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市長記者会見(臨時)【2022年4月21日】

更新日:2022年4月21日 ページID:038520

市長記者会見(臨時)

1.日時

令和4年4月21日(木曜日) 午後3時30分~午後3時54分

 ▶ 会見の様子(YouTube動画)は、こちら

2.市長発表・質疑応答

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

市長発表への質疑応答

新型コロナウイルス感染症への対応等について

3.会見録

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

田上市長
 大変お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。新型コロナウイルスの対策については、これまでもマスコミの皆さんに大変大きな御協力をいただきながら進めてまいりました。市民の皆さん、そしてエッセンシャルワーカーの皆さんはじめ多くの皆様の御努力でここまで来たわけですけども、本日はゴールデンウイークが近づいているということで、感染者数が伸びている中でゴールデンウイークが近づいているということで、改めてこの時期に市民の皆さん、事業者の皆さんにお願いしたい、御協力をお願いしたいということでこういった場を設けさせていただきました。本日、1時から本部会議を開催いたしまして、その中で確認したことも含めて御報告をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  昨日、長崎県から大石知事、記者会見されて県全体がレベル2の1、警戒警報の段階に入ったということが報告をされました。長崎市の感染状況についてまず簡単にお話をさせていただきたいと思います。これは、第4波、第5波、第6波以降の感染の新規感染者数の動きになります。御覧いただいて分かるように第4波、第5波と今回の波は全く違う大きな感染の波になっているということが一目瞭然でお分かりいただけると思います。その感染力が非常に強いということが今回の波の特徴であると同時に、もう一つ、4波、5波などの場合は一旦収まっていた時期があったわけですけども、今回は収まり切れない中で今、上昇傾向に転じているというのが今回の特徴でもあります。現在、感染状況かなり第6波のときに最初の時期に経験したピークの時期に数字が近づいていっているという状況にあります。
 こちらは、長崎医療圏の病床の現状を表したグラフです。こちらも4波、5波、6波ということになります。このバックにあります黄色い部分が用意している新型コロナ用のベッド数ということになります。その中で実際に使用しているベッド数がこの青いグラフになります。そしてその使用率がこの赤い折れ線グラフということになります。
 先ほどは4波、5波、6波を比べたときに6波の感染者数が圧倒的に多かったわけですけども、入院者数で見ますと4波、5波と同じ程度になっているということがお分かりいただけると思います。これは第6波オミクロン株以降の状況というのが、感染力は強いけれども重症化する方が比較的少ない。軽症で済んだり無症状で終わる方たちも多いという、これも今回の特徴の一つになっています。とはいえ、感染者数が増えますと、当然利用されるベッドの数も増えてきて、医療の状況が逼迫をしてきます。その状況についても感染者数と同じように、一旦収まりかけたように見えて収まらずにまた今、使っているベッド数が増えていっているという状況にあります。
 そしてもう一つ特徴として、感染した皆様が入院するか宿泊療養されるか自宅療養をされるかということを表したこのグラフですけれども、今回の波の中で、この青い部分、自宅療養をされる方の数が圧倒的に多く、またそれが増えていっているという状況がお分かりいただけるかと思います。これを見ますと、既に入院されている方以外の宿泊施設を使っていらっしゃる方、あるいは自宅で療養されている方についてもこの中から重症化する方が出たり、症状がひどくなって入院が必要になったりするという方が一定数いらっしゃるというふうに考えないといけないと思います。その中で医療が必要な方をきちんと医療につなげることができるかどうかというのも今回の第6波以降の非常に大きなテーマの1つになります。
 そういう中で、これ最初のグラフですけども、第4波、第5波と乗り越えてきて、第6波の途中に長崎大学の研究グループ、有吉先生を中心とする研究グループのシミュレーションの中でも、第6波は収まり切れない中でまた上昇していくという流れを示すであろうということがシミュレーションとして提示されました。そしてその中で、市としてもこれまで取ってきた厳しい市民の皆さんに対する行動の制限をお願いするという対応。この場合は、早く、強く、短くというのが非常に大事な原則になりますけども、そういうことを考えながら取ってきた厳しい行動制限をお願いしてきたわけですけども、この時点で2月の下旬に入ろうかという時点、2月18日の本部会議の時点でそういった流れになるであろうということを想定して、これまでの早く、強く、厳しくという短距離型の対応では厳しいということを判断しまして、長距離走のモードに切り替えていこうというふうに判断をいたしました。つまり、社会経済活動を維持しながら感染防止に努めていく。その中で医療の崩壊は防いでいくといったような形の対応に切り替えたというのがこの2月の18日の時点でした。
 そういったこれまでの流れを踏まえまして、現在の基本的な対策のポイントとして3つを挙げて対策に取り組んでいます。一つは、医療の崩壊を防ぐという点。これは変わらずどの波のときも一番重要なポイントとして医療の崩壊を防いでいくということを挙げ続けています。これは医療の崩壊は市民生活にとってまさしく命に関わる非常に大事な要素でありまして、新型コロナの対応のスタッフの皆さんだけではなくて、新型コロナの病床をつくるために一般の病床等にも様々な制限が課されることになりますので、そういった点も含めて、あるいは医師の皆さんはじめスタッフの皆さんの状況を守るためにも、医療の崩壊を防ぐという点がまず1点。これは保健所も同様ということになります。
 それから二つ目に、先ほど申し上げましたように、宿泊療養あるいは自宅療養の方たちが非常に多いという状況の中で、そういった方の中でも医療が必要な方を確実に医療につなげる、届ける仕組み、体制を取っておくということ、これも非常に重要なポイントだというふうに考えています。圧倒的に多い自宅療養の方も含めて、このシステムをきちんとつくっておくということが大事です。
 それから三つ目に、新規感染者数が大きく増えていきますと、つまり波の高さが高くなっていきますと、その中から一定の重症者の方が出てくることになります。そういった形になって、それがまた医療の崩壊にもつながっていきますので、この波の高さをできるだけ抑える努力をしていくということ。そしてかつ、社会の機能をしっかりと維持していくということを目指そうというような三つのポイントを基本に置いて、第6波以降、第6波の対策を今、講じているところです。
 その中で具体的な対応ですけども、これまでお話してきた分がありますので、ここでは簡単にエッセンスの部分だけお話をしたいと思いますが、まず保健医療体制の確保という点では確保している病床をできるだけ効率的、効果的に活用するという点。そのためにも医療機関の役割分担が重要であるという観点で市内の医療機関の皆さんに様々な御協力をいただきながら体制をつくってきました。コロナの患者の皆さんを受け入れる医療機関、重点医療機関等で重症あるいは中等症、また様々な合併症を持っておられる方を中心に受け入れをすると同時に、軽症、中等症の患者の皆さんを受け入れる病院も協力医療機関等ということで役割分担をする。また、その後方支援医療機関等ということでコロナが一定治療が終わった後も入院の医療が必要な皆さんを受け入れていただく医療機関等の仕組みもつくることで、こういうふうな動き方をしたり、あるいは宿泊療養、自宅療養からこういう病院に行ったりといったような流れが、それぞれ応じて対応できるようにそういう仕組みをつくってきました。
 それから自宅療養者の皆さんですね、先ほどから申し上げておりますように、自宅療養者の皆さんのサポートも非常に重要であるということで、自宅療養サポート医の皆さんによって電話診察あるいは薬の処方などができるような体制をつくっていくと同時に、パルスオキシメーターの貸出しを行って、それぞれに自己点検、自己チェックもしていただき、そして何かあった場合は報告をしていただくといったようなそういう流れもつくってきています。また、日常の生活のサポートという意味では、療養中の食品や日用品の提供を行うと同時に、保健所としても、とにかくかなりの数の自宅療養の方がいらっしゃいますので、健康観察業務の従事者の増員ですとか、あるいは感染が広がっていったときの庁内の応援体制の強化などを図ってきています。
 そういう中でワクチンの接種が非常に大事になってきています。このグラフを御覧いただけると分かりますように、これは10代、20代、30代、40代、50代、60代、70代という形で年代別のグラフですけども、この青いラインがワクチンを接種した率。そしてこの黄色い部分が感染者数ということになります。これを御覧いただくと分かるように、まさしく反比例している。ワクチンの接種が進んだ年代ほど感染者数が少なくなっていっているということがお分かりいただけるかと思います。この40代以下の皆さんに関しましては、まだこの青いワクチン接種率が低い段階にあるということで、その分感染者数の皆さんがどうしても多くなってしまうという状況が、その相関関係がお分かりいただけるかと思います。
 市では個別接種に加えて集団接種会場を市内9か所に設けてそちらで接種をできるという体制をつくっています。9か所はここに書いてあるとおりですけども、これに加えまして、先ほどのグラフで分かりますように、若い皆さんにワクチンを接種していただくということが非常に重要であるということで、大学や企業の皆さんにも協力をいただいて、メール等を活用した周知等も実施をしているところです。
 そういった市内の感染状況の動き、そしてそれを踏まえた市の対策等について説明をさせていただきましたが、今回、ゴールデンウイークが近づいているということで人の交流が増えていく時期に当たりますので、そういった中で特に市民、事業者の皆さんにゴールデンウイークも気を緩めずに感染を広めない行動の継続をしていただくということを改めてお願いをしたいというふうに思います。これまでも年末年始ですとかゴールデンウイークであったりいろいろなお休みの時期ですね、子供たちの長い休みの時期だったりですとかそういったとき、人の交流が増える時期、帰省等が増える時期を超えたときに感染が増えていくといったような状況がありました。そういう意味では、ゴールデンウイークの時期はこれまで以上に感染を広げない行動を取っていただくということが非常に大事になりますので、ぜひ御協力をお願いしたいと思います。
 まず、帰省や旅行で県外に行かれる場合は、その訪問先での感染リスクの高い行動、3密となる場所への訪問ですとか、あるいはマスクを外した会食などはぜひ控えていただきたいということをお願いしたいと思います。また、県外での行動によって帰ってきて感染の不安を感じておられる場合は、帰ってこられた後に検査を受けていただきたいと思います。無料の検査等の仕組みもありますので、ぜひ御利用いただきたいと思います。
 そして逆に県外から家族の皆さん等が帰省される、あるいは旅行で来られるといったようなお迎えする場合には、来られる前にワクチン3回目接種をしていただくように、あるいは検査を受けていただくようにということをお伝えいただければというふうに思います。また、県内での感染リスクの高い行動を控えていただくようお伝えいただければと思います。
 それから、これは市民の皆さん全般ですけれども、会食の際はできるだけ密にならない工夫を行っていただきたいと思いますし、また、感染の対策が取られている認証店の利用をお願いしたいと思います。また、会食時を含めて会話をする際はマスクの着用について徹底をしていただきたいと思います。
 また、特に、高齢者や基礎疾患をお持ちの方、重症化の可能性が高いこういった皆さんと接するという場合は、家庭内であってもできるだけマスクを着用するなど感染防止対策を心がけていただきたいと思います。
 そして、改めて若い世代の皆さんにお願いをしたいと思います。若い世代の皆さんでも重症化することがあります。さらに重症化はしなくても重症度にかかわらず後遺症が残るといったケースはむしろ若い方に高いのではないかというような事例もたくさん認められております。そういう意味では自らの健康を守るためにも、また家族や仲間の皆さんなど大切な人を守るためにもぜひ若い世代の皆さん、40代以下の若い世代の皆さんにも積極的なワクチンの接種をお願いしたいというふうに思います。もちろん50代以上の皆さんでもまだ接種が済んでおられない方はぜひ積極的な接種をお願いしたいというふうに思います。
 そして事業者の皆さんですけども、特に事業者の皆さんの中でも観光客を迎える事業者の皆さんにつきましては、県内でも観光客が非常に多くなっておりますし、また、現段階でもゴールデンウイークの予約はかなり高いレベルで入っているという状況ですので、特に観光客を迎えになられる事業者の皆さん、ホテル、飲食店などの皆さんは感染防止対策の徹底を改めてお願いしたいと思います。これまでもteam NAGASAKI SAFETYの動きなど感染防止対策については特に先端の行動を取ってきていただいている業種の皆さんですけれども、ぜひこのゴールデンウイーク、感染防止対策改めて徹底をお願いしたいというふうに思います。
 これで最後ですけども、改めて市民の皆さんにお願いしたいことを2点ここに挙げています。基本的な感染防止対策をぜひ徹底してくださいという点。そしてもう一つは、積極的に3回目のワクチン接種を受けていただきたいという点です。特に若い皆さんに積極的に3回目のワクチン接種を受けていただければというふうに思います
 今、レベル2-1の段階、警戒警報の段階に入っていますけども、これからさらに2-2に入っていくといったような流れが近づいているというふうに思います。そういった中でも社会を守り、そして身近な人を守り、そして自分を守るために、また皆さんとワンチームになって、この波を乗り越えていきたいと思いますので、今、お話で申し上げたような点についてゴールデンウイーク中もぜひ気をつけていただきたい、御協力をお願いいたしまして、私からのお話とさせていただきます。よろしくお願いします。

市長発表への質疑応答

新型コロナウイルス感染症への対応等について

記者(NHK)
 この資料でいうと3ページ目のところの新規感染者の推移についてなんですけれども、これについて2点、まず、第6波が一旦少し下がったものの上がってきて、まだ6波が続いているというふうに見ていらっしゃるのかという点と、また、先ほども言及がありましたが、今後についてはどのような御懸念ですとか見通しを持たれているのかについて教えてください。

田上市長
 この6波が続いているのか、それとも7波が始まっているのかという点については、専門家の皆さんの分析にもよるんだと思いますし、その判断というのは今、まだついていないのかもしれませんけども、いずれにしても先ほどお話した長崎大学の研究グループの皆さんのシミュレーションの中でも恐らくこれは収まり切れずに、また次の大きな波になっていくであろうということは想定されていたわけですね。そういう意味では、まさしくそのとおりの動きになってきているということでもありますので、第6波であるか第7波であるかにかかわらず、そういった流れになっていくということを見越して、しっかりと長期的な対応というんですかね、取っていく必要があるというふうに考えています。

記者(NHK)
 その後の見通しについては。

田上市長

 今後の見通しについてもその研究グループの先生方のお話の中でも、対応によって差が相当出てくるということが想定されていますので。ただ、そういう意味で全部の施設を閉めたりというような以前取っていたような対応は今後はなかなか難しくなる、選択肢としてなくなっていく形になると思いますので、その場その場で注意をしていく、そして感染対策を取っていくということが非常に重要になります。そういう対策をどれぐらい取れるかによって感染の波の大きさが変わってくるというふうに思いますし、またワクチンの接種がどれぐらい進むかによってもその波の大きさが変わってくると思いますので、先ほど最後に2点お願いしたように、感染防止対策を取っていただく、現場、現場で取っていただくということと、それからワクチンの接種を、3回目の接種をお願いするという点が非常に大事になってくるものというふうに思っています。

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企画政策部 広報広聴課 

電話番号:095-829-1114

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