ここから本文です。
更新日:2019年11月26日 ページID:033774
市民健康部 健康づくり課
令和元年度第2回 長崎市歯科口腔保健推進審議会
令和元年10月17日(木曜日)13時30分~
長崎市職員会館4階 研修室
(1)会長・副会長の選出
(2)長崎市歯科口腔保健推進計画(後期)の進捗について
(3)第1回審議会及び同審議会「口腔機能の維持・向上」部会の報告
(4)その他
―会議次第―
1. 開会
2. 長崎市市民健康部部長挨拶
3. 議題
(1) 会長・副会長選出
(2) 長崎市歯科口腔保健推進計画(後期)の進捗について
(3) 第1回審議会及び同審議会「口腔機能の維持・向上」部会の報告
(4) その他
4.閉会
―審議内容―
(1)会長・副会長選出
(2)長崎市歯科口腔保健推進計画(後期)の進捗について
【事務局】
長崎市歯科口腔保健推進計画(後期)の進捗について、資料を用いて説明。
【会長】
長崎県歯科衛生士会長崎支部に委託している長崎市障害者等歯科医療技術者養成研修会等の実施状況について具体的にどのような活動を行っているのか。
【委員】
障害(児)者・要介護者が利用する病院・施設等での実習を含めた研修会を開催し、障害(児)者・要介護者に対する歯科保健医療に対応できる歯科衛生士を養成することを目的としており、歯科衛生士を対象に研修会を開催している。広報ながさきで参加者を募集している。5年間の計画で開始され、平成30年度が5年目であり、今年度は内容もベーシックからアドバンスに変更し、定員16名で前回の参加者を対象に募集を行った。実習を主に1日の内容で行い、麻痺の方の移乗法や嚥下障害のある方への直接訓練、間接訓練等を含めた内容で行っている。
【委員】
2歳児歯科健診の実施状況について、1歳6か月児健診の結果で、むし歯になる可能性が高いと診断された幼児が対象ということで、抽出率が5年間で8%程低くなっているが、口腔ケアに関する意識が高まってきたと評価してもよいか。
【事務局】
むし歯のある幼児も減少傾向にあるため、改善されてきていると思う。
【委員】
以前と抽出基準に変更はなく、1歳6か月児健診時に母乳がある、哺乳瓶の使用、COがある等いくつかの項目に該当する幼児が抽出される。数字が減少しているということは、むし歯になる可能性のある幼児が減少したということになる。
(3)第1回審議会及び同審議会「口腔機能の維持・向上」部会の報告
【事務局】
第1回審議会及び同審議会「口腔機能の維持・向上」部会の報告について当日資料を用いて説明。
【委員】
高齢者の場合の口腔機能低下症には、どのような症状があげられるか。
【委員】
口腔機能低下症はのみこみが悪い、噛めない、噛みにくくなった、口の中が乾くといった症状がある際に評価方法として唾液検査や咀嚼回数を診査したうえで口腔機能低下症であると診断される。診断された場合は様々なトレーニング等を指導しながら、機能を維持・向上させるということがその後の対策である。
【委員】
口腔機能の維持をすることは健康寿命の延伸に繋がるということで啓発をされていると思うが、様々な研修会の中での周知でとどまっているのか、具体的に広報等で周知されているのか教えていただきたい。
【事務局】
平成26年度の広報ながさきで当時の先生方のご意見をいただきながら歯科の分野の特集がされています。だが、口腔機能の部分に特化してというのはこれからの話で、いい歯の日に向けて、今年度の11月号に市民に見えるような広報ができればと思っている。特に自身でできる「あいうべ体操」については今年の広報ながさき6月号の健康づくりに関する1コマでも紹介させていただいた。市民の方からも様々なご意見をいただき、毎月ご覧になっている方もいるので、その中で歯科の分野も機能を強化していきたい。
【会長】
今の話で、歯科医師会では長崎市歯科保健医療サービス提供困難者への歯科保健医療推進事業を行っている。
【委員】
この事業は厚生労働省の口腔保健推進事業の中の一環として行われている。資料に掲載されているように、オーラルフレイルを予防するということで、多職種が連携した形で対象者を支えていくということが本来の目的であり、それに関わる多職種の方にご講演・ご指導をいただきながらオーラルフレイルを予防する仲間を増やしていくということ、そして地域でオーラルフレイルをチェックする方々を増やしていくということでこの事業が進められている。
【会長】
現在、歯科医師会ではフレイルという言葉を、国民、市民に広げていこうということで活動している。体の虚弱、衰えが口の機能に表れてくる。その症状がでたところで機能向上を行う、そして栄養が十分にとれるような食生活を行う、社会参加をさせるということで、寝たきりを防止するという意味でオーラルフレイルという言葉を広げていこうというような活動をしている。
【委員】
第1回審議会、同審議会「口腔機能の維持・向上」部会後の歯科医師会の対応ということで、毎年行っているが、9月に長崎市に政策要望というかたちで要望書を提出した。内容としては、資料にも掲載されているそれぞれの事業の継続についてと新たに20歳の健診の無料化、歯育てノートの改定等、配布方法の要望、災害についての協定書の締結、歯科医師の雇用ということで、市長に要望書を提出した。歯科医師の雇用に関しては9月20日に長崎市の担当課との打ち合わせを行い、9月26日には市長と面談し、再度要望を行った。
【委員】
歯周疾患検診の中で三師会でのアプローチがまだ弱いのではないかということで以前の審議会であがったが、薬剤師会では禁煙パッチ事業を長崎市と行っている。薬局での禁煙事業に参加した方を歯科医院の方に紹介してはどうかと以前話をしたが、そこを市の方で禁煙パッチ事業の中に組み込んでいただければ、ある程度、歯科と薬局との連携ができるのではないか。
【会長】
歯周疾患検診の中に禁煙をしたいという希望者をつのり、三師会で連携をとるという禁煙サポート事業があったと思うが、説明をお願いします。
【事務局】
歯周疾患検診について、国からの補助金に関わるのは40歳からである。長崎市の場合は、20,25,30,35,80歳も検診の対象にしている。また、禁煙希望の喫煙者は全世代が対象になる。自己負担は400円になる。
禁煙パッチ事業も行っているが、協力歯科医院や薬局がどれだけ連動したかはこれまで調査をかけていない。市として、実態の調査をかけずに今まできていたのは事業を進めるうえで足りなかったと思う。今後、歯科医師会や薬剤師会と調整をさせてほしい。
【会長】
禁煙パッチ事業は定員が50名か。
【事務局】
50名である。ただ、これまで50名を超えることはなかった。受動喫煙の対策が強化されると、口伝に広まると思うので、今後の策については検討したい。
【会長】
歯周疾患検診に来られた方で禁煙を希望される方はテストを行い、何点以下だと禁煙パッチ事業のサポート薬局に紹介し、何点以上は医療機関に紹介するという形はあるが、なかなか機能されていないということで調整が必要になる。
【委員】
薬局に禁煙したいと来られた方で、長崎市の予算を使い、同意を得て、仮負担で禁煙をすすめるという事業をしているので、その中に市の予算を使って禁煙にトライされた方は必ず歯周疾患検診を受診するよう、文言を入れたら確実に歯周疾患検診の受診につながると思う。
【会長】
集団健診の中に大学も入っているが、どこの大学で実施するか決まりがあるのか。
【事務局】
今まで集団健診が実施された大学は長崎外国語大学、長崎女子短期大学である。
【会長】
若い世代に定期健診の重要性を伝えていただきたい。
(4)その他
【委員】
乳幼児健診で障害児の保護者はどこの歯科医院に受診したらよいか分からないと思う。障害児も受け入れ可能な歯科医院のリストはあるのか。歯科医師会の口腔保健センターや長崎大学歯学部等あるとは思うが、今後長く歯科と携わるためには個人病院の方が良いという保護者が多くいるため確認したい。
【委員】
長崎市に限ったことではなく、長崎県歯科医師会と長崎県で行っているもので障害者の地域協力医制度がある。地域協力医制度は地域の先生方で、治療までいかなくても、状態を確認して適切な歯科医療機関に紹介するというところまで含めて協力医を募っており、そのリストは長崎県歯科医師会のホームページに掲載されている。
【委員】
リストがあるということを保健所等で周知してほしい。
【事務局】
検討する。
【委員】
小学校でフッ化物洗口が実施される際、保護者としては、なぜ急に実施されることになったのだろうと思ったが、今回の審議会に参加して重要性が分かった。フッ化物洗口実施日は必ず歯を磨いてくるよう指示があったが、歯を磨かずにフッ化物洗口を行ってしまっても大丈夫か。
【会長】
大丈夫ではあるが、汚れが付着しているとフッ化物の浸透が悪い。歯磨きをしてからフッ化物洗口を行った方が効果はある。
【委員】
プラークの中にフッ化物がチャージされてしまう。チャージされたフッ化物はプラークの中から徐々に浸透されるのは分かっているから磨いていなくても大丈夫ではある。だが、効果は減ってしまう。
【委員】
健康寿命の延伸というところで糖尿病と歯周疾患との関係、動脈硬化との関係等あるので、積極的に歯科健診等行っていただきたいと考えている。ライフステージごとで歯科口腔に関する意識を高めてほしい。若い世代が就職して大人になったとき、口腔に関する意識が高くなっているのが理想である。私どももそれに伴い、皆様と協力して全身の健康につながるよう努力していきたい。
【委員】
医科と歯科の連携で歯育てノートの記載内容についての変更はどうなるか。
【委員】
これから検討するということで要望を提出した。
【委員】
市長とお会いになって、市の歯科医師雇用の件で何か進展があるか。
【会長】
確約はないが、市長も考えていただいているようで、今後、専門職として今までの市役所の中での事業+αなにかできないか考えてほしいと我々も言われているため、事務局に様々な提案をだしていただいて、あとは事務局の交渉次第ではないか。
【委員】
現在私は福祉に携わっており、経口維持ということで歯科医師や歯科衛生士、嚥下ではVE・VF検査等勉強になることが多く、口から食べる栄養は重要であると私ども栄養士は思っているため、今後も活動していきたい。
【委員】
フッ化物洗口といえばむし歯予防だが、歯科となると嚥下や誤嚥性肺炎等、大きくとらえられてきているので、医科歯科連携、栄養士や地域包括ケアも含めた福祉関係者等連携して行っていくとなると行政の中に歯科医師がいないと行政政策の展開ができないと感じているため、歯科医師を雇用していただきたいと非常に感じている。いつごろ歯科医師が雇用される等の今後のスケジュールは決まっているか。
【事務局】
歯科医師の採用は職員採用になるため、議会事項ではない。長崎市の総務・人事を含めた部分で進めていく。ただ、一般の職員のように公に募集をかけるわけではない。スケジュールは具体的には決まっていないが、次年度に向けた話なら今が一番大事な時期であると思っているため、努力したい。
【委員】
幼稚園・保育園のフッ化物洗口の件だが、園長会でチラシを配布する際、どこに問い合わせたらよいか。
以前、実施申請の案内の中に同封されていた。園での事情があり次年度の計画を変更した場合、10月や11月に行われる園長会の中で次年度の方針についての提案を出すほうがスムーズではないかという意味合いで、資料をくださいと問い合わせるのは健康づくり課でよいか。
【事務局】
園長会の開催に合わせてこちらで準備したいと考える。
【委員】
説明会を行い、フッ化物洗口の必要性を判断してもらっていると思う。実施するところは実施して、人員的な配置上、難しいところは取り組めていないが、幼児教育・保育が無償化になり、長崎市単独で子育てに関する補助、予算が浮いている部分があるのではないか。例えば、フッ化物洗口を実施している幼稚園・保育園・こども園については加算としてこれだけはだしますというのを検討する余地があるのか。
【事務局】
こども部との関係もあるため、この場では回答できない。
【委員】
幼稚園協会としても各園に案内し、フッ化物洗口を実施する園を増やせるよう話をしていきたいと思う。
【委員】
先ほどの歯科医師雇用の件だが、長崎大学では何名か候補の先生もいるため、よろしくお願いします。
【委員】
食べるということはとても大事だといつも感じている。歯並びや口腔機能について特に重要であると、審議会に参加したことで勉強になっている。施設に戻り、歯科医師等、一緒にサポートしていきたいと思う。
【委員】
回答を求めるわけではないが、私が小・中学校の学校歯科医をしていて、学校保健課で小学校は平成29年度にフッ化物洗口の実施状況が100%になった。中学校は令和2年度までに100%と実施目標があるため、11月に学校保健会のフッ化物洗口に対する説明会、2月に保護者向けの説明会を行うとスケジュールが決まっていたが、先日延期になったと連絡があった。円滑に令和2年度までに100%の実施ができるようお願いしたい。決して4月に始める必要はなく、同意いただければ5月、6月等、途中からでも構わない。中学校は学校数が少ない分、児童数が多いため大変ではあるが、進めていただきたい。
―閉会―
より良いホームページにするために、ご意見をお聞かせください。コメントを書く