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第9回 長崎駅周辺まちづくり委員会

更新日:2013年3月1日 ページID:006415

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

都市計画部 長崎駅周辺整備室

会議名

第9回 長崎駅周辺まちづくり委員会

  • 日時:平成22年3月30日(火曜日)午後2時~午後4時30分
  • 場所:長崎市役所 本館地下1階 議会第1・第2会議室

議題

  • 中間とりまとめについて
  • その他

審議結果

報告事項1 長崎県庁舎整備基本構想案について

委員長
本日は議事に先立って、2月末に取りまとめられた長崎県庁舎整備基本構想案について、本委員会のアドバイザーである長崎県より、委員の皆様にご説明したいとの申し出があったので、ご説明をお受けしたい。
アドバイザー
長崎県庁舎整備基本構想案について、資料に基づき説明。
委員長
ただいまのご説明に対して、ご質問やご意見はないか。
(特になし)

議題1 中間取りまとめについて

委員長
それでは、本日の議題に入りたい。中間報告(案)の本編について、1章から3章までについては、過去の委員会の中で確認をしてきた内容であるので、本日は、ここ数回の会議の中で集中的に議論をしてきた、4章から6章までの間について議論をしたい。ただし、少しボリュームがあるので章ごとに分けて議論を進めていきたい。まず、4章のまちづくりの基本方針について、事務局より資料の説明をお願いしたい。
事務局
4章 まちづくりの基本方針について、資料に基づき説明。
委員長
ただいまのご説明に対して、ご意見等をお願いしたい。
A委員
将来像については、「~空間」とした表現とすると、何もない、がらんとしたイメージになってしまうが、まちづくりの基本方針では「交流とにぎわいの都市拠点を形成する」とされている。長崎駅周辺のまちづくりについては、都市計画マスタープランなどの上位計画を踏まえたものであると理解しているが、この将来像の表現はこれと矛盾したものとなっているように思われる。「港をのぞむ」というところまでは良いと思うが、後段については、空間だけというイメージしか感じられないのではないか。
B委員
長崎駅周辺地区は長崎のまちの一部であって、玄関であるといった捉え方をしており、個人的には今回の表現が良いと思う。また、基本方針の5番目についても、今回の内容のほうが分かり易いと思う。
C委員
説明型の都市像となっているが、副題でさらにこれを説明する形となっているので、都市像についてはもっと簡略な表現としたほうが良いのではないか。そういう意味では、「交流の歴史を未来へひきつぐ」という表現はなくても良いのではないか。また、「エントランス空間」というと、単にスペースがそこにあるという印象にしかならないので、将来を担う長崎の新都心が出来ることを表現するほうが良いのではないか。エントランス空間よりは、「エントランス都市」や「エントランスシティ」などといった表現もありうるのではないか。いずれにしても、将来像の使い方が大事であり、こういった構想・計画があるということを広く認識していただくということが重要であると思う。
D委員
将来像が今後どのような形で使われていくのかが分からない。また、エントランス空間という横文字には少し抵抗がある。皆が聞いて同じイメージとなる言葉が良いのではないか。将来像については、下の副題と重複した言葉は省略して、例えば「港の歴史を未来へつなぐまち」などシンプルにしてはどうか。
E委員
基本方針の3番目に、既存市街地と連携を図ることが記載されているが、水辺ゾーンや中心商業地と具体的にどのような連携を図っていくのかが、ここでは少し分かりにくいのではないか。また、将来像については、長崎駅周辺地区は、長崎市の玄関としての位置づけになるので、「海、港の見える玄関」という表現としてはどうか。
F委員
キャッチフレーズを別に作るのは良いが、地区の将来像としては、こういった基本的な考え方でまちづくりを進めていくのだということを表現したほうが良いのではないかと考える。
G委員
「エントランス空間」という表現を、もっと違う形で、例えば「港をのぞむ魅力ある終着駅」という表現としてみてはどうか。
委員長
これまでのご意見を少し整理すると、長崎の交流の玄関口として、水辺ゾーンやまちなかと連携を図っていく上では、3つのゾーンとの役割分担を明確にした方が良いという意見、「~空間」という表現が、がらんとした印象をもたれてしまうので、賑わいの街を形成するという表現としたほうが良いのではないかという意見、また、将来像が全体として長すぎるので、簡潔な表現としてはどうかという意見があった。そういった意味では、「交流の歴史を未来へひきつぐ」という表現は下の副題に含まれると考えても良いのではないか。また、「エントランス空間」を、例えば「玄関都市」あるいは「街・まち」と表現とすることも考えられるのではないか。
A委員
長崎の玄関口としてイメージがわくような表現にしていただければと思う。
F委員
先ほど、委員から提案があった案を再度確認させていただきたい。
D委員
下の副題と内容が重複しないよう、「港の歴史を未来へつなぐまち」という表現としてはどうか。上の将来像は簡単にし、下の副題で説明をする形で良いのではないかということで提案をした。
委員長
なかなか難しいところであるが、「港の歴史」というと、長崎では上海航路をイメージしてしまうところもある。キーワードとして「港、玄関口、魅力ある」といったところは共通したところではないかと思う。本日頂いた意見をもとに、委員長と副委員長、事務局で整理させていただければと思う。
H委員
確かに「エントランス」という言葉に「空間」をつけた場合に、がらんどうということをイメージさせないように再度整理が必要であると思うが、個人的にはこういった形でも良いのではないかと思う。
委員長
それでは、4章について他にご意見はあるか。
(特になし)
委員長
それでは、5章に進みたいと思う。事務局より資料の説明をお願いしたい。
事務局
5章 まちづくりの誘導方針について、資料に基づき説明。
委員長
ただいまのご説明に対して、ご意見等をお願いしたい。
C委員
駅前広場から西坂公園およびその周辺については、景観やアクセス等の意味合いからの相互連携や配慮といった内容が、資料の後段では頻繁に出てくるので、資料33ページの中でもその考え方を追加してはどうか。また、駅の東西を「ラッチ外コンコース(歩行者通路)」でつなぐ表現となっているが、以前の資料ではこれが「東西自由通路」といった表現となっていた。これをどちらの位置付けにするかによって、その後の管理等にも影響してくる。今回の表現で整理した場合、24時間利用可能な自由通路的な扱いにはしないということになるが、そのような形で捉えてよいのか。
事務局
基本的には、今回の資料の33ページに示したとおり、「ラッチ外コンコース(歩行者通路)」ということで統一をしており、鉄道の運行時間帯のみ開放されるものとしてイメージしている。
アドバイザー
地区から魚市跡地方面へ伸びる矢印については、「協議・調整」という表現となっているが、魚市跡地における県庁舎の整備基本構想案については、駅周辺のまちづくりと積極的に連携しようという考え方で作成しているので、「連携」あるいは「連携・調整」といった表現としていただきたい。
I委員
西坂公園をバッファゾーンとして重要視する面が強いという印象がある。交通会館とNHKの間を、地区内の中街区(Bゾーン)と等価交換する、例えばNHKについては、このような考え方が出来ないものだろうか。
アドバイザー
土地区画整理事業の施行区域との「連携」という形では記載できると思われるが、先程のご指摘はさらに一歩踏み込んだ内容となるので、別のところで議論が必要ではないかと思う。
A委員
資料47ページの、西口駅前広場から魚市跡地へ向かう歩行者軸は、新県庁舎基本構想案に示されている屋上広場とは2階レベルで接続するのかどうか、両者の整合性について確認したい。
事務局
この歩行者軸は、長崎駅西通り線に出来る歩道や駅舎の前面空間を利用した、平面レベルの動線をイメージしており、それが旭大橋線と交差して魚市跡地方面へ平面で伸びる動線が必要という主旨で位置づけをしている。
アドバイザー
県庁舎整備基本構想案に示した動線とこの歩行者軸とは位置が若干異なっている。終着駅となる長崎駅の南端部から海への視界を確保することを前提として、新県庁舎の配置を考えた場合に、ホームのレベルから真っ直ぐ海へ向かって渡っていくことができないかということをイメージしている。基本的には、駅舎のホームと駐車場の屋上とが同じ高さとなることを想定しており、南口にもう一つ改札があるというのが理想的な形としてイメージしている。これについては、JR側と具体的に協議をしたものではなく、これから協議をさせていただくという主旨で県側が作成をしたものである。
J委員
駅前広場について、以前の資料では「駅前交通広場」と記載されていたが、「交通」を省略した意図は何かあるのか。
事務局
特に意図は無い。都市計画決定上は「駅前交通広場」という表現を用いているが、一般的には「駅前広場」と記載したほうが分かり易いのではないかということで、表記を変更している。
J委員
駅前広場の駐車場については、地下に設けるということは考えられるのか。
委員長
今後の進め方については、次の6章で説明があると思うが、交通結節のあり方等については、この中間報告を受けて、今後、具体的に検討されていくと思う。駅利用者の駐車場を、東口の駅前広場の中に設けたほうがよいのかについては、これまでの委員会でもいろいろな意見があったが、交通結節機能については関係者で具体的な議論を詰めていく必要があるといった作業方針が、今後の進め方として提案されている。したがって、先ほどのご意見については、その中で具体的に検討されていくものと考えられる。
J委員
多目的広場に求められる機能として、情報や公共的なサービスを提供する機能といったものが記載されているが、具体的にはどのようなイメージとなるのか。
事務局
観光客や市民に対して、観光面も含めた様々な情報をここで提供していくという主旨である。
委員長
駅前広場については都市計画決定されているが、多目的広場については都市計画決定されていないので、ここをどのように活用していくのかについては、今後の議論の対象となると思う。他に、5章について何かご意見はあるか。
(特になし)
委員長
それでは、6章に進みたいと思う。事務局より資料の説明をお願いしたい。
事務局
6章 今後の進め方について、資料に基づき説明。
委員長
ただいまのご説明に対して、ご意見等をお願いしたい。
C委員
これから先の具体的な内容については、地権者や関係者の考え方が非常に大事になってくるのではないか。したがって、こういった細かいルールについては、地権者や関係者が中心になって考えていくことが基本であり、エリアマネジメントという枠組みの中で、地権者や関係者が主体となって考え、推進していくという形が各地で多く取られている。この内容を委員会で議論するとなると、委員の構成を見直す必要があると思われるし、現在の委員会としては、どこまで口を挟んでよいのかが非常に難しいという印象がある。壁面後退や垣、柵の設置基準などについても項目として挙げられているが、こういったものは、この委員会で議論をする内容ではなく、地権者や関係者が自らの申し合わせの中で行っていくべきものであると思われる。
事務局
ご指摘の通りであり、委員会の中では基本的な方針を議論いただくことを想定しており、それを踏まえて、実際に土地所有者が土地利用を図っていく際に、基本的な方針から乖離していないかどうかの確認を、今後のまちづくり委員会の中で行っていくことをイメージしている。今後の進め方については、詳細が固まっているわけではないので、今後、詳細に詰めていきたいと考えている。
D委員
地権者の権利がある中で、まちづくり委員会でどこまで議論をしていくべきかについて見えないところがある。今後、地権者の方々が検討してくる原案について発言をする場があった方が良いのか、それも何となくおこがましいような印象もある。今日、初めて県庁舎の整備基本構想案を見せていただいたが、長崎駅周辺地区と県庁舎予定地は、長崎の玄関口として一体的な地域となるものであるので、両地区が連携・調整することによって、鍋冠山から見下ろした場合のイメージが、出来るだけ一体化した美しいものであって欲しいと思う。その辺の調整を図っていくことが、今後、非常に重要であるという印象を持った。
B委員
この委員会で議論したことに強制力があるのかという意見は、以前の委員会でもあったように記憶しているが、そういった中で、今後、より詳細なルールをこの委員会で議論していくことについては疑問がある。むしろ、長崎の街全体の中で、駅周辺や県庁はその一部分であり、それらが集まって長崎のまちが形成されていると思うが、今の考え方では、ここだけが連携するという話になっている。その辺を十分に考えるべきであると思う。駅周辺地区の将来の姿については、この中間報告でまとまりつつあるので、既存の市街地との連携をどのように図っていくのかが大きな課題であると思う。
委員長
まちづくり委員会が、今後どのような役割を果たしていくのかというご意見である。例えば、交通結節のあり方については、今後、関係者でいろいろな議論がされていくと思うが、この委員会では、駅を利用する市民の立場から大きな方向性を出して、関係者でそれを議論していただくという形もあるのではないか。また、建物の誘導等については、今後、地区計画というものを想定しているようであるが、こういった方向が望ましいといった大きな方向を出していくということも考えられる。景観面では、建物の高さや形態について、別の議論があっても良いのではないか。例えば、高さを抑えた建物とするのか、抑え方についていろいろな形を考えて、低いものもあれば少し高いものもあり、その代わり隙間を空けるという考え方もあると思う。さらに、周辺の大黒町や交通会館、NHK、西坂公園などへの影響の波及といった面で、この委員会から注文をするということも考えられる。駅周辺地区では、土地区画整理事業の換地計画が検討されていくことになるが、この委員会で整理した大きな方向でまちづくりを考えていってほしいという提案をしていくという役割があるのではないか。まちづくりについては、当事者が決めていくことは当然であるとしても、この事業は長い期間を要するものであるので、何らかの形で声を出したり、見守って行くような委員会も、しばらくは必要ではないかと思う。
E委員
以前、市のほうから商工会議所に説明があり、地区計画については地権者と行政で協議をしながら決めていくという話があった。それは良いとして、商工会議所の中では、地区計画の決定過程においては、地元の意見も聞きながら進めていって欲しいといった意見もあっている。
K委員
駅というものは顔であるということを考えると、長崎らしさや個性が感じられる駅というのは魅力があるし、旅人の心を揺さぶるエリアであって欲しいと思う。そういう意味では、長崎らしさや個性を意識したものをつくるという前提条件がどこかにあった方が良いのではないかと思う。ステンドグラスが設置されていた以前の駅舎については、ガイドブックなどで、この写真が出てきて長崎の紹介という流れが多かったが、今の駅舎になってからはほとんど取り上げられることが無いようである。また、駅に入っている店舗も他と似たようなものが多く、長崎らしさは感じられなくなっている。駅として、おみやげ街道はあるけれども、長崎らしさを感じる場所ではないので、旅人にとってはどうなのかと思う。具体的なデザインについては、専門家に任せていくしかないと思うが、新幹線が来ることによって、新しい玄関口として生まれ変わるときには、港が見えて、景色を見上げ、歴史をつなぐまちといったものをイメージしたデザインとしてほしいと思う。
委員長
今後の進め方等については、事務局としても十分に詰めきれていないところがあると思う。土地区画整理事業の施行区域は、地権者の所有ではあるけれども、一方では長崎市の宝でもあると思う。そういう意味では、長崎の広い意味の共通財産であるともいえ、市民として声を上げていくということになるのではないか。土地区画整理事業は、長崎市の公共施行になるので、施行者の立場から一定の考えを入れていくことは可能であり、そういったことから、この委員会は行われているものと考える。また、資料の47ページからイメージすると、駅舎の東側と西側に建物が建った場合、駅舎自体は、東口駅前広場に面する部分と旭大橋線に面する南端部が見える形となる。このあたりにおいて、どのようにして長崎らしさを演出していくのかが重要となってくるので、市民の立場としても、いろいろな考え方を出していくことが考えられる。地区計画の詳細な規定については、地権者で決めていくとしても、大きな方向性については意見を出していってもよいのではないかと思う。交通の結節の仕方についても、いろいろと考えていくべきものがあるのではないか。市民が愛着を持てるような駅前空間を形成するための仕掛けについて、議論をしてみてはどうかと思う。こういった検討課題と、土地区画整理事業の中で地権者が具体的に検討していく内容との役割を明確にして、何をこの委員会の中で検討していくかについて、少し整理していく必要があると思う。
C委員
ご指摘のように、検討すべき課題はあるが、これらをどこまで検討するのかを十分に念頭において、適切な判断をしながら進めていただきたいと思う。
委員長
今後の進め方については、この委員会の役割についてさらに考えるべきといった意見があったことを踏まえ、1章から5章を中間的な報告としてまとめ、6章の今後の進め方については、骨格的なところだけ挙げてまとめておくということで整理したい。最終的な中間報告については、事務局から各委員に配布をしたい。
B委員
概要版については、今後、表に出て行くことになるのか。
事務局
直ちに公開ということは想定していないが、いずれは、概要版も含めて表に出していきたいと考えている。
B委員
本編と概要版では内容に開きがあると思う。概要版を見ると、長崎駅周辺地区の開発が全てであり、周辺地区としては駅前商店街や八千代町等だけと捉えられてしまい、長崎の街全体との連携という考え方が謳われていない。また、本編には「玄関口」という表現があるが、概要版には無く、長崎駅周辺の開発だけを謳った形になっており、これが一人歩きすると、今までの我々の議論が、表面だけ捉えられてしまうことになるのではないか。さらに、都市再生やまちなか等の動きが見えないので、委員会とは別の機会でも構わないので、是非状況を報告して欲しい。
アドバイザー
今回、都市再生総合整備事業の基本計画を策定した。これは、これから約20年間の長崎の中心部のまちづくりについて、県と市が一体となって作成をしたものであり、会議にも副知事と副市長が同席している。新幹線や松ヶ枝地区の整備を契機とした長崎のまちづくりについて、観光・交流人口を増やしていこうということを一つのテーマとして取りまとめたものであるが、個別の事業については、これから詳細を検討していくこととしている。中身については、説明をする機会を与えていただければと考えている。
事務局
市のほうでは、駅周辺の整備とまちなか再生を、まちづくりの両輪として捉えた計画づくりを行っている。平成22年度についても、新大工から南山手までの間を歴史の道として位置づけ、それぞれの地区の個性を活かすようなまちづくりに力を入れている。詳細については、説明する機会を設けたいと考えている。
委員長
それでは、平成21年度の会議については以上で終了としたい。平成22年度以降の予定については、事務局で調整し、改めてご連絡を頂きたい。
(閉会)

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電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

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