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更新日:2020年3月9日 ページID:034238
市民健康部 健康づくり課
令和元年度第2回 健康長崎市民21市民推進会議
令和2年1月30日(木曜日) 19時00分~20時30分
長崎市男女共同参画推進センター アマランス研修室1・2
(1)会長の選出について
(2)第2次健康長崎市民21計画の進捗状況と次年度の取組みについて
(3)長崎市自殺対策計画(案)について
1 開会
●資料確認
また、本日、長崎地域産業保健センター様からご提供いただきましたリーフレットが3種類ございまして、「職場の健康づくりを応援します!」、「こころの耳」、「こころの健康 気づきのヒント集」となっております。
●市民健康部長挨拶
2 委員及び職員紹介
3 議事
(1) 会長の選出
議事(1)の「会長の選出について」となりますが、お手元の資料「健康長崎市民21市民推進会議規則」をご覧ください。第4条の規定によりまして、委員の皆様の互選により定めるとしておりますので、どなたかご推薦をお願いします。
(委員より)前回に引きつづき、経験豊富な長崎市医師会の委員にお願いできればと思うのですが、いかがでしょうか。
今、ご推薦がございましたが、他にはございませんか。
~なし~
委員の皆様、会長は医師会の委員でよろしいでしょうか。
~委員了承~
ありがとうございます。
次に、会長に事故があるときは、会長があらかじめ指名する委員が職務代理をするとなっております。便宜的に副会長と呼ばせていただきますが、会長、どなたか、副会長にご指名をしていただけないでしょうか。
(会長)長崎市民生委員児童委員協議会の委員にお願いしたいと思います。
(事務局)会長から、長崎市民生委員児童委員協議会の委員の指名がありましたので、よろしくお願いいたします。
~長崎市民生委員児童委員協議会の委員、他の委員了承~
ありがとうございました。
恐れ入りますが、会長と副会長は、それぞれ会長席、副会長席へお移りいただけますか。
それでは、改めまして、選出されたお二人の委員に就任のごあいさつをお願いいたします。
(会長)みなさんこんばんは。長崎市医師会にて感染症や健康推進、禁煙等を担当しております。このたびは、司会進行等をさせていただきます。よろしくご協力お願いいたします。
(副会長)みなさんこんばんは。長崎市民生委員児童委員協議会から参りました。地域の中で、一番身近に住民の方々と、いろいろなことで接している立場から、少しでも私の意見が、参考になればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
(事務局)それでは、これより、議事(2)の第2次健康長崎市民21計画の進捗状況と次年度の取組みについて進めさせていただきます。これ以降の議事進行につきましては、会長お願いいたします。
(会長)早速ですが、議事にそって進めてまいります。どうぞよろしくお願いします。それでは、議事(2) 第2次健康長崎市民21計画の進捗状況と次年度の取組みについて事務局より説明をお願いいたします。
(事務局説明)
●資料に沿って説明
(健康づくり課長)どうぞよろしくお願いいたします。
今回から新しくお世話になります委員の方々もいらっしゃいますので、まず、「第2次健康長崎市民21計画」について簡単にご説明いたします。
資料1ページをご覧ください。
長崎市では、市民の健康づくり運動がひろがることを目的といたしまして、平成14年度に「第1次健康長崎市民21計画」を策定いたしまして、胎生期から高齢者までの7つのライフステージごとに取組みや目標を設定し、「すべての市民が健やかで心豊かに生活できる活気あるまち」の実現を目指しまして、数々の取組みを行い、計画の最終年度であります平成24年度の評価の結果、「小児期」以外は停滞していた目標項目が多かったということから、ターゲットを明確にしました効果的な取組みが必要であると考えられました。そこで、市民の健康づくり運動を一層推進するために、平成25年度に現計画でございます「第2次健康長崎市民21計画」を策定いたしました。
(1)計画の位置づけでございますが、健康増進法の第8条に基づきます市町村健康増進計画でございまして、国の「第2次健康日本21」に基づいた長崎市版の健康づくり計画書となります。
(2)計画の体系でございますが、「健康寿命の延伸」を大目標といたしまして、「市民が健やかで心豊かに生活できる活気あるまち」を目指して、健康7分野を柱といたしまして、取組み方針や指標を設定し、取組んでいるところでございます。
(3)計画の期間でございますが、平成25年度から令和4年の10年間といたしまして、その前半であります前期計画期間の最終年度の平成29年度に中間見直しを行いました。健康7分野について、次世代を見据えた健康づくりとなりますよう、世代別に「市民自らが行う健康づくりの行動目標」と市民が主体的な取組みをできるような「支援のあり方としての行動目標」を二本の柱として計画推進に加えまして、計画の「見える化」を図っていくこととしております。
では、これより、7つの健康分野別に主な取組みについて、説明をいたしますけれども、先ほども部長の方から申し上げましたが、この会議の議事(3)におきまして、7つの柱の一つであります、「4 心の健康づくりの推進」についての自殺対策計画の説明をさせていただく予定としております。そのため、取組みにつきましては、主なものをご紹介させていただくことにしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。また、今年度の上半期の実績ということで資料に記載をしておりますが、下半期に、事業の実施を予定しているものもございますことから、ちょっと実績値が伸び悩んでいる数字がございますが、令和元年度1年間の実績につきましては、改めてまたご報告の場を持たせていただきたいと思っておりますので、併せてよろしくお願いしたいと思います。
それでは、これより、7つの健康分野別に主な取組みについて、担当から説明いたします。
(健康づくり課)2ページをご覧ください。
まず、「栄養・食生活」の健康分野です。
健全な食習慣についての普及啓発を図り、生活習慣病の発症と重症化を予防することを目的として、行政の取組みとしては、各総合事務所により1.育児学級やお遊び教室の中で、若い世代からの生活習慣病予防として、慢性腎臓病、減塩、バランスのとれた食事や野菜の摂取についての講話や野菜の具だくさんみそ汁の試食等の実施、3ページの2.栄養・食生活に関する個別相談や3.健康教室、4.依頼を受けての栄養講話、5.調理実習を実施しております。また、学校では、6.学校給食レシピや朝食レシピを募集することで、児童生徒の食への関心を高めています。
地域・職域・関係団体との連携・協働による取組みとしましては、1.食生活を中心に健康づくりの活動を行う市民ボランティアである「食生活改善推進員」の地域活動や、4ページの2.特定給食施設への指導、3.学校におけるブロック別食育協議会の開催や親子クッキング、5.6.イベント等における普及啓発を実施いたしました。
5ページをご覧ください。次年度も、長崎県栄養士会様や食生活改善推進員の方々との協働により引き続き今年度同様の取組みを行うとともに、若い世代への普及啓発の場として、新たに3歳児健診を活用したいと考えています。
6ページをご覧ください。「身体活動・運動」の健康分野です。
日常生活の中で自分にあった運動を楽しくつづけることができるよう支援することを目的として、行政の取組みとしては、各総合事務所により、1.運動を実践する教室の開催や、7ページの2.運動の効果や運動の実践も取り入れた健康相談会、3.依頼を受けての運動に関する講座、4.長崎市のホームページで運動に関するわかりやすい情報の発信、5.市内にて実施予定の健康相談会や健康教室、お手軽ウォーキングの日程を掲載した「長崎市健康づくりカレンダー」の作成、6.その他の周知啓発として広報紙への掲載を実施しております。
地域・職域・関係団体との連携・協働による取組みとしましては、1.市内各地に設置しております60のウォーキングコースを活用して、市民ボランティアである「ロードウォークサポーター」とともに、ウォーキングを通じて運動習慣化への支援や、2.加齢とともに低下しやすい体力や身体能力を効率よく高め、高齢者の骨折や転倒を防止する目的で設置された健康遊具の活用、8ページの3.長崎伝習所「わが町公園de元気塾」とともにラジオ体操の普及啓発、4.高齢者を対象としております生涯元気事業の開催、5.介護予防体操を紹介する市民ボランティアである「シルバー元気応援サポーター」の派遣、6.高齢者ふれあいサロンでの運動プログラムの導入等行っております。
次年度も、運動習慣の定着を図るために、今まで以上にわかりやすい情報の発信や、就労者への働きかけとして、企業に長崎県の「職場の健康づくり応援事業」の活用等普及啓発を行っていきたいと考えております。
次に、10ページをご覧ください。「健康チェック」の健康分野です。
定期的に特定健診・がん検診を受け、異常の早期発見と早期治療に努めることと、
保健指導や医療との連携により、生活習慣病の発症や重症化を予防することを目的としており、行政の取組みとしては、11ページにあるように、多様な手法で、けん診や生活習慣病に関する情報を発信するとともに、受けやすいけん診の体制や、12ページにあるように、管理栄養士や保健師による健診後の健康相談や保健指導の充実を図っております。また、生活習慣病のリスクの高い方には、訪問や電話、文書により受診勧奨や健康相談、また高血圧・脂質異常・腎臓機能低下のある方を対象とした「生活習慣病重症化予防教室」の実施、がん検診の要精密検査未受診者に対しては個別郵送による受診勧奨を実施しています。
地域・職域・関係団体との連携・協働による取組みとしましては、1.イベントによる普及啓発や、13ページにある2.4.協会けんぽ長崎支部様や5.食生活改善推進協議会様との連携、3.慢性腎臓病予防対策事業を展開しております。
次年度も、今年度の取組みとともに、糖尿病性腎臓病をはじめとした生活習慣病の重症化予防の強化や健康無関心層への普及啓発の強化を図っていきたいと考えています。
14ページをご覧ください。「こころ」の健康分野です。
ストレスやこころの病気について正しい知識をもち、適切な対応ができるよう普及啓発することで、こころの健康づくりを推進することを目的とし、行政の取組みとしては1.こころの健康に関する普及啓発としてパンフレット等の配布や、2.小中高校生の保護者向けの講演会、3.地域からの依頼を受けての出前講座、15ページの4.市民公開講座、5.精神保健福祉関係事業所向けの研修会、6.その他周知啓発と、さまざまな普及啓発と研修会の機会を設けるようにしています。
地域・職域・関係団体との連携・協働による取組みとしましては、1.適切な対応ができる人材の育成として、大学や専門学校との連携によるゲートキーパーの養成や、2.自殺を未然に防ぐために関係部署にて連携して支援する体制を構築するための庁内会議、3.自死遺族が集う場の開催、16ページの4.事業所からの依頼を受けての出前講座、5.中小企業に対するゲートキーパー養成講座の開催や出前講座の周知や普及啓発、6.高校から依頼を受けての思春期のこころの健康に関する講話等、自殺を予防するための取組みを行っております。
次年度も、自殺を予防するための取組みや関係機関との連携強化を図っていきたいと考えておりますが、自殺対策の推進に向けて対策を強化していくために、「議事(3)長崎市自殺対策計画(案)において、委員の皆さまからご意見をいただきたいと思っております。
次に17ページをご覧ください。「禁煙」の健康分野です。
大人も子どももたばこが健康に与える影響について知り、禁煙や受動喫煙の防止に努めることを目的として、行政の取組みとしては、1.広報紙による周知啓発、18ページの2.集団健診の会場による保健指導や4.乳幼児健診の場を活用した禁煙の勧奨、3.団体や企業等からの依頼を受けての出前講座5.「健康増進法の一部を改正する法律により受動喫煙防止が強化されたことについての普及啓発に努めております。
地域・職域・関係団体との連携・協働による取組みとしましては、禁煙希望者が支援を受けやすい体制づくりとして、1.長崎市薬剤師会様の協力による「禁煙サポート事業」や2.長崎市禁煙ネットワークの活用、19ページの3.健康相談会や4.~8.による普及啓発、9.禁煙応援教室を実施いたしました。
次年度も、今年度の取組みとともに、多様な機会を活用して、望まない受動喫煙防止の推進に向けて、タバコの煙が与える健康への影響や禁煙方法等についての普及啓発に取り組んでまいります。
20ページをご覧ください。「歯・口腔」の健康分野です。
誰もが、おいしく食べ、楽しく話し、明るく笑える人生を送れるよう支援することを目的とし、行政の取組みとしては、21ページにあるように、1.普及啓発や、2.3.子育て期にある若い世代への歯科健康教室、4.各種歯科けん診、22ページの5.フッ化物洗口、6.高齢者及び障害者への口腔ケアの普及に向けて取り組みました。
地域・職域・関係団体との連携・協働による取組みとしましては、毎年、長崎市歯科医師会様との協働にてイベントを開催しており、今年も2,500人という多くの参加者がありました。
次年度も、今年度の取組みの強化に向けて、特に子育て期にある若い世代への健康教室による普及啓発や、いろいろな形での歯科健診及びフッ化物洗口による歯科疾患の予防強化、高齢者及び障害者に対する口腔ケアの普及も行っていきたいと考えております。
次に、23ページをご覧ください。「健康づくりをすすめるための環境づくり」の健康分野です。
市民が健康に関心を持ち、健康づくりや生きがいづくりに取り組みやすく、地域の中で安心して生活できるような環境を整備することを目的として、行政の取組みとしては、1.周知啓発や、24ページの自主的な健康づくりや介護予防に取り組む市民ボランティアである「健康づくり推進員」の2.養成講座や3.地区交流会を行っております。
地域・職域・関係団体との連携・協働による取組みとしましては、健康づくり推進員の地域活動として、地域のイベント等の機会を捉えての健康づくり支援や、25ページの2.自主グループやサロンなどの支援を行っております。また、認知症の支援についても、3.地域で、見守りや早期からの支援・医療につながるシステムづくりに力を入れているところです。
次年度も、健康づくり推進員による地域での活動の充実を図るとともに、元気な高齢者の活動の機会の増加に向けての取組みや、認知症になっても安心して地域で生活ができるよう、地域・医療・介護・福祉等の関係機関との連携強化に努め、認知症の人とその家族を地域で支えていきたいと考えております。
(会長)はい。ありがとうございました。
それでは、事務局からの今の説明を受けて、健康7分野において委員の皆様から疑問点やご意見をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(会長)健康分野「健康づくりをすすめるための環境づくり」の中の、健康づくり推進員のひとつであるロードウォークサポーターの登録者数が76名と、H27年度の88名から減少しているのは、ロードウォークサポーターの平均年齢が高くなっているから等、何か理由があるんでしょうか。
(健康づくり課)その通りです。現在も毎年養成講座を開催しているのですが、なかなか参加者が思うように集まらないと悩んでいるのが現状です。もし、何かこういう方法にすれば人が集まるんじゃないかというご助言等あればとても助かります。
(会長)ロードウォークサポーター等、ボランティアの増員に向けて、何かいいアイデア等ありましたら、どなたかいかかでしょうか。長崎大学からいかがでしょうか。
(委員)難しいですね。しかし、最近は高校生とかがボランティアに参加している実績があるというか、そのことが評価されるようになるとも言われているので、もちろん学業や学校生活が第1だとは思うのですが、ちょっとでも長崎市が実施するボランティアを気軽にできるようになると、高校生だけでなく、そのお父さんやお母さんたちも一緒に協力すると思うので、そういうやり方も足がかりの一つとして考えてもいいのではないかと思います。
(会長)ありがとうございます。確かに学生の面接試験の場においても、「ボランティア活動をしましたか?」という質問をしますからね。そういう意味でも学生のボランティアというのも、ボランティアの人数を集めることに後押しできるかもしれませんね。
(委員)南部地区で実施されている「お手軽ウォーキング」の中で、ノルディックポールを使ったウォーキングが非常に増えてきていると思いますので、その参加者に対して、教室に参加して歩くだけで終わらずに、ロードウォークサポーターになるよう巻き込んでいくというのもいいのではないかと考えます。
(会長)ありがとうございます。その他いかがでしょうか。ほかの健康7分野のどれについても結構ですので、いかがでしょうか。また、事務局の方から委員の皆様に何かお尋ねしたい事項がありますでしょうか。栄養面ではどうでしょうか?
(健康づくり課)栄養の分野としては、若い世代の方への食生活に関する支援がなかなかできていない現状にあることから、次年度は、3歳児健診の場を活用して、親向けに、健康に関するパンフレットのひとつとして、「簡単にできる朝食メニュー集」のURLの配布を考えているのですが、若い世代に対しての効果的な介入方法等、いい意見があればお聞かせいただきたいのですが。
(委員)そうですね。いきなりの質問であるため、すぐに、うまく答えられないのですが、若い世代は、インターネットにて情報収集をしている傾向が強いので、インターネットを活用した情報発信をしていくといいのではないかと思います。ほとんどの若い人は誰でもインターネットを見ているようです。
(会長)ありがとうございます。
それでは、次に、運動の分野に移りますが、目的が、運動を楽しく続けることができるよう支援するとなっているようですが、そのために、何が必要か、理学療法士協会の立場から、何かいいアイデアやご意見がありましたらお願いします。
(委員) 高齢者の方に対しては、説明の後半にも出ておりましたけれども、地域の公民館等で開催されている「高齢者サロン」等において、長崎市に8箇所設置されている在宅リハビリ支援センターの理学療法士たちが、いろいろと頑張って活動していると聞いております。このように、高齢者の方に対しては、長崎市では、市が動いて、そういった体制が出来上がっていることから、かなり支援ができているのではないかと感じています。
そんな中、私たちも課題にしていますのは、私自身も見ての通り、運動不足の体型をしておりますように、50歳を含めた壮年期であり、やはりその世代に対する支援体制を作らないといけない、ということを私たちの業種でもよく言われております。
理学療法士の業種では、高齢者への支援の他としては、スポーツ支援についてもよく活動しています。例えば、国体・ねんりん大会においては大変お世話になりました。
やはり30・40・50代の関わりがなかなか難しいと感じています。ただ、私たちの業種では協会において、「糖尿病療養指導士」という資格保持者の理学療法士を全国で集めまして、壮年期の糖尿病の方々への指導支援を全国規模で考えるという取組みを考えております。やっと昨年末ごろから、全国の協会で取組みが始まったところです。現時点では、具体的な指針内容までは示されておらず、公表されるのを待っている段階ですが、たぶん壮年期の方々への介入の切り口としまして、まず「糖尿病療養指導士」として、取り組んでいくものと思われます。時期としましては、遅くても来年ぐらいには具体的な指針内容が公表されるのではないかと思っております。
また、一部の限定された地域の取組みですけれども、大村市では、ある病院が病院内のリハビリ室を、スポーツジムという形で、土曜日や日曜日に地域に開放し、1人1時間何百円という利用料にて利用できるという取組みを実施しています。その際、利用するにあたり、医療保険や介護保険とは関係なく自費で利用できるようにしています。このような、先駆的な取組みを実施しているところが、2箇所ほどあるとは聞いてます。長崎市では、まだ取り組もうという動きはないんですけれども、協会の中では、そういう取組みについても徐々に広げていこうという動きは出ています。
(会長)ありがとうございます。
それでは、健診の分野に移りますが、特定健診の受診率についてですが、いろいろとがんばって取り組んでいるものの、30%台となっており、ここ数年、横ばい状態で、なかなか受診率が向上できないようですが、受診率向上や、健診により生活習慣病のリスクがある方に対する介入について、何かいい方法やアイデアがありましたらお願いします。
(委員)ちょっと質問なんですけれども、11ページの3.個別勧奨についての記載の中で、特定健診について、電車・新聞・テレビ・ラジオ等にて広告とありますが、未受診者に向けて個別に何か実施されているのでしょうか。また、どんな時期に、行っているのか、効果的な時期なのかどうか質問をさせていただきたいと思います。
(国民健康保険課長) 電車・新聞・テレビ・ラジオ等にて広告とあるのは、個別勧奨というよりは、国民健康保険加入者に対して、広く周知する手段としての取組みとなります。また、取組みの時期としましては、特にテレビ・ラジオ等につきましては、昨年度は、準備等の都合により1月の年明けとなってしまったのですが、当会議を含め、国民健康保険運営協議会等いろいろな会議において、健診の受診勧奨の時期について、冬は感染症が流行り医療機関も多忙な時期になるため、その時期と健診受診の普及啓発時期が重ならない配慮をしてほしいという医療現場の医師のご意見をいただいておりましたので、今年度は少し早めることはできたのですが、それでも12月に集中して広告をしたという実績でございます。次年度は、さらに年度当初からの準備を早め、冬を避けた夏から秋にかけて、周知していきたいと考えております。
(委員)ありがとうございます。あと、質問ではございませんが、私ども協会けんぽ長崎支部では、長崎市のがん検診と私どもの特定健診のセット健診を行っていただいておりますが、今後も、引き続き協力関係を続けて頂きたいと思っています。私どもは、県内の他の市町でも、市町のがん検診と特定健診をセットした集団けん診という形で実施をしております。また、市民の方が、特定健診及びがん検診を身近なこととして捉えていただいて、年に1回の身体チェックということで、健康を意識していただけるよう、広報を含め、できる限りのことをやってきています。長崎市や長崎県の多くのみなさまが、健康に留意していただけますよう、引き続き、自治体含め関係団体と協力させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
(会長)ありがとうございます。続いて禁煙の分野において、何かいいアイデア等ありますでしょうか。取組み方針の中に、受動喫煙防止のための取組みの推進となっておりますけれども、薬剤師会の立場からいかがでしょうか。
(委員) 薬剤師会では、18ページの中ごろに記載してある、「禁煙サポート事業」をさせていただいております。平成25年からと、結構長くさせていただいていることから、内容もある程度固まっている事業ではあるんですが、今後は、もっと薬局の方でも、事業の参加者が増えるよう、何かやり方を変えていけないものかと思っているところです。毎年の事業参加者の定員が50名となっており、例年の申込者は、毎年大体50名前後を推移してます。今年度も参加者が42人ということで、確保はできておりますので、今後も、引き続き、ご協力させていただきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
(会長)ありがとうございます。では、禁煙について、長崎市PTA連合会は、いかがでしょうか。例えば、受動喫煙防止に向けて、こうしてほしいとかの要望でもよろしいのですが。
(委員)今回、初めての本会議への参加のため、よくわかっていないのですけれど、子どもたちが、受動喫煙により、副流煙を吸ってしまうことで病気にかかることがないよう、ある程度は公共施設等においては、だいぶ禁煙が進んでおりますが、子どもたちの健康を守るために、引き続き、啓発活動をしていただければと思います。
(会長)ありがとうございます。歯科の立場からはいかがでしょうか。
(委員)「長崎市禁煙ネットワーク」として、歯科健診の際に、喫煙者へは薬局等を紹介したりと禁煙に向けてのサポートをするシステムになっておりますことから、現在もそのように関わっている状況です。
(会長)ありがとうございました。
では、環境づくりの分野について何かご意見ありませんか。長崎市保健環境自自連合会いかがでしょうか。
(委員)それぞれの地域で、できるだけの取組みをやった方がいいと思います。
私の住んでいる地域では、独身男性を対象に、年に2回ほど「男性の料理教室」を食生活改善推進員の方々と一緒に開催しています。今年は3回開催しましたが、今後も、毎年少なくとも年2回は、続けていきたいと思っております。
(会長)ありがとうございます。では、どの健康分野についても構いませんので、商工会議所の立場から、いかがでしょうか。
(委員)2.の運動習慣の分野のところで、個人的に「お手軽ウォーキング」というものを、よく認識していなかったと感じています。よくはわからないのですが、運動をするには、やはりウォーキングが取り組みやすいと思っています。年配の方は、割と健康診断の数値が悪かったことから、運動を始める方が多いんですけれども、若い方というのは、運動をしようと思っていても、割とおっくうと感じている20代・30代の人が多いと感じています。そのため、ウォーキング等を気軽に始めてもらうために、長崎はいいロケーションがありますので、ウォーキングコースをもっと周知したり新しく設定したり、また、ランニングの話にはなるんですけれども、今何m、何キロメートル走ったと、走った距離が分かるように、例えば水辺の森公園から出て浦上川を通って戻ってきたらどのくらいの距離になるということが分かるよう整備をすることで、もっとみんなが、ここを走ったら何分くらいでどのくらいの距離を走ることになるということを見える化に向けて、コースに工夫がなされるといいのではないかと思いました。企業は「健康経営」に取り組んでいますから、そういう工夫をしていきながら、そういう情報を企業に提供していくのも、一つの方法ではないかと思います。よろしくお願いします。
(会長) ありがとうございます。連合長崎・長崎地域協議会から、何か、どんなことでも結構ですからご意見、ご質問等ありましたら、よろしくお願いします。
(委員)禁煙や受動喫煙防止についてですが、私自身、ちょっとたばこを吸っており、どうしても自分が禁煙できないでいるので、なかなか難しいのですけれども、やはり、喫煙することでのメリットというものはほとんどないと自分でも自覚はしています。今どこに行っても、分煙ということがなされており、喫煙者にはちょっと厳しい環境になってきてますが、やはり受動喫煙の影響を考えると、受動喫煙防止に向けて推進していくしかないのかなと思っております。
(会長)ありがとうございます。では、市民の立場から、何についても構いませんので、ご意見等ありませんか。
(委員)ふれあいサロンについて思うことですが、私もお世話になっている一人ですが、(地域の人数に対しては)もう少し多くの方が参加してもいいように思います。提案として、例えば、(自治会等の賛同を得られれば)回覧板、掲示板、エレベーター等を活用されていただき、時々でもいいですから、募集内容を閲覧できますと、関心が深まるのではないでしょうか。多くの方の中には、このような楽しい集いがあることをご存知でない方もおられるのかもしれません。楽しいですよ、サロンは。歌あり、演奏あり、ゲームありで終了後は、お話が弾んで、みなさん笑顔でいっぱいです。認知症防止とともに、健康長寿にもつながると思います。もう少し宣伝をしていただきたいと思います。
(会長)はい、ありがとうございます。それでは、ここで議事の(2)を一旦終了させていただきまして、次の議事である(3)長崎市自殺対策計画に移ります。
まず、本会議で検討する理由、計画策定に至った経緯について、担当課より説明をお願いします。
(地域保健課)はい。地域保健課です。本日は、皆さまお忙しい中、お時間を取っていただきありがとうございます。
それでは、「長崎市自殺対策計画」を策定することとなった経緯とこの健康長崎市民21市民推進会議にて検討していただく理由についてご説明いたします。お手元の計画案の1ページからご覧下さい。
●策定の経緯を説明(計画案P1~2説明)
我が国の自殺者数は、警察庁の自殺統計によりますと、平成10年に年間3万人を超え、平成23年までこの状況が続いておりました。このような状況の中、国が平成18年に自殺対策基本法、その翌年には、自殺総合対策大綱を制定しました。その後大綱を見直して、地域レベルの実践が推進され、平成28年の基本法の改正では、新たに市町村は地域の実情を勘案して自殺計画対策を策定することが義務付けられました。
このような経過の元、本市の自殺対策を考えるうえで、まず、本市には健康長崎市民21計画があり、その中の重点健康7分野の1つに「4.こころの健康づくりの推進」を掲げています。お手元の長崎市民21計画の24ページをご覧下さい。先ほど健康づくり課からも説明がありましたけれども、ここでストレスやこころの病気について正しい知識をもち、適切な対応ができるよう普及啓発することで、心の健康づくりを推進することを目的としており、自殺対策についても現状と課題として、自殺者数の統計を示し、次のページには、「現状と課題」として自殺者の統計を示しています。次ページには指標として「自殺の死亡率」の目標値を定めております。「それぞれの取り組み」として、個人・家庭の取り組み、地域・職域・関係団体の取り組み、行政の取り組みを示していますが、この取り組み方針に基づき具体化した行動計画として、長崎市自殺対策計画を位置付けることといたしました。そのことを計画案の3ページで示しています。
よって、本会議にて、今後の自殺対策の推進のため、市民及び関係団体を代表する委員の皆様方にご意見を伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
(会長)続いて、長崎市の自殺の現状について、説明をお願いします。
(地域保健課)長崎市の自殺の現状について説明します。はじめに計画案の9ページをご覧ください。自殺の統計には主に2種類があります。警察庁による統計と厚労省による統計があります。(計画案P9の説明)
それを踏まえて、4ページからの統計を説明いたします。
1長崎市の自殺者数・自殺死亡率の推移です。平成29年の長崎市の自殺者は、62人でこれは平成18年と比較すると半数以下に減少していますが、ここ3年くらいは横ばい状態です。
また平成29年の自殺死亡率は14.7で国や県より低くなっています。(計画案P4の説明)
2自殺者の年齢別・男女別状況です。平成29年では、40歳~64歳の壮年期が26人と最も多く、次いで高齢期青年期の順になっております。男女別にみると男性が女性の3.8倍となっており、国は男性が女性の2.3倍なので長崎市では男性の割合が多いという状況です。
3自殺者の職業別・男女別状況です。女性は無職者が多く、男性は4割以上が有職者です。(計画案P6の説明)
4自殺の原因動機・男女別状況です。自殺の原因は原因不詳が最も多く、原因不詳を除くと健康問題が多く、経済・生活問題の順でした。男女別では、女性は健康問題が多く、経済・生活問題は見られませんでしたが、男性は、健康問題に次いで経済・生活問題が多くなっています。(計画案P7の説明)
5自殺者の自殺未遂歴の状況です。全体の2割弱に過去に自殺未遂歴があります。男女別にみると、特に女性で多い傾向があります。(計画案P8の説明)
以上が長崎市の現状になります。
(会長)それでは、自殺対策計画についての説明をお願いします。
(地域保健課)計画案の11ページをご覧ください。長崎市の取組みについてです。
ここに、自殺危機要因のイメージ図をのせています。このように自殺は様々な社会的要因が絡み合い、追い込まれた末にうつ状態となり、最終的に「死ぬしかない」と思い込んでしまうことにより起こることが多いとされています。
要因は「子育て不安」「介護疲れ」「過労」「失業」など、特別なある一定の方だけが抱える問題ではなく、誰にでも起こり得る問題で、平均して4つの要因が連鎖する中で自殺が起こるとも言われています。
よって、自殺対策はさまざまな視点からの対策が必要となります。それを踏まえ、地域保健課での取り組みだけではなく、全庁的な取り組みをここであげています。
基本施策の11項目は、自殺対策大綱をもとに設定しています。
12ページから順にご覧ください。
各課で目標値を設定して取り組んでいるものは、取組み予定年度と成果指標を記載しています。目標値を数値化していない継続的な取組みは下の表に示しています。
「1.市民一人ひとりの気づきと見守りを促す」では、主に市民への啓発活動に努めます。
「2.自殺に関する調査研究等の情報をもとに自殺対策を推進する」では、自殺の統計等を活用して必要な取り組みを検討します。
「3.自殺対策に係る人材の確保、養成及び資質の向上を図る」では、現在実施しているゲートキーパー養成講座の対象者を拡大して、養成者数の増加を図りたいと思います。ゲートキーパーとは、自殺をしようとしている人のサインにいち早く気づいて適切な対応ができる人のことをいいます。
「4.心の健康づくりを推進する」では、地域や職域へ出向き出前講座を実施するほか、児童生徒の心の健康づくりについては、学校教育の部分も示しています。
「5.適切な精神保健医療福祉サービスにつながるよう支援する」では、子どもから被爆者を含む高齢者まで幅広く対象とした施策があります。
「6.相談及び支援体制の充実により自殺リスクを低下させる」では、主に、保健・医療・福祉の各分野で、こども・障害者・生活困窮者・高齢者・消費者等各世代における施策があります。
「7.自殺未遂者への再度の自殺企図を防ぐ」では、長崎県が病院と協力して実施している自殺未遂者支援体制強化モデル事業に参加し、協力病院との連携を図っています。
「8.遺された人への支援を充実する」では、自死遺族のつどいの場を定期開催しています。
「9.民間団体、関係機関との連携を強化する」では、今後は庁内だけではなく、民間団体や他の関係機関との連携を強化し、新たな対策を検討していきたいと考えています。現在、新たな取組みとして、長崎県中小企業団体中央会から発刊される便りに、自殺予防に関する啓発記事を掲載させていただくように準備中です。また、新たに、働く人の心の健康づくり推進のために、企業の産業保健担当の方と連携して普及啓発に努めていきたいと考えております。
「10.子ども・若者の自殺対策を更に推進する」では、主に子育て支援や学校教育の分野での施策があります。
「11.勤務問題による自殺対策を更に推進する」では、ハラスメント対策や職場で取り組むメンタルヘルスの出前講座等があります。
以上、自殺対策への取り組みを含む自殺対策計画案を説明させていただきました。
なお、この計画は5か年計画とする予定です。
(会長)はい。ありがとうございました。
自殺対策は、さまざまな分野で幅広く「生きるための支援」としての視点を持って取り組むことが必要ですので、それを踏まえて委員の皆様からも様々な視点から、「計画」に対してのみの意見だけではなく、「自殺対策」全般について、ご意見をお伺いしたいと思います。
ご意見、ご質問がある方はお願いします。
(副会長)学生が自殺をするということが気になります。学校で相談できる雰囲気にするということは難しい問題なのか、ひとり追い込まれてしまい、最終的に死を選んでしまっているのかと感じています。全国的にもそうですけれども、長崎でも実際起こっているということですので、追い詰めてしまう前の段階で、何か手を打つことができなかったのかと思います。自殺防止を図るために、ゲートキーパーを学生の中でも広げていくことは大切なことだし、また、学生だけでなく、地域のいろんな団体の中でもゲートキーパーをどんどん養成して広げていくようなシステム作りもやっていただけたらと思います。子供というのは、意外と残酷なところもあり、そんなに相手にダメージを与えてはいないだろうと思っているものの、実は受けた側にとっては、大きなダメージを受けているということが多分にあります。そのため、まず周りの大人が早く気付いてあげる、子どもたち同士でも気づいてあげられる、そのための、学生にゲートキーパーのような研修会や教育を行っていくことで、誰かに気軽に相談できる社会づくりなるようにしていったらいいのではないかと思います
(会長)ありがとうございます。では、精神科医の立場からいかがでしょうか。
(委員)自殺者のうち、高齢者と若年者が増えてきています。全体的には、長崎県も10年前と比べると、減っては来ていますが、特に学校の中での子どもの問題については、まだまだ、これからであり、問題は大きいと感じています。長崎県臨床心理士会では、結構、学校に対する支援を行う際、若者の自殺を未然に防ぐための視点も入れて、いろいろと取り組んでいるという印象を持っています。
(会長)ありがとうございます。では、長崎市の自殺の現状として、特に壮年期が多いことが問題化にされているとのことですが、それについて、長崎地域産業保健センターからご意見や質問等ありましたら、お願いいたします。
(委員)本日、パンフレットを皆様にお配りしているのですけれども、50人未満の小規模の事業所に就労している方を対象とした事業というものがあります。「職場の健康づくりを応援します!」というパンフレットを開いて右のページにありますように、1.メンタルヘルスを含む労働者の健康管理に係る健康相談や、2.健康診断の結果についての医師からの意見聴取というもので、これは健康診断の結果、有所見が出た場合に、私どもの登録産業医が対応しまして、労働者に関して、産業医が、事業所の担当者やご本人にコーディネートして相談に対応する制度です。他にもストレスチェックや、長時間労働者への面接指導等しておりますので、いろいろな形でこういう制度があることを知っていただくことで、たとえ事業所の方による対応がなくても、直接、労働者であるご本人が利用したいと連絡をいただければ、対応させていただきます。こういう制度があるということを周知する機会がなかなかないのですが、今回の会議の議事の中に、自殺対策についてとありましたので、いい機会と思い、ご紹介させていただきました。こころの健康づくりにおいて、参考にしていただき、少しでも役に立てていただければと思っております。
(会長)ありがとうございます。ただ今の意見を受けて、事務局から何かありますか。
(地域保健課 精神保健係長)貴重なご意見ありがとうございます。私どもとしましては、40代・50代の働く世代における自殺に関する問題が非常に多く、長崎市の問題として、その方たちにどういう働きかけをしていったら、少しでも心の健康を保てることができるのか、又、企業等事業所の担当者の方に、どのような方法で介入をしていくとより連携が図ることができ、市が実施しているメンタルヘルスコーナーに参加していただいたり、私どももターゲットとしていきたい40代・50代の働き盛りの特に男性の方に対する健康教育等ができるのかと日々悩んでいるところではあります。地域産業保健センター様からもパンフレットをいただきましたので、従業員50人未満の事業所とそこで働く人に対して、何か私どもと一緒に連携して働きかけていけたらと思っております。
(会長)ぜひよろしくお願いいたします。
(委員)本日、配布された「こころの健康 気づきのヒント集」の中に、「いのちの電話」という箇所があるんですけれども、自殺対策計画を策定するにあたって、この「いのちの電話」には、たくさんの電話がかかってくるといわれていますが、その辺も参考にして策定をされているのかをお聞かせください。
(地域保健課 精神保健係長)「いのちの電話」につきましては、一般社団法人が実施しており、長崎県が補助金を出している事業となるため、市からお答えはしかねるのですが。
(委員)いえ、「いのちの電話」からの情報も得たうえで、策定されているのかということをお聞きしたい。
(地域保健課 精神保健係長)「いのちの電話」からのご意見は、いただいておりません。関係団体の皆さまと市民の皆さまの意見を聞く形とするため、今回、この会議の議事として設けさせていただいております。
(委員)計画の数値目標に、睡眠不足もしくは不眠と回答する方の割合というのも一つ入れてみてはどうかと思いました。現状としては、ご覧のようにほとんど一発で自殺を遂行される方というのがほとんどで、なかなかその方たちを前もって把握するのは非常に難しいと思います。その意味でも睡眠だと回答しやすいし聞きやすい、僕ら40~50代男性でも不眠や睡眠不足であれば答えやすいです。そういうところから前もって支援すべき人を絞り込んでいけると、一人でも多く、自殺から救えることにつながるのではないかと思いました。
(地域保健課 精神保健係長)貴重なご意見、ありがとうございました。
(委員)昨年、私の知り合いで、65歳で免許停止になったんです。その結果、車での移動ができなくなり、なかなか外に出なくなってしまい、民生委員さんが再々様子を見に覗いてくれていました。しかし、最終的には自殺してしまったんです。その知り合いは、もともと気分の躁鬱の起伏が激しい人だったのですが、車を運転しているときはどうもなかったんです。やっぱり車の運転ができない、もちろん野母崎という住んでいた自宅から旧長崎市内までは距離がかなりありますので、病院も大変になり、その上、たまたま、その奥さんも入院しているということも重なったんですが、周りもサポートしてくれていたにも関わらず、自殺を防げなかった。難しいものだと感じました。免許停止になるまでは、なんということはなかったんです。一つの事例ではありますが、免許停止になったことが、即自殺につながったという、そういう事例を皆さんにお知らせしたく、お話しいたしました。
(会長)ありがとうございました。
その他で、産業関係団体の立場から、長崎商工会議所から何かご意見や質問等ございませんか。
(委員)確か去年の4月からだったと思うんですけれども、今、働き方改革により、労働時間の管理が制度上、しっかりと見えるように取り決めがなされるようになりました。管理職も含めて、どこかに仕事が集中していないか、と労働時間が浮彫になり、1人の人に業務が集中していかないよう、仕事を分散させたりする取組みが企業として行われることで、今後、長時間労働等、労働環境の改善に繋がるのではないかと思っております。しかし、実際の運用がどうなのかという問題はあるようなのです。例えば、退社のタイムカードを押して働いてくれとか、そういうことをやっていると、なかなか、労働環境が改善されないままとなってしまうことから、今、セミナー等を通して、働き方改革や生産性向上の取組みについて、一生懸命に周知をしているところです。
(会長)ありがとうございます。連合長崎・長崎地域協議会は、いかがでしょうか。
(委員) そうですね。難しい問題だと思います。自殺の原因は様々かと思います。私は労働組合という立場から、労働組合の役員として、組合員である労働者の皆さんに対して、会った時には、「何か困ったことはないか」と声をかけ、話をして、いろいろ人間ですから悩みはあると思いますけれども、できるだけ日頃からスキンシップを取るようにしています。その中で、悩みを持つ労働者も、もちろんいらっしゃいますので、例えば、金銭的な問題であれば、労働組合ですから、ろうきんへ一緒に行ったり、仕事上の問題であれば、相談に乗って話を聞くようにしています。話を聞くだけでも、ストレス発散になると思いますので、長崎市として、相談がしやすい窓口を作るということが大事になるんではないかと思います。
(会長)ありがとうございます。事務局は、今の意見に対していかがでしょうか。
(地域保健課 精神保健係長)長崎市では、悩みごとに応じて様々な窓口があるといいますか、多重債務であれば消費者センターであったり、こども関係であれば子育て支援課であったり等、様々な場所で様々な相談窓口がある現状です。なので、私どもとしましては、それぞれの窓口の担当者一人ひとりが自殺予防という視点を持ちながら、窓口に来られた方のお話を聞き、適切なところへつなげたり、一緒に連携しながら支援をするということに努めているところです。
もっと、相談窓口の周知や内容を充実させていくことが今後の課題かと感じております。ご意見ありがとうございます。
(市民健康部長)確かに、窓口の充実も必要ではあります。今、説明がありましたように、市役所には、子供や高齢者等、いろいろな形の窓口があるのは事実です。そういう中で、それぞれの窓口で対応できる部分、他の所属で対応できる部分とあることから、この自殺対策計画におきまして、庁内の連携をさらに強化していくことで、より相談しやすい市役所の体制にしていかなければいけないと考えているところでございます。
(会長)ありがとうございます。委員から何かありませんか。
(委員)精神科では、こころの健康づくりの推進ということで自殺対策に取り組んでいるのですが、やはり、自殺は不眠から起こりますので、大学の先生がおっしゃたように、睡眠障害、つまり、眠れないという項目からのチェックが大切だと思います。長崎市の取組みの説明の中で、「良い睡眠でこころの健康づくり」という出前講座を、平成30年度に11回、今年度は12月末時点にて8回の実績となっていますね。
もう一つ、「お酒との上手なつきあい方」の出前講座の実施については、平成30年度に1回、今年度は12月末時点にて0回となっていますね。ある統計によると、自殺した人の半分ぐらいは、アルコールが検出されています。すなわち、死にたいと思う時、やっぱりやめようかなという気持ちが働くのですが、アルコールを飲んでいると、もう死ぬしかないという気持ちに、お酒が後押ししてしまいます。ですから、お酒と自殺は、非常に関係があると思っています。お酒と自殺が関係しているというデータも出ています。なので、「上手なお酒の付き合い方」の出前講座も、もう少し、実施してほしいと思っています。長崎県は、アルコール健康障害対策基本法に基づき、昨年、長崎県アルコール健康障害対策推進計画を策定しておりますが、現状として働き盛りの人と若い人、特に20代の女性のアルコールの過剰摂取の割合が増えています。ですから、この長崎県アルコール健康障害対策推進計画でも、上手なお酒の付き合い方をやっていきましょう、その中でも特に働き盛りの世代では、アルコール依存症という問題が出てきますので、リスクを高める飲酒というところに力を入れてもらえればと思います。
(会長)ありがとうございます。この件について事務局から何かありますか。
(地域保健課 精神保健係長)ご意見ありがとうございます。今、委員からが出前講座についてご意見くださったのは、先に今年度の取組みについて説明した資料の14ページの出前講座「良い睡眠でこころの健康づくり」、「お酒との上手な付き合い方」の実施状況のところですが、出前講座につきましては、長崎市のホームページに講座のテーマ一覧を掲載しておりまして、団体様から話をしてほしいと依頼を受けてから実施しているものとなります。しかしながら、なかなかお酒について話を聞きたいという団体様がいらっしゃらないのが現状で、多分お酒については、自分は大丈夫と考えておられるせいなのか、依頼が少ないということは、私どもも課題と感じておりまして、このテーマで出前講座を増やしていくにはどうしたらいいものかと現在も課題となっているところです。去年も、市民公開講座をシリーズにて開催したのですが、お酒の回だけは参加者が減るという状況でありまして、アルコール問題をこちら側としては実施したいが、受講希望者が少ないという現状に対して、どうすれば解決できるのか、皆様からご意見いただければと思っております。
(副会長)お話を聞きまして、私ども民生委員が、地域の方にとって、最も身近に接する立場にありますので、お聞きしたことを参考にし、長崎市民生委員児童委員協議会に持ち帰りまして、一人で悩む方を増やさない、孤独にさせない、寄り添ってしっかりとお話を聞けるように、日頃、私どもが関わっているのは、どちらかというと、お子様や子育て世代のかた及び高齢者ですけれども、その中間の世代の方についても、地域の中で情報を集めながらお話をしていけるような関わり方をぜひ推進していきたいと思ったところです。
(会長)その他に、何かございませんか。
(委員)自殺をされる方は、何回も繰り返す傾向があり、そのたびに、どこかの救急外来を受診されています。そのため、救急外来との連携も必要なのかと感じており、そうなれば、少しはいいのではないでしょうか。
(会長)予定の時間となりましたので、この議題については、ここでとりあえず終了といたします。
(地域保健課 精神保健係長)この計画案につきましては、今後、パブリックコメントとして市民にご意見を募集する予定としております。
最終的に自殺対策計画が出来上がりましたら、委員の皆さまに配付させていただこうと思っておりますのでどうぞよろしくお願いします。本日は、ありがとうございました。
4 その他
(会長)今回の議事内容について、ひととおり協議が終わりました。その他ご意見等なければ、これで協議を終わりにいたします。
それでは、今後も、健康づくり計画の最終評価年度にむけて、目標が達成できるよう、今まで以上に私たち、関係団体とともに、取組みを推進していただきたいと思います。(議事進行終了)
5 閉会(終了)
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