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市長記者会見(臨時)【2021年4月20日】

更新日:2021年4月23日 ページID:036540

市長記者会見(臨時)

1.日時

令和3年4月20日(火曜日) 午後4時14分~午後4時52分

 ▶ 会見の様子(YouTube動画)は、こちら(新しいウィンドウで開きます)

2.市長発表・質疑応答

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

市長発表への質疑応答

3.会見録

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

田上市長
 お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。それでは、長崎市の新型コロナウイルス感染症対策に関する新しい情報をお伝えさせていただきたいと思います。
 昨日、中村長崎県知事から、ステージをステージ3に引き上げるということで、本日から長崎市を含む県下全域の感染段階がステージ3となりました。それを受けまして、長崎市でも幾つかの新しい対策を講じることといたしております。その内容について少しご説明させていただきたいと思います。
 まず、現在の感染状況ですけれども、この昨年の11月ぐらいから12月、そして、年明けにかけての第3波の流れがあって、しばらく収束している、落ち着いている状況の中から、また感染者が4月に入ってふえてきているという状況にあります。今、これが第4波の入り口というふうに考えますと、この助走の段階にあるということが言えると思います。この第3波の助走の段階と比べましても、やはり第4波の方が少し助走としてもこのグラフが高い、感染の波が大きいということが想定しなければならないというふうに考えています。
 その中で幾つか現段階でのデータが出ています。これは、市内発生事例の分類ですけれども、左側は第3波のときの後半のグラフですけれども、これは、見ていただくと、年代別で分けたときにあらゆる年代で感染が起きているということがわかるかと思います。今回の陽性者、現段階ですけれども、今回もやはりあらゆる年代で起きていますけれども、左側のグラフと比べますと、やや若い世代の方の割合が多いということが言えるかと思います。これは、決して今回がこういう傾向だということではなくて、こういう若い皆さんから少しずつ高齢の皆さんに感染の重心が移っていくということが前回もありましたので、そういう意味では、今はこういう状態ですけれども、これから気をつけないと、高齢の皆さんに感染が広がってしまうというふうに考えなければならないというふうに思っています。
 それから、2つ目のグラフ、これは市内の入院された方の年代別のグラフですけれども、左は第3波になります。第3波の後半の方ですけれども、見ていただくとわかりますように、9割が60代以上の方で占められています。つまり、入院されている方の9割が60代以上だという状況、ベッドを占めておられる皆さんがほとんどご高齢の皆さんであるという状況がありました。今回どうかというと、現段階では、まだ入院されている方の数自体がそんなに多くない状況ですけれども、やはり若い皆さんが入院されていて、まだ60代以上の方は半分ぐらいだという段階です。これは、これからこういう高齢の皆さんがふえていく可能性があるので、今、注意しておかないといけないということが一つ。もう一つは、新しい変異型のウイルスが、やはり若い皆さんに入院が必要な状況になってしまうという可能性があるということも示しているというふうに捉えなければならないと思っています。
 それから、これは県のデータです。きのう中村県知事がご説明されたデータですけれども、左側の分です。これは、初発と考えられる感染事例の内訳で、その4分の3が県外から何らかの接触があった、県外の方と接触があった、県外に行った、県外から来た方と接触した、そういう事例が4分の3だというような事例の分析がありました。
 また、その後、県内で2次感染した場面としては、家庭内が最も多い状況ですけれども、病院関連、飲食関連、福祉施設の関連、それから、職場の関連、学校の関連、前回第3波と同じように、あらゆる場所で2次感染が起きているというご説明がありました。
 これで見ますと、最初、県外由来と言われる部分から始まって、それから、市内で感染が広がっていくという流れになるわけですけれども、既に、この県外由来の分といいますか、初発の方の割合が全体の4分の1ぐらいになっています。4分の3は2次感染以降というような状況にもなっていますので、今後、ますます、この初発を防ぐと同時に、市内でのこういった感染の広がりを防ぐことが重要になるというふうに考えています。
 そこで、3つのポイントという整理をしているわけですけれども、1つ目が、県外由来の感染をまず防ぐということが、今の段階では非常に重要な要素になるという点。それから、第3波から経験したことということで、非常に長崎市として重要視してきましたクラスターを防ぐ、それから、高齢者を守る、この3点が非常に重要になるというふうに考えています。
 そこで、今回のこのステージ3ということを踏まえての新しい対応ですけれども、1つは、高齢者施設等の休館を行います。これは4月26日から当分の間ということにしています。最初に、これから休館する施設は、市営の老人福祉施設が14施設、それから、野母崎ふれあい新港、それから、生涯福祉センター(ハートセンター)ですね、こちらも一部の機能は続けていくことになりますけれども、施設としては休館の状態にしていくということで、前回と同じように、特に高齢の皆さんが使われる施設を今の段階から休館にして、高齢者の皆さんが集まって感染が広がるということを防ぎたいと思っています。
 それから、もう一つ、生涯元気事業ですとか、高齢者ふれあいサロン等の高齢者の皆さんが接触をする場面がどうしても避けられない事業についても中止、または地域が主催する高齢者ふれあいサロン等もありますので、そういうものについては自粛要請をしていくということにします。これも4月26日から当分の間ということになります。
 それから、市主催のイベントについてですけれども、開催の判断基準を追加して、国が全体的に決めている運用もありますけれども、それに長崎市独自の考え方として、県外からの参加者あるいは高齢の参加者が多数見込まれるイベントは、基本的に中止または延期を含めて慎重に判断するという考え方に立っています。また、その中でも緊急性・必要性が高いもの、この時期にしなければならないものについては開催をしていくという考え方に基本的に立っています。
 その上で、少し具体的に申し上げますと、5月1日に開催予定にしておりました長崎市成人式、本来は1月に開催すべきものを5月に延期をしていたものですが、これにつきましては、若い新成人の皆さんが実際に集まるという方式を、中止をします。そして、オンラインで実施をするという形にします。オンライン実施というのは、会場に集まるのは、新成人の皆さんが集まるのではなくて、例えば、新成人としてこれからの新成人の言葉を述べる皆さんであったり、ごく少数の人たちが会場で言葉を述べ、その様子についてオンラインで発信をするという形になります。これについては、何らか、Zoom等を使ったりするなど、何らか双方向の形ができないかということについては、今、具体的に検討をしているところです。
 それから、2つ目に、長崎開港450周年記念式典、これは4月27日に行われる予定でしたが、50年に1度という開港の記念式典で、これまで1年以上の時間をかけて実行委員会でさまざまな準備をしてきたわけですけれども、これについても、無観客で実施することといたします。これについては、実行委員会の皆さんに参加していただくという形、それから、来賓の皆さんにも、深いゆかりにある国の大使の皆さんのご招待ですとか、あるいは、さだまさしさんのトークがありまして、そういったものに応募をいただいて参加していただく皆さんといったような形で、出席者を限定した形で、ブリックホールの一番広い会場を使って、新型コロナウイルス対策を万全にほどこす中でということで準備をしてきましたが、現在の状況を踏まえて、またこれから1週間の間に感染が広がる状況がわからないという面、読みにくいということもありまして、無観客で開催をして、それをオンラインで、YouTubeで配信するという形にいたします。
 それから、こういう状況を受けまして、先ほど申し上げました3つのポイントに沿いまして、まず、市民の皆さんにお願いすること、1つ、これは県外との不要不急の往来を自粛していただいたり、あるいは、県外にお住まいのご家族やご親戚の皆さんには、不要不急の来県についてはぜひこの機会は控えていただくよう呼びかけていただきたいという点。あるいは、県外から来られた皆さんについては、自らの健康管理と、ほかの皆さんに感染をしないといったようなことについて、ぜひ対策を徹底していただきたいと思っています。
 特に、会食についてはリスクが高いという面がありますので、できるだけ控えていただいて、会食する場合は4人以下とし、長時間は避けていただくようお願いします。特に、夜の繁華街ではクラスターが、実際に長崎市、発生していますので、夜の街にお出かけの際は最大限の注意をお願いしたいと思います。
 それから、高齢者の皆さんへの感染を防ぐ、あるいはクラスターを防ぐという面で、高齢者や現在病院等、施設等で療養しておられる皆さんとの面会については、極力避けていただきたいと思います。また、家庭内、外出のときを問わず、さまざまな場面の切り替わりですとか、あるいは共用部分、ドアノブ等を触ったりすることが多かったりすると思いますが、そういう場合は接触に注意をして、こまめな消毒をお願いしたいと思います。
 それから、特に、先ほど、行事、イベントについてのご説明をさせていただきましたが、感染状況が厳しい状況の中で、行事の開催については、それぞれ主催者において、慎重に判断をお願いしたいと思います。また、開催される場合は、マスクの着用、手洗い、消毒、換気などの感染対策をぜひ徹底していただきたいと思いますし、また、開催中・開催後の会食についてもできるだけ控えていただければと思います。
 それから、事業者の皆さんに対するお願いですけれども、従業員の皆さんの健康管理、あるいはガイドラインの遵守等については引き続きぜひ徹底して取り組んでいただければと思います。また、県外から多数の皆さんがおいでになるイベント等の開催については、慎重に検討をしていただきたいという点。あるいは、人との接触機会を減らすための在宅勤務やオンライン会議等、このあたりについても、これはこれまでずっとお願いしてきた点ですけれども、引き続きご協力をお願いしたいと思います。
 それから、飲食店における感染防止対策の徹底を図るため、飲食店を対象に、市内1,100店舗ほどありますけれども、訪問調査を実施し、ガイドラインの遵守状況について確認をさせていただいていますので、店舗の皆さんにはご協力をお願いしたいと思います。
 以上です。現在、こういった状況の中で、ステージが3となる中で、さらに一層、市民の皆さんにご注意いただく、特に先ほど申し上げました県外との往来ですとか、県外からお越しの皆さんとの接触等について気をつけていただくということと、それから、クラスターを防ぐ、このクラスターは家庭でも、職場でも、それから、飲食の場でも、それから、施設内でも起きますので、そういった点について、できるだけの注意をしていただきたいという点。それから、特に、3つ目に、高齢者の皆さんの感染が広がることで病床が一気に逼迫するということ、第3波のときに経験をしていますので、それを繰り返さないように、これは医療提供体制を守るのは当然ですけれども、高齢者の皆さんを守るためにぜひ皆さんのご協力をいただければというふうに思います。よろしくお願いします
 私からは以上です。

市長発表への質疑応答

新型コロナウイルス感染症への対応等について

記者(長崎新聞)
 成人式についてお尋ねします。今回、1月から5月に延期を決められた後に、準備を進めてこられた、成人された方いらっしゃると思います。その方々へのコメントをいただければと思います。

田上市長
 成人式というのは一生の間で、二十歳のときの1度だけですので、ご本人にとっても当然記念すべき大事な機会になりますし、また、ご家族の皆さんにとっても、お子さんの成人式をお祝いするというのは、本当に一生の思い出に残るとても大切な行事だと思います。そういう意味があるということを十分考えた上で、1月の段階でも、中止ではなく延期して、何とか成人式を、集まってみんなでお祝いできないかということで、準備を進めてきました。いろいろ晴れ着等についても準備をされていた皆さんもたくさんおられると思います。そういう意味では、実行委員会の皆さんの思いも含めて、本当に残念な気持ちですけれども、皆さんの、新成人の門出をお祝いしたいという気持ち、これはご家族の皆さんだけではなくて、社会全体のお祝いしたいという思いに何も変わりはありませんので、今回もぜひこのオンラインの形の中に参加をしていただいて、そして、みんなで、少し形は変わるけれども、おめでとうという気持ちを受け取っていただきたいというふうに思っています。双方向のやり方が成立するのかどうか、今、具体的な検討を進めていますけれども、ぜひYouTubeごらんいただいて、みんなで一緒に、今そこに参加しているというような気持ちで、このオンラインを通して気持ちを会場に届けていただければというふうに思っています。

記者(長崎新聞)
 もう1点ですけれども、今回、オンラインに変更したということですけれども、もう実際に落ち着いてからまた再延期という形ではなくて、一旦、もうオンラインで開催をするという理解でよろしいんでしょうか。 

田上市長
 はい、今の段階で、またいろいろな状況を考えながら、できるだけ早く延期した後の開催も実施をしたいということで、これまで、実行委員会の皆さん、新成人の皆さんですので、そういった皆さんともお話をしながら準備を進めてきましたけれども、今回の5月1日のオンラインの開催をもって、長崎市のことしの成人式ということにしたいと思います。その意味でも、ぜひ多くの皆さんに、この時間に参加をしていただいて、一緒にオンラインの成人式をごらんいただいて、もし何らか双方向の形ができるのであれば、参加をしていただければというふうにと思っております。 

記者(長崎新聞)
 市の施設の休館などについて伺いたかったんですけれども、市長もおっしゃられたとおり、今回、変異株については、高齢者の方だけでなくて、若い方も注意が必要というお話でしたけれども、高齢者以外の一般の施設の取り扱いについては、今の時点でどのようにお考えでしょうか。 

田上市長
 まず、重症化する可能性が高いのは高齢の皆さんですし、まだワクチンが行きわたっている状態ではありませんので、まず高齢者の皆さんが多く集まる施設を今回は休館とさせていただきます。それ以外の施設等についても、前回も少し段階を分けながら休館にしていったという経緯がありますけれども、今回も段階を経ながら、感染状況を見ながら、そういった判断をしていきたいというふうに思っています。ただ、前回よりも少し感染のスピードが速くなる可能性がありますし、また、若い皆さんに広がりやすい、あるいは、若い皆さんもこれまでのウイルスよりも少し重症化する可能性もあるという点もありますので、そういった点も勘案しながら、そういうタイミングを判断していきたいというふうに思っています。 

記者(長崎新聞)
 最後にもう1点、県外からのイベントというと聖火リレーがございますけれども、来月の聖火リレーについて、開催の状況、今の検討状況などありましたら教えてください。 

田上市長
 聖火リレーについては、昨日、知事の方で恐らく発表されたか、ご質問に答える形で説明されたと思うんですけれども、県の方で最終的にはいろいろ判断していくことになると思いますけれども、現在のところ、そういう感染に最大限の注意をしながら、いろいろPCR検査等も使いながら実施をしていくという考え方です。ただ、感染の状況を見ながら、最終的には判断するというふうにお聞きをしています。 

記者(朝日新聞)
 成人式のことで伺います。市長の言葉にもありましたけれども、晴れ着を用意していらっしゃる方とか、いわゆるキャンセルが今後出たりとか、いわゆる事業者さんとか、成人の方のキャンセル代とか、いわゆるそういったことへの補償とか、今後のそういったことについて何か検討があれば教えてください。 

田上市長
 晴れ着については、1月の段階で、一定の皆さんは、晴れ着を予定どおりに着られて写真を撮られたり、そういったことをされている皆さんもいらっしゃったということをお聞きしていますし、私も目にしております。そういう中で、今回、補償ということはもちろん考えていないんですけれども、ただ、そういった晴れ着を、予定どおり、5月のときに着られて、そして、写真を撮って、それを何らかお送りいただくとか、何らかそういう双方向の形ができないかということを今、検討をしていまして、そういう意味では、いろいろな形があると思うんですけれども、記念に残るあり方というのを、それぞれお一人お一人についても、あるいはご家族の中で考えていただければというふうに思っています。 

記者(朝日新聞)
 成人式と450周年、両方に関わる話なんですが、やっぱり集まるというほかにも、県外からこちらに来られる方がいらっしゃることが想定されるということが大きな判断材料だったというところになるんでしょうか。 

田上市長
 はい、理由の一つはそういうことになります。県外からの皆さんをお迎えしてということが難しい。ただ、これについては、県外からの皆さんを、特に来賓の皆さんですね、来賓の皆さんの参加をオンラインにすることで、何らか開催できないかということについても検討してきました。それだけの重みのある行事だと思っていますので、そのことについても検討してきたわけですけれども、やはり先ほどご説明申し上げましたように、市内での、あるいは県内での感染の広がりが既に始まっていると、それから、これから1週間の間に、それがどこまで広がるのかというのがなかなか見通しにくいという状況の中では、県外からの部分だけではなくて、県内、あるいは市内での感染の広がりを防ぐということも非常に重要であるという観点から、今回、オンラインということに判断をさせていただきました。 

記者(NBC)
 高齢者の取り扱いのところで、前回、第3波のときには、デイサービスを2カ所利用している人については1カ所にしぼってほしいとかっていうのが一つありました。それと、施設の従業員さん、働く人の検査体制の充実、定期検査的なところも考えられましたが、そのあたりの施策というのは、今回ありますでしょうか。 

田上市長
 高齢者の皆さんについては、特に通所系ですね、今お話があったデイサービス等の、通所系の介護サービスについては、従業員の皆さんの、前回はPCR検査を行いましたけれども、今回は抗原検査を5月から開始することにしています。これも、複数回にわたって検査をすることで、安心して介護サービスを提供できるようにしていくという点が1点。そういう抗原検査をした上で、もし1人でも感染者が出た場合には、一気に抗原検査とPCR検査を同時に行うということを想定しています。それはどういうことかというと、まず抗原検査をすることで、抗原検査はもう10分とか15分で結果が出ますので、ある程度の、もしそこで陽性の可能性があると見られた皆さんを分けて部屋に入っていただくことができるということ、そこでクラスターの発生をとめるということ、それから、その後PCRもしっかり、陰性と出た方も含めて行うことで、確定をして、その後の対応ができる。そして、そのことによって、一定の介護サービスが提供できるというようなことにもなります。そういう意味では、今回は、少し前回と違うのは、抗原検査とPCR検査を組み合わせた形の対応をしていく。まず抗原検査を検査として行うという点と、1人でも発生したら両方行うという対応をする点が今回の特徴の一つです。
 それから、もう一つは、高齢者入居施設の皆さんについては、これも定期的に検査を行っていくという形にしていますので、そのあたりについては、前回少しご説明させていただきましたけれども、もし必要であれば、また詳しくご説明させていただきます。

記者(NBC)
 もう1点だけ聞いていいですか。ワクチンでは、今、特別養護老人ホームの方での接種、あれで職員が追加されるという形の発表がありました、優先順位のところでですね。今回、また、感染段階が上がったところで、そのペースを速めるとか、そのあたりの今の状況はいかがでしょうか。

田上市長
 ワクチンについては、まさしく今おっしゃったように、特に入所系の施設では、入所者と、それから、従事者の皆さんを、同時にワクチンを接種していくことで、より安全な形に、それはよりクラスターを防ぐという意味と、それから、もう一つは、介護サービスを継続するという2つの意味でそういった対応の仕方をとると判断しているわけですけれども、ただ、今のところワクチンがどのくらいの量がいつ入るのかということがすべてわかっていない状況で、今、とにかくこれについては、最大限、急いで優先して行いたいと思っていますので、まず、それ、入所施設の皆さんにきちんとワクチンを、接種をさせていただいた上で、一般の高齢者の皆さんに、次の段階で移っていくという形にしたいと思っています。5月の後半から一般の皆さんに接種をしていくという、今そういうスケジュールになっていますので、それまでの間には、施設の皆さん、5月の前半で接種が終了していくことになると思いますけれども、そのスケジュール、細かい点がわかったらまたお伝えさせていただきたいと思います。 

記者(NHK)
 改めてなんですけれども、成人式と開港450周年と、前からずっと準備されてきたイベントが、もうオンラインでの開催になったということで、苦渋の決断だったとは思うんですけれども、こういったことになってしまったということの受けとめをお願いします。

田上市長
 このコロナが起きてから、長崎市で一つ大事にしてきたことは、中止にするというのは、ある意味一番早く判断できる選択肢だと思うんですけれども、ただ、やはりその一つ一つに意味があって、そして、そのことによって社会が元気になったり、お一人お一人元気になる皆さんもおられて、そして、そこに向けて準備をしてこられた皆さんもいらっしゃるということを考えたときに、やはり何らか工夫をしながらでも開催をできないかということをしっかり考えようというのは、基本的な方針として持ってきた部分です。そういう意味では、今回の成人式についても、中止にせずに延期にしたこともやはりそういったお一人お一人にとって一生に1度の機会であるということを踏まえて延期にしたわけですし、450周年についても、1年以上前からずっと会議を何度もしながら積み重ねてきた企画であって、そういったものが予定どおりに進められないというのは、本当にかかわった皆さんの思いを考えると非常につらいものがありますけれども、ただ、やはり新型コロナ対策というのが最優先であるということはもちろん間違いありませんし、命を守るということが最優先であることは間違いありませんので、そういう意味では、何らか形を変えた、オンラインという形ではありますけれども、その中でできるだけのことができないか、先ほど、成人式も双方向のあり方について何らかできないかということを今、検討していますというふうにご説明させていただいたのは、ただ中止ということではなくて、何らかそういう皆さんの記念になるようなことができないかということで、まだ検討を進めている部分がありますので、またそれも決まったら、その段階でお知らせをさせていただきますので、ぜひ多くの皆さんに、それが可能ということになれば、双方向の形での参加をしていただければと思っています。

記者(NHK)
 あと1問だけ、全国的に感染者がかなりふえていて、大阪だと、きょう緊急事態宣言の要請を出すというふうな話にもなってきています。長崎市でもきょう7人が、感染確認があったりとか、あるんですけれども、一方で、自粛疲れというのも指摘されています。来週には大型連休も始まる中で、改めて、重点的に呼びかけたいことをお願いします。

田上市長
 今お話があったように、自粛の期間が非常に長くなっていて、そして、日々注意しないといけないことがあって、皆さん疲れておられる、気持ちが疲れておられる面というのは確かにあると思います。ただ、今、ワクチンの接種が始まっています。このワクチンの接種が広がっていくことで、感染のリスクが下がって、そして、いろいろな日常が少しずつ取り戻せるようになっていくと思います。そういう意味では、もう少しの辛抱ということでもありますので、ぜひこの機会に、とにかく第3波までの経験を生かすという意味では、高齢者の皆さんを守る、それから、クラスターの発生をみんなで防ぐ、そのための接触の機会を減らしていく、そういったことを、3密を防いだり、手洗いですとか、マスクですとか、そういったことに加えて、長崎市では特に、高齢者の皆さんを守る、クラスターを発生させない、クラスターをできるだけ小さいものにとどめるということを重点的に取り組んでいますので、ぜひ皆さんにも、職場のクラスター、家庭のクラスター、それから、いろいろな場所でのクラスター、感染によるクラスターが発生しないようにという点に今後ともご協力いただければと思います。
 これまで長崎市の中でさまざまな感染広がってきましたけれども、やはり医療関係者の皆さん、介護関係者の皆さん含め、先生方も含め、そういう皆さんの協力が一つと、もう一つは、市民の皆さんがやはり本当に注意をしてくださったことで、これまで本当に医療が崩壊するところまでいかなかったということがあると思います。そういう意味では、ぜひワクチンの接種が行きわたるまで、もう少しご協力をいただければというふうに思っています。 

記者(NCC)
 高齢者施設の休館ということで、一番懸念されるのは、直近のゴールデンウイーク期間中なのかなと思うんですけれども、それ以外の観光施設などは、ゴールデンウイーク期間中というのはどういった予定でしょうか。よろしくお願いします。 

田上市長
 観光施設については、既に今の段階でも、入場できる、この第3ステージに入るということ、その前の段階ぐらいから、いろいろな人数制限ですとか、さまざまな制限を既に加えています。今回、ステージが3に上がったことで、例えば、ロープウェイですと、15人乗りまでに人数制限をしたりですとか、そういったことをしながら運営をしている状況です。もし、これが、ステージが上がると、またいろいろな施設でいろいろな制限を加えていくことになると思いますけれども、観光施設についても、そういったこれまでの、さまざまなルールのもとにいろいろな制限を段階に応じて加えていくということになると思います。それから、観光施設については、今後また、これまでの経験の中で、観光事業者の皆さんとさまざまなやり取りをしながら、施設の閉鎖等についても取り組んできたわけですけれども、その中で、やはり、例えば、休館をする、休園をするということを決めてから2週間ぐらいの時間が必要だということを聞いて、それを長崎市の一つの考え方にもしています。そういう意味では、グラバー園等の施設、もし閉園するということになった場合は、やはりそれを決定してから2週間ぐらいの時間がやはり必要だということもありますので、そういった意味では、今後の感染の状況を見ながら、早目にいろいろな判断をしていきたいというふうに思っています。 

記者(西日本新聞)
 ちょっと細かいところなんですけど、2点ほど確認をさせてください。長崎港開港450周年式典なんですけど、オンライン配信とあるのですが、これはYouTubeとかになるんでしょうか。

田上市長
 450周年記念式典はYouTubeになる予定です。全体のスケジュールの中で、トークをする部分があるんですけれども、残りの部分は再生を後でするということも可能ですけれども、そこの部分だけは1回、そのときだけの放送になったりする部分もありますので、ぜひその時間にごらんいただける方はごらんいただければと思います。 

記者(西日本新聞)
 あと、さだまさしさんのトークショーなど、内容についてはそのままになるんですかね。

田上市長
 はい、内容については予定どおりそのままになると思います。そういう、特に壇上に上がる皆さんについては、PCR検査をしっかりとした上で、最低限の接触の様式をとりながら、予定どおりに行いたいと思っています。

記者(西日本新聞)
 最後1点だけ、今回、申し込み制になっていたと思いますが、一応YouTubeで出すということなので、だれでも見られるということで大丈夫でしょうか。

田上市長
 はい、そういうことになります。

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企画政策部 広報広聴課 

電話番号:095-829-1114

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