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更新日:2024年10月24日 ページID:042839
令和6年10月18日(金曜日) 午後1時00分~午後1時30分
▶ 会見の様子(YouTube動画)は、こちら(新しいウィンドウで開きます)
鈴木市長
皆様、お集まりいただきましてありがとうございます。それでは、座ったままで失礼します。
それでは、私のほうから2点、お知らせをさせていただきます。
1点目でございます。長崎出身、永瀬貴規選手への栄誉市民授与についてでございます。このたび長崎出身の永瀬貴規選手に対しまして、長崎市栄誉市民の称号を授与することといたしました。
永瀬選手におかれましては、皆様ご案内のとおり、柔道男子81キロ級におきまして、初出場のリオデジャネイロオリンピックで銅メダル、東京オリンピックで金メダルを獲得し、パリオリンピックでは、同階級で史上初のオリンピック2連覇を達成するなど、3大会連続表彰台の偉業を成し遂げられておられます。また、混合団体におきましても、2大会連続で銀メダルを獲得され、すばらしい成績を残されております。
このたびの永瀬選手の偉業は、長崎市の名声を高めるとともに、多くの市民に深い感動と勇気、そして明るい希望を届けていただきました。市民を代表しまして、改めて感謝申し上げたいと思います。
なお、長崎市栄誉市民でございますけれども、これまでに13名の方々に称号を授与しておりまして、永瀬選手で、これで14人目の栄誉市民となります。
また、栄誉市民の顕彰式を25日、金曜日の11時半から、市議会議場にて執り行うこととしておりますので、お知らせ申し上げます。当日は永瀬選手にご臨席いただきまして、栄養市民証書を授与することとしております。
鈴木市長
続いて、2点目でございます。平和首長会議理事会出席、並びにトップセールスを目的にいたしまして、10月26日から10月31日までイギリスへ出張いたしますので、その概要についてご説明いたします。
世界166か国・地域の約8,400都市が加盟いたします平和首長会議では、原則として4年に1回、広島・長崎両市で交互に平和首長会議の総会を開催し、重要な事項の議決・承認を行っているところでございます。次回の総会は、被爆80周年を迎えます来年、令和7年に長崎市での開催を予定しております。
イギリスマンチェスター市で10月28日から29日にかけて開催されます今回の理事会でございますけれども、来年の長崎総会で策定いたします次期行動計画や運営方針等を審議する重要な会議となります。核兵器のない世界の実現のために、平和首長会議として今後果たすべき役割、そして取り組むべきことについて話し合いながら、来年の長崎総会に向けて準備を進めてまいります。
また今回の出張におきましては、併せて国際会議及びクルーズ船誘致などのためのトップセールスを行いたいと考えております。訪問先といたしましては、「ワン・ヤング・ワールド」本部などを予定しているところでございます。
「ワン・ヤング・ワールド」につきましては、世界190か国以上から2,000人以上の若い次世代リーダーたちが集まる世界最大級の国際会議でございます。今年5月には、この分科会として「ワン・ヤング・ワールド2024長崎ピース・プレナーフォーラム」が民間主導で初開催され、長崎市も県とともに開催をサポートしたところでございます。
本分科会は、被爆80周年となる来年度も開催予定となっております。今回、「ワン・ヤング・ワールド」本部を訪問することで、今後の長崎ピース・プレナーフォーラムの継続的な開催を後押ししていただくとともに、世界全体へ発信していただくためにも連携の強化を図りたいと考えておりまして、将来的な本体の大会のほうの開催の可能性についても、意見交換したいというふうに思っております。
また、クルーズ船の誘致に関してでございますけれども、長崎港へのさらなるクルーズ客船の寄港を誘致するために、関係先のクルーズ船会社などへの訪問を現在調整中でございます。
記者(共同通信)
平和首長会議の海外出張のほうで、今回、日本被団協へのノーベル平和賞が決まってから、市長としては、平和行政に絡む初の外国訪問になりますかね。その中で、今果たすべき役割というお話もありましたけれども、改めて、今回国際的に注目度も高まる中での会議となると思います。どのような会議にしたいか、一言お願いします。
鈴木市長
今回の日本被団協のノーベル平和賞受賞、これによりまして、国際的に核兵器のない世界の実現に向けての取組に関心が高まり、そして、そういった核兵器なき世界の実現に向けての取組が一層強化される、そういう重要な転機になったのではないかというふうに思います。平和首長会議、現在約8,400の都市が参加する大きな組織体になっておりますけれども、これまでも核兵器なき世界の実現に向けて、積極的に世界に向けて発信してきたところでございます。
今回の日本被団協のノーベル平和賞受賞、これを1つのてこに使って、さらに平和首長会議においても強力に核兵器なき世界の実現に向けた発信をやっていけるように、また関係の都市とも連携を強化してまいりたいというふうに思います。
記者(NIB)
改めて、永瀬貴規選手に関してなんですけれども、これまでの永瀬選手の功績について、市長はどういうふうに感じられているのかというところと、今回栄誉市民として取り扱われるということで、その理由を改めて教えていただけますか。
鈴木市長
永瀬貴規選手ですね、本当に柔道の、リオ、東京に続きまして、パリで3大会連続でメダル獲得、しかも東京、パリで連続の金メダルとなったわけでございます。そういう偉業を果たされた選手が長崎出身で、高校時代まで長崎にお住まいだったということ、そういう長崎出身の選手が活躍したということは、市民に対して大きな希望、励みになったというふうに思います。
永瀬選手自身は、柔道の強さだけでなくて、人格的にも非常にスポーツマンシップにあふれて、非常に礼儀正しく、非常に好感の高い選手だというふうに思います。そういう意味でも、まさに市民の模範となる方だというふうに思いますので、今回、栄誉市民の授与、これは大変適当であるというふうに考えた次第でございます。
記者(読売新聞)
2021年に、市としては特別栄誉表彰を一度お渡しされていると思うんですけれども、今回改めて栄誉市民という形で表彰されるというのは、何かそこに理由というか、改めてそうやってされるということについて伺いたいんですけれども、何か理由だったりとか、どういうことがあったのかというところです。
鈴木市長
ご指摘のとおり、前回、東京オリンピックの金メダル獲得に対しまして、スポーツ分野での最上位の表彰であります特別栄誉表彰を表彰しているところでございます。ただ、今回のパリオリンピックにおいて、さらにまた2大会連続で金メダルを取られたということで、今回その成績というのは、前回の東京オリンピックのときの成績の功績、それをさらに積み重ねた上回るものでありますので、前回よりも上位の顕彰を行うということが適当であるというふうに判断した次第でございます。
記者(NBC)
今回の式なんですけど、一般の方も一緒にお祝いできるような形で、傍聴席などで入ることができるのか、またそれを用意されるのであれば席数だったり、応募方法、募集方法、それからどういう状況で打ち切られるのかとか、そこら辺をお伺いできますでしょうか。
秘書課
現時点では、関係団体のスポーツ関係、協議関係、団体の皆様と、議員の皆様にお声がけをするということと、市のほうでも市長以下、部長も含めてお呼びし、お祝いするという形になりますので、現実的には席数の問題もありますので、現時点では募集して来ていただくというのは、ちょっとキャパシティが足らないかなと考えておりますので、申し訳ないんですけども、現時点では募集するということはできないと考えております。
記者(NBC)
傍聴ができないということであれば、例えば凱旋のような形で、市民の方にお披露目するような機会などはあられるんでしょうか。
秘書課
永瀬選手本人がかなりご多忙で、今回の長崎に来られるというのも、県からも先日公表がありましたけども、県庁のほうにまず行かれて、県庁のほうで県の表彰をされると。その後、長崎市のほうに来られると。その後も日程が詰まっているとお聞きしておりますので、今回のこのタイミングにおいては、調整はしたんですけども、お披露目を設定するというのは難しい状況でございました。
記者(共同通信)
幹事社から2問お伺いします。
1点目、先ほどに引き続いてノーベル平和賞に関連して、長崎被災協に取材をすると、今後、表敬のご予定等もあるんじゃないかというお話もされていて、こちらは正式に決まったらリリースにもあられるかと思うんですけども、そうしたものも含めて、市として受賞をお祝いするようなイベント等を含めて、何か決まっているもの、あるいは考えたいものがあれば教えていただけますでしょうか。
鈴木市長
今回、日本被団協のノーベル平和賞受賞、被爆都市長崎としても大変歓迎すべき喜ばしいことだというふうに思いますので、いろいろな形でお祝いの意を示させていただいて、それをできるだけ多くの皆様の目に触れる形でお示ししたいというふうに思っております。
もう既に長崎市役所の市庁舎におきましても、大型ディスプレイとか、あるいはデジタルサイネージにおきまして、お祝いのメッセージを放映しているところでございます。それから、来週早々には、原爆資料館の玄関のところにお祝いの垂れ看板を掲げるという予定にしております。
そのほか、日本被団協の傘下の団体であります長崎原爆被災者協議会、いわゆる被災協のほうとも連携して、何ができるかということを検討しているところでございます。
記者(共同通信)
もう1問、ちょっと話題が替わりまして、長崎スタジアムシティにつきまして、先日、福山雅治さんのこけら落としライブがあり、14日には開業セレモニーも開かれて、非常に盛り上がったと思います。改めて、毎回聞いていますけれども、今後の期待ですとか、既にショーとしてイベントへの参加、あるいは施設の利用や視察等をされたようであれば、そうした感想も一言いただけますでしょうか。
鈴木市長
スタジアムシティ、去る14日に開業いたしました。私も開業の記念式典に参加させていただきました。その前も開業前に内覧で訪問したり、あるいは開業前のプレオープンのサッカーの試合、あるいはバスケットボールの試合も見させていただきました。
その上でもあるんですけれども、改めて開業して訪れると、ここ長崎なのかなと、どこにいるのか分からないというか、もう未来都市に迷い込んだような、そういう不思議な感覚を覚えさせるような、まさに非日常を感じさせるような、そういう空間だというふうに思いました。そういう空間が長崎にできて、長崎に新しい魅力を加えてくれたということ、これは今後、交流人口の拡大、あるいは地域活性化、経済効果、そういう点からも大いに長崎の活性化につながっていくんじゃないかなというふうに思っております。ありがとうございます。
記者(長崎新聞)
衆院選についてお伺いいたします。鈴木市長は、ご自身の市長選で連合と自民のほうから推薦を受けられていました。現在は自民県連の顧問にもなられていると伺っておりますが、今回の衆院選で決起大会のご出席ですとか、あとは自らの後援会に対して何か働きかけたりですとか、そういったお考えがあられるかどうかというのをお伺いいたします。
鈴木市長
まず、基本的なスタンスでございますけれども、常々私は申し上げておりますとおり、今の人口減少をはじめ様々な課題に直面している中で、そういう課題に対処するためには、オール長崎で取り組んでいかなくてはいけないというふうに考えております。そういう中で、私としては政治的には基本的に中立的、不偏不党でということで、市政を進めていきたいというふうに考えております。
そういう中で、これまで市長選において、ご推薦いただいた政党などございますので、そういうところとの関係もありますけども、お話のあったようないろいろな大会とか、そういう点につきまして出席するかどうかというのは、いろいろなスケジュールの関係とかもありますし、またそれぞれの時々の状況を見ながら適切に判断していきたいというふうに思っております。
記者(長崎新聞)
ありがとうございます。決起大会への出席などは、まだ出席されるともしないとも、この段階で明言はされないということでよろしいでしょうか。
鈴木市長
はい。
記者(長崎新聞)
もう一点お伺いいたします。9月の市議会のほうでもお話が一般質問で出たと思うんですけれども、被爆80年に合わせて開催を検討されてこられている平和マラソンについて、10月上旬にも実施可否を判断されるというふうにおっしゃっていたと思うんですけれども、その検討状況についてお伺いいたします。
鈴木市長
平和マラソンについて、ご指摘のとおり、市議会におきまして10月上旬にということでお話はさせていただいたんですけども、すみません、まだ検討中でございます。引き続き検討させていただき、そしてまた方針が決まりましたら、速やかに皆様にお知らせしたいというふうに思います。よろしくお願いします。
記者(長崎新聞)
分かりました。ありがとうございます。
1点、10月上旬と議会中にはおっしゃっていたんですけど、それが延びている理由といいますか、どういう点で検討が長引いているということなんでしょうか。
鈴木市長
いろいろな要素がございまして、それぞれの要素について、ここでお話しするのは差し控えさせていただきますけれども、一般的に言えば、時期の問題でありますとか、あるいは事業費、そしてその財源確保など、様々な要素がございます。そういった面も含めて、様々な角度から今慎重に検討している状況でございます。
記者(NHK)
以前、ICANが受賞した際には、長崎市の市長が授賞式にも参加をされていらっしゃって、現在、平和首長会議の理事会の副会長ということもあり、授賞式への招待の呼びかけだったり、こちら側から出席をしたいというような意向を伝えたりされるご予定があれば教えてください。
鈴木市長
ご指摘のとおり、2017年にICANがノーベル平和賞を受賞した際には、ノーベル委員会のほうから長崎・広島両市長に対して招待がありまして、授賞式に出席したというふうに承知しております。
今回、まだそのようなご招待、特段お受けしておりませんので、実際にそういう招待があったら、その時点でまた判断させていただきたいというふうに思います。
記者(KTN)
スタジアムシティに関連してなんですけれども、稲佐山からのロープウェイ延伸の可能性は、市としても今まで可能性を模索されていたと思うんですが、この延伸が難しいというようなお話を受けて、ジャパネットの側が撤退を示唆されるようなお話も先日の会見であったんですけれども、現在の市としての検討状況ですとか、今後どのように向き合われるかという、現時点でのお考えがあればお聞かせください。
鈴木市長
ロープウェイの延伸の問題でございますけれども、いろいろ解決すべき課題がたくさんあるというふうに承知しております。そのために、まずそういう課題をきちっと整理して、それをどういう形でクリアしていくかということ、そこをしっかり検討する必要があるということで、延伸に必要な整備内容、あるいは費用等を把握するために、そういった検討を行っていくということになっておりまして、そういった課題とか、あるいは基本設計の必要性とかについて、共通認識を図っていくということになっております。
今、課題解決に向けて官民連携して検討を行うということにしておりますので、引き続き、ジャパネットグループともしっかりお話をさせていただきながら、検討していきたいというふうに思っております。
記者(長崎新聞)
海外出張の件に戻るんですけれども、市長自ら国際会議の誘致やクルーズ船の誘致などをトップセールスするということですけれども、今長崎港へのクルーズ客船の入港が昨年の数を大幅に上回る見通しという流れがある中で、市長自ら現地に足を運んでトップセールスすることで、どういった効果をもたらしたいかというのを、お話をお伺いしたいです。
鈴木市長
クルーズ船の寄港、これによって長崎により多くの交流人口をもたらし、そしてそれが旅行消費などを通じて経済効果につながっていくということを期待しているところでございますけれども、クルーズ船が単に寄港すればいいというだけではなくて、いかに旅行消費につなげていくか、いかに高付加価値な観光につなげていくかということは大切でございます。
そういう意味では、例えばクルーズ船もいろいろなクラスのクルーズ船がございます。そういう意味では、クルーズ船のヒエラルキーというか、ピラミッドみたいになっているわけですけども、それのトップに位置しますラグジュアリークルーズ。ラグジュアリークルーズのクルーズ客は、より大きな旅行消費が期待できますので、そういったラグジュアリークルーズを誘致するということは大切になってくると思います。
あと、クルーズ船の発地ですね、どこのお客さんが乗ってくるかということ、それもできるだけ旅行消費の単価の高い欧米豪のクルーズ客をより多く取り込むということも大切になってくると思います。
あと、寄港する際も、朝入って夕方の晩ご飯の前には長崎を出ちゃうというのではなくて、できれば長崎港で何泊もするということ、あるいはそうでなくても、せめて夕食ぐらいは長崎市内でとってもらうとか、いろいろな形で長崎でクルーズ船、滞在してもらって、旅行消費を高めてもらうということは大切だと思いますので、そういうことも含めて、長崎でより長く、いろいろな形で様々な長崎で旅行のアクティビティを楽しんでいただいて、長崎の魅力を堪能していただくということをぜひPRしていきたいというふうに思います。
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