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更新日:2013年3月1日 ページID:006493
文化観光部文化財課
平成22年度 長崎市野口彌太郎記念美術館運営委員会
平成21年度事業報告および平成22年度展示計画について
(質疑)
委員A
平成18年度までと19年度以降の入館者数の差が大きい。
先日タクシーに乗って「野口記念美術館へ」と言うと、旧長崎英国領事館のある大浦方向へ行こうとした。
平和会館のロータリーに来て運転手が迷った。市民が美術館がここにあることを知らない。
この美術館は、全国的に見ても立派な美術館である。立派な美術館であるにもかかわらず、年間の入館者が3586人というのは少なすぎる。3~4万人は入って欲しい。お客の誘致が必要である。この立派な美術館が市民の誇りになっていない。情報が届いていないということである。立派な美術館というのは、全国美術館会議、美術館連絡協議会など、連携組織があるので、加盟して全国に情報発信が出来るような体制作りが必要だと思う。財団法人日本博物館協会もあるので、そういう組織に入ったら良い。
委員B
博物館法にのっとっていなくても入れるのだろうか。
委員A
入れる。類似施設も申請すれば入れる。入会して、この美術館が全国的にも知られる美術館だということを市民にも知らせ、誇りに思わせることが大事だ。
会長
この美術館ができる前に、寄贈したのが平成2年、油絵105点、号数で合計2400号あまりをこちらにお持ちした。これらの多くが倉庫に眠っていないのか気になる。
委員A
全国美術館会議に、この際是非入会することを勧める。美術館の入館者数は年間6~7万人。
入館者10万人を超える美術館をみんな目指している。どこの美術館も様々なイベントを企画したりする。
ここは作品数も十分である。「さるく地図」に入れてもらうこともよいが、教育委員会などとも連携することが必要。これだけいい作品があるのに知られていないのはもったいないことだ。
野口美術館が10万人を目指すマネジメントをしていかないともったいない。全国平均の6~7万人を目指すのは当たり前である。
会長
私は鎌倉に住んでいるが、鎌倉では新聞に美術館行事が載っている。こちらはどうなのか。
委員C
美術館紹介の記事を出したい。
委員A
予算と決算の差が大きい。一般会社だったら倒産である。せめて予算の8割くらいは満たして欲しい。
委員A
学芸員の問題だが、何かの論文を書いて資格をとっただけの大学の新卒者やペーパー学芸員に仕事を任せるより、これまで日記起こし作業を続けてきた担当者に引き続きやってもらうべき。
学芸員の資格を持っていなければならないのであれば、教員免許を持っていれば後数単位だから二ヶ月くらい講習会に行けば、資格が取れる。
委員B
私もそれに賛成。やっと覚えてこられたというときに担当が代わるのは問題である。
委員A
この前の講習会では、私も講師として行ったが、長崎市、諫早市から一人ずつ来られていた。ペーパーでなく、実務者であることが大事。
委員A
平和会館の垂れ幕設置は難しいのことだが、平和ゾーンにアートがあることは素晴らしいことだと思う。慰霊の精神と美術の共存は充分に可能なので、アピール方法を今後も考えてもらいたい。
委員B
野口先生の姿勢も作品も、平和を求める心が貫かれている。
委員A
長崎市民が美術館に誇りをもつようにするためには、予算をかけなければならない。市民があまり来ないようでは、ここを発展させ得ない。市民が市民を連れてこなければならない。
委員B
この美術館が大浦の旧長崎英国領事館にあった時も、主な来館者は観光客だった。
委員A
先般黒澤明展をやったが、若い人たちは黒澤を知らなかった。野口彌太郎も忘れられている。
野口さんの精神のときめきを広めなければならない。忘れられないように新しい息を入れないと、忘れられてしまう。
できるだけ多くの作品の中から、あまり展示されていない作品も表に出すように心がけていること、名品は展示記録を作って連続して展示することを控え、一定の養生期間をおいて交代で(展示作品の入れ替えに配慮して)展示するように心がけていることなどを説明。
委員B
課題になっているのは、これまでいろんなテーマでやって来たが、限界に来ている。開館20周年記念には、外から作品を借りてきて盛り上げていかなければならない。作品の収集、この作品を展示したいというものがあるはずだ。予算面も含めて計画を立てて欲しい。
委員A
作品交流費用は、運送代、保険代にかかる。彫刻の搬送はかさばるので費用がかさむが、絵は彫刻より扱いやすい。財政当局に訴えて予算を取らなければならない。見たいものを展示しなければならない。計画を立てて予算を取ることが大事だ。収蔵作品ばかりでは金太郎飴と同じになってしまう。
本来の美術館は何も変らないのが本当である。が、年に1回くらいはお金をかけて企画展をするようにしたい。お金をかけることに対する考え方は、議員さんたちの、その議員さんを当選させた市民の人たちの文化的レベルが問題である。
委員B
企画展の作品を借りることを考えてみると、県美、県外、県内それぞれ数点ずつが考えられる。
委員C
県美とここでタイアップして同時開催という形もあるだろう。
5 閉会、美術館視察
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