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市長記者会見(臨時)【2021年4月24日】

更新日:2021年4月27日 ページID:036554

市長記者会見(臨時)

1.日時

令和3年4月24日(土曜日) 午後6時45分~午後7時29分

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2.市長発表・質疑応答

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

市長発表への質疑応答

3.会見録

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

田上市長
 お忙しい中、急遽お集まりいただきましてありがとうございます。本日は、「長崎市非常事態行動」を市民の皆さんにお願いしたいということで、急遽、皆様に、市のとる新たな対策等についてご説明をさせていただくためにお集まりいただきました。
 この「長崎市非常事態行動」については、第3波のときにも、市民の皆さんにお願いをしました。今が非常事態であるという認識を市民の皆さんと共有し、そして、その非常事態を乗り越えるための行動を、市民の皆さん一体となってとっていただくための措置です。今回は、第3波のとき以上に大きな危機感を持って、市民の皆さんとともに取り組む必要があるというふうに考えています。
 それでは、その考え方、あるいは具体的な対策等につきまして、説明をさせていただきたいと思います。
 これは、第3波から現在までの大きな感染者の推移をあらわしたグラフですけれども、先日もごらんいただきましたけれども、ここ数日も20人前後、きょうも19人ですけれども、新たな感染者が出ています。そういう状況の中で、20名以上の感染者が出た時期というのは、第3波の場合に7回、7日ほどありますけれども、この7回はほとんどピークの時期に20人を超えるという状況になっています。今回は、一昨日の長崎大学の先生方のお話でも、第4波の入り口にあるという表現がありましたが、入り口の時点で既に20人を超えるという状況が生じています。これは、第4波が非常に大きな波になる、その可能性を示しているというふうにとらえなければなりません。
 これは、一昨日の長崎大学の先生方が示した、有吉先生が作成された想定のグラフですけれども、この第3波のときと、こちらが第4波のとき、そして、この緑色の期間がゴールデンウイークの期間というのをあらわしていますが、最初にあるこの青いグラフが実際に感染した人の数、そして、この赤いグラフがその中で陽性者として確認された人をあらわしたグラフ、実際に感染された方が、それから少し時間がたって陽性者として確認されるという流れになります。その中で今の状況を見たときに、非常に急激に状況が、グラフが上がっていっている、これをこのままの状態で、今の対策の状態で続けていきますと、第3波よりもかなり大きな波になるということが先日示されました。今、いろいろ対策をとったとしても第3波と同じ、そして、今までの対策を続けていくと、前回よりも倍ぐらいの感染者の方が出てしまうということが示されました。また、第4波は感染の拡大のスピードが非常に速いということも示されました。そういう意味では、今まさしくこのあたりにいるわけですけれども、感染がまさしく広がっている時期にあって、これからゴールデンウイーク明けまでの期間、感染を抑えることで、その後の赤い陽性者の増加を防ぐことができるということで、今が非常に大事な時期というふうなご指摘がありました。これは非常に重要なご指摘だと思います。
 そして、その中で、感染者の方がこのままふえるとどうなるのか、第4波が大きな波になるとどういうふうになるのかということですけれども、これは第3波のときの、医療圏の病床の状況を表したグラフですけれども、このバックにあります黄色い部分ですね、これが用意されている病床数です。その中で、この青い分が、実際にベッドが埋まっていったというその数ですけれども、第3波の一番ピークのころには、用意している病床の9割ほどが埋まってしまうという状況が生じました。これは、9割というのはほとんど医療崩壊に近い状態と言っていいと思います。6割とか5割でも医療現場は非常に混乱した状況になりますし、この人をどこの病院で受け入れてもらうかといったようなことも非常に難しくなってくる、それが9割という状況までいきました。今回、病床数についても、前回よりもふやそうということで、病院のさまざまな運営をしておられる皆さんとも連携しながら努力をしていますが、そのふやせる数というのはやはり限られています。今回の波が、この青い分が陽性になった方の数ですけれども、これがもし倍の波になったとしたら、この医療圏が崩壊するというのは、このグラフをごらんいただければおわかりいただけるというふうに思います。今、まさしく、この感染の黄色い部分についても、フェーズを上げて病床を用意している状況に今なっていますけれども、この青い部分をいかに抑えていくかというのが非常に重要になってきます。
 繰り返して申し上げますと、今からゴールデンウイークにかけてしっかりと手を打って、感染を広げない、感染者をふやさない、それが非常に大事になってくるということです。このことを市民の皆さんとともにしっかりとまず共有をしたいと思います。今の感染状況の動き等については、この後、私の説明をさせていただいた後に、片峰専門監からも、ご説明を補足していただきたいと思います。
 そういう状況の中で、本日、中村長崎県知事から、ゴールデンウイーク期間中等における緊急要請が出されました。これについては、ゴールデンウイーク期間中を集中警戒期間として位置づけて、人との接触を低減するための緊急対策を行うという発表がありました。その中で、特に長崎市内が感染経路不明の方の割合が多いということであったり、実際に、飲食店等を含めクラスターが連続発生しているといった状況を踏まえて、長崎市に対して、長崎市民の皆さんに不要不急の外出自粛が要請されました。これは、県外からの往来はもちろんですけれども、市外、市町村間の往来についてもできるだけ自粛をしてくださいといったようなお話、それから、長崎市内の飲食店等を対象とした営業時間の短縮についても要請がありました。また、長崎市内のイベントの開催については、中止または延期する、あるいは無観客やリモートで行うといったようなことを含めて、慎重な検討をしてほしいという要請もありました。そういった対応については、市民の皆さんと一緒に、まさしく市民の皆さんの行動変容をお願いしなければなりません。そのための最大のポイントは、人との接触の機会を減らすということです。市民の皆さんにぜひこれを心がけていただきたいというふうに思います。
 そのための具体的な手法については、幾つかご説明いたしますけれども、具体的な取組として、まず市の取り組みとして、市が主催するイベント等の中止・延期等の対応、また、公共施設をどうするのかという部分、それから、市民の皆さんにお願いすることとして、「長崎市非常事態行動」をとっていただきたい、徹底していただきたいということをお願いさせていただきたい。その具体的な内容としては、不要不急の外出の自粛をお願いしたい。また、飲食店等の営業時間の短縮についても、これは、県から出されていますけれども、営業時間の短縮をお願いしたいというふうに考えています。
 まず、イベント等の中止・延期等の対応についてですけれども、市主催のイベントについては、緊急性・必要性が高いもの、健康等にかかわるものですとか、そういったものを除いて、どうしてもこの時期に行わなければならないものを除いて、原則中止や延期、あるいは行う場合も無観客ですとか、あるいはリモートでの開催とします。現在、5月31日までそういった措置をとることにしています。なおこの適用期間については、今後、短縮、または延長する場合もあります。
 それから、公共施設の対応ですけれども、これまで、既に老人福祉施設等を初めとした高齢者の皆さんが主に使われる施設については、閉鎖する、休館するということで準備を進めて、来週から閉鎖、休館ということになります。これは、期間としては当分の間ということにします。それから、ふれあいセンター、市民センター、公民館、文化センター等についても、先日発表しましたように、これも休館に向けて準備を進めておりますので、4月28日、来週水曜日以降、順次閉鎖をしていくことにしています。また、ブリックホールやチトセピアホール、こういった市民会館の文化ホールですとか、大きな公園ですね、こういったものについても、今、指定管理者等とも調整をしながら、順次閉鎖、休館をしていくことにします。これも、早いものは28日から休館できますので、順次閉館をしていくことにします。これは5月11日までの期間、休関することといたします。また、これ以外にさまざまな市の施設がありますけれども、その中でも観光施設等については、これも休館、あるいは閉鎖等の方向で、今、準備、調整を進めているところです。来週、この28日とか、その前後あたりで休館、閉鎖ができないかということで、今、調整をしていますので、調整でき次第、皆さんにもお知らせをしたいと思います。
 そして、もう一つ、市民の皆さんにお願いがあります。これが、きょうの、皆さん、記者会見に集まっていただいた一番の主眼ですけれども、「長崎市非常事態行動」をぜひ徹底をお願いしたいと思っています。期間は、あすから5月11日までの期間です。
 まず、市民の皆さんへのお願いの一つは、県外との往来は、どうしてもやむを得ない場合を除いてぜひ自粛をお願いしたいという点が1点、また、ゴールデンウイークですので、県外から帰省される予定の皆さんもおられるかと思います。県外にお住まいのご家族やご親戚等へは、不要不急の来県をできればこの時期は控えようということを呼びかけていただければと思います。
 それから、長崎市内、市民の皆さんには、市内での不要不急の外出についても、ぜひ自粛をお願いしたいというふうに思います。県内での往来についてもぜひ慎重にご検討ください。もちろん第3波のときも同じでしたけれども、生活の維持に必要な行動があります。それは、病院に通うですとか、あるいは、仕事、学校に通うですとか、あるいは、食料や医薬品・生活必需品等を買い物に行くといったような部分、こういう生活に必要な部分はしっかりと外出をしていただいて結構ですけれども、そのときにも、ぜひ人数を減らして行くですとか、時間を考えてあまり混雑していない時間に行くですとか、そういった工夫をお願いできればと思っています。
 それから、次に、家族以外との飲食を伴う会食ですとか、あるいは、幾つかの店舗をはしごして飲み歩きするといったようなことについてはぜひ控えていただきたいと思います。飲食店でクラスターが幾つか発生をしています。ぜひこういった行動については慎重にお願いしたいと思います。また、会食の際は、できるだけ口に食べ物を入れるときだけマスクを外していただくということも気がけていただければと思います。また、大きな声での会話はぜひ控えていただいて、こういった形で感染が広がっていくケースがありますので、お控えいただきたいという点。また、長崎市でも今、昼間のカラオケですね、昼間集まってカラオケを歌うといったような中でクラスター、陽性者が発生をしている状況があります。これは、長崎市以外の県内の市でも発生していますので、ぜひクラスターの発生を防ぐためにも、こういった昼間のカラオケの利用についても控えていただければと思います。
 それから、事業者の皆さんへのお願いです。これはこれまでと同じですが、従業員の健康管理やガイドラインを遵守し、一層の感染対策に取り組む、これを、再度徹底をお願いをしたいと思います。実際に、今回の第4波については、飲食店での陽性者が生まれたり、あるいはクラスターが発生したりしています。ぜひこれまで以上にご注意をお願いします。また、イベント等の開催については、先ほどお願いしましたように、中止や延期、また、開催する場合も無観客やリモートでの開催などを検討していただきたいと思います。さらに出勤者を、これはゴールデンウイークの期間中は出勤される方が少なくなると思いますけれども、それ以外の日、平日、あるいはそういうゴールデンウイークのお休み中にも出勤される皆さんももちろんいらっしゃいます。そういう皆さんに、在宅勤務やオンライン会議ですとか、休暇等をできるだけ取得促進を推進、お願いできればと思います。
 そして、これは、営業時間短縮のお願いの件ですけれども、飲食店、それから、遊興施設については、営業時間を朝5時から夜8時までというふうに、時間を短縮して営業をお願いしたいというふうに思います。これについては、第3波のときにも行われた営業時間の短縮ですが、今回は、4月28日、来週の水曜日から5月11日、火曜日までの期間としています。
 この協力いただいたお店については、時短要請の協力金が給付されます。1日あたりの給付額掛けるの14日間ということになりますが、前回は、1日あたりの給付額は定額でした。1日あたり4万円という定額でしたけれども、その中でやはり規模によって差がある方が自然ではないか、そういうきめ細かな対応が必要ではないかといったようなさまざまな意見を受けて、国の方でも制度を少し変えられております。その制度を使う形で、1日あたりの給付額を2万5,000円から7万5,000円の間という中で、3段階に分けて今回計算をされるということになります。また、大きな企業については、1日あたりの売上減少、また違う給付額の計算がありますが、ほとんどのお店はこの上の方に該当すると思います。申請方法等については、詳細、後日、また市のホームページ等でお知らせをしたいと思います。
 以上、市民の皆さんにお願いしたいこと、再度繰り返して、まとめて申し上げますと、「長崎市非常事態行動」をぜひ徹底してくださいということをお願いします。4月25日から5月11日まで、今が非常事態であるという認識のもとで行動をお願いしたいと思います。
 そして、「いつも会っている人以外の人と接触しないゴールデンウイーク」にしていただきたいと思います。ゴールデンウイークは楽しいことであったり、あるいは人と会ったり、あるいは旅行など移動する時期であります。ですが、今回は、ぜひそこをがまんしていただいて、いつも会っている人以外の人とは接触しないゴールデンウイークにしていただければと思います。そのことによって感染が広がることを防げれば、長崎のまちの医療崩壊が防げますし、それは、感染者をふやさないということ、それから、医療崩壊を防ぐということだけではなくて、コロナウイルス感染症以外の病気の皆さんも前回第3波のときにかなり手術が日程をおくらせるとか、さまざまな影響がありました。今回、もし感染者数が2倍になれば、それを超える医療崩壊の状況になってしまいます。そのことをぜひお汲み取りいただいて、ゴールデンウイークの間、さまざまな行動に配慮をお願いできればと思います。
 なお、こまごました、こういう場合はどういう行動をとった方がいいだろうといったことについては、市のホームページで、例えば、外出前の注意点ですとか、それから、帰ってきたときの注意点、買い物のときの注意点、こういった細かくいろいろなときの注意点を整理してお知らせをしています。例えば、在宅のときには、タオルや歯磨き粉の共用は避けるですとか、そういった細かい点もお知らせをしています。それから、買い物のときにはマスクを着用して、咳エチケットの徹底とか、当たり前ですが、買い物に行くときにはメモをつくって、できるだけ要領よく買い物をすることで、お店での滞在時間を短くするですとか、お店に行く回数を減らすですとか、そういった細かい注意点などもホームページで見ることができます。
 ぜひ、これもごらんいただいて、これからしばらく、市民の皆さんと一緒に乗り越えるこの第4波の波ができるだけ小さなものになるように、皆さんと努力を重ねていきたいと思います。「人と接触しないゴールデンウイーク」をぜひ実践していただければと思います。
 私からは以上です。

片峰専門監
 特にはないんですが、今、市長が話されたとおりだと思いますが、繰り返しますと、3ページ目の、長崎大学のシミュレーションデータを見ていただいたらわかると思うんですけど、現時点で、実は、第4波の入り口なんですが、長崎市で大体20名ぐらいの感染者が判明しているんですよね。このグラフで見ていただきますと、青い線と赤い線を比べていただければいいんだけど、これからいくと、恐らく感染者としては、既に40名、50名の感染者が存在するであろうと、まだ判明していないけれども、それが想定されるわけですよね。これがこのまま行きますと、さらにこれがふえてくると。先ほど市長が言われましたように、第3波のピークの2倍、あるいはそれを超える大流行が起こるリスクが十分にあるということなんです。そういった意味で、今、この段階で、要するに、市民の皆様に行動変容をとっていただく必要がある。要するに、接触を避ける、それから、県境を越えた移動を抑制していただく、そこを中心に、それをやっていただく必要があるということなんです。
 実は、皆さん、よくご存じのとおり、第3波のピーク時、大体そのとき、長崎市で陽性の判明者が45名程度出たのがピークだったと思うんですけど、この時点では、ほぼ医療崩壊の入り口にあったと思います。長崎みなとメディカルセンター、長崎大学病院を中心にして、感染者を受け入れる病院の病床はほぼ満床になりましたので、実際の医療スタッフは非常に大きなストレスの中で頑張ってくれたと思いますし、それとともに、みなとメディカルセンターが中心として担っています長崎市内の救急医療も支障が出始めていた時期なんですよね。そういった意味では、当然のことながら、第4波で第3波の倍ぐらいの規模の流行が起こるとすれば、もちろん今、大阪等で見られている、入院して治療を受けるべき患者さんをなかなか入院させられないという状況が起こるということも想定されますし、ましてや、救急医療を中心にした一般の医療が崩壊してしまうというリスクがあるわけです。
 そういったところで、ぜひ市民の皆さんに、行動変容をお願いしたいということなんです。我々としましては、第3波の反省、あるいはあのとき何が起こったのかということの分析をやりまして、第4波に向けて、長崎市、あるいは長崎医療圏の医療体制の再構築というのを今までやってまいりました。ただ、想定よりも早く第4波が来てしまうという状況の中、結構苦しいところもあるんですけど、来週早々には、長崎市の関連医療機関のすべてに集まっていただいて、新しい体制を構築すると、そこで周知をしたいと思います。その具体的内容については、またおいおいご説明したいと思いますが、その中で、長崎医療圏一丸となって、この第4波の流行に対応していく体制をつくりたいと思います。しかしながら、次の流行の規模が対応のレベルを超えてしまうということを何としても避けたいので、ぜひ市民の皆様のご協力をお願いしたいということです。以上です。

市長発表への質疑応答

新型コロナウイルス感染症への対応等について

記者(長崎新聞)
 市長にまず伺います。公共施設の閉館のところがありましたけれども、観光施設の休館についてですが、調整中というところですが、時期としては、ゴールデンウイーク前という理解でよろしいんでしょうか。

田上市長
 ありがとうございます。指定管理者等との調整、あるいは観光関係者の皆さんとの調整が少し必要になりますが、ゴールデンウイーク前に閉鎖、休館をしたいと思っています。目標としては、29日からがゴールデンウイークに入る形になりますので、それまでにできるだけ休館の形にもっていけるように、調整をしたいと思っています。

記者(長崎新聞)
 そうなりますと、やはり観光事業者の方、ゴールデンウイークがかき入れ時だと思いますけれども、そういった方々へのメッセージですとか、そういったものがございましたら、お願いします。

田上市長
 通常のゴールデンウイークであれば、本当に一番のかき入れ時であり、また、多くの皆さんが長崎を訪れて、まち全体が賑わう、そういう時期なわけですけれども、昨年からの新型コロナの感染の広がりの中で、ことしのゴールデンウイークについては、かなり抑えられた、予約等についてもかなり厳しい状況の中にありました。その中で、今回、長崎での感染の広がりを受けて、施設を閉じるという検討を今しているわけですけれども、そういう観光関係者の皆さんの、今回のゴールデンウイークだけではなくて、この1年あまりの本当に苦しいさまざまな状況を考えると、本当に胸が痛む思いです。ただ、本当にここをくぐり抜けて、感染をできるだけ広げない、できるだけ傷口を広げないということが、そして、早く収束に向かうということが、長崎の観光をまた再び活発にしていく、一番の、遠いようでも近道だと思っていますので、ここはまた観光関係者の皆さんと一緒に力を合わせて乗り切って、そして、できるだけ早く収束して、その後にまた新しい長崎の観光がよみがえってくるような、そこを目指したいというふうに思っていますので、ぜひ観光関係者の皆さんには、一緒にまた引き続き頑張りましょうということを呼びかけさせていただきたいと思います。

記者(長崎新聞)
 あと、飲食店の時短要請に関して、協力金が出されるということですけれども、これ以外の部分で、市独自の支援策だったり、対策だったり、そのあたりの部分がございましたら、教えてください。

田上市長
 前回、実際に時短営業に協力いただいた皆さんへの協力金と別に、例えば、そこにいろいろなものを卸していた皆さんを初め、そこに直接取引があった皆さん、あるいは、それ以外に、人の動き自体が減っていくことでいろいろな影響を受けられた皆さんへの、中小企業等を対象にした一時金の仕組みを用意して、今、そういった募集をまだ受け付けている、第3波の影響を受けられた皆さんのを受け付けている段階ですけれども、第4波に関しても、基本的には、そういったやはり一時金のような仕組みが必要だというふうに考えていますので、これは前回、県と一緒に取り組んだ部分もありますので、今回もそういう協議をさせていただきたいと思っています。

記者(長崎新聞)
 片峰専門監にも一つだけ伺いたいんですけれども、今のこの時点から市民の皆さんの行動変容をお願いしたいということでしたけれども、専門的な立場から、まず市民の方、取り急ぎ何をしないといけないかというところを伺えたらと思うんですけれども。

片峰専門監
 従来言われている、市長からも示されましたけれども、接触を避ける、だから、例えば、マスクをするとか、手指消毒を徹底するとか、今まで一般的に言われたことを徹底してやっていただきたいというのが一つですね。それから、今回の一つの急激な流行の要因の一つは、変異株が恐らく主要な流行のウイルスとして出てきたということだと思うんですね。そういった意味では、やっぱり今流行が起こっている関西圏、あるいは東京、首都圏、もちろんなんですけど、やっぱり長崎の場合は、福岡、こことの行き来というのが非常に大きなリスクになると思うんですよね。そういった意味では、県境を越えた、これは長崎県だけの問題じゃないと思うんですけど、あるいは、福岡県の問題でもあると思うんですけれども、福岡を中心とした県間の移動というのは、非常に大きなリスクになると思いますので、そこはぜひ避けていただきたいと、心からお願いしたいと思います。

田上市長
 今のご質問ですけれども、国の担当の方と話しているときに出たことなんですけれども、北部九州ですね、福岡、佐賀、大分、熊本、長崎の、感染者数の増加の度合いが全国の中でもやはり非常に今、高くなっているということで、北部九州の動きに非常に注目をしていますといったようなお話がありました。それは、先ほど片峰専門監からお話があった、やはり県を越えた往来によっての広がりの部分があって、特に、福岡との往来というのは、非常に感染者がふえていく、北部九州全体への影響が大きいのではないかというようなお話もありましたので、ぜひ福岡との往来については慎重にお願いしたいというように思っています。

記者(朝日新聞)
 市長に伺います。公共施設の方なんですけれども、26日が、主に高齢者施設が対象になっていたと思いますが、下の3つ、期間だけでいくと2つ、当分の間と、5月11日までというふうに分かれますけれども、その区別というか、分けた理由についてお聞かせください。

田上市長
 これは、これまで記者会見で説明してきましたように、高齢者の皆さんを守るというのが、第3波までの経験で学んだ非常に大きな要素でして、施設の閉鎖についても、まず高齢者向けの施設を最初に、第1弾として行いました。ですから、この一番上の分というのは既に準備が整っている状態です。その後に、少し感染がまた広がって、ステージが上がってきたという中で、公民館等の、市民がよく集まる、不特定多数集まったりする施設についても閉鎖をということで、ここまでは追加をして、2つ目については追加して、前回お話をさせていただいて。

秘書広報部長
 公民館は今、初めてです。内容までは言っていなかったと思います。

田上市長
 初めてですか。ごめんなさい。公民館をしめようということで、ちょうど話していたときにこの動きがあったので、まだご説明していませんでしたけれども、そういう方向で準備をしていた分です。それに加えて、今回、新たに3つ目の分を加えて、これは、いろいろな比較的大きな施設ですけれども、こういった施設についてもやはり一定きちんと対応した方がいいということで、対応していますが、これについてはこれから準備をするということで、少しスタートの期間が、時期がおそくなっているということです。
 1つ目と2つ目については、感染状況を見ながら、少し時期については判断をしていきたいと。ただ、11日までは確実に休館ということになりますけれども、その後どこまで延ばすのかということについては、やはり状況を見ながら考えていきたいと思っています。また、下の分については、一定、影響も非常に大きい部分もありますので、そういう意味では、5月11日までを一たん終期として設定をしたいというふうに考えています。ただ、これについても、今後の動き次第ではまた変更になるケースもあるかと思います。

記者(朝日新聞)
 あと、観光施設に関してなんですけど、これも5月11日前後までの休館というふうなめどといいますか、そう考えてよろしいんでしょうか。

田上市長
 そうですね、今まだそういった詰めをしているわけではありませんけれども、5月11日がやはり一つの区切りのタイミングになるかなというふうに考えています。

記者(朝日新聞)
 あと、観光施設については、以前、たしか、市長は、2週間ぐらいを判断といいますか、周知期間が必要だというふうにおっしゃっていたと思いますけれども、今回、恐らく2週間たたないぐらいの休館になると思いますけれども、そのあたりに関して伺えますか。

田上市長
 この観光施設については、以前、1年前に緊急事態宣言が全国に発されたときに、観光施設が閉鎖したという経緯があります。そのときに、事前に、観光施設の皆さん等といろいろ協議をしていく中で、やはり急には難しいということで、2週間、あるいは3週間間隔が欲しいという中で、では、2週間間隔をとりましょうという中で閉鎖をしたという経緯がありました。今回、改めてそういう旅行関係者の皆さんと話をする中で、前回と違うのは、予約が前回のように入っていないという状況があるということ、それから、閉鎖についても、これまでの1年間の経験をもとに、少し早目にできるような体制もできてきたということで、もしそういう方向であれば協力をしたいといったような声が多くなってきたということで、この時期で何とかいけるんではないかと、本来早くしたいという中でのぎりぎりの部分を2週間と設定してきたわけですけれども、もう少し早くできるんではないかというご協力をいただけそうな状況になってきましたので、できるだけ早くというふうに考えています。

記者(朝日新聞)
 観光施設といいますと、もうほぼすべて休館になるというふうに考えていいんですかね。

田上市長
 資料はついていないですよね。ほぼすべてになると思います。

記者(NHK)
 観光施設のところでなんですけど、具体的に名称を上げると、原爆資料館だったりとか、グラバー園だったりとか、そういったところもということですかね。

田上市長
 そうですね、グラバー園ですとか、出島ですとか、原爆資料館といったようなところは対象になってくると思います。かなりの数になりますので、少しきちんと整理をして、またできるだけ早くお知らせをしたいというふうに思っています。

記者(NHK)
 おおよそ何か所ぐらいですか。

田上市長
 30か所ぐらいですかね。今、一覧表を見ている中では、約30か所かなと思います。

記者(NHK)
 改めてなんですけれども、今回、市内で急速に感染が広がって、ゴールデンウイークの時短要請が出たというわけですけれども、改めて、市長の受けとめをお願いします。

田上市長
 第3波が少し落ち着いて、それから、ほとんどあまり間を置かずに第4波の広がりを迎えることになりました。これは、先ほど、片峰専門監からもお話があった変異株の動きでもあると思いますし、また、長崎大学の先生方の見立てでも、非常に大きな波になる可能性があるというような予測をされていますので、非常に、市民の皆さんにまた「非常事態行動」をお願いすることになって、申しわけないというふうに思っていますが、ここが本当に、長崎の医療を守る、あるいはまちを守るという意味でも非常に重要な時期ですので、ぜひ市民の皆さんには、ここでしっかりと波を防がないと、医療も壊れますし、また、それ以外の、観光を初め、いろいろな産業への影響も、最終的には大きくなっていくということですので、ぜひここで、皆さんと一緒になって、事業者の皆さん、市民の皆さん、医療関係者の皆さん一緒になって、この波を何とか乗り越えていきたいと思っています。市民の皆さんにはぜひご協力をお願いしたいと思っています。

記者(NHK)
 観光施設のところへちょっと戻るんですけれども、前回、第3波のときも今より感染者数が多い中で、観光施設の休館とかといった措置はとられていなかったと思うんですけど、今回検討されるという判断をされた理由について教えてください。

田上市長
 前回の第3波のときには、観光施設は閉鎖、休館までいかないということでした。また、全国的にも、そういった閉鎖、休館までいっているところというのは比較的少ないのではないかというふうに思います。ただ、最初の話に戻りますけど、片峰専門監からもご説明いただいたように、今回の第4波の波はこれまでと同じ対応をしていると医療の崩壊を間違いなく招く、非常に大きな、また怖い波です。そういう意味では、これまで以上の対策をしっかりととらなければならないという意味で、今回、観光施設までの閉鎖を今、検討しているということですので、ぜひその状況についてご理解をいただければと思います。

記者(NHK)
 片峰専門監に1点お伺いしたいんですけれども、長崎市内で、先週、先々週と、感染者がそこまで多くなかった状況が続いていたにもかかわらず、今週に入って急速にふえているというのは、これ原因としては、これはどういったことが挙げられるとお考えでしょうか。

片峰専門監
 恐らく、1月の半ばに第3波の流行が来て、1月の末の段階で収束して、2月、3月と、ほとんど新規感染者が出ない時期が続いていますよね。だけど、今の急激なふえ方を見ていると、恐らく3月ぐらいから水面下では流行が始まっていたんだろうと思います。そこに恐らく変異株が入ってきたということで、今回の非常に急激な感染者の増という形かなと思っています。先ほど言いましたように、従来のシミュレーションだと、6月ぐらいを想定していたんですよね、第4波。これが1カ月以上早まったなという印象です。そういった意味でも、医療体制の強化も、大至急やらなきゃいけないという状況になっていると思います。

記者(NBC)
 1点だけすみません。ちょうど1週間後に成人式が予定されていると思うんですけれども、それはもう予定どおり行われる予定でしょうか。

田上市長
 はい、成人式については、オンライン開催に既に切り替えていますので、予定どおり、オンラインで行いたいと考えています。

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電話番号:095-829-1114

ファックス番号:095-829-1115

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