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更新日:2020年2月28日 ページID:034187
企画財政部 長崎創生推進室
令和元年度第9回 長崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略審議会
令和2年1月21日(火曜日) 18時00分~20時00分
長崎県勤労福祉会館3階 大会議室
1 人口動向について
2 総合戦略素案について
3 数値目標及びKPIについて(交流の産業化)
審議結果
1 人口動向について
2 総合戦略素案について
人口動向及び総合戦略素案について、【事務局】より説明を行った。
3 数値目標及びKPIについて(交流の産業化)
特定目標「交流の産業化」の数値目標及びKPIについて、【事務局】より説明を行った。
【委員】からの意見等は、意見・質疑等に記載のとおり。
意見・質疑等
1 人口動向について
2 総合戦略素案について
【会長】 人口ビジョンは令和42年まで出しているが、この人口ビジョンにおいては、令和42年を最終目標として考えてよいか。
【事務局】 人口ビジョンでは令和42年を最終年として出すこととしている。
この令和42年の人口を達成するために令和2年度から令和6年度の総合戦略を推進し、5年間で8,500人の改善を行うものとする。
【会長】 素案に人口減少に歯止めがかかっていない状況であると記載しているが、転出超過に歯止めがかかっていない原因を特定しないと、施策を議論する中でも、それが本当に転出超過の改善に効果的なのかがわからない。
人口移動の調査をしているかと思うが、現時点で一定の原因特定等はできているのか。
【事務局】 最終的な報告には至っていないが、特徴として、福岡や首都圏への転出が増えている理由は進学や就職がほとんどである。
また、県内の近隣市町への転出は、進学や就職に加え、結婚や住まいの部分も大きな要素となっている。
【会長】 福岡への転出が就職とくくって言ってしまうと、職場だけ増やせばいいということになってしまう。福岡に新卒で行くような若者はどういう職を求めているのかまで分析しないと、施策の議論を深めていくことができない。
分析が進んだ後にその点も踏まえて施策に反映させていただきたい。
【会長】 人口ビジョンが令和42年までとなっているが、そのころの長崎市はどうなっているのか。
斜面は全部なくなっている状況なのか。立地適正化計画では斜面地の人口は現在8万人前後で、30年後にその人たちがいなくなることとなっている。そこを踏まえると、令和42年の人口は全員都心部のマンションに住んでいるという理解でいいのか。立地適正化計画等とリンクさせて考える必要があるが、将来の長崎ではどういう暮らしとなっているかなど、市民の皆さんと共有する上でも将来の姿を描いて見せてもいいのではないか。
【委員】 厳しい状況であることをもう少し出して危機意識を共有する必要がある。今の資料や見せ方では危機意識は持てないと思う。
【委員】 先ほど出たどのような仕事が求められているかと関連するが、ここ数年でJRの駅ビルとジャパネットのオフィスビルができる。これらのビルに企業を誘致する話もあっているが、どちらも一等地の職場になるため、何の業種が入るかによって今後の人口ビジョンにも大きな影響が出るのではないか。JRとジャパネットと情報共有しながら、人口ビジョンの実現につながるに効果的な企業誘致を進めていただきたい。
【委員】 現総合戦略の体系図や前回の審議会で示された体系図に関して様々な意見が出たと記憶している。今回また新たな体系図が出ているが、前回示された体系図との比較表のようなものがないため、どのような意見が出て、それをどのように反映させて変更したのか全然わからない。変更した部分を説明してほしい。
【事務局】 主な部分では、基本目標1のスタートアップと創業の部分や基本目標2の婚活支援の部分などを修正している。
【委員】 イノベーションを伴う新産業の創業と理容院など既存産業の創業がまだ区別できていないのではないか。
【会長】 創業・起業・スタートアップなどのそれぞれの定義付けをしっかり行う必要がある。
【委員】 前回の審議会において、価値創造プロジェクトに観光消費額を上げるという文言や考え方を入れるべきではないかと意見していた。KPIに観光消費額を上げているが、中身にも明確に経済面の言葉を入れるべきではないか。
3 数値目標及びKPIについて(交流の産業化)
【委員】 現総合戦略における「交流の産業化」は外貨を稼ぐことのみを掲げ、域内の経済についてはカウントしないこととしている。外貨だけではなくすべてが入っても構わないと考える。
【会長】 次期総合戦略でも外貨のみを想定して作っているのか。域内・域内の両面の要素を入れた方がいいのではないか。
【事務局】 次期総合戦略でも外貨を稼ぐ部分についてのみを想定している。
【委員】 市内の自分たちのお金を使って外からお金を稼ぐという観点から、考え方としては両面あった方がいいと思う。
【委員】 交流の産業化の意味をまだ理解できていない。観光だとわかりやすいのだが、それとは違うのか。
【事務局】 観光だけでなく、会議や展示会、出張等において長崎市に来る人たちも含めて交流としている。その人たちをまち全体で受け入れることで、一部の業界だけでなく、交流を経済の活性化につなげていくことが「交流の産業化」である。
【委員】 クルーズ船の入港数などをKPIとしているが、入港数ではなく、そこでどれだけお金を落としているかなどが大事な部分だと思う。総合戦略では、どこも漠然とした表現となっているが、どういってお金を落としてもらうか、どういったおもてなしを消費につなげるのかなど、もう少し具体的なピンポイントな話が必要ではないか。
【会長】 委員の指摘のとおり、クルーズ船の入港がKPIになっているが、入港が目的ではなくてその内訳が重要である。どのように消費が行われており、消費の拡大にはどのような取組みが必要であるかが重要な部分である。
【委員】 数値目標やKPIについて、施策がうまくいっているのかうまくいっていないのかがわかるものを設定していただきたい
【委員】 交流の産業化では従事者の所得の拡大も重要である。所得の向上をKPIにすることが望ましいのではないか。
また、観光で稼げるまちにするためにも、ボランティアで行っている「さるく」を見直してプロ化していくことが必要なのではないか。
【委員】 「(2)価値創造プロジェクト」の「2.サービスの向上と創出」のKPIを「シュガーロードホームページのアクセス件数」としているが、アクセス件数をKPIにするのはあまりよくないのではないか。再考していただきたい。
また、「(2)価値創造プロジェクト」の「1.資源の磨き上げ」のKPIを「観光満足度」としているが、これまで調査手法がいろいろ変わってきており、今後も途中で手法が変わったりして正確に測れなくなる可能性もあるため再考していただきたい。
【会長】 KPIに経済的な効果を測れるものも入れるべきではないか。クルーズ船の入港数や観光客数など数を稼ぐことが中心になっていると思う。
また、KPIと施策、取組みが連動した記載になっていない。
【委員】 「外国人観光客の誘致・受入の推進」のKPIを「外国人延べ宿泊者数」としているが、外国人観光客数ではなく、宿泊者数にしているのは、宿泊の方が消費額が多いからなのか。
【所管課】 ご質問のとおりである。
【委員】 「(2)価値創造プロジェクト」に「ひと(人材)」を育成と書いている。これにつながる取組みを見つけられないが、育成とはどういうことを意味するのか。
また、KPIの「観光満足度」の基準値54.5%を市としてどう認識しているのか。これにより目標値等の設定が変わってくる。
【所管課】 旅行前の期待度に比べて満足度は下がっているので、もう少し上げていく必要があると認識している。しかし、満足度は簡単に上げられるものではないため、目標値に物足りなさは感じるかもしれないが、令和6年度に58.5%を目指すこととしている。
また、人材の育成の部分については、主にサービスの創造と創出する人材を育成することとして掲げているが、現時点では具体的な取組みを行えていないため、今後の課題として取り組んでいく。
【委員】 観光に携わっている人材の育成が、観光満足度につながると思う。しっかり取り組んでいただきたい。
【会長】 長崎市の観光統計のアンケート調査の概要を見ると、宿泊施設や飲食店など全てにおいて「人」の評価が低くなっている。【委員】が言うように人材育成が観光満足度につながると思う。
また、総合戦略ではないが、平成30年度の観光統計における調査で、「期待度」と「満足度」の尺度が揃っていない。これでは、正確な数値をとれない。是正が必要だと思われる。
【委員】 「(3)交流を支える都市の基盤整備」の「1.陸の玄関口の整備」において、「長崎駅周辺土地区画整理事業の進捗率」をKPIにするのはどうなのか。計画どおり進むのが当然で、目標として設定するのはおかしいのではないか。
【担当課】 土地区画整理事業によって、様々なインフラや土地の整備が行われ、新たな交流や雇用が作られると考えられるため、その進捗が早まることで交流の産業化の効果が発揮されると考えることからKPIとしている。
【委員】 この進捗率はどのように出しているのか。
【担当課】 金額による按分により算出している。
【会長】 ここでの目標設定は、当初の予定より早い達成としているのか。
【担当課】 早い達成を目指すべきだとは思うが、このKPIは計画どおりの工程としている。
【委員】 先ほども意見が出たが、「(2)価値創造プロジェクト」の「2.サービスの向上と創出」のKPIである「シュガーロードホームページのアクセス件数」について、代わりとなるKPIとして「特産品のPRや知名度の向上による売り上げや取引機会の増加」を設定できるのではないか。アクセス件数はKPIとして弱い。
【担当課】 国への認定申請を進めている中で、総合戦略においてもシュガーロードに関するKPIを設定していたが、ご指摘のとおりKPIとしては弱いと考えられるため、委員の提案も含めて適正なKPIを再度検討したい。
【委員】 委員の意見でもあったが、稼ぐという部分を意識したKPIをもっと設定すべきであると考える。
【委員】 「(1)顧客創造プロジェクト」の「1.外国人観光客の誘致・受入の推進」のKPIについて、例えば、外国人が参加できる体験プログラムの数を増やすなど、外国人観光客の消費に関連するものを設定していただきたい。
【副会長】 稼ぐシステムができていないことから、「交流の産業化」を目標として掲げているが、まずは、稼ぎにつながる施策を並べ、その施策の効果・成果を見える化できるKPIを設定する必要がある。
しかしながら、施策とKPIが連動していないものがいくつもあるため、市民にもわかりやすいものとなるようしっかり整理していただきたい。
以上
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