行います。
 なお、一昨日、感染が発覚した、本院の20代女性職員に関連する職員及び患者様の検査結果につきましては、一昨日、会見で検査を実施しているとお伝えしておりましたが、本日、結果が判明し、すべて陰性が確認されております。ただ、一昨日の会見では79名と申しましたが、その後、職員1名が対象に追加となり、80名を検査して全員の陰性が確認されております。以上で2名の陽性確認までの経緯等につきましての、ご説明を終わらせていただきます。

記者(朝日新聞)
 すみません、院長のご説明で、一部、確認のためにも改めて教えていただきたいことが、今回の医療従事者の職員の方に関して、濃厚接触者は院内にはおらず、業務上、接触したとみられるのは、患者が64人で、職員さんが、すみません、そのあたりをもう一度よろしいですか。 

門田院長
 現時点では患者様が64名、職員が96名、合計160名です。

記者(朝日新聞)
 メディカルセンターで自主的にLAMP法、PCR検査を行って、きのうの時点で職員の方が。

門田院長
 そのうちですね、患者様が34名、職員77名、計111名が昨日から本日までで検査を実施している状況でございます。

記者(朝日新聞)
 昨日と今日。 

門田院長
 昨日の夜から、今朝にかけてとなります。

記者(朝日新聞)
 それで陰性。

門田院長
 この111名に関しましては、検査提出中で、結果はまだ。

記者(朝日新聞)
 検査中。だからあと49人を今後。

門田院長
 そういうことになります。 

記者(朝日新聞)
 この49人の方の内訳もすみません、教えていただけますでしょうか。計算すればわかる。 

門田院長
 計算すればわかりますけれども。

記者(朝日新聞)
 いつごろまでに、この49人の方については検査、終えられるんでしょうか。 

澤井感染制御センター長
 残り49名のうちの職員に関しては、恐らく本日中には検体の提出ができるとは考えておりますが、患者様が残り30名おられるんですけれども、この34名検査に出した患者さんは、現在、入院されてる患者さんなので、すぐに検体の採取ができたということですが、残り30名というのは退院されてたりとか、転院されてるような患者さんになりますので、恐らく、今日中に患者様に関しては全員の検体を採取することは、ちょっと困難ですので、若干、日数を要する形になろうかと予想しております。

記者(朝日新聞)
 残り49人ていうのは、30人が患者さんで19人が職員さん。

澤井感染制御センター長
 そのとおりです。

記者(朝日新聞)
 残りの30人の患者さんは、いずれも退院されてる。

澤井感染制御センター長
 退院あるいは転院の患者さんになりますので、だから、すぐ来てもらえる人もいれば、転院とかになると、状態が思わしくない方もおられますので、すぐ、今日中にこちらへ来ていただける保証がないので、今日中に全員ができることにはならないのかなというふうに予想はしております。

記者(朝日新聞)
 一昨日、感染確認された20代の女性の方と、今回、新たに感染がわかったお二人っていうのの接触はなかったっていうことですか。

澤井感染制御センター長
 そこが、皆様の非常に心配されてるところかと思います。我々も、感染経路っていうのは一番、大事なとこなので、そこの接点を、一番もっともやっぱり同じ時期に同じ施設で陽性ということになりますので、どこかで接点があるだろうというふうな考えで、さまざまな調査をしてはいったんですけれども、うちの初発の女性の職員さんと、昨日、陽性になった男性の職員さん、診療する部署が違っておりますし、あとそれぞれに確認をとったんですけれども、全く面識もないというふうな状況で、あと患者様についても、そこら辺の接触がなかったか、調査させていただきましたけれども、はっきりとした接点がございません。だから一昨日の職員と昨日の職員、患者様、ここの接点が、全く今わかっていないという状況です。

記者(朝日新聞)
 今回、感染がわかったお二人の接点はないんですよね。

澤井感染制御センター長
 昨日、判明した男性職員と患者様に関しては、もう明らかな接触歴があります。

田上市長
 混乱するといけないので、きのうの女性職員を4例目のケース、それからきょうの男性職員を5例目、今日の男性の患者さんに関して6例目という言い方で統一をできればと思いますので、よろしくお願いします。

記者(朝日新聞)
 わかりました。まさに今、おっしゃった4例目、5例目、6例目と同じ病院の中で、3例が続いて確認されたということになると思うんですが、現時点でクラスターというものの発生、5人ということで一般には言われていると思うんですけど、今後、検査していく中で、クラスターが発生していることが分かる可能性もあるというふうに考えていいんでしょうか。

澤井感染制御センター長
 可能性はあると思います。可能性がないとは、今の状況では言えないです。

記者(KTN)
 今回の感染発表を受けて、これは院内感染というふうに見ているのかどうかという点をお伺いしたいと思います。

澤井感染制御センター長
 4例目に関しては感染経路がわかっておりませんので、まだ院内感染というふうに確定しているわけではございませんが、5例目と6例目に関しましては、もう明らかな接触がありますので、院内感染というふうに判断しています。

記者(NBC)
 6例目の方、それから5例目の方、ともに長崎市内在住ということで、発表ですね、そしてこの6例目の方、年齢が非公表となってるんですけど、年代的にどのぐらいの方なのかっていうのは教えていただけるのか、あとどういう病状で、入院をされてたのか、そのあたり教えてください。

澤井感染制御センター長
 年齢に関しましては、ご家族の強い希望がありまして、やはり、結構うちに入院されて、年齢と、やはりその近所の方とかも、それを言うとやはりわかってしまうという恐れが結構ありまして、コロナに関してはもうかなりの問題が、風評被害とか、かなり問題がありますので、ご家族の方も、かなり慎重になられててですね、年齢に関しては公表してほしくないというふうな強い希望がありましたので、年齢の公表に関しては差し控えさせていただきたいと思います。
 あと病状に関しては、体動時の息切れがちょっと強くなってきたというふうなことで、その精査目的で入院になっております。

記者(NBC)
 すみません、たびたび、つまり肺炎とかの症状で入院したというわけではないということですか。

澤井感染制御センター長
 そうですね、そのときには別に発熱もございませんし、咳、痰もございませんでした。

記者(NBC)
 1個戻るんですが、5例目の方は、長崎大学で症状が出た方と接触歴があった。そしてこの方は7月11日まで、その方が新型コロナに感染していることを全く知らなかったということなんですけれども、ちょっとその接点、どういうようなつながりだったのか、会食が感染につながった可能性をどのように判断されているか、このあたり、教えてください。

本村長崎市保健所長
 院内のことは院内のICTが取り扱っていただいて、院外のことについて、市の保健所の方で調査をさせていただく原則で動いております。この件につきましては、5例目の方については、昨日18時20分ごろに、病院側の方から、保健所の方にまず第一報、ご連絡をいただきまして、調査を開始させていただいたところであります。お伺いをしましたところ、有症状であると。発熱を来した時期が6日であるということから、そこを起点として、さかのぼって2日、4日からの行動状況を聞き取りを協力をいただいたところでありますが、現時点のところわかります範囲では、4日の段階で2件の飲食店のご利用と、それから4日の段階で1件の公共交通機関、これはタクシー、まあ近距離になりますけれども、近距離のタクシーの利用があり、タクシーの利用の際はマスクを着用されていたことを確認をさせていただいております。また5日(日曜日)の段階でも1件の飲食のご利用があり、そちらの方の移動は公共交通機関は使わない形で移動をなさったというところをお伺いしているところです。
 感染源については、土曜日にご利用なさった2件のうちの1件、こちらの1件の方については、ご本人様の方からお店の方にご連絡があったということで、病院から私どもの方に最初の第一報をいただきました18時20分、その後、19時前後にお店の方から保健所の方に自発的にご連絡がございまして、そういったご連絡をお客様の方からお受けしたので、もう自主的に休業いたしますと。あとは保健所の指示をお待ちしますということで、ご連絡をちょうだいしたところです。
 お店の方としては、そのお客様がご利用になったときに来店のあったお客様をすべて把握しておられて、自発的にお店の方からメールなどを通じてご連絡を入れられて、その対応を進められたということで、昨晩のうちに市の生活衛生課の方も、お店の方と連絡をとって消毒指導と、それから今後の必要な検査等の対応を進めているところでございます。
 ただ、この場で感染源がどうであったのかということについては、もうしばらく調査を進めませんとわからないところございますけれども、大学側とみなとメディカル側の接点が一定、見えてきたというところでありますので、今後も調査を進めさせていただきたいところです。
 また継続して、その2例目の大学の方がご利用になられたフィットネスジムの調査を私ども進めているところでございますが、そちらの方は現在までに、市側の検査として91件の陰性を確認させていただいており、今後も継続中でございまして、また大学側でも関係する方の検査を数十名しておられる、すべて陰性ということで確認していただいているところと思いますが、100名を超える規模で検査が進んでおりますけれども、今のところ、そちらからは陽性例は一切、検出はされていないという状況でございます。まずは、ご説明以上でございます。

記者(NBC)
 一応、念のため確認しますけれども、大学の実習生の方と、今回、5例目の医療従事者の方については、6月の28日に。

本村長崎市保健所長
 私どものお伺いするところでは6月の、28日にそういう接点があったというところはお伺いしている状況です。

記者(NBC)
 ありがとうございます。このときは2人で会食をしたということですかね。

本村長崎市保健所長
 そこの詳細については、まだ詳しく私どもの方で詳細を聞き取れている状況にはありませんで、調査が必要であろうとは考えているところですが、その段階で、そのスペースにおられた方、全員の把握をお店の方でしていただいておりますので、そのご連絡の折り返しをお待ちして、必要な調査というのが行える準備を、今、手配をしているところでございます、以上です。

記者(NBC)
 ありがとうございます。それともう1つ、これは病院の方に確認をさせていただきたいと思います。この20代男性の医療職の方、まず6例目の方の診察をしたのはいつなのか、それと病気の症状が出たときに、上司の方に熱であるとか確認して、それで近くの医療機関を受診しなさいということで説明があったんですけど、病院の中って、新型コロナを疑う場合の基準、こういうことがあったらしましょうというのがあったら教えてください。

澤井感染制御センター長
 まず1点目ですけれども、5例目の職員と6例目の患者さんに関しましては、5例目の職員が7月5日から6日にかけて夜勤をされてますけれども、その夜勤のときの担当になっております。直接の担当になっているというふうな事実がございます。
 あと当院でのコロナの疑いの基準ですけれども、基本的には感染症新法のコロナを疑う要件というのがございまして、それに則って基準を決めてます。いくつかございますけれども、もちろん症状があって、コロナの方と接触したとかですね、14日間以内の流行地域への移動、それから14日間以内の流行地からの方との接触、それ以外でも肺炎で重症とか、あるいはもう医師が疑うとか、そういうふうな基準でコロナを疑っている、そういうふうな基準でやっております。

記者(NBC)
 ありがとうございます。ということはこの方自体は、その前の2週間は県外に出てないとか、そのあたりは把握されてると。

澤井感染制御センター長
 2週間以内の県外への移動歴はございませんでした。あと14日以内の県外の方との接触歴もございませんでした。そういうふうな状況でございましたので、通常であれば近くのかかりつけの先生の受診を勧めております。ただ、当院での受診を希望される場合は、もちろん診させていただいております。

記者(NBC)
 わかりました、最後にもう1つですね、6例目の入院患者の方について、これは長崎市なのかもしれませんけれども、行動歴、2週間前に県外とかそのあたりの移動歴とかあったら教えてください。

本村長崎市保健所長
 この方の調査については、まず病院からの聞き取りに留まるものでございますけれども、ご病状の背景等もございまして、自宅からご入院前の自宅でのご生活の中において外に出歩かれるというふうな状態ではなかったということは聞き取りをさせていただいたところでありますが、まだここ数日、立て続けに発生がございまして、所員、懸命に調査を続けておりますけれども、まだ十分な調査ができていないという段階であるということでございまして、調査を進めさせていただきたいところでございます。申しわけございません。以上です。

記者(NBC)
 わかりました、ありがとうございます。以上です。

記者(西日本新聞)
 ちょっと細かい確認ですけども、5例目の方、医療職というのはお医者さん、医師というふうに受けとめていいんでしょうか。

澤井感染制御センター長
 ある病棟で20代、男性というふうなところにプラスしてですね、職種を限定してしまうと、かなり狭められてしまって、個人の特定につながる恐れがありますので、そういうふうな表現に留めさせていただいております。ご了解いただければ助かります。

記者(西日本新聞)
 明らかな接触というのは、まあお医者さんと看護師さんでは、全然、接触の濃厚さも違うと思うんですけれども、当然、この5例目の方、マスクもされてたと思うんですけど、この方から6例目にうつるというのは、どういうことが考えられるんでしょうか。

澤井感染制御センター長
 最初に、厚労省の基準でいうところの濃厚接触ではないというふうに説明させていただいておりますけれども、やはりそのマスク、手洗いを遵守していただくようにはしてますけれども、やはり手洗いというのが完全にできる保証がなかったりとか、やはりそのマスクの重要性、かなり言われているところではありますけれども、やはり不用意にマスクの表面を触ったりとかすると、すぐ汚染されますし、そこでマスクをされてすぐ手指消毒と、そういうふうに考えが至らなかったりとか、どうしてもやはり100%手指消毒の、手指衛生っていうのが、やっぱりできるわけではありませんので、可能な限り標準予防策、接触予防策等々で感染予防策には努めるんですけれども、なかなか100%には成り得ないというところがありますので、そういうところで感染しているのかもしれないというふうに考えております。

記者(西日本新聞)
 そうすると明らかな接触歴っていうのは、夜勤帯の担当だったと今、おっしゃってたんで、もう体に触れたりとか、直に触ったりするような、そういう接触があったと理解していいんでしょうか。

澤井感染制御センター長
 そういうふうに理解しております。

記者(西日本新聞)
 あとこれは市なのか、病院なのか、ちょっとどちらに聞いていいのか、長崎大の実習生と、この5例目の方の感染の順番というのを、どう捉えたらいいのかっていうことと、念のためですけど、その実習生と4例目の女性の医療職員の方の接点があったのかどうか、この2点を教えてください。

本村長崎市保健所長
 まずもって2例目と5例目の発症順を考えましたときに、2例目のケースは、実際は、これは検査は、私、最初の会見で誤った説明をしてしまって申しわけございませんでしたが、確認不足で申しわけございませんでしたが、2例目の方の検査については定例の検査で行われて、そのサンプリングがされた午後に微熱が出られたという状況でございました。その流れの中で検査をするとCTで肺炎像が確認をされたという状況。そうしましたときには、7月3日を起点と捉える状況になろうかと思います。
 一方で、今回、報告をさせていただいております医療従事者、この5例目の方というのは、発熱が見られたのが7月6日であるということで3日のタイムラグがございます。ただ、発症順序というものは、個人差がかなりございますので、この発熱、発症の順をもってして感染の順列と捉えられるかどうかは、まだわからないところでありまして、この順序をどう捉えるかというのは、まだ情報が必要であろうかと思います。
 またこの順序以外に起点となった、別の方がおられる可能性等々も踏まえて調査を進める必要があるのであろうというふうに考えるところです、以上です。
 すみません、答えを忘れておりました、申しわけありません。2例目と4例目の接点については、今現在、得られている情報では、全く接点は得られてはいないというところでございます。以上です。申しわけございません。

記者(長崎新聞)
 これは長崎市の方に聞いたらいいのか、今の実習生と、それと今回の5例目の会食が、そこが感染の起点になってる、今回の一連のものですね、その可能性があるっていうふうに考えてらっしゃるんでしょうか。

本村長崎市保健所長
 その可能性は否定はできないというところだと思いますが、その可能性が高いと言えるかどうかについては、その状況をまだ見ていく必要がございますし、そこにおられた方の状況を把握する必要がございますので、いくつもの可能性を考えながら調査を進めていくものでございますが、その1つが見つかってきたと。この1つ見つかったから、そこを決め打ちするのではなくて、並行していろんな可能性を追う必要があると考えているところです。そうしたお答えでよろしゅうございますでしょうか、以上です。

記者(長崎新聞)
 その会食には何人ぐらいとかは。他にもいたんでしょうかね。

本村長崎市保健所長
 すべてその場におられた方を、お店から聞き取りする範囲でも10名以内、10名以下というところは把握させていただいて、実数もとっておりまして、その方々、すべてにお店の側から既に連絡がいっているという状況はお伝えできるところです。

記者(長崎新聞)
 その方たちはもう検査は着手してるんでしょうか。

本村長崎市保健所長
 はい、先ほどお伝えしたとおりでございますけれども、昨夕から情報を得て、指導を始めたところで、深夜0時過ぎに至るまで調査を進めて対応をしているところでありますけれども、その一部には検査をお受けいただけるような調整は開始しているところですが、全例について調査が済んでいるわけではございませんので、そうしたところも含めて、今日、明日も続けて対応させていただくところでございます。まだ11時の段階で調整ができているものは限られているというところでございます。

記者(長崎新聞)
 その会食というのは、いわゆる医学部の実習生とか、あるいはお医者さんとか、いわゆるそういう医学会の若手の人たちの、そういう会合だったんでしょうか。

本村長崎市保健所長
 保健所でございます。そうした情報はまだ得ておりません。そうしたものであるという情報は、得ていないところです。

記者(西日本新聞)
 どういう情報だったら得ていらっしゃるんでしょうか。

本村長崎市保健所長
 いえ、それぞれに知己であるかどうかとか、そうした情報自体を、まだ得ていないところで、かなり断片的な情報をつなぎあわせて今に至っているというところなので、まだ調査は必要と考えています。

記者(長崎新聞)
 10人以下っていうのは、そのグループで10、それとも。

本村長崎市保健所長
 説明が不足していて申しわけございませんでした。わかる範囲では店内全部で10人以下ということで、グループで10人以下ということではございません。以上です。

記者(長崎新聞)
 それは長崎市内の居酒屋みたいなところなんでしょうか。 

本村長崎市保健所長
 そうしたところも、ちょっと業種の特定は、現時点では避けさせていただきたいところです。非常に、そういう規模の大きいところではないと。1つのお店全体で、その数であったというところまでで留めさせていただきたいと思います。

記者(長崎新聞)
 長崎市内ということは言えますか。

本村長崎市保健所長
 はい、長崎市内でございます。

記者(長崎新聞)
 次に、みなとメディカルセンターにお尋ねしたいんですけれども、今回、連続して起きてるということで、通院患者さんとか、あるいは入院患者さんのご家族とか、多分、不安に思ってる方っていうのがたくさんいらっしゃると思うんですね。そういう接触があった可能性のある方については、多分、直で連絡が行ってるとは思うんですけれども、そうじゃない人たちにとっては、例えば診療科もどことは特定しないし、多分、やっぱり不安ていうのが、どんどん増長されていくんじゃないかと思うんですね。そのあたりについての対策というか、今、考えてることがあればちょっと教えてください。

門田院長
 ありがとうございます。私の方から答えさせていただきます。
 診療科に関しましては、現在、該当部署の診療科は心臓血管内科、心臓血管外科、糖尿病内分泌内科、腎臓内科でございます。当面、この診療科の新規の患者さんの受け入れは中止という対応をとらせていただいておりますし、外来患者さんにおかれましては、新規は中止、そして再来の患者さん等は、お薬の余裕がある場合にはですね、少し予約を延ばしていただく。そして、どうしても診療が必要な再来の患者さんにおかれましては電話で対応できるものは電話対応する。どうしても対面が必要な場合はですね、今、当該診療科の先生方を早急にPCRかけておりますので、その陰性を確認して対面診療が必要な患者さんにおかれましては、注意しながら対面診療していくということを決定しております。
 それからもう1点、救命救急に来られる救命救急外来は、しばらくの間、当面、受け入れを中止させていただきます。ただし、小児救急、新生児、産婦人科に関しましては、受け入れを通常通り行います。以上です。

記者(長崎新聞)
 あと、ちょっと続けてなんですけども、該当する診療科じゃない診療科に通院されてる方とかですね、入院者がいて、その家族がいる人とか、そういういう人たちに対して、例えば希望があればPCR検査なりしてもらうとか、多分、不安に思ってらっしゃる人、たくさんいると思うんですけど、その辺、何かお考えありますか。

門田院長
 先ほどちょっと会見の冒頭で申し上げましたように、職員に対しましても、今後、順次、できる範囲で拡大をして、その診療科以外の職員に関しましても、PCRを拡大できれば拡大していきたいというふうに考えています。
 それと、先ほど申し上げましたように、そのほかの診療科にかかられてる患者さん、ご家族等に関しましてもですね、ご希望いただければPCRをしてということにしたいというふうに思っております。

記者(長崎新聞)
 その希望があればPCR検査をしていきたいっていうのは、例えば期間とかは、例えば概ね何日以降とかですね、そういうのがあれば教えてください。

門田院長
 まあ起点を考えると、向こう2週間以内とかに病院に受診した患者さん、あるいはご家族とかいうことになろうかと思いますけれども、その基準に関しましてはですね、ちょっとさらに検討をさせていただければというふうに思っております。

記者(長崎新聞)
 もう1点、大学病院、あと、みなとメディカルセンターというのは、長崎市の本当に拠点となるような病院、両方で今、コロナが発生しているということで、救命救急も今回、しばらく受け入れないということですけど、そういう長崎の医療体制としてですね、このままで大丈夫なのかなっていう不安も、今後もしクラスターとなって、どんどん増えていけばですね、通常の医療体制っていうのもかなり厳しい状況になるのかなって思うんですけれども、その辺についての現状の認識と今後の対応についてお願いします。

田上市長
 今、医療体制のご質問ありましたけれども、基本的に今の検査の状況の中で、みなとメディカルセンターの感染症病棟に行って対応をしているという状況ですけども、今後もし増えていった場合に関しては、長崎医療圏という中で、公的病院との連携の体制が既にできあがっていますので、場合によってはそういったところのご協力をいただくということになるかと思いますし、また重症化しそうな患者さんがいた場合には大学病院にも当然、連携をとっていくという形になるというふうに考えています。

記者(長崎新聞)
 ありがとうございます。

記者(NHK)
 本村所長にまずお伺いしたいんですが、市内の5例目の件に関して、この会食先の店舗にいた10人未満の人は検査はしたいということなんですけど、これは濃厚接触者として特定してされるわけではないということなんですかね。

本村長崎市保健所長
 現段階で接触状況がわかりませんので、濃厚接触者に当たるかどうかの判断は難しいところでありますが、一方で、店舗の規模、店舗の容積、そうしたことを考えたときに、やっぱり換気の状況とかを踏まえますと、この人数の方が、その体積、容積の中におられたことを考えますと、その検査対象となると考えて、検査を積極的にお受けいただきたいと判断したところでございます。またこうしたものは、もちろんのこと強制できるものではございませんので、本人にご同意をいただいた上でということになりますが、呼び掛けは把握できるすべての方にお願いしたいと考えているところです、以上です。

記者(NHK)
 連絡先等を把握されてるということなんでしたが、この店舗でそれは、自分たちの努力として、お店に入って来る人たちの名前とか連絡先を控えてたっていうことですかね。

本村長崎市保健所長
 その背景について、私どもでちょっとまだ詳しくはわかりませんけれども、お店の方から全員の把握はできているという情報はいただいて、お店の方が連絡をしていただいてることの確認をさせていただいたに留まります。まだ私どもの方は、個人情報すべてを所の方にいただいてるわけではございませんで、お店の方がその情報を持っておられるという情報をいただいたというところでございます。以上です。

記者(NHK)
 わかりました。他県とかでも感染とかが確認されているスナックであったり、夜の接待を伴う飲食店であったり、そういったものに当たるかどうかはいかがですかね。

本村長崎市保健所長
 そうしたところも現段階ではちょっと、お伝えすることを避けさせていただきたいところではございますが、今回の件についてはお店の方が、対象となる店舗は4日に2件、5日に1件ございますので、ほかの2件については、まだ調査をしているところでありますけれども、そのうちの4日においでになられた1件については、早い段階でご連絡をいただいてご対応を進めていただいていることについては、この場でお伝えすることができるというふうに考えてお話をさせていただいたところでございます。以上です。

記者(NHK)
 わかりました、じゃあ今のところ市の方で5例目の関係者として調査を進める、検査をしようとしているのは、6月28日の長大の実習生と利用したところの10人未満ということでよろしいですかね。

本村長崎市保健所長
 いえ、6月28日と7月4日にも店舗を利用されていることをお伺いしておりますので、そちらも調査をさせていただくことになります。10人未満と申しましたのは、6月28日の状況、6月28日が10人未満、7月4日の利用につきましては、それでも10人前後ですね。結局、調査対象として今、考えさせていただいておりますのは12名。その2日間で12名の方に対しての呼び掛けと検査を予定させていただいているという状況でございます。

記者(NHK)
 わかりました、5例目の人が利用を確認されてるのは、3店舗になるんですかね。

本村長崎市保健所長
 私どもで把握しておりますのは3店舗、4日に2店舗、5日に1店舗というところです。

記者(NHK)
 わかりました、ありがとうございます。みなとメディカルセンターさんにお伺いしたいんですが、6例目の件なんですが、こちらの高齢の患者さんと子どもの患者さんだったら、大分、状況も異なってくるかなと思うんですけど、年代は言えないということなんですけど、高齢なのか、子どもなのかとか、そういったあたりはいかがですかね。

澤井感染制御センター長
 そうですね、ご家族の意向が年齢を伏せてくれということになるので、やっぱりそこで狭められるということ自体の説明は、ちょっと避けさせていただければと思います。すみません。

記者(NHK)
 承知しました。5例目と6例目の関係者については、順次、調査を進めていくということなんですけど、今のところ、それ以外に新型コロナウイルスを疑うような、発熱とか症状が出ているような職員の報告とかは上がってきていますかね。

澤井感染制御センター長
 実際、きのうですね、職員で77名検査をさせていただいておりますが、この時点では症状はなかったんですが、実はこの77名のうち、お一人が本日になってちょっと発熱をしてきたという情報が上がってきております。その職員に関しましては、PCRの結果が本日、午後には判明しますので、その結果を見て、また対応を考えさせていただきたいと思っております。

記者(NHK)
 わかりました、そうしたことを考えると、今回、やっぱり院内感染がかなり拡大してしまってるじゃないですけども、クラスターに該当する可能性も大いにじゃないですけど、可能性としてはいかがですかね。

澤井感染制御センター長
 可能性としては、やはり否定はできないので、可能性としては、やはりあるというふうな説明になろうかと思います。

記者(NHK)
 わかりました、ありがとうございます。

記者(長崎新聞)
 長崎市の本村所長にお聞きしたいんですけど、市内2例目の長大病院の方と、今回の5例目の方の行動歴は2週間以内に県外とかに出たことがないというお話だったんですけど、全く別の第三者の方から広まったり、そういう市中感染の可能性とかは、現時点でどういう認識なのかを教えていただきたいと思います。

本村長崎市保健所長
 ありがとうございます、長崎市保健所の本村でございます。長崎市保健所としましては、やはり2例目の方の感染元というのは、まだ特定できておりませんで、市長からも指示がありまして、さかのぼりの調査というのを、かなり積極的に行わせていただいている最中でございます。ただ今までのところ、対象として見せていただいてるところからは陽性例はないという状況ではございますが、ただ6月19日の自治体境界を超えた移動が開かれて以降、全国的にやはり東京を見てもわかりますように、あちこちに人の移動があり、またその中には、ご自身で感染していることには気づかない状態のままご旅行などをされ、出張などをされて、帰られた地元で陽性が確認されて登録をされるというようなことも発生している状況にございます。
 そうしたことを踏まえますと、この2例目の方の感染元等については、そうした市中感染、どういった形を市中感染と定義するかということにもよろうかと思いますけれども、そうした症状を表にまだ見せていないことによる状態での感染による感染の経路というものは考える必要があるという認識で進めているところです。そうしたお答えでよろしゅうございますでしょうか。

記者(長崎新聞)
 と言いますと、市中感染の可能性も考えなければいけない。

本村長崎市保健所長
 当然ながら、冒頭から、当初から申し上げたように、そういったことは常に念頭に置いて生活していただきたいというふうなスタンスで長崎市保健所としては考えています。以上です。ありがとうございます。

門田院長
 訂正がありますので。すみません、先ほど救命救急の受け入れのところで、基本的に、当面受け入れ中止と申し上げました。その中で小児科、新生児内科は受け入れると、もう1つ産婦人科も受け入れると申し上げましたけれども、産婦人科の方がちょっと救急受け入れが難しいという状況の様でございますので、産婦人科に関しましては、当面受け入れを中止させていただきます。ただ小児科領域と新生児領域は、受け入れを通常どおりさせていただきます。

記者(毎日新聞)
 今後のことなんですけども、どういう状況だったらクラスターが発生したと判断されるのかというのと、クラスターが発生した場合は、どういうご対応をとられるのでしょうか。

門田院長
 5名以上、院内感染で明らかであれば、もうクラスター発生と考えざるを得ないというふうに思っております。その場合にはPCRで陽性者が出た領域を中心に、診療制限、新規入院患者さんの受け入れ等の制限を行っていく部署が出て来るというふうに思っております。それがどの範囲まで拡大するかというのは、今後のPCRの結果によるというふうに考えておりますので、この時点でどの範囲ということを、なかなか申し上げることはできないというふうに思います。
 ただ今後、非常にこういうクラスター発生になりますと、長崎みなとメディカルセンターとしての患者さんの受け入れ体制というのが、かなり制限されてくるという状況は否めないだろうというふうに考えているところでございます。そういうことで、今後、できる限りPCR検査を実施しながら、感染拡大防止に全力で努めてまいりたいというふうに思っております。

記者(毎日新聞)
 そうしたら確認ですけど、みなとメディカルセンターそのものが閉鎖するっていうことはないってことですか。

門田院長
 先ほど申し上げましたけれども、繰り返しになって大変申しわけないんですが、それも、そのクラスターの拡大の範囲によるだろうというふうに思っておりますので、現時点ではそれに対する明確なお答えはちょっと難しいかなというふうに思っております。

記者(毎日新聞)
 最後に、病院で外来を受診した人とか、先ほどもお話あったみたいに心配だなって思う方には検査も検討もみたいな、そういうお話だったと思うんですけど、そしたら心配だなって思う方は、みなとメディカルに電話したらいいんですか、それとも長崎市に相談したらいいんですか。

澤井感染制御センター長
 当院に、患者さんの症状発症から勘案して、発症2日前から当院の、基本的には、その当該病棟ですね、そちらを利用していた患者さんご家族に関しては、当院にご相談していただければ検査の方を検討はさせていただきたいと思いますが、病院全体の患者さんあるいはご家族というところまで拡大してしまうと、なかなか多分、検査自体は難しくなるので、当面は今、患者さんが出ている病棟に関連する面会者、ご家族というふうなところから、ご相談いただければと思っております。

記者(毎日新聞)
 具体的にちょっと教えてほしいんですね。発症2日前とおっしゃったのは、6例目の人ですか、5例目。

澤井感染制御センター長
 5例目、6例目の発症が7月4日、6日という形になってます。この5例目、6例目に関しましては、同一の病棟ということになりますので、感染のリスクがあるのは、2日前からすると7月2日からという形になりますので、7月に入ってから当該病棟をご利用された患者様、ご家族に関しましては、ご希望により検査の方を検討させていただきたいと思います。

記者(毎日新聞)
 当該病棟っていうのは何でしたっけ。

澤井感染制御センター長
 診療科としては心臓血管内科・外科、糖尿病代謝内科、腎臓内科と、そういうふうな混合病棟になっております。

記者(毎日新聞)
 わかりました。

記者(NCC)
 まず病院の方にお伺いしたいんですけれども、6例目の入院している男性患者さんの年齢は非公表でというご家族のご意向があるということだったんですが、高齢だとまた重症化のリスクも変わってくるのかなと思うんですが、重症化のリスクという部分に関しては、この入院の患者さん、どのぐらいあるものなのか、例えば持病、この入院されている病気があって、重症化のリスクがあるとすれば、ちょっとその程度について教えていただきたいです。

澤井感染制御センター長
 もともと、基礎疾患ございまして、当院に入院する前から酸素の使用が必要な患者さんではありましたので、そういう意味から言うと基礎疾患として酸素を使用する基礎疾患というものがございますので、それがやはり1つの重症化のリスクの一因にはなっておりますので、あと現状も、この患者さんに関しては、肺炎を発症している状態です。酸素の投与量も入院時よりも若干少し、増量を余儀なくされているところでございますので、重症度からいくと中等症というふうな状況でございますので、もちろん治療としてですね、坑ウイルス薬のアビガン、あとオルベスコ、そういうふうな治療はもちろん初めてはいるんですけれども、今後、注視していかなくてはいけないような、予断を許さない状況ではあります。

記者(NCC)
 わかりました。それは例えば高齢と言いましても60代、70代、80代、90代とあって幅があって特定にはつながらないんじゃないかと思うんですけれども、高齢かそうじゃないかっていうのは教えていただけないでしょうか。

澤井感染制御センター長
 そうですね、ご家族との確認もちょっとできておりませんので、その点に関してはちょっとお汲み取りいただければと思います、申しわけございません。

記者(NCC)
 それでは院長にお伺いしたいんですけれども、今回、院内感染が起こってしまった可能性があるということで、先ほどもちょっと言及ありましたけれども、感染防止対策というのはちゃんと機能していたのかというか、十分だったのかと言えるのかどうか、そのあたりをどのように重く受けとめていらっしゃるのか、お考えをお聞かせください。

門田院長
 職員に対しましては、常日ごろ、マスク着用、手指衛生、そして今回、7月上旬、3日に、長崎大学の方で実習生がコロナ陽性ということがわかった時点、それ以前から、そこは当然、手指消毒とマスク着用ということはやっておりましたけれども、さらに例えば院外での会食の禁止とかですね、それから県外への移動の自粛とか、そのあたりも周知をずっとしておりました。
 ただ今回、先ほど、澤井が申し上げましたように、やはりこの感染対策というところの難しさというところが、やはり今回、出ているというふうに感じております。すなわち、やはり手指消毒は、やはり30秒ほど石鹸で手洗いするというのが基本なんですけども、アルコールジェル等であれば15秒から20秒、数滴プッシュして満遍なく、そして手の間、指の間、それから手首、爪の間、ここまできちっと手指消毒しないと、どこかですり抜けてしまう可能性は十分あると思います。そういうところは基本的には徹底しているつもりでありますけれども、それをすべて日常で徹底できているかということになりますと、一部できていなかった可能性があるんではないかというふうに考えています。
 したがいまして、やはりこれはいつも年2回は感染対策上の研修会を全職員に行っているわけでございますけれども、その中でこういう事例が発生したということを受けまして、今後さらに、この院内感染対策防止に向けての対策というのは強化する必要があるというふうに現在、感じております。今般、やはりこういったことで、院内感染の事例があったということを受けて非常に残念に思いますし、我々、医療従事者として、さらに意識を高めて院内の感染対策には取り組まなければならないというふうに思っております。

記者(NCC)
 ありがとうございます。院長にあともう1点、この5例目の方なんですが、38度以上の高熱があって、自宅近くの医療機関に診療を所属長が促したということですけれども、4例目の女性職員の方も微熱が出たその次の日にLAMPの検査をされてると思うんですが、この判断の違いっていうのは、どういったことでしょうか。

澤井感染制御センター長
 代わってお答えさせていただきたいと思います。5例目の症例のときにもちょっとご説明させてもらったんですけども、職員で発熱等、症状があって、上司に連絡をした場合に、基本的にはコロナを疑うような状況でなければ、かかりつけの先生のところを受診を勧めるんですが、そのときでも、ご希望があれば、うちで診る形もとれるということです。
 4例目に関しても、かかりつけ、一応、説明はするんですけれども、こちらの受診を希望されたので診させていただいたと、それだけの違いです。

記者(NCC)
 そこでLAMP法だったりPCRだったり、コロナの検査をするかどうかというのは、どの判断でされるんでしょう。

澤井感染制御センター長
 4例目に関しましては、全く2週間の流行地域への移動歴、接触歴等なかったんですけれども、そういう意味では、もともと全く疑っておりませんでした。通常どおり、発熱性の疾患の鑑別診断を、普通にレントゲンしたり、検尿の検査したり、血液検査したりしながら感染のフォーカスの検査を行っていく中で、肺炎はない、尿路感染はない、血液検査で異常があったのが白血球の若干の低下、ウイルス感染のときに、そういうふうな変化をを示すことは多々、見受けられるんですけれども、そんなとこでウイルス感染ぽいなと、通常の状況であれば、ただの風邪だなということで対症療法という形で帰宅させるというのが一般的なんですけれども、そのときの状況が大学での状況がちょっとあって、それプラス19日からの県境をまたいでの移動の制限が解除されたということから2週間たってると、そんな状況もありましたので、医療従事者でもありますし、コロナの検査をしとくべきだろうということで検査をさせていただいた次第です。

記者(NCC)
 わかりました。そしたら4例目の方は受診したみなとメディカルセンターの方が検査をすることを判断されて、5例目の方は受診した医療機関の方ではその判断がされなかったので、自宅療養ということになったということでよろしいでしょうか。

澤井感染制御センター長
 そういうことでございます。

記者(NCC)
 わかりました。あと保健所の方にお伺いしたいんですけれども、現在、5例目の方で、利用した飲食店、複数の店舗で接触の可能性がある方を調べる方針ということなんですが、それ以外に市が今、把握している濃厚接触、または接触で検査が必要だというふうに把握されている方、例えば同居する家族であったり、そういった方について何かわかっていることがあったら教えてください。

本村長崎市保健所長
 今、ご指摘いただきました同居家族の中に濃厚接触者がいるかという点については、いないということでお答えができる状況でございます。以上です。

記者(NCC)
 それは同居する家族がいないということでしょうか。

本村長崎市保健所長
 そこはちょっとお答えを避けさせていただきたいところと思いますし、それを知ることによって、感染拡大防止につながるメリット、それから個人に関する情報を開示するデメリット、その勘案をしたときに、私ども保健所としてはそのメリットがあまり高くないと判断してのこととお受けとめいただければと思います。

記者(NCC)

 わかりました、そしたら6例目の方については、濃厚接触の可能性がある方についてはいかがでしょうか。

本村長崎市保健所長
 この方は入院されてから4日での発熱というふうに伺っていまして、それの、さかのぼって2日の段階では、既にご入院の状態だったというふうに伺っているところでございますので、ご家族内での、入院前の濃厚接触者に当たる方はいらっしゃいませんし、あとは院内でのお見舞いといいますか、そうしたところの情報による評価になろうかと思います。以上です。

記者(NCC)
 その、ご家族のお見舞いについては、何か把握されていること、あと検査を今後するかどうかっていう対応があれば教えてください。

澤井感染制御センター長
 ご家族のお見舞いに関してはもちろんございましたので、患者さんのコロナの感染が判明した時点で、ご家族にも一応、説明させていただきました。そこでご家族も不安でありますので、検査を希望されましたので、昨日の夜ときょうの朝と、ご家族に関してはPCRの検査をさせていただいているところでございます。

記者(NCC)
 わかりました、ありがとうございます。すみません、長くなってしまって。あと保健所の所長にもう一度お伺いしたいんですけれども、5例目の方の立ち寄り先の飲食店で自主休業されているお店があるというふうにお話されていましたけれども、それは1件でしょうか。

本村長崎市保健所長
 はい、1件でございます。

記者(NCC)
 1件が自主休業。

本村長崎市保健所長
 1件がということになります。

記者(NCC)
 ほかのところからは。

本村長崎市保健所長
 まだ調査中でありまして、とれている情報も、調査時間がかなり限られますのと、ご本人さん、回復されたわけではございませんので、入院されて精神的なダメージもありましょうし、いろいろ検査も進めながらの聞き取りになりますので、また記憶についても、飲食店の特定そのものも、聞き取りの段階ではちょっと記憶がはっきりしないと、どこの店であるということを、昨晩の聞き取りの段階では4日のもう1件については、明確に確定がされておりませんでしたので、今、調査を進めているところということになります。その特定を4日については、行っているところ。5日についてはもう特定がされておりますが、これも今、担当課が対応を進めているところと、実際、思うところでありますが、実際、プレスにかけるまでに、まだその情報、私、まだ得ておりませんので、そうしたところは調査を継続させていくということになろうかと思います。

記者(NCC)
 自主休業されているお店、どちらの何ていうお店かというのかは教えていただけないでしょうか。

本村長崎市保健所長
 こうしたことは、ちょっと今回、積極的な情報提供、協力をいただいたこともございまして、最近、福岡の方でもございましたが、あれは会員制のクラブであったかろうかと思いますけれども、積極的な情報開示、協力をしていただいたことをもととして、店名を開示しないという判断を行われたということが、つい最近あったろうかと思いますが、今回の事例について、まだそういう評価を出すまでには至っておりませんが、先ほど申し上げましたとおり、お店を、店名を開示する効果と、それからそれによる逸失利益、そういったことを判断した上で、市保健所としましては、今の段階で開示するメリットは大きくないと考えておりますので、現時点での公開は予定していないところです。
 ただ、今後、その対象と今、申し上げました12名の結果状況によりましては、こうしたことはまた変わって来ることもございますので、現時点ではそういう判断をしているというふうにお受けとめいただければと思います。よろしゅうございますでしょうか、以上です。

記者(NCC)
 ありがとうございます。最後に田上市長にお伺いしたいんですけれども、こう立て続けに出ていること、医療現場での感染が広がっていることについての受けとめと、また今後22日からGoToキャンペーンの方も始まってきますし、また移動が増えてくるかと思うんですけれども、いつも市長が市民の方に、行動をより意識を高めて、3密を避けたりとか手指の消毒の徹底という話をこの会見の場でもしてくださるんですけれども、行政としてどのような対策がとれるのかということを考えていらっしゃるのか、教えてください。

田上市長
 まず病院というのは安全と安心の拠点です。そこで感染者が発生したということ、そのために市民の皆さんにご不安を与えているということについて、そしてまたその中でも院内感染が発生してしまったということ、その患者様、それからご家族の方、本当に申しわけないというふうに思っています。今、病院と保健所において先ほどからご説明させていただいておりますように疫学調査を行っているわけですけども、感染の経緯ですとか広がりをしっかりと把握して対応するということが、何よりも重要だというふうに思っていますので、そういった取組を、先ほど説明していただいたとおり、しっかり進めていきたいというふうに考えております。
 また6月19日から県の境を超えた移動が始まっているということで、今後、また全国的にも移動が少しずつ増えていくと思われます。そういう中で新しい生活様式の取り入れを市民の皆様にもお願いしているわけですけれども、そういった点についての呼び掛けについて、これはやはり新型コロナウイルスに関しては、どこかだけが動けばいいということではなくて、やはりお一人ひとりの行動が非常に重要になってまいりますので、そういうマスクの着用であったり手洗いであったり、あるいは3密の防止であったりといった基本的なことから、何か日ごろから、いろいろな行動について気をつけていただけるように、改めて呼び掛けをすることが一番大事であろうというふうに思います。と同時に、先ほどからお話、繰り返しになりますけれども、今回の点についてしっかりと調査をして、感染経路をできるだけはっきりさせていく中で、感染の広がりを止めていくという取り組みをしっかりと行っていきたいというふうに考えております。

記者(西日本新聞)
 すみません、私の方から確認です。ちょっと聞き取りづらかったんで、入院外来の新規受け入れを停止した科が3つあったと思うんですけど、これちょっとゆっくり大きな声で教えてください。

門田院長
 すみません、声が小さくて申しわけないです。1つは心臓血管内科、心臓血管外科、糖尿病内分泌内科、腎臓内科でございます。

記者(西日本新聞)
 4つですね。それはいつから停止してますか。

門田院長
 もう感染が判明した時点になります。その後、外来患者さん等には当該科から電話を差し上げたり、そういう対応をとって、月曜日から再来の患者さん等が来られることもございますので、電話等で連絡をとっているところでございます。

記者(西日本新聞)
 わかりました。あと救命救急は、なので、先ほどの訂正を入れると小児科と新生児を除く救命救急は、通常どおりやってると、そういう理解で。

門田院長
 いやいや、逆です。小児科と新生児内科は通常どおり受け入れますが、その他は当面の間ということになります。受け入れを中止させていただきます。

記者(西日本新聞)
 きょう現在ですか。

門田院長
 そうです。

記者(西日本新聞)
 わかりました。ありがとうございます。

記者(朝日新聞)
 今のところで、この4つの内科は1つの病棟の中にあるっていう認識でいいんですかね。

門田院長
 そういうことになります。

記者(朝日新聞)
 すみません、ちょっとわかりやすいかなと思って、その病棟の名前はあるんですか、何とか病棟っていうのは。

門田院長
 そこはですね、先ほど来申し上げておりますように、ある程度、病棟数限られておりますし、その病棟を申し上げますと、かなり今回の医療従事者の感染の特定につながる恐れがありますので、その点はですね、申し上げられない。申しわけないです。

記者(朝日新聞)
 その病棟には、ほかの診療科もある。

門田院長
 いや、先ほど申し上げた診療科。

記者(朝日新聞)
 4つの診療科が1つの病棟に入ってるっていうことですね。4例目、5例目、6例目の方々は、それぞれ、その病棟の職員の方だったり患者さんだったりされた。

門田院長
 5例目と6例目はそう。

記者(朝日新聞)
 5例目、6例目はそう。なるほど、4例目の方はまた別なんですね。

門田院長
 そう。

記者(朝日新聞)
 なるほど、その4例目の方の診療科あるいは病棟というのは先日、ご説明にあった80人の検査で終わってるっていう、そういうことですね。なるほど。
 それで、その5例目と6例目の方に明らかな接触があるとおっしゃったのが、それは診療行為っていうんですかね、どういう類の接触、治療というか診療というか、診察というか、それはどういったものなんでしょうか。

澤井感染制御センター長
 どうしても職種がまた限定されてしまうことになりますので、診療行為ということで。

記者(朝日新聞)
 保健所の本村さんに伺いたいんですけど、ごめんなさい、私の理解が追いついてなくて、市内2例目の実習生の方と、今回の5例目の方が会食されたのが6月28日で、そのお店のほかに7月4日、5日に立ち寄った飲食店がそれぞれ2件。

本村長崎市保健所長
 それ以外には4日に1件。
 4日はあわせて2件になります。説明が悪くて申しわけございません。

記者(朝日新聞)
 28日に1件。

本村長崎市保健所長
 そうですね、28日に1件。

記者(朝日新聞)
 7月4日に。

本村長崎市保健所長
 2件のうち1件は28日と同じ。申しわけございません、そういう状況でございまして。説明が悪くて申しわけございません。

記者(朝日新聞)
 10人以内って先ほどからおっしゃってるのは6月28日のお店のこと。

本村長崎市保健所長
 そのとおりです。

記者(朝日新聞)
 それはお客さんが10人以内ということで。

本村長崎市保健所長
 お客さんと店員さんを含めて10人以内ということでお伝えしたかったところでございました。

記者(朝日新聞)
 当時の市内2例目の実習生の方が感染されたときの記事見てみると、感染しやすいと見てる直近5日間には入院患者何人と接触して何とかって何とかって、つまり行動歴をそれはそれで調べられた、当時も調べられたし、今回の件を受けてまた調べられてると思うんですけど、この実習生の行動歴を調べる中に、接触者として今回の5例目の方っていうのは上がっていたのか、いなかったのかというところを、ちょっとお聞かせ願えますか。

本村長崎市保健所長
 全くあがっておりませんでした。この立ち寄りをお伺いしたのも、昨日の13時に思い出しがあったということで、ご連絡をいただいて把握したところで、またそのときにどういう接触があったかということについては情報が得られていなかったので、それがどうであろうかと考えていたところに、その日の6時20分に病院側からご連絡をいただいて、その詳細を、また情報をいただく中で接点がわかってきて、そこでお店の側から、そのタイミングでお電話があって、とんとんとんと進んでという状況でございます。

記者(朝日新聞)
 とすると、この2例目の方と5例目の方の接触があったということは、行動歴をたどるということが、いかに難しいか示す調査にもなってしまったということですか。

本村長崎市保健所長
 おっしゃるとおりで、これは調べるという行為は、これはご協力をいただいている、情報提供をしていただいているという状態でございまして、すべてを、個人の生活をつまびらかにすることは難しゅうございますので、その中で思い出しのあったことを、その時点、時点で体調のご回復とともにご提供いただく、それをつなぎあわせていく作業であります。そういったことを考えますと、あまり短時間での公表によってお伝えさせていただけることはかなり限定的であることは、何とかお許しいただきたいところです、以上です。

記者(長崎新聞)
 ちょっと事実確認をまず院長に確認を、4例目、5例目、6例目、これはいずれも現在、みなとメディカルセンターに入院中ということでよろしいですね。

門田院長
 はい、その認識で結構でございます。

記者(長崎新聞)
 あと症状、軽症とか、先ほど中等症とかいう話もありましたけど、それぞれ現状を、その症状の度合いを教えてください。

澤井感染制御センター長
 代わってお答えさせていただきます。4例目に関しましては、1日目に37度9分まで熱は出たんですけれども、その後、徐々に下がってきておりまして、今朝は6度後半の熱に下がっております。体調も日に日によくなってきてて、入院当初はちょっと精神的な問題もあって、ちょっと不眠もあったんですけれども、徐々に睡眠もとれるようになってきてる状況で食欲もあります、軽症例です。
 あと5例目ですけれども、5例目に関しましても、既に発熱はなくって、ただし咳と喉の痛みというのがあったんですが、それもピークを過ぎて徐々には減少してきているんですけれども、まだ完全にはとれていないというふうなところです。当院に入院されて、熱もなければ食欲もあり、胸部のレントゲンCT上も肺炎もなく、この方も軽症例です。
 4例目も肺炎はございません。
 6例目ですけれども、6例目の方が、ちょっと先ほどもお答えしたとおり、ちょっと肺炎を併発されておりまして、酸素の状態もちょっと酸素の吸入が必要というふうなことでございまして、中等症という形です。ただ熱の方がもともと7度5分から7度9分まで上がったんですけれども、この2日間ぐらいですね、7度台の熱が出ていないというふうな状況で、ちょっとここら辺が自然に解熱してきてるところで、要因がまだわかっておりません。自然の免疫力の回復なのか、原因はわかりませんけれども、幸いにも熱は下がってきてるという状況でございます。

記者(長崎新聞)
 あともう1点が、院長と市長にそれぞれお考えをお伺いしたいんですけれども、先ほどちょっと質問であったGoToキャンペーンですね、今、全国でどんどんまた感染者がふえていってるような状況で、長崎においても、こうやって市中感染がもしかしたら広がってるんじゃないか、そういう不安というのが、ちょっと前よりも一気に高まってると思うんですね、そういう中にあって、人の移動を促すようなGoToキャンペーンていうのが、個人的には果たして今、やることなのかなという疑問もあるんですが、これについて院長、あと市長、それぞれ受けとめ、評価をお聞かせください。

田上市長
 私の方から。特に観光、人の移動を伴うという意味では、観光に関しては少しずつ広げていくという考え方で、これは長崎市はもちろんそうですし、長崎県もそうですし、全国的にもそうですけど、身近なところから少しずつ移動を初めていくという考え方で進めてきています。市の方としても、今はまだ県内の皆さんに移動のキャンペーンをお知らせして参加していただいているという状況です。そういう中では、今の関東圏等の状況を見ていると、やはりまだ不安な部分が、観光業者の皆様、観光事業者の皆様にも、市民の皆様にもあるという状態であるというふうに考えています。そういう中でも少しずつ、人の移動はいずれにしても広がっていくものというふうに考えていますので、そういった先ほどお話した新しい生活様式に基づいて、やはり注意をしっかりと行っていただく、そのホテルであったり、あるいは観光施設等においても、以前と同じ形に戻るということではなくて、やはりできるだけの注意をしながら、ご利用していただくという考え方を徹底することが重要であるというふうに思いますし、その中で少しずつ状況を見ながら、おいでいただく方が増えていくという状況になると思います。その中で、急激に、一気に増えるという形にならないように、少しずつ広げていくという形を今後とも続けていきたいというに考えております、以上です。

門田院長
 医療者側から申し上げますと、一般の市民の方々もかなりご不安があって、病院に入院されてきたり、あるいは外来に来られたりということがあるかと思います。ですから医療従事者としては、やはりGoToキャンペーンで少しずつ経済面が促進されてくるという状況の中で、医療従事者としてのやっぱり移動というのを、もう一度考え直さないといけないだろうと、私自身は考えております。やはり医療従事者であるという認識を強く持って、ご自身、あるいは医療従事者のご家族まで、私の方からなかなか言えないんですけども、少なくとも病院にご勤務されてる医療従事者等は、もう少し厳しめの、やっぱりご自身の自粛をされていただく方がよろしいのではないかというように考えております。
 したがいまして、長崎みなとメディカルセンターでは今後やはり、職員の会食は禁止の方向で、県外への移動も不要不急を除けば、やっぱり自粛をしていただくという方向を、やはり求めていきたいというふうに思っております。ですから、少し一般市民の方々と医療従事者では行動を分けて、やっぱり考える必要がありますし、特に医療従事者はどういう場面においても、やはり先ほど市長も言われましたように、一般市民よりもさらにマスク着用を徹底すること、そして手指衛生をマニュアルどおりにきちっとしていただくことですね。そういうことを守っていただきたいというように思ってますし、前回の記者会見のときにも少し申し上げましたように、やはり共有物が、どうしても消毒というのが行き届かないところがございます。従いまして、各個人が医療従事者は各個人が、そういう共有物は接触する前に必ずアルコール等で消毒をしていただくと。触る前には手指消毒、そして触った後も手指消毒というようなところをやはり徹底していかないと、やはりなかなか同じ共通の器具を触っている場合がありますので、そこを不用意に、そういうふうにしないという意識を持って行動していただくということが、極めて大事であろうというふうに思っております。

記者(長崎新聞)
 ありがとうございます。

記者(NBC)
 それでは私から3点聞きます。まずは本村所長にお聞きします。6月28日と7月4日利用したお店が、この5例目の方、一緒だったということですね、これ利用される時間帯的には夜間のお店という形でいいですかね。

本村長崎市保健所長
 朝昼夜に分ければ、夜の時間帯ということは、お答えできようかと思います。

記者(NBC)
 わかりました、ありがとうございます。そして病院の方にお聞きしたいんですけれども、6例目の方、7月4日に発熱があって、ここからが症状ということで考えると、その5例目の方よりも発症が先ということになりますけど、それでも病院としては院内感染を疑ってるという流れでいいということですかね、まず。

澤井感染制御センター長
 私から症状の時系列から言うと、患者様の方が先にはなってるんですね。ただ、この患者様のコロナが発症する、そういうふうな行動歴とか接触歴とか、そういうのはほとんどありませんので、そこと今回の5例目と2例目との関係、もちろんそこは明らかにあるかどうか、もちろんわからないんですけれども、状況的に症状も潜伏期間もそれぞれ変わりますので、確かに症状としては先に患者様の方が出てはいるんですけれども、こういったさまざまな状況、潜伏期の違い等々考えて、院内感染ではなかろうかというふうに判断しておるところでございます。

記者(NBC)
 ありがとうございます。なぜ聞いたかというと、夜勤の日が、その後5日、6日ですけれども、その前にも接触したことはないということですかね。

澤井感染制御センター長
 もう1点つけ加えると、この7月4日の37度5分というふうな症状が、本当にコロナだけで出てきた症状かどうかも実はわからないんです。もうちょっと細かく言うと、前日の7月3日にちょっと侵襲的な処置を受けられております。そういうことから言うと、侵襲的な処置で微熱が出てもおかしくないので、この7月4日の微熱というのはコロナとは関係ないのかなというふうに推測しているところでございます。

記者(NBC)
 ありがとうございます。もともと入院のときに酸素が必要だというふうにおっしゃってましたけど、当時と今とで酸素に使うための機材が変わったりしてるところがあるかと、今、この方は中症等ということで意識はあると思うんですけど、どのぐらいの意識レベルなのかっていうのを教えてください。

澤井感染制御センター長
 酸素のレベルとしては具体的に言うと、経鼻、鼻からっていう、それで2リットルっていう酸素を使っておりましたが、現在は3リットル、若干ながら酸素の投与量が増えているような状況です。意識レベルに関しましては入院時と今と、全く変わってございません。

記者(NBC)
 というのも、今後、症状が4日からこの後に発症したとすれば、この後から悪くなっていく可能性があると思うので、そういった注意が必要かなということで聞かせていただきました。

澤井感染制御センター長
 十分注意して治療させていただきたいと思います。ありがとうございました。

記者(NBC)
 ありがとうございました。

門田院長
 最後によろしいでしょうか。最後に、当院で職員で2例目、患者様で1例ということで、非常に患者様、あるいはご家族の皆様には大変ご心配、ご迷惑をおかけして申しわけございません。また一般市民の皆様におかれましても、当病院の機能が一部、受け入れできない状況に陥ったということにおきまして、長崎の重要な拠点の病院である当医院としまして、大変、申しわけなく思っております。
 ただ、今後、職員一同、全力をあげまして、この院内感染の拡大の防止に努めさせていただきまして、みなとメディカルセンターでしかできないような機能もございますので、これは必ず維持をさせていただきながら対応をさせていただければというふうに思っております。長崎みなとメディカルセンター職員一同、全力をあげてこの対策、そして病院の機能維持に努めてまいりますので、市民の皆様におかれましては、どうぞご理解をいただければというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

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