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長崎市総合計画審議会第4部会(地域経済と地域経営)第2回会議

更新日:2015年12月2日 ページID:027814

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

企画財政部 都市経営室

会議名

長崎市総合計画審議会 第4部会(地域経済と地域経営)第2回会議

日時

平成27年8月5日(水曜日) 18時00分~20時18分

場所

長崎市役所本館 地下1階議会第4会議室

議題

1. 基本施策C1「地場産業の経営力を高めます」の評価
2. 基本施策C5「「食」を活かして地場産業を活性化します」の評価
 

審議結果

■議題1 C1「 地場産業の経営力を高めます」

〔基本施策主管課 説明〕

【委員】
「製品・技術優れモノ認証制度」について、企業は市の補助金ではなく独自の資金でつくった製品等であるのに、認証の期間を設けているのはなぜか。紹介パンフレットもあるのであれば、継続して活かしてよいと思う。

【担当課】
新規性がポイントの一つでもあるため、期間を設けている。市でも福岡の「モノづくりフェア」への出展で宣伝したりしている。企業は、認証マークをつけてPRするなど、認証期間の3年で売上げを伸ばしてほしい。新しいモノを増やしたい、多くの企業に機会を与えたいという思いがある。

【委員】
「ながさき海洋・環境産業雇用創造プロジェクト」について、雇用主に偏りはないか。雇用創出数の実績は、真にプラスのものか。

【担当課】
求職者はハローワークを通じてのもの。雇用主は主に造船会社である。

【委員】
当該補助があって、新しい雇用が生まれたと理解してよいのか。

【担当課】
その通り。雇用のみでなく、技術の伝承の効果もある。溶接などでは技術面でも効果があがっていると感じている。

【委員】
以前、商工会議所を通じて3回まで無料で専門家を招聘する育成システムがあった。市の支援として、そのようなシステムを用意してほしい。

【担当課】
市では、中小企業サポート活動を行っている。そこでは中小企業サポートコーディネーターを配置している。

【委員】
長崎には、物流関係の専門家がいない。その分野の専門家を他から招聘する際の支援はできないか。

【担当課】
すべてをカバーすることはできない。「外貨を稼いで、内需を満たす」という観点から、第三次長崎市経済成長戦略に掲げる「船」「食」「観」にターゲットを絞って取り組んでいる。

【委員】
商工会議所では物流の取組みの時間短縮までしかできず、物流そのものは変えられなかった。その点、市での支援を期待したい。

【委員】
経営人材の育成が、今課せられている重要な問題かと思う。経営人材育成セミナー等を行っているようだが、実数自体は増えているのか。この部分に重点化した、マネジメント力を活かすような取組みが重要ではないか。

【担当課】
経営人材育成については、地銀が有料で実施している。市では、参加費一万円で、より内容の濃いものを行っている。市では一定役割を終えたのではと思っている。

【委員】
マネジメントのエリアは多方面にわたっている。内容は無尽蔵だと思う。更に掘り起こして、強化する方向に転換すべきではないか。

【担当課】
単発で講座を実施する予算はあるため、その部分を継続したい。

【委員】
県や民間と重複する部分はあるが、一方で、抜け落ちている部分もあると思う。そこに焦点をあて、市が取り組むと効果的である。

この分野の評価が「やや遅れている」でよいものか。景気が回復しているようにみえる状況では、行政はアクセルを踏まないといけない。これまでの年度経過の中で、どのように変わったのかなど、総合的に評価すべきではないか。人材育成面など、「やや足りない」という認識か。

【担当課】
成果指標によっては、成果が見えづらい面もある。

【委員】
優れモノ認証やトライアルオーダー認定の情報発信について、テレビなどではそこですぐに終わってしまう。会員向けにも発信してはどうか。マッチングの可能性も広がると思う。

【担当課】
中小企業コーディネーターがモノづくりの企業に出向いて話をし、マッチングの呼びかけを行っているところである。福岡の「モノづくりフェア」でも発信していきたい。

【部会長】
産業政策の手応えは十分か。

【担当課】
地方創生においても建設人材の確保やUIJターンの取組みを行っているが、全体ではまだまだであると思っている。県では産業部門に7セクションあるが、市では1セクションのみで行っている部分でも差があるのかと感じている。

【担当課】
商業面では事業所の販売力が課題である。クルーズ船の寄港や世界遺産の登録の機会をとらえ、事業者の危機感を高めたい。

【委員】
長崎の課題は、給与や福利厚生などの待遇であると思っている。その面で長崎において付加価値をつけるのは難しいため、人が流出してしまう。難しいテーマだが、この部分をクリアしないと地域の産業は劇的には変わらないと思う。

【担当課】
市長が「交流の産業化」と言っているように、観光業での外貨獲得は重要である。しかし、観光は季節の影響もあるため、土産品で売上げを拡大し、雇用を増やすなどしてほしい。また、長崎にはグレードの高いホテルがないという課題もある。ワークライフバランスなど、企業に協力してほしい部分もある。

【部会長】
ある会社社長の話で、「起業したときは会社のことを全部自分でやらないといけなかったが、その後雇用できるようになってからはスタッフがやってくれるようになった。その分、戦略作成や人材育成に注力できるようになった」ということがある。戦略作成と人材育成はセットであり、それが待遇にもつながる。大事なのは、構造的課題がどれだけ解決されているのかである。指標は大事だが、それの達成、未達成だけで判断するのも違う。今年度の評価が昨年度に比べてどうか、という視点も重要である。「b概ね順調に進んでいる」に近づいている「c やや遅れている」なのか、ということが大事である。平成25年度から平成26年度で実績値が下がっているのはどの部分なのか。そこはアクセルを踏んで加速して取り組んでよい部分なのではないか、という視点でも評価すべきかと思う。

〔評価「Cc」について了承〕 

■議題2 C5「「食」を活かして地場産業を活性化します」

〔基本施策主管課 説明〕

【委員】
学校給食への地元農水産物の重点取扱品目の導入促進とあるが、地場産品の品を活用してほしい。学校の栄養士が旬の食材を知らず、給食費が高くなっている現状もある。もったいないため、わかる人を配置する必要があると思う。

また、ホテルへ野菜等の売込みをする際、料理人は忙しいため、使い方や調理法など提案型の売込みをするのも一つの手法であると思うので、検討してほしい。

【担当課】
重点取扱品目は、給食で常に使う野菜になっている。旧市内では一律で大量に用意しなければならない。合併町はその都度取り入れることも可能かと思う。高島トマトなど、スポット的に取扱いを始めるものもあり、極力取り入れるようにしたい。

【担当課】
出島ばらいろなど、ホテルでの新規取扱いが広まらない点については、価格が折り合わないことが理由としてある。使い方を提案しながらという点では欠けていた部分があるため、参考にして取り組みたい。

【委員】
フィッシュスタートのパンフレットはよくできている。フィッシュスタートのように、普通の人から作れる内容を載せた肉版のものを作成してはどうか。高齢化で、少量でおいしいものを食べたいという人が増えている。

【担当課】
出島ばらいろについては、金額面で多くの店には取り扱ってもらえていない状況である。ホームページでわかりやすいレシピを紹介していきたい。メニューについては、今後検討、工夫していきたい。

【委員】
地産地消のメリットは何であるか。地産地消で市民にとってよくなることは何か。

【担当課】
県外から仕入れるとコストもかかり、同じ品目なら地産地消のほうが安価となる。また、環境コストも低くなる。農家の方の顔が見えて、安全安心という利点もある。

【委員】
シュガーロードの効果はあがっているか。

【担当課】
平成21年度から取り組んでいる。これまではスイーツの発信のみにとどまっていたが、平成26年度は「スイーツ×夜景」で取り組んだ。平成27年度には九州観光推進機構がシュガーロードの企画を組んでPRする予定になっている。

【委員】
今年の3月頃、2014シュガーロード長崎スイーツコンテストの「長崎市長賞」を受賞した「長崎オマガリにゃまがし(千寿庵)」が愛らしくて人気という新聞記事を目にしたが、記事の中には受賞作品という記載がなかった。受賞作品は商品化するなど、コンテストの後のフォローが大事であって、その点後押しがあってもよいのではないか。

【担当課】
ご指摘のとおり販売までつなげることが大事であるため、支援していきたい。

【委員】
今後力を入れていくのはどこになるのか。魚については長崎には四季折々のものがあり、大分の関アジのように絞り込むのは難しいのではないか。行政が取り組むと、紹介する店舗もバランスを取らないといけなくなってしまうが、その壁を乗り越えないといけないと思う。政策として、絞り込んだ取組みができないか。

近畿大のマグロの養殖の取組みなども参考にしてほしい。

【担当課】
魚としてのブランドはほしいと思っている。「野母んあじ」も小型化し、ブランド化を満たす大きさのものが揃わなくなってきている。

【委員】
マグロについては、近畿大が国に先行している。長崎市には立派な研究施設があるため、陸上養殖の可能性もあると思う。長崎県を支えてきたのは水産業であり、水産県、水産市であってよいと思うし、どうにかしてテコ入れしないといけない。量の不安定も養殖であればカバーできる。観光業より水産業はより可能性があると思う。

【担当課】
今年度、水産振興計画を策定する予定であり、外部委員の審議会も設置されるため、そこで検討していきたい。

【部会長】
北陸はエビ、カニがおいしいというイメージがあるが、その中でも新潟・富山と金沢ではブランドイメージで差がある。そう考えると、「この魚種は長崎」という視点でPRしたほうがよい。観光客に魚を使ってアピールするとか、女性目線でおいしさを伝えるなど、対象ごとに、対象に合ったPRをする必要がある。地元の人はあまり食べないが、外の人は食べるという秘蔵の魚があってもよいかもしれない。

【委員】
長崎のイカは呼子に、フグは下関に出していると聞く。そのようなものを長崎で流通できないか。長崎に魚を食べに行くという話はあまり聞かないため、いくつかブランドの柱を立てたほうがよい。

【担当課】
漁業者にとっては、いかに利益をあげるかという視点がどうしてもある。海上養殖の陸上養殖への転換という視点では検討の余地はある。長崎では、豊富な魚種が逆にブランド化を難しくしている。また、量が獲れない魚の場合もある。

【委員】
これまでの水産振興計画にどれだけの効果があったのか。有識者会議にどれだけの意味があったのか。同じようなメンバーで議論を続けてもなかなか打開策は生まれないのではないか。

観光客目線と地元目線では見方が異なる。「魚の美味しいまち長崎」のパンフレットだけで、どの程度の観光客が回遊できるのか。そのあたりのことを100人のモニターなどで調査することもあってよいかと思う。

【部会長】
長期の低迷は、新しい人間を入れないと変わらないということ。

【担当課】
長崎市の観光ランキングでは、ちゃんぽん、魚、トルコライスの順である。クルーズ船の観光客からも、「ちゃんぽんはもう何回も食べたので、他に何かないか」という声も聞かれる。観光客の動き、その後の感想の検証は今後必要であると考えている。

【委員】
感想の検証をしていないのはよくない。モノをすすめて、そこでよくない印象を与えると、帰郷してからその感想を広められてしまう。期待値を得られることを評価すべきで、ぜひそのようなアプローチをしてほしい。

【委員】
観光客には、いつ、何を食べられるかを知らせると喜ばれる。ランタンやペーロンの際に、それにあわせてその時に食べられるものをしっかりと紹介することが大事。新しいものでなくても、今ある市民向けのチラシなどでも、外に出すと意外に喜ばれるものである。市内に限らず、ハウステンボスの後に、ここの食はどうですか、などという売り方でもよい。

【委員】
魚を売りにする際は、観光客向けの醤油をしっかり用意しておかないといけない。関東と関西では醤油が異なり、それだけでも印象が悪くなってしまう。

【部会長】
情報発信において大事なことは、先にどれだけきちんと伝えておくかである。事前にこのようなものだと伝えておけば、相手は不愉快にならずクレームに発展しない。

また、魚種が多いだけでは観光客の価値にはなりづらい。そこにプラスαの売りをつけないと魚種の多さは活かせない。

【委員】
ミシュランのお店ガイドが、現在は福岡・佐賀版になっている。改訂の際は、ぜひ長崎も掲載されるよう売り込んでほしい。

【委員】
すべてにおいてマーケティングの発想が大事。需要に対して、何を供給するのか。そこを考えて情報収集、マッチングをすべきである。

【部会長】
評価の「Cc」については、前年度と比較し、上り調子の評価か、下り調子の評価か、トレンドをみることも大事である。

〔評価「Cc」について了承〕

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1118

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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