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市長記者会見(定例)【2021年8月25日】

更新日:2021年8月26日 ページID:037360

市長記者会見(定例)

1.日時

令和3年8月25日(水曜日) 午後2時30分~午後3時37分

 ▶ 会見の様子(YouTube動画)は、こちら(新しいウィンドウで開きます)。

2.市長発表・質疑応答

議案及び予算案についての市長発表

9月市議会定例会の議案及び予算案について

市長発表

永瀬貴規氏の特別栄誉表彰決定について
妊娠中の方等への新型コロナウイルスワクチンの優先接種について

議案及び予算案についての質疑応答

市長発表への質疑応答

その他の質疑応答

3.会見録

議案及び予算案についての市長発表

9月市議会定例会の議案及び予算案について

田上市長
 まず、9月市議会の分ですが、9月市議会定例会を9月1日に招集する旨、本日8月25日に告示をいたしました。
 本議会に提出する議案は、人事2件、予算3件、決算2件、条例6件、その他12件、報告8件、諮問1件の合計34件となっています。
 それでは、主な内容についてご説明をいたします。
 令和3年9月市議会定例会に提案する議案のうち、主な内容ですが、お手元に配布しております資料「令和3年9月市議会定例会付議件名」の1ページをごらんください。
 第97号議案「長崎市住民投票条例」についてです。
 これまで、地方自治法に基づいて、住民投票を実施するための条例の制定を求める直接請求があっておりましたが、今回、新しくこの条例を定めることで、必要署名数が集まれば、議会の議決を得ることなく、住民投票を実施することができることとなります。
 「1 目的」についてですが、市政に係る重要事項について、住民の意思を直接確認するための投票の制度を設けることによって、住民の市政への参画の機会の拡充を図り、もって住民自治の推進に資することを目的に、長崎市における住民投票条例を制定するものです。
 「2 概要」についてですが、「(1) 住民投票の対象事項」をごらんいただきたいと思いますが、長崎市や住民全体に重大な影響を与える事項となっています。ただし、長崎市の権限に属さない事項等は除きます。
 「(2) 投票資格者」は、特別永住者等の外国人を含む、満18歳以上とします。
 次に、住民投票の実施に必要な「(3) 必要署名数」ですが、投票資格者総数の6分の1以上とします。これは、令和3年6月1日現在で申し上げますと、約5万8,500人となります。
 「(4) 住民投票の形式」は、二者択一方式で、投票用紙の2つの選択肢から1つを選び投票していただく形になります。
 「(5) 投票の方法」は、基本的には通常の選挙と同様の方法という形となります。
 「3 施行期日」につきましては、令和4年、来年の4月1日ということになります。
 次に、資料2ページをごらんください。第99号議案「長崎市あぐりの丘条例」についてです。
 長崎市牧野町等に平成10年から設置しています「いこいの里」について今回リニューアルし、新たに子どもを中心とした施設として「あぐりの丘」を設置するものです。
 「1 目的」ですが、子どもを中心として、若者や高齢者を含む全ての世代に、豊かな自然と多様な施設を活かした遊び、体験、交流等の場を提供することにより、子どもの健やかな成長を育むとともに、市民のレクリエーションに資するため、現在のいこいの里を廃止して、新たにあぐりの丘を設置するもので、その名称、位置等を定めるために条例を制定するというものです。
 「2 概要」についてですが、「(1) 位置」については、長崎市牧野町、四杖町、相川町及び鳴見町に係るエリアの23ヘクタールとなります。
 「(2) 施設の管理運営」につきましては、公募による指定管理者制度を導入します。
 「(3) 開園時間及び休園日」については、午前8時から午後6時までの1日10時間以上を基準として、指定管理者が市の承認を得て決定します。休園日はなく、年中無休とします。
 「(4) あぐりの丘への入園料・駐車場使用料」は無料とします。
 また、後ほど説明しますが、あぐりの丘に、全天候型子ども遊戯施設を設置します。現在、写真の青色部分に建設をしております。
 次に、「3 施行期日」ですが、令和4年、来年の10月28日とし、現在の長崎市いこいの里条例は廃止をします。
 次に、そのあぐりの丘の中に出来上がります、全天候型子ども遊戯施設についてですが、これは、あぐりの丘に、子どもの好奇心や自主性、想像力等を育むため、天候に左右されずに子どもが安心して自由に遊び、交流等ができる施設として設置するものです。
 「1 開館時間及び休館日」について、こちらも指定管理者が市の承認を得て決定するものですが、その承認基準としては、「(1) 開館時間」については、午前9時から午後5時までを基本として、1日8時間以上、「(2) 休館日」については、毎週水曜日と年末年始とします。
 「2 入館者及び料金」についてですが、入館者は、保護者等が同伴する小学生までの子どもさんと、子どもの同伴の保護者等、またその保護者等が同伴する満18歳未満の者、例えば、そのお兄ちゃん、お姉ちゃん世代の皆さんなど、例えば中学生、高校生ということになります。
 それから、料金は、子どもが250円、保護者等は100円となります。
 料金については、団体料金のほか、平日に保育所等が利用する場合に2割減免や、高齢者、障害者などにも減免制度を設けることとしています。
 次に、全天候型子ども遊戯施設内部のイメージパースです。
 正面が大型ネット遊具で、右側にボルダリングウォールを設置しており、ネット遊具の奥に見えるのがクライミングウォール、登っていくものですね、それから、左手前に少し見えるのが複合遊具となっています。年齢別といいますか、成長の度合いに応じて、いろいろな遊具が楽しめることになっています。
 また、左側には、設置する遊具のリストを掲載しています。
 次に、補正予算案につきまして、概略をご説明したいと思います。
 お手元にお配りしております資料5ページの「令和3年度各会計別予算額調」をごらんください。
 今回の補正予算は、一般会計、特別会計、企業会計ともに1会計という合計3会計となっています。
 一般会計が8億1,265万8千円の増額、特別会計が1億3,396万4千円の増額、企業会計が債務負担行為のみの補正で、全会計の合計としましては9億4,662万2千円の増額補正ということになります。
 次に、資料6ページの「令和3年度9月補正予算について」をごらんください。
 上段に、今回の補正予算をその内容ごとに分類した一覧表を掲載しています。
 まず、「1 新型コロナに係る感染拡大防止対策」として、新型コロナウイルス予防接種費、5億7,618万2千円を計上しています。
 次に、「2 施策の推進に係るもの」として、コールセンター運営費など、1億2,261万4千円を計上しています。
 次に、「3 学校施設の安全対策・点検に係るもの」として、小学校管理費など、9,533万8千円を計上しています。
 最後に、「4 その他」として、新市庁舎施設管理に係る受注者選定審査会費など、1,852万4千円を計上しています。
 続きまして、繰越明許費につきましては、「市有財産解体費」など4件を、また債務負担行為につきましては、「電子調達システム改修委託」1件を計上しています。
 また、特別会計補正予算につきましては、「介護保険事業特別会計」において、また、企業会計補正予算につきましては、水道事業会計においてそれぞれ補正予算を計上しています。
 それでは、今回計上している補正予算について、主な事業の内容をご説明します。
 まず「障害者福祉施設整備事業費 障害福祉センター」として、1,560万円を計上しています。
 これは、発達障害児等の早期診療・療育に向けて、診察や療育体制の強化を図るため、診察室と訓練室をふやす改修工事等を行います。そのことによって待機期間の縮小につなげるものです。
 この改修工事によって、診察室がこれまで3つだったんですけれども、4つになります。また、作業療法室が4つから5つになります。それぞれ1部屋ずつふえるということになります。
 次に、「あぐりの丘施設整備事業費 スロープ改修ほか」という項目ですが、3,050万円を計上しています。
 これは、「あぐりの丘」に全天候型の子ども遊戯施設を整備するに当たって、車椅子やベビーカー等の利用者の方の利便性の向上を図るため、入り口付近のスロープ等を改修するほか、雨が降っているときに車から乗り降りするときに便利なようにということで、カーポートの整備を行うものです。
 整備内容としましては、スロープの勾配の改善、それから、スロープの手すりの取替、それから敷石舗装をアスファルト舗装に改修する工事、そして、駐車場に身体障害者用3台、一般用3台のカーポートの整備を予定しています。
 次に「児童福祉等施設整備事業費補助金 民間保育所」として、3,673万1千円を計上しています。
 これは、待機児童の解消と保育環境の向上を図るため、民間保育所の定員増を伴う施設整備、また老朽施設の整備に係る費用の一部を助成するものです。
 定員増を伴う施設整備については、「東長崎・橘・日見区域」の施設が1カ所、老朽施設の整備については、「日吉・茂木・南区域」と「西浦上・三川区域」の各1カ所ずつを予定しています。
 次に、「経営継承・発展等支援事業費」として、300万円を計上しています。
 これは、地域農業のリーダーの後継者確保のため、現在のリーダーから農業経営を継承し、農業所得の向上を目指そうという後継者の方に対して、経営発展に必要な取組を支援するものです。
 主な要件としましては、令和2年1月1日以降に農業経営を継承していることや、販路の開拓、新品種の導入などの経営発展計画を策定していることなどです。
 補助率は10分の10、補助上限額は100万円で、補助対象経費は、専門家への謝礼金など記載のとおりとしています。
 次に、「工作物や機器などの学校施設の安全対策・点検」として9,533万8千円を計上しています。
 これは、他都市での死傷事故が起きたことを受けまして、市立小中学校と高等学校の校舎等内外に設置されている工作物や機器等について、緊急点検を行った結果、劣化が著しいものについて、この機会に、補修・取替・撤去を行うとともに、安全性の判断が困難であるものについては専門業者による点検を行うというものです。
 対象設備は、門扉、それから塀やフェンス、それから、倉庫、それから高いところにある放送や照明設備、バスケットゴール、遊具などで、小、中学校、高等学校合わせまして、補修・取替・撤去が177件、専門業者による点検設備数が500件を予定しています。
 最後に、水道事業会計ですが、「新浄水場整備 民間活力導入可能性調査」として計上しています。期間は令和3年度から4年度の2カ年にわたり、限度額を1,920万円の債務負担行為として計上しています。
 これは、浦上浄水場と道ノ尾浄水場の更新のための新しい浄水場の整備を計画するに当たって、PPPやPFIといった民間活力の導入の可能性調査を行うものです。新浄水場整備候補地は、西彼杵郡長与町高田郷の北部下水処理場跡地、施設能力は毎日約3万立方メートル、供用開始は令和10年度を予定しています。
 そのほかの補正予算の内容につきましては、お手元の資料8ページから10ページに、事業の主な内容等を掲載しておりますので、ご参照いただければと思います。
 9月補正予算に係る説明は以上です。
 また、そのほかの議案については、お手元の資料をご参照いただきたいと思います。
 私からの説明は以上です。

議案及び予算案についての質疑応答

障害者福祉施設整備事業費障害福祉センターについて

記者(朝日新聞)
 補正予算に関してなんですが、障害者福祉施設の整備事業費のところがあったと思いますけれども、もうちょっと、どういう現状でこういう措置をとるという、背景みたいなものがあれば教えてください。

田上市長
 これは、ハートセンター、ご存じですかね、あそこに中にある発達障害の子どもたちの療育等を行う施設があるんですが、今、申し込んでから実際に診断を受けられるまで数カ月要する形になっていて、それをできるだけ短縮したいと、早く受け入れられるようにしたいということで、これまでもいろいろな拡充を図ってきた部分です。今回、既に6月議会でしたかね、言語療法士等の増員ですとか、それから、施設の改修などを行っているんですけれども、今回、先ほど申し上げましたような、さらに改修を進めて、来年度は、医師の方も1人できればふやしたいということで、取組を進めて、そういう待機期間の短縮に努めたいという内容です。

観光客誘致推進費について

記者(朝日新聞)
 パワーポイントにはちょっとないところなんですけど、予算の9ページに、補正予算の主な内容の部分で、商工費の観光客誘致の対策費というのが一つあると思うんですけど、いわゆるドイツとタイに向けて、観光情報を長崎市から発信するということなんですけど、この予算を立てた理由とかまず伺いたいと思ったんですが。

田上市長
 9ページの中ほどにある分ですよね。観光客誘致対策費、これは、インバウンドの誘致の取組というのは、コロナ前から積極的に取り組んでいたんですけれども、その中の一つとして、最初はアジアからスタートしたんですが、ヨーロッパへの誘致の拡大をするために、まずドイツのお客様を長崎に迎えるという誘致の活動をスタートしています。これは今年度で3年目になると思うんですけれども、国の補助等を受けた事業と連携することで、ドイツのお客様に長崎のことをしっかり認知していただくといったようなところから始めています。この事業は、すぐに即効性があって、特にコロナ等でなかなかインバウンド難しい状態にありますが、こういう時期だからこそ、きちんと向こうの旅行業者の人たちと関係をしっかりとつくって、将来、ポストコロナ時代の観光客誘致、インバウンドのお客様の増加につなげていきたいという事業です。ことし3年目になる事業ですね。

長崎市住民投票条例について

記者(長崎新聞)
 住民投票条例について教えてください。これ、2年ほど前に審議会から報告というか、審議会での審議が進められていたかと思うんですけれども、提案が今になった理由と、改めて、今回提案された思いといいますか、必要性だったり、市長選の公約にも掲げられていたと思いますので、そのあたりの市長のお考えを教えてください。

田上市長
 これは、ご存じのように、住民投票を求める署名が市議会に上がってくるという事案が5回続いたわけですね。それを受ける中で、この市民の皆さんの意見をどういうふうに受けとめるべきかというのは一つの大きな命題になっていました。また、5回そういったことが起きたということについても重く受けとめる必要があるというふうに考えてきました。その中で、一つわかりにくくなっているのが、署名数を集めて、その後、議会でのさまざまな議論、あるいは市長のさまざまな意見等を踏まえて、それが住民投票に至らないという、制度的に、そういうふうに、それは不自然なことではないんですけれども、ただ、そこにやっぱり一定のわかりにくさもあるということで、今回の常設型住民投票条例に関しては、一定の数が集まると住民投票を必ず行うという仕組みをあわせ持つというところに大きな意味があると思っています。そのことによって市民の皆さんの市政への参加のさまざまな意思等を示すことができる形の可能性が広がるということもありますし、わかりやすい制度ができるということにもなるというふうに思っています。
 本来であれば、もうちょっと早くこういう、既に審議会の方から案をいただいていますので、上げる事案なんですけれども、ただ、昨年からのこの新型コロナの状況を踏まえて、なかなか議会の方もさまざまな配慮をいただく中で、やはりコロナ対応を優先してきたという経緯があります。その中で、ただ、そういう審議会からの答申もいただいている中で、提案もいただいている中で、あまり長くこれを、手をつけずにいるということも、これもまた問題であるということで、このタイミングでご議論いただこうということで、今回、上げさせていただくものです。

記者(長崎新聞)
 住民投票条例でもう1点だけ、今回、対象事項を絞られて、重大な影響を与える、市の重要事項に対象を絞られているということですけれども、市長の中で、何か想定する対象、どのようなものを対象と考えているか、具体的に何かございましたら、教えていただけますでしょうか。

田上市長
 いいえ、具体的にこういうことっていうのがあるわけではないんですが、以前ですと、恐らく、市町村合併等については、一番わかりやすい形で住民投票の対象になったようなものであると思いますけれども、今、これについてという案件があるわけではありませんが、この常設型というのは、そういった案件が出てきたときにすぐに対応できるようにという意味ですので、それから条例をつくっていたりすると、また1年おくれてしまうといったような形になりますので、そういう意味では、特に想定した案件が今あるということではありません。

長崎市あぐりの丘条例について

記者(長崎新聞)
 条例関係でもう1点だけ、あぐりの丘の新しい条例、今回提案されていますけど、細かいところなんですけれども、これまであった長崎市のいこいの里条例を廃止して、改めてこれ条例をつくられる理由などを教えていただけますでしょうか。

田上市長
 これまで、いこいの里条例という形でずっと運用をしてきたわけですけれども、今回、全天候型子ども遊戯施設があぐりの丘の中にできる、しかも一番真ん中の部分にできるわけですけれども、それは多くの市民の皆さんが、これまで子どもを遊ばせる場所が欲しいというような要望をいただいてきた中で、今回実現するわけですけれども、それができることによって、あぐりの丘自体の使い方、活用の仕方が少し変わってくるということがあります。その子ども遊戯施設を中心にしながら、かつ立地から考えて、周辺の自然も活かしながら、子どもたちの成長を応援するというのが1点、それから、それとあわせて、全世代の皆さん、もちろん子どもさんたちだけではなくて、あの場所の自然景観、自然環境というのは、多くの世代の皆さんに楽しんでいただける部分もありますので、そういう世代の皆さんの活用も含めた形で、今回、利用を進めていこうということで、少し、全天候型が加わったことによって、今回、整理をし直したというものです。

総務部長
 ちょっと法的な部分の視点なんですけれども、この新しく設置しようとするあぐりの丘条例、それと、現在ある、いこいの里条例ですね、つまり、自治法の規定の、公の施設ということになっております。公の施設というものはエリアを指定しておりますので、細かい話はちょっと置いておいても、結局、同じ場所に同じ公の施設というのは設置できないわけですね。ですので、今までのいこいの里条例というのが、農業体験型施設の公の施設ということでしたので、今回は、市長申し上げましたように、子どもを中心として、全市民に対して、新しいコンセプトで施設利用をしていただきたいということで、もともとあった公の施設の条例を廃止して、新しい条例を設置すると。技術的には、先ほど議運でも申し上げましたけれども、新しい制定の条例の附則の中で今ある条例を廃止するというような手法でやりたいということでございます。

学校施設(工作物・機器等)の安全対策・点検について1

記者(読売新聞)
 まず、学校施設の安全対策点検の部分なんですが、他都市での死傷事故っていうのは具体的にどういった事故を想定されているのかというのと、緊急点検を行われていると思うんですけど、これっていつ行われたかというのを教えてください。

施設課長
 他都市での事故でございますが、ことしの4月に発生していますが、宮城県白石市の小学校ですけど、防球ネットの支柱倒壊で児童が死亡した事故、また、ことしの同じく4月ですが、北九州市の中学校で、体育館内のバスケットゴールが落下し、生徒が負傷したという事故を受けてでございます。調査期間としては、ことしの6月11日から6月30日にかけて目視等による点検を行ったところでございます。

予防接種費について1

記者(読売新聞)
 もう1点なんですけど、補正予算の新型コロナの対策費で、この予防接種費というのは、この後発表がある、妊婦さんへのワクチンの優先接種と何か関連はあるのか、それとも、今までされてきたワクチン接種の中で必然的に要るものなのかというのを教えてください。

企画財政部長
 資料の8ページのことだと思いますけど、新型コロナウイルス予防接種費ということで、この分については、接種の経費等については、もともと予算を組んでおりましたけど、やり方が、集団接種等で集団接種会場の設置とか、あるいはそういったもろもろの経費が、今回、内部的に必要になってくるものですから、その部分をあわせて補正をしようということで、トータル5億7,600万円ということになっております。

学校施設(工作物・機器等)の安全対策・点検について2

記者(西日本新聞)
 学校施設の安全対策点検の関係でもう1点伺いたいのですけれども、6月11日から30日にかけて点検が行われたということなんですけれども、これは、市内の全小中高校すべてというふうに考えてよろしいでしょうか。

施設課長
 市立の小中高等学校、全てでございます。

記者(西日本新聞)
 その上で専門業者による点検だったり設備が必要なものについては、それはそちらで予算を組んで、その上で、また撤去だったり、補修が必要な際は、また別途で予算を組むというふうな認識で間違いないでしょうか。

施設課長
 はい、そうですね、500件、1,921万円の分でございますが、こちらについては、目視の点検が難しいバスケットゴールとか、高所に設置してある機器等について、改めて専門業者による点検で、その結果次第で予算が必要になってくるということでございます。

記者(NHK)
 学校施設のその安全対策点検の関連で、撤去の時期とかについてはいつごろを想定されているんでしょうか。

施設課長
 撤去の時期ということですけれども、もう既に使用が難しいとかという部分については、使用禁止であるとか、近づかないようにコーンを設置したりということで対応をしていますが、できるだけ速やかに撤去したいというふうに思っています。

予防接種費について2

記者(NHK)
 もう1点、コロナの予防接種費用のところで、集団接種に係る経費等が不足するための増額ということですが、これは、会場をふやしたこととかによる影響なんでしょうか。

企画財政部長
 先ほどの部分の少し詳しい説明をしますと、集団接種というのがそもそもこの予算のもとの予算に入っておりませんでしたので、この集団接種をするための会場の運営費、それから、コールセンター等をして受付をする際の運営費、それから、いろいろなワクチン等を配送したり、そういったもろもろの経費ということで、今回、この部分の補正となっております。

市長発表

永瀬貴規氏の特別栄誉表彰決定について

田上市長
 それでは、私の方から2点、お知らせをさせていただきます。
 1点目は、特別栄誉表彰についてです。
 この賞は、長崎市の誇りとなる顕著な功績があり、かつ、長崎市の名声を高めた個人または団体を表彰するものです。
 今回、さきの東京2020オリンピック競技大会におきまして、長崎市出身者として初めて金メダルを獲得されました柔道男子81キログラム級の永瀬貴規選手に授与することを決定いたしました。
 表彰式の日程は、永瀬選手側と調整をして、とり行うこととしています。
 ここで、永瀬選手の略歴について、少しだけご紹介をさせていただきたいと思います。
 永瀬選手は、平成5年、長崎市に誕生され、長崎大学教育学部附属小学校、附属中学校を卒業されています。その後、長崎日本大学高等学校、筑波大学へと進学されており、この間、国内の全国大会ですとか国際大会で優勝されるなど数多くの実績を残されています。さらに、平成28年にはリオデジャネイロオリンピックで、柔道男子81キログラム級銅メダルを獲得されており、今回の東京オリンピックでの金メダルの獲得によって、オリンピック2大会連続でのメダル獲得となり、これももちろん長崎市出身者として初めての快挙ということになります。
 以上が、非常に簡単ですが、永瀬選手の略歴ということになりますが、改めて、このたびの永瀬選手の活躍は、市民に、そして、子どもたちに大きな感動を与えてくれました。特に将来を担う子どもたちにとっては大きな夢や希望をもたらしたものと思います。
 表彰式の日程は、現在の段階ではまだ未定ですけれども、永瀬選手への感謝とお祝いの気持ちを込めて、特別栄誉表彰をお贈りしたいと思います。

妊娠中の方等への新型コロナウイルスワクチンの優先接種について

田上市長
 次に、新型コロナウイルスワクチン接種についてのお知らせです。
 長崎市では、「妊娠中の方等」へのワクチンの優先接種を行うことといたしました。
 妊娠中に新型コロナウイルスに感染すると、特に妊娠後期は重症化しやすく、早産のリスクも高まるとされております。
 関係学会からも、妊婦等へのワクチン接種に関する呼びかけがなされています。
 こういった状況を受けまして、長崎市では、妊娠中の方等を優先接種対象者に位置づけ、対象年齢に関わらず、予約の受付と接種を行います。
 今回、優先接種の対象となる「妊娠中の方等」に該当するのは、「妊娠中の方」ご本人と、その配偶者やパートナーなど、「妊娠中の方と同居している方」です。
 この方々につきましては、対象年齢にかかわらず、優先接種の対象者といたします。
 予約と接種の開始日ですが、あす、8月26日(木曜日)から予約、接種の開始日とします。
 予約方法については、まず個別接種については各医療機関に直接お電話をいただければと思います。
 また、土日に実施しています長崎市の集団接種については、1日当たり100件程度を別枠で確保しております。直近では8月28日(土曜日)、今度の土曜日の分から予約が可能ですので、こちらに記載しています長崎市のコールセンターへ直接お電話で予約をしていただければと思います。
 なお、この別枠分については、ホームページでの予約受付は行いませんので、ご注意をいただければと思います。
 また、接種に当たっての注意点としまして、妊娠中の方が産科主治医以外でワクチン接種を行う場合は、例えば集団接種での接種を受ける場合などについては、接種前の予診票で、主治医の許可を受けているかどうかということを確認させていただきますので、あらかじめ接種前に産科主治医の許可を受けておいていただくようにお願いをします。
 妊娠中の方等で接種を希望される場合は、この機会に接種をいただければと思います。
 私からは以上です。

市長発表への質疑応答

妊娠中の方等への新型コロナウイルスワクチンの優先接種について

記者(朝日新聞)
 1点だけ、ワクチンのことなんですけれども、妊娠中と同居されている方が対象になるということなんですけど、同居に絞ったといいますか、その理由をまず伺いたいんですが。

田上市長
 同居されている皆さん、ご家族の皆さんというのは、やはり感染するリスクが高くなりますので、そういう家族の皆さんから妊婦の方に感染をしてしまうといったようなことを防ぐためにも、家族の方もあわせて、同じ形で早目にワクチンを接種していただいた方がいいということで、こういう設定にしています。

記者(NHK)
 同居している方については、自己申告等で確認されるということですが、妊娠されている方ご本人は、何か持ち物ですとか、予約をする際に妊娠している旨を伝えたりですとか、そのあたりについて教えていただければと思います。

市民健康部理事
 妊娠中の方についても、自己申告ということで、手帳をお見せくださいとか、そこまでは求めません。自己申告でオーケーということにしております。

永瀬貴規氏の特別栄誉表彰決定について

記者(読売新聞)
 永瀬さんの特別栄誉表彰なんですけど、特別栄誉表彰というのは、功績があった方に贈る賞が幾つかあるうちの一つなのか、長崎市ではこの表彰しか設けていないのかというのを教えてください。

田上市長
 長崎市の表彰のいろいろな種類というのがあって、名誉市民、栄誉市民等から、市政功労者、市政協力者等を含めていろいろな仕組みがあるんですけれども、その中で、この特別栄誉表彰というのは、近年つくった制度で、最初に受賞されたのが、日本画家の松尾敏男先生で、芸術院会員でもあり、文化勲章の受章者でもあるわけですけれども、長崎市のご出身ということで最初に受賞されています。今現在までの受賞者はそのお一人だけということになります。正確には後で、10年ぐらい前だったと思いますけれども、受賞されています。それに続いて今回2人目ということになります。

記者(読売新聞)
 名誉市民とか、そういうランクがあるうちの一番上とかそういうものではなくて、それぞれ分けてあるというような考え方でいいですかね。

田上市長
 そうですね、上下という言い方はあまりそぐわないかもしれませんけれども、先ほどお話ししたように、長崎市の誇りとなる顕著な功績があり、かつ長崎市の名声を高めた個人または団体というのが、この賞の意味合いですので、そういう意味では、永瀬選手は本当にこれにぴったり該当する方ということで、表彰審査委員会でもすんなりと認められたということです。

秘書課長
 まず、松尾敏夫先生に特別栄誉表彰を差し上げたのは、平成25年4月1日に差し上げておりまして、そのときが初めてで、松尾先生を表彰する際に制度をつくったということになります。それから、いろいろな分野でそれぞれありますけれども、主に、スポーツとか文化の方を表彰する制度として特別表彰という制度があります。通常でありましたら、4月1日に例年しておるところなんですけれども、今回、オリンピックですばらしい成績を収められたということで、永瀬選手については、その特別表彰ではなくて、さらにその上位と申しますか特別栄誉表彰を今回表彰したいということで、したものです。以上です。

その他の質疑応答

新型コロナウイルス感染症への対応等について

記者(朝日新聞)
 コロナの対策についてまず伺うんですけれども、きょう恐らく決定になるであろう、まん延防止等重点措置、これについて、まず市長の受けとめをお願いします。

田上市長
 この第5波に関しては、感染力が非常に強いデルタ株による感染ということで、長崎市でも、県と連動する形で、8月中旬ぐらいから観光施設を休館するなど、かなり厳しい対応をとってきました。その中でも、新規感染者の数というのは、爆発的にふえるという状況ではありませんけれども、高止まりをずっと続けている状況になっております。こういった状況の中で、先行する大都市部を見ているときに、やはり感染者数がふえて、宿泊療養者、あるいは自宅療養者等がふえてくる中で、医療が十分行き届かない人たちが出てくるといったような可能性も考えないといけなくなってきています。そういう意味では、この時期に、夏休みの終わりの時期であり、かつ、2学期が始まる最初の2週間ということですので、この時期にもう一段、市民の皆さんと一緒に感染防止対策、ギアを上げて、集中的に取り組むことで、感染の爆発的な広がりを防ぐという意味で、今回、この時期のまん防をとらえたいというふうに思っています。

記者(朝日新聞)
 これに関しては、今、県と協議事項とかが多分あると思うんですけど、公開できる範囲で、ありましたら教えてください。どういう、今、県との協議が。

田上市長
 対策ですか。県とはもちろん協議は始まっているんですけれども、県の方でも、まだ今回、正式には、多分今日のうちに決定するんだとは思うんですけれども、それを国の方で決定されて、それが県に来て、県の方で対策を整理されてという形なので、それをしっかり見ながら、長崎市の対応を決めていくということになると思います。ばらばらにならないように、対応等についても一定整理をしながら取り組んでいく形になると思いますので、明日になるんではないかなというふうに思っています。

記者(朝日新聞)
 今、関連で、夏休みという話が出ましたけれども、県とか市によっては夏休みを延長するようなところも出ていますけれども、長崎市はそういった対応は特にとられないという理解でよろしいでしょうか。

田上市長
 先ほど、議会の説明等の中で、議員さん方からもそういうご質問が出たんですが、教育長のそのときの答弁では、しっかりと感染防止対策をとるという形で、9月1日に始業式を行うという形で考えているという説明でした。

記者(NHK)
 コロナの関連でなんですけど、今後、爆発的な感染を防ぐための措置ということですが、病床が逼迫されてきたときに、政府の方では、軽症者ですとか、自宅待機というのを進めている部分があるかと思うんですけれども、長崎でもそういったことが起こり得るというふうにお考えでしょうか。それとも、また、これまで進められてきた対策というのを、今後も強化されていく形になるんでしょうか。

田上市長
 入院が必要かどうかという点については、現在でも医師の判断で、この方は入院をした方がいいというような形で入院者を決めているという状況があります。今、長崎市内でいうと、病床の約半分ぐらいが埋まっている状況ですけれども、そういった状況が少し変わってきて、かなり病床がもう逼迫してくるという中で、やはり優先度の高い人たちを早目に入院してもらって、そして、その分、宿泊療養、自宅療養に回る方がふえてくるといったような状況が生じたら、その段階でまたそういった新たな対応の仕方を考えていくことになると思いますが、現状としては、医師の判断で入院をした方がいいというふうに判断される方たちは入院をしていただく形がしばらく続くと思います。
 それから、この間に、そういった状況の間に、もう一つ取り組んでいる、医療提供体制の充実という意味では、やはり宿泊療養施設をふやすですとか、あるいは、自宅療養している方についても、今、毎日2回電話で健康確認をしたりとかしていますけど、そういった体制についても、お医者さんにも参加していただいて、そして、確認をしていくとか、あるいは電話診療をするですとか、そういった体制についても今つくっていますので、9月から本格稼働する形になりますけれども、そういった体制をしっかりつくっていくということが今は大事な時期だというふうに思っています。

記者(NIB)
 まん延防止等重点措置に関連してですが、お酒の提供の終日の自粛だったりとか、商業施設や遊技場の時短要請も含めて、結構厳しい措置も今後視野に入ってくるかと思います。基本的には、県が対応というか、県が決めることになるかとは思うんですけれども、市長として、どの程度、どういったものが必要だというふうにお考えでしょうか。

田上市長
 お酒の提供については、これは必須になりますので、これはまん延防止等重点措置地区になると、そういう制限がかかってくると思います。大規模施設等については、どこまで入れるかというのは、これはまた県の判断になってきますので、恐らくきょうの決定を受けて、県の方で決められる形になっていくんではないかなと思っています。

記者(NIB)
 市長として、県に対して、これはというようなもの、もし要望されているもの、これから今後しようと思っているものがあれば、教えていただけますでしょうか。

田上市長
 今、県も長崎市もですけれども、これまで県独自の緊急事態宣言を出していく中で、かなりまん防に近い状態のいろいろな制限を加えている状況になっています。そういう意味では、県とこれから、例えば、経済対策といった面では、いろいろ強調しながら取り組んでいく部分が出てくるかと思いますし、そういった部分についての協議が早速始まることになると、時短の要請の協力金は必須になるわけですけれども、それ以外の取引があったりする皆さんも含めた一時金ですね、そういったものについては、県との協議が必要になってくると思いますので、そういった中でもしっかりとした体制をつくっていければというふうに思っています。

記者(NBC)
 自宅療養についてなんですけれども、今、お医者さんの往診とかいうシステムは全くないと思うんですが、その辺で何か考えていらっしゃること、今後体制整備されるおつもりなのかをお聞かせください。

田上市長
 先ほどちょっとお話ししたんですけれども、詳しく担当課の方から説明をさせていただきます。

地域保健課長
 今、往診というお話がありました。まず、往診の前に、先ほど市長からもありましたように、まずお医者さんが自宅療養の方に電話で指導をしたり、もしくは電話で診療をしたり、そういったものを、今、仕組みづくりをやっているというところです。その診療の中で、お薬が必要であれば、ファックスで薬局の方に処方をして、薬局の方から自宅の方にお薬を届けると、そういうふうな仕組みを今つくっておりまして、それを、9月から本格的にはスタートしたいということで、今、進めているところです。
 往診につきましては、これも、いろいろな問題といいますか、あろうかと思いますので、そこにつきましては、また医師会の先生方も含めまして、協議をしていきたいということで考えているところです。以上でございます。

記者(NBC)
 あと1点なんですけれども、9月1日から始まる学校なんですが、対策がとられることを期待するんですけれども、もしクラスターなどが発生した場合、どの辺で線引きして休校などの措置をとるとか、そういう想定していらっしゃることがあったら教えてください。

学校教育課長
 感染が確認された場合は、学校の全部または一部の休業、いわゆる休校であるとか、学年閉鎖、学級閉鎖の対応をしようと思っているんですけれども、これはあくまでも保健所等の助言を踏まえて、検討、判断するようにしておりまして、特に何かの線引きがあるということではないということでご理解いただければと思います。

記者(長崎新聞)
 まん延防止等重点措置について1点だけ、期間が、きょう正式決定されれば、9月の中旬ぐらいまでということで、県独自の緊急事態宣言からちょっと延びる形になるかと思うんですけど、8月下旬からもうかなりまん防に近い形でという、市長もおっしゃられましたけれども、かなり自粛だったり、施設の閉鎖だったり、ご協力をいただいている方々っていらっしゃると思うんですけれども、今回、延びることでさらなる協力を求める形になるかなと思うんですけれども、そのあたりについての市長のお考えですとか、そういった方々へのメッセージなどございましたら、お願いします。

田上市長
 前回の、第3波がちょうど年末年始の時期でした。それから、第4波がゴールデンウイークの時期でした。今回、第5波が夏休みの時期ということで、さまざまな業種の皆さんにとって、非常にお客様が動く時期でもあった、そういう業種の方たちもたくさんおられると思います。そういう時期に計画されておられたことができなかったりした方々が多くおられると思います。そういう意味では、こういうコロナの対応、特にいろいろな制限を加えていくというのは、非常に心苦しいやり方になるわけですけれども、実際に、第4波のときにも、早目に対応することで、感染が爆発的に広がっていくということをぎりぎり避けられた、第4波のときは、医療崩壊もほとんど起きかけている寸前だったと思います。そこでとどめることができたというのは、多くのそういった市民の皆さん、事業者の皆さんのご協力のおかげだと思っています。
 今回の第5波については、感染力が4波までとは全く違う、新しい、非常に強い感染力を持ったウイルスということを、痛感をしています。そういう意味では、もう一度、市民の皆さん、事業者の皆さん、すべての皆さんと一緒になってこの事態を乗り切らないといけない、緊急事態が生じているというふうに思っていますので、ここをクリアできることで、産業の、また再度立ち直りの時期も早くなると思いますし、また、観光等についても、しっかりと人の動きは戻ってくるものと、これまでの流れから見てもまた戻ってくるものと思います。そういう意味で、できるだけ、波を大きくしないということと、早く収束させるという意味で、また今回もぜひご協力をいただければということをお願いさせていただきたいと思います。

被爆者体験者の支援について

記者(朝日新聞)
 最後に1個だけ、平和行政に関してなんですが、ことしの8月9日の首相の会見でも、あいさつでも、被爆体験者の救済に関してほとんど踏み込んだ発言もなかったですけれども、これに関してまず市長の受けとめと、今後の要望の計画があれば教えてください。

田上市長
 今回、広島で判決が出て、そして、国、あるいは広島県、市の方で、新たな動きがありました。それを受けて、それが広島だけの流れにとどまらないようにということで、長崎の方でもすぐに動く形で要望を届けさせていただいた。また、その中で、県選出の国会議員の先生方も一緒に手伝っていただいて、市と県、そして国会議員の皆さんも一緒になって、厚労省に直接、今、喫緊に考えてほしいことについて訴えをさせていただきました。その中で、今回、そういったものに対してどういった形で、国が答えてくれるのかといったようなことを、一つは見極める、今、時期になると思いますけれども、とにかく、広島だけの形にならないように、長崎も同じ状況の皆さんがおられるというふうに考えておりますので、しっかりと要望活動を続けていきたいと思います。コロナ禍の中で非常に、思うに任せない部分はありますけれども、しっかりと長崎の思いを届けていきたいというふうに思っています。

記者(朝日新聞)
 1個だけ、首相もたしか、談話でも、長崎県、市と協議したいという話がありましたけれども、まだ長崎市はその辺、協議の打診とか来ていない状況ですか。

田上市長
 そうですね、現在のところ、まだいろいろな進展があっている状況ではありません。ただ、要望の中にも、広島のさまざまな制度を検討していく中に、長崎も加えてほしいという部分は入れていますので、何らかの動き、回答があるものというふうに思っていますので、そういったものを注視しながら、今後の動きを進めていきたいと思っています。

緊急事態宣言の要請について

記者(KTN)
 まん防の話に戻っちゃって大変申しわけないんですけれども、先ほど、田上市長が、まん延防止に近い制限を加えているというのであれば、逆に、まん延防止ではなくて、国の緊急事態宣言そのものを求めた方がいいのではないかというような、そのあたりのお考えについてお聞かせください。

田上市長
 緊急事態宣言、国全体した方がいいんじゃないかという意見の方もおられるかと思いますけれども、長崎市の状況で、そういった状況に今、該当するかと、今、ちょうど病床占有率でいうと5割超えて、6割に近い、フェーズ4の基準でいくと6割ぐらい行っているんですけれども、今、緊急事態の中の一番目の、最初の方のフェーズでいくと178床ということで、それでいくとちょうど5割ぐらいになるんですけれども、この病床の具合がどんな形で進展していくのか、これからずっとウナギ登りに登っていくのか、それとも、これをある程度とどめることが、入院する方もいるけれども、退院する方もいるという状況で、とどめることができるのかという、今、そういう瀬戸際にあると思っています。そういう意味では、このまん延防止重点措置でも、市民の皆さん、県民の皆さんについては、やはり初めての経験であって、大きなアナウンス効果はあると思いますし、皆さんに今が大事なんですと、この2週間しっかりと力を合わせて感染を防ぐことで、医療の崩壊に至らないような状況がつくれる、そのスタートなんだということをお伝えする意味は十分あると思っています。ですから、緊急事態宣言だったらいいとか、まん防だったらどうこうということではなくて、まん防という形でも、初めての経験として、ぜひこの9月12日までの期間というのが非常に大事なんだということをお伝えしていきたいというふうに思っています。

出島メッセ長崎について

記者(NHK)
 全然別の案件になるんですけれども、MICEの引き渡しが先日あったかと思うんですけれども、その引き渡されたことと、今後への期待ですとか、あと現在の予約状況についても、あわせてお伺いできればと思います。引き渡しの受けとめと今後への期待を。

田上市長
 8月18日でしたか、引き渡しが無事できました。これについては、ちょうどコロナ禍の中での建設ということで、非常に建設に携わっていただいた皆さんも気を使っていただいて、さまざまな努力をしていただく中で、予定どおり建設が終了して、引き渡しができたということを大変うれしく思いますし、また、ありがたく思っています。かつ、建設について、本当に最後までいろいろな工夫をしてくださって、コロナ禍ということを受けたいろいろな工夫をプラスアルファでした部分もありますけれども、それだけでなく、施設としても非常にさまざまな工夫をしてくださって、いい施設ができたと思っています。そういう意味では、今後、これをいかに活かすかという段階に入りますので、施設をつくってくださった皆さんの思いもしっかりと大事にしながら、今後、誘致、それから、これを使った長崎市の経済、文化の活性化に取り組んでいかなければならないという気持ちを新たにしています。

記者(NHK)
 予約状況についてはいかがでしょうか。

観光政策課長
 5月末までのところで、達成率77%という状況でございまして、目標の達成のところでいきますと、8月末で81%というところを目標として、今、整理をさせているところでございます。

新型コロナウイルスワクチンについて

記者(NCC)
 先日、18歳前後の、来年の春、移動が見込まれている方たちのワクチン接種の予約の前倒しがあったかと思うんですけれども、その発表があったときに、それ以外の年代もできるだけ早い状態で予約や接種ができるようにしたいという話があったかと思うんですが、学校が始まるということで、それ以外の年代の接種の予約とか開始というのはどうなっているんでしょうか。

田上市長
 18歳、それから、そのちょっと上の、受験、就職等を控えた皆さんについては、もう既に接種の予約が始まっているわけですけれども、県外に移動される方が多いということで、そこは先行する形になったんですけれども、その下の世代についても、あわせて今、ずっと検討していまして、国から県を通じてのワクチンの配布の量ですとか、スケジュールとかがある程度今週中に示される形になると思いますので、月内にそれを受けた形で、その後の世代の接種スケジュール、予約はいつからできるか、接種はいつからできるかということをお示しできると思っています。今週中にそういう情報がそろい次第、ワクチンがどれだけ届くかというのがそろい次第、計画をまとめて、そして、月内にスケジュールをお示しできるという形になると思います。

記者(NCC)
 前倒しする見通しと言っても大丈夫なんですかね。

田上市長
 それは結構です。当初の予定よりも前倒しする形で進めていきたいというふうに思っています。

お問い合わせ先

企画政策部 広報広聴課 

電話番号:095-829-1114

ファックス番号:095-829-1115

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(8階)

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