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市長記者会見(臨時)【2021年4月16日】

更新日:2021年4月20日 ページID:036530

市長記者会見(臨時)

1.日時

令和3年4月16日(金曜日) 午後5時10分~午後5時50分

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2.市長発表・質疑応答

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

市長発表への質疑応答

3.会見録

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

田上市長
 お忙しい中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。
 それでは、本日から長崎市も長崎県内の状況とあわせまして、感染状況ステージ2に上がっております。そういう状況を受けまして、注意報という段階に至った状況の中で、長崎市の対応等について、ご説明をさせていただきます。
 今の感染状況ですけども、こちらの高い時期、たくさん感染者の方が出た時期、この第3波ですけれども、これが収まって、これが2月の下旬から1カ月間ほどは、かなり収まっている状態が続きました。それが3月の下旬ぐらいから、少しずつ感染者が出始めまして、また散発している状況になっています。また、散発の中でも、少しずつ高いラインに到達する数字がときどき出るという状況になってきています。これは非常に危険な兆候であるというふうに思いますし、また今回、第4波が第3波よりも大都市部において大きな波になっている、感染者の数が第3波以上に大きな波をつくり始めているということを考えますと、十分注意をしないといけない状況になってきているというふうに思っています。
 その中で、特に第3波の経験の中で、医療の逼迫を招かないために、特に注意しなければならないポイントが幾つかあるということを、私たちは既に学んでいます。その1つは、これは市内発生事例の第3波の分析ですけども、最初は県外から入ったウイルスから広がり始めたであろうというようなケースが多かったわけですけども、だんだん、その割合よりも、こちらの青い部分、2次感染、3次感染をする方の割合が多くなってきたという、第3波の流れがありました。そのことによって、クラスターが発生する、この2次感染、3次感染の内容を分析したときに、家族であったり、あるいは職場であったり、会食もあります。それから病院、福祉施設等を含めて、さまざまな種類のクラスターが相次いで発生したことによって、入院者がふえていった。それも1日で急激にふえていったというような状況がありました。この点からクラスターの発生を防ぐ、あるいはクラスターを最小化するということが非常に重要なポイントになるというふうに考えています。
 それからもう1つのポイントですけども、これは陽性になった方の年齢別の分類ですけれども、これ見ていただくとわかるように、ほぼ20代以降、均等に感染者が発生しているという状況があります。ただ、その中で入院された方の割合を見るときに、これは1月13日時点ですけれども、50代以上の方、50代、60代、70代、80代、50代以上の方が9割を占めているという状況があります。これを見ますと、やはり、ご高齢の皆さんが入院する、重症化していく確率が高いということが言えますし、また高齢の皆さんが大勢、入院されることで、医療スタッフについても、多くのスタッフが必要になるといったような現状が生じました。こういった点から、クラスターと同時に、やはり高齢者の皆さんの感染を防ぐ、高齢者の皆さんを守るということが医療の逼迫を、医療の崩壊を防ぐためには、非常に重要なポイントになるというふうに考えています。
 そしてその中で、これも第3波のときに起きた件ですけども、感染者が急激にふえて、この黄色いバックの部分が用意されている病床数ですけども、今、フェーズが上がって病床数、長崎医療圏で言いますと、77床用意してあるわけですけども、それに急激に近づくというようなことになりますので、その病床数についても、さまざまな病院間の連携等もしながら、医療提供体制を準備していく必要があるというふうに思っています。そういう意味でクラスター、高齢者、そしてこの病院間連携というのは非常に重要なポイントになるというふうに考えています。これらが今回、第4波に備える準備の中でも重要な点で、高齢者、クラスター、それから病院間連携、そしてもう1つ新しい要素としてワクチン接種が既に始まっていますけども、これも今後、高齢者の皆さん等をはじめ、命を守っていくという意味では、非常に重要な取組になるというふうに考えています。ではこのキーワードに沿って、具体的に少しご説明をさせていただきたいと思います。
 まず、高齢者とクラスター対策ですけども、特に高齢者施設においてクラスターが発生することによって、1日で、あるいは数日間で一気に病床が逼迫状態になってしまうというようなことが生じがちです。そういう意味で、まず1つ目の対策として高齢者、入所施設に対するワクチン接種をスタートしました。これはワクチン接種のスタートを、まず高齢者入所施設からスタートする。なるべく早く高齢者入所施設、特に介護度が高くて、かつベッド数が多い中で、日々、生活されている高齢者入所施設の皆さんに、まずワクチン接種をするということを優先的に4月12日から行っている。これも1つの対策です。
 それから2つ目に高齢者入所施設の従業員の皆さんですけれども、従業員については、接種の基本的な順位から言うと、高齢者よりも後になるわけですけども、今後、高齢者入所施設等でワクチンをしていくときには、できるだけ従業員も接種順位を上げて、そして同時にワクチンを接種していくという中で、従業員の皆さんにもワクチンを接種していただくことで、高齢者施設がストップしてしまう。入所の方はワクチンを早めに打って大丈夫だけども、従業員の方の間で感染が広がって介護サービスが提供できないという形にならないように入所施設の場合は、日々の暮らしにかかわってきますので、そういう事態を防ぐという意味で、従業員の方々の接種順位を上げて早めにワクチンをすると。これは早ければ、4月の下旬の接種からスタートしていきたいというふうに考えています。
 それから次は、その際に希望する高齢者入所施設において、ワクチンが始まるまでの間ですね、従業員の皆さんについては抗原検査を行うことで、その間も定期的な検査をきちんとしていくということも、することにしています。これはすべての入所施設というよりも、状況に応じながら、また希望も聞きながらこういうことも、まず先にやりながらワクチンにつなげていくという点が1点。
 それからあわせまして、今までのお話は高齢者入所施設ということで、お話をしてきましたけども、あわせて高齢者通所施設、デイサービスですとか、デイケアとかの通所施設であったり、あるいは障害者入所施設の従業員の皆さんについても同様に抗原検査を行っていくことで、数回に、複数回にわたって検査をしていくことで、こういう従業員の皆さんによる感染というのを防いでいく。そのことによって、そこに通所されるご高齢の皆さん、高齢者の皆さんも守っていくと。そういう取組をすることにしています。こういった形で、高齢者の皆さん、それからさらに高齢者のクラスター対策ということを実施していくことにしています。
 それから、最後には、もう1つクラスター対策の1つとして、これは高齢者施設ということに限らずですけども、例えば学校ですとか、そういういろんな施設でもクラスターが発生していますので、そういうところで陽性者が確認された場合には、クラスターになる可能性が高いと思われるような施設で陽性者が確認された場合には、抗原検査キットを使って迅速に検査をまず行うということによって、まず一時的な対応をすぐに行えるようにする。PCR検査の場合は1人、例えば感染者が起きたときに、その周辺の皆さんで濃厚接触者を特定する作業ですとか、あるいは検査を行ったとしても、その後、実際に陽性か陰性かがわかるまで時間を要するという部分があります。その意味で、まず抗原検査を行って一時的な判定をすることで、そういった従業員の皆さんについても、引き続き介護サービスを行っていくことができるような状況にするですとか、あるいは学校でも、学校ごと閉鎖せずに済むような状況であることを確認するですとか、そういった迅速な取組を行うというようなことを行っていきたいと考えています。
 それから、病院間連携につきましては、本土地区の専用病床確保のフェーズが今、2から3に引き上げられています。このことによって長崎医療圏の確保病床は38床から77床、倍に引き上げられるということになっています。その中で、この感染者の方たちが出たときに、やはりベッドを十分に用意しておいて、すぐに対応できる準備をしておく。これも前回、第3波のときに非常に重要であるということを再確認した部分ですけども、今回、新型コロナウイルス感染症による入院加療をした後に、入院した後、時間が経って回復期にあるという患者さんを受け入れる後方病床がないために、入院期間が長くなって、そのことによって病床、ベッドが空かなかったというようなことが生じました。そういったことを防ぐために、一定の期間経った陽性の方が、今度、民間の病院に転院をするということによって、その感染症病床のベッドに余裕をつくるということが、非常に重要になってきます。そういう仕組をつくろうということで、今、病院間で、さまざまな協議をしていただいています。どういうルールのもとで、民間病院に移すのか、具体的にどことどこの病院にそういう転院を受け入れていただけるのか、そういった具体的な協議が今、進んでいるという状況にあります。
 それからワクチン接種ですね、これは非常に重要な感染拡大防止策になるということになりますが、この高齢者、まず優先して高齢者の方から接種する、先ほど申し上げた施設の入所者の方から接種するという方針を立てています。既にご存じのように4月12日から特別養護老人ホームで接種を開始しています。その後ですけども、施設入所者以外の高齢者の方については、65歳以上が、まず優先順位が高いわけですけども、そういう皆さんについても、一度に接種券をお送りして、そして一度に予約を受け付けるということになりますと、65歳以上の方は市内全体ですと13万人以上いらっしゃいますので、予約の現場で混乱が起きてしまうことになります。現実に全国的には、そういった形で、混乱が起きた自治体もあります。かつ、長崎市の場合は個別接種を基本としていますので、各かかりつけの病院で受付をしていただくシステムにしています。ということもあって、受付の混乱が起きないように、年齢を少し細かく分けて接種券をお送りすることにします。最初に85歳以上の方、それから75歳から84歳の方、70歳から74歳の方といったような形で、年齢を区切りながら4月の末から5月上旬にかけて接種券の発送が開始されるということになります。そういう意味で、接種券が少しずつ届くことになるということをまず、市民の皆さんにもご認識をいただきたいことと、そして接種券が届いたら予約については、できるだけ早めにしていただくと、たくさんの年齢層が重なる前に予約をしていただいて、そして接種をしていただくと、順番に、年齢順に少しずつ接種が終わっていくということになりますので、ぜひ早めに問診票に記入して予約をしていただければというふうに思います。
 それから、その他ですけども、飲食店での感染、今回もまだ今の時点で飲食店での感染が既に発生をしていますけども、市内の飲食店に特に酒類を提供してる飲食店につきましては、見回りを実施することにしています。これは4月19日スタートで、市内の酒類提供飲食店、約1,100店舗について県と市で手分けして飲食店見回りを実施することにしています。各班をつくりまして、8日間にわたって約560店舗ほどを市の分担として、市の担当として回ることにしています。県とあわせて1,100店舗を見回り実施すると、その際にアクリル板の設置ですとか、手指消毒をきちんと行っていただいているか、換気もしていただいているか、あるいは食事中以外のマスクの着用等について取り組んでいただいているか、そういった点について、確認はさせていただくことにしています。
 それから、ここまでが感染拡大防止対策ですけども、それ以外の市の主催イベント等についての変更のお知らせですが、これは本日、午後に記者発表を行わせていただいたように、実行委員会の会長さん方による記者会見を行わせていただいたように、今年の長崎帆船まつりについては、中止をさせていただくこととしています。それから長崎開港450周年記念事業の1つとして、プレイベントとして行う「はたらくフネ」、海上保安庁の船等の一般公開、いわゆる海猿といったような活動をしておられる船について公開する予定にしていましたけども、これも一般公開を中止をさせていただきます。
 以上ですけども、最後に市民の皆さんにお願いしたいことが幾つかございます。まずその1つ、これは県から、中村県知事から、県民の皆さん向けにお願いがあったことと内容的には、ほとんど重なっております。県外との不要不急の往来を自粛する。それから必要な往来の場合にも、会食は控えていただく。それから県外にお住まいのご家族やご親戚等には不要不急の来県は控えていただくよう、呼びかけていただきたいということ。それからやむを得ず県外を訪問し、あるいは県外から帰県された方、帰って来られた方、それから県外から来県された方についても、会食などの感染リスクの高い行動はできるだけ避けていただいて、ご自分の、ご自身の健康管理を徹底してくださいということもお願いしたいと思います。
 それから、当面、会食については4人以下とし、長時間での会食を避けていただくということをお願いしたいと思います。それから飲食店の利用に関しては、これまでもお願いしてきたさまざまな点について、感染防止対策をお願いしたいというふうに思います。市民の皆さんには、この感染防止対策が徹底された店舗を選んでお食事等をしていただければと思います。
 それからお店の事業者の皆さんについては、従業員の健康管理やガイドラインを遵守して一層の感染対策に取り組んでいただきたい。これは基本で繰り返しになりますけども、こういう基本が非常に重要であるということを改めてお願いしたいと思います。また県外への出張機会については、これをできるだけ減らしていただくための環境づくりについても、各企業にもお願いできればと、できればオンライン会議等も積極的に使っていただく中で、そういったリスクを減らすことにもご協力をいただければと思います。もちろん必要な場合もあるかと思いますけども、そういった場合は先ほど申し上げたようなご注意をお願いできればと思います。
 そして飲食店の皆さんには、特に酒類を提供しているお店については、見回りを行うということを先ほど申し上げましたが、ガイドラインの遵守状況について確認をさせていただきますので、ご協力をお願いしたいと思います。
 今、長崎市の感染段階、本日からステージ2に上がっております。また変異ウイルスの広がりも指摘されておりまして、それがまたスピードが非常に早くなるんではないかということも指摘されていますので、そういった中で、これまでの経験をもとに対策、できるだけの対策を練って、この第4波に備えておくことが重要であると考えております。報道関係の皆様にも、そういったさまざまな呼びかけや情報提供について引き続きご協力をいただければと思います。私からは以上です。

市長発表についての質疑応答

新型コロナウイルス感染症への対応等について

記者(長崎新聞)
 少し重なるかもしれませんが、第4波の入り口に差し掛かっているというようなご発言ありましたけれども、第3波の経験を生かしてですね、第3波の経験を生かした対策をとられてると思うんですが、第4波で警戒する点、懸念されている点があればお願いします。

田上市長
 今回、第4波について、さまざまな専門家の皆さん初め、ご指摘がありますけれども、1つはやっぱり変異株、変異ウイルスの広がりが心配されるということで、これが非常に感染力が強いということで、第3波以上に早いスピードで感染が広がるということが十分考えられます。そういう意味では今の段階で、かなり広がっている、感染者数が以前のピークのときのような状況にあるという状況ではありませんけども、そういう状態にすぐなるということも、十分、想定していただいて、今の段階から十分、注意をしていただきたいというふうに思います。
特にゴールデンウィーク等が今後、来る時期でもありますので、そういった意味で、県外の皆さんとの接触ですとか、あるいはさまざまな会食等の機会等については、十分にご注意いただければというふうに思っています。
 それからもう1つは今回の変異ウイルスの件では、やはり若い皆さんについてもご注意を促していく必要があるというふうに思っていますので、そのことについても第3波までのウイルス以上に、少し力の強いウイルスが全国に広がっているという認識を、全世代の皆さんにお持ちいただければというふうに思っています。

記者(長崎新聞)
 もう1点、きょう発表があった分もありますけれども、いわゆる長崎開港450周年記念の行事ですね、これまで準備を重ねてこられたと思うんですけれども、そういったイベントの中止だったり一部とりやめだったりっていうのが出てますけれども、市長としての受けとめをお願いします。

田上市長
 開港450周年記念事業については、実行員会をつくって、県それから商工会議所と長崎市の三者が中心になり、ここに多くの海洋関係、港湾関係の事業者の皆さん、市民の皆さん等も入っていただく形で実行委員会をつくって準備を1年以上にわたって、時間をかけながら進めてきました。そういう意味では、さまざまな記念事業については、できるだけ予定どおりに行ないたい。450年という50年に1回の記念事業ですので、しっかりと行って、その意味合いを皆さんにお伝えしていきたいというふうに思っていたわけですですけども、スタートの時期に、ちょうど感染の拡大時期が重なってしまったということは非常に残念に思っています。
 帆船まつりについては、先ほど記者会見があったと思うんですけども、当然、こういったことも予想はされた、可能性としてはあったわけで、そういう意味で、帆船に乗って来られる皆さんにもPCR検査をする予定にしていましたし、またそれを見に来られる皆さんも予約制にしてするなど、もちろん手指消毒等も含めて、さまざまな感染対策を講じた上で、準備をしてきていたわけですけども、今回の第4波の動きが予想よりも早く来たということで、しかも、これからまた開催日の23日までの間に感染がどこまで拡大するのかというのが、少し読みにくいという状況もあって、今回、関係者の皆さんにも非常に申しわけないという気持ちをもちつつも、これはやはり中止すべきだということで中止しようということになっています。非常に残念ですが、まだ450周年記念事業は1年間の事業でもありますので、開催できる環境の中で、もちろん感染に最大限気をつけながら、開催できるものについては開催しながら、この港まち長崎の450年の歴史について思いを馳せる記念事業を展開していきたいというふうに思っています。

記者(西日本新聞)
 先ほど、第4波に差し掛かっているというお話があったのですが、長崎市の第4波の本格的な到来というのは、まだ防げる余地があるのでしょうかという点と、防ぐためには何が重要になってくるのかということについて、市長のお考えを教えてください。

田上市長
 第3波のときもそうでしたけども、大都市部で感染が広がってくると、それから時期をずらす形で、それにおくれる形で次第に地方に感染の波が及んでくるという流れが、これまでの1年間の経験の中でありました。そういう意味では、今回の大阪等をはじめとした感染の広がりが、今、蔓延防止の対象区域が広がってきているという状況を踏まえても、今後、長崎にその波が来るということは、これは避けられない部分があるというふうに思っています。
 そういう意味では、第3波のこれまでの経験を踏まえて、できるだけ先ほど申し上げた高齢者ですとかクラスターというような柱になる考え方の部分をお示ししたのは、第4波が来たとしても、1つは高齢者の皆さんのように重症化するケースを減らしていく、このことによって命を守っていくということが非常に重要であるというのが1点。それからクラスター等が発生して病床が逼迫してしまって医療関係者の現場がもう成り立たなくなってしまう、崩壊してしまうという状況を防がないといけないという点、その2点については、非常に重要だということを学んできています。そういう意味では、第4波が長崎に来たとしても、第3波までの経験を生かして、できるだけ、その被害を小さくしていくということが非常に重要だというふうに思っています。

記者(西日本新聞)
 あとちょっと細かい点を確認させてもらいたいんですけど、ワクチン接種の高齢者の接種の予定なんですが、4月末から5月上旬に接種券を段階的に配布するということなんですけど、65歳から85歳以上まで、5月上旬ごろをめどに発送については終えるという理解で大丈夫ですか。

田上市長
 4月の下旬から5月の上旬にかけて、まず最初の85歳以上の方々に接種券をお送りする、接種券の送付が始まるというふうに考えていただければと思います。それから順次、少しずつ年齢層を区切りながら接種券をお送りしていくというようなシステムにしています。それを全部、65歳から以上ということで13万5,000人いる皆さんに一遍に送ってしまうと予約の現場が混乱するということで、少し細切れに、まず85歳以上からということになります。
 それから、ワクチンに関しては、この後、記者会見の後に残って、少しワクチン接種事業室の方から説明させていただきますので。

記者(西日本新聞)
 あともう1点だけ。その他の市内の飲食店への見回りについて、これは今回の感染拡大を受けて始められる行動ということになるんでしょうか。

田上市長
 そうですね。感染拡大を受けてということにもちろんなりますし、前回、第3波のときにも飲食店の皆さんには、さまざまな形で取組をお願いしました。そしてまた一緒に感染を防いできたというような、もちろんお客様になる市民の皆さんも一緒になって感染拡大を防いできたという第3波の経験があります。今回も、今、広がり初めていますので、ぜひ気をつけていただきたいと、気をつけていきましょうということで、そういう確認の意味合いを含めて、今回、回らせていただくことにしています。

記者(NHK)
 すみません、1点だけ、重複してしまう部分ではあるんですけれども、今回、高齢者施設の従業員のワクチン接種も繰り上げたということで、第3波のときには高齢者施設ではクラスターが多発したという経験を踏まえてということだと思うんですけども、今回、改めてこの対策をとった狙いというのを教えてください。

田上市長
 先ほど、申し上げたように第3波のときに、やはり重点的に守らないといけないのは、やはり高齢者の方々ということを強く認識をしたわけですけども、その中でも特に入所系の施設におられる皆さんっていうのは、これは毎日の生活をしておられる場で、そこで動きがとまってしまうと、あるいはそれをお世話してくださっているスタッフの皆さんがいなくなったりすると、それはもう毎日の生活の基本が崩れるということになります。そういう意味で、高齢者の入所施設の皆さんを、まずはしっかりとお守りするということ、例えばデイサービス等の施設の場合は、もし万一、少し感染が発生して、そして開設できなくなったというようなことがあったとしても、例えば数日間、活動をストップするということはあり得るわけですけども、入所施設の場合は、そういったことが、もう難しいという状況ですので、まず入所施設については継続してサービスが提供できるという体制を守っていくという意味で、優先順位を上げてワクチンを接種させていただくことにしました。

記者(NHK)
 そうすることによって、やはりクラスターの発生とかの防止にもつなげたいということでしょうか。

田上市長
 もちろん、そのとおりです。高齢者のクラスターというのが、一番、避けたい状況で、先日、三重の里で発生しましたけども、あの場合も長崎大学の皆さんはじめ、多くの皆さんの協力のおかげで最小限にといいますか、拡大がどんどん広がるという状況を防ぐことができました。そういう意味でも、これからもクラスターが発生しないということは、もう非常に重要な要素で、特に高齢者のクラスターが発生しないという取組については、最優先で取り組む必要があるということで、今回の取組にさせていただきました。

記者(朝日新聞)
 まず市長に1点伺いたいんですけれども、少し先にはなりますが、いわゆる聖火リレーの長崎市でのコースに関して、例えば県とか組織委員会に何か要望するということは今のところ何か考えていらっしゃるものってありますかね。

田上市長
 今のところ、そういった要望するといった形は考えていません。今、もう既にコースをいろいろ区切って、それからゲストランナーの方のコース等についても、さまざまな配慮をしながら、そういった混乱が起きたり、あるいは感染の場にならないようにというような形で進めていますので、予定どおりに進めば、きちんとした形でできるものというふうに考えています。

記者(朝日新聞)
 あと抗原検査の話がありましたけれども、定期的な抗原検査ですね。これ部長さんに伺うべきことかもしれませんけど、いつぐらいから始めて、いわゆる何施設ぐらい対象にとか、いわゆるそういう部分はありますかね。

田上市長
 抗原検査、既に実は入手している分については、医師会等に配布している分もありまして、これは医師会に加入されている各お医者さん方、医療関係者の皆さんが、それぞれの必要に応じて既に使用していただくという状況はあるんですけども、まだそういう高齢者入所施設の皆さんに配布しているという状況までは至っていませんので、発注をして恐らく5月の連休明けぐらいからになるんですかね。

市民健康部長
 5月の上旬から、希望がありますので、その辺を聞き取りながらやりたいと思います。

田上市長
 これもできるだけ早く始めたいというふうに思っています。

記者(朝日新聞)
 いわゆる今、デイサービス施設にはたしか定期的なPCR検査、週1回のデイサービス施設の職員さんに対する週1回の、たしか定期検査がありましたよね。あれに加えてこれをやるという。

市民健康部理事
 前回したのは2月なので、デイサービス、通所系をしたんですけど、それに加えてというよりは、この前のやつは、一度あれで終わったということで、今はしておりません。今回は改めて高齢者施設に関しては抗原検査のときも、先ほど部長がいいましたように5月上旬から始められるような準備をしております。 

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