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更新日:2023年5月1日 ページID:040340
市民生活部 人権男女共同参画室
令和4年度第1回 長崎市男女共同参画審議会
令和4年12月14日(水曜日) 18時30分~20時00分
長崎市男女共同参画推進センター 研修室
(1)第2次長崎市男女共同参画計画後期行動計画進捗状況(令和3年度)
(2)その他
【事務局】
ただいまより、令和4年度第1回長崎市男女共同参画審議会を開催する。
― 市民生活部長挨拶 ―
― 新任委員紹介(2名) ―
― 事務局及び関係課紹介 ―
【事務局】
本日の審議会委員の出席は15人のうち11人であり、「長崎市男女共同参画推進条例」第26条第2項の規定により、委員の出席が過半数を超えているため、本日の審議会が成立していることをご報告する。
― 会議資料の確認 ―
【事務局】
本日の議題は、1項目となっている。
なお、本審議会は、全体で1時間30分の会議時間を予定している。議題の内容説明に関しては、主なもののみ説明させていただきたい。
それでは、長崎市男女共同参画推進条例第26条第1項の規定により会長が議長となることが定められているので、会議の進行を会長にお願いする。
【会長】
「第2次長崎市男女共同参画計画後期行動計画進捗状況」について事務局から説明をお願いしたい。
【事務局】
それでは、「第2次長崎市男女共同参画計画後期行動計画」の令和3年度の進捗状況について説明を行う。
資料2、A3横のホッチキス止めの「第2次長崎市男女共同参画計画後期行動計画進捗状況」、1ページ目右上の「自己評価」の欄をご覧いただきたい。
欄の左に「評価」とあるが、評価方法は5段階評価で、「計画以上の成果が獲得でき、年度達成率の100%以上」のものを「5」とし、「75%以上100%未満」が「4」、「50%以上75%未満」が「3」、「25%以上50%未満」が「2」、「25%未満でほとんど成果が得られなかった」が「1」となっている。
欄の右は「課題」として、「【具体的な取組内容】」について、ア、イ、ウ、エの4段階になっており、「このまま継続、推進する」が「ア」、その他記載のとおり「イ」、「ウ」、「エ」としている。
なお、評価、課題ともに、各事業を所管する課による自己評価となっており、進捗状況の具体的内容や事情等がある場合は、右の欄に「所管課コメント」を記載している。
それでは、「推進目標1)」、「2)」、「3)」ごとに、主に目標値に対して評価が低かった取組みをご説明し、最後に質疑という形で進めていく。
それでは、「推進目標1) 男女がお互いを理解し、尊重し合う意識づくり」の主な取組について説明する。
1ページの取組番号1「男女共同参画社会の形成を阻害するおそれがある要因となる慣行、市の制度の啓発と見直し」について、指標は、長崎市市民意識調査のうち「社会全体でみると男女平等であると感じている市民の割合」で、目標値32.8%に対して実績値が24.6%、達成率が75.0%で、評価は「4」となっている。
令和3年度の市民意識調査では、依然として女性よりも「男性の方が優遇されている」と感じている割合が高くなっている。また、「社会の慣習・しきたり」、「職場」、「政治や政策決定の場」で平等でないと感じている人の割合も依然として高く推移している。
しかしながら、成果指標の「社会全体でみると男女平等であると感じている市民の割合」の達成率が下がったということは、「問題意識や当事者意識が高まっている」とも読み取ることができるのではないかと思う。
この結果から、依然として男女の固定的役割分担意識は根強く残っていると思われることから、家庭・地域・職場などさまざまな分野に残る男女の固定的役割分担意識を見直すため、今後も引き続き、講座の実施と啓発紙による周知を行っていく。
次に、2ページをお開きいただきたい。
取組番号5「広く市民に啓発する機会を提供するアマランスフェスタの開催」について、指標は「基調講演初参加者の割合」で、目標値70.0%に対して実績値が48.0%、達成率68.6%で、評価は「3」となっている。
新型コロナウイルス感染症への感染防止の観点から、基調講演の会場での実施は中止し、オンライン配信での開催としたため、参加者が35名にとどまり、令和2年度から実績値が3.5%減少し、目標値を達成できていない。引き続き、様々な広報媒体を積極的に活用し広報活動を行うとともに、基調講演のあり方を十分に検討することとしている。
次に、3ページをお開きいただきたい。
取組番号10「男女共同参画の視点を踏まえたPTA研修会の開催」について、指標は「参加者数」で、目標値7,000人に対して実績値が1,214人、達成率17.3%で、評価は「1」となっている。
令和3年度はコロナ禍で、感染防止対策を行った上で、プログラムの展開やワークシートの改善を図りながら実施した。47回の実施で、令和2年度より増加したものの、ピーク時の2割弱程度に留まっている。子育ての悩みは子どもの成長とともに変化することから、その年代に応じたテーマでの受講を勧めるなど、受講者の増加を図って子育て支援事業を推進していく。
次に、4ページをお開きいただきたい。
取組番号15「性に関する理解を深めるための家庭教育講座の開催」について、指標は「参加者数」で、目標値150人に対して実績値がゼロで、評価は「1」となっている。
公民館での家庭教育講座における開催はなく、ファミリープログラムで「思春期の子どもへの上手な関わり」というテーマの中に、性に関するものも含んで実施することとしているものの、実施希望はなかった。ファミリープログラムは、少人数で話し合いによる演習形式を中心に進めるが、非常にデリケートな点を話題にするため実施が難しい面もある。
しかしながら、性に関する理解を深める学習の機会を設けることは重要であるため、希望があれば実施できるよう、ニーズに応じたプログラムを準備していきたい。
次にその下、取組番号16「学校教育における性教育の充実のための学校の現状に応じた指導」について、指標は「外部講師と連携して行う性教育の実施率」で、目標値50.0%に対して実績値が27.6%、達成率55.2%で、評価は「3」となっている。
令和3年度は、中学校においては64.9%の学校で実施しているものの、小学校では7.4%の学校でしか外部講師と連携した教育を実施しておらず、実績値が低くなっている。しかしながら、外部講師によらない性教育は100%実施しているので、今後も引き続き、外部指導者を活用した性教育を実施するよう要請をしていきたい。
次にその下、取組番号17「エイズや性感染症など性に関する正しい知識の普及・予防啓発のための学校への講師派遣」について、指標は「派遣回数」で、目標値2回に対して実績値がゼロで、評価は「1」となっている。
令和3年度は新型コロナウイルス感染症対策のため、出前講座は中止したが、エイズや性感染症の発生や蔓延を防止するためにも、特に若い世代の正しい知識の普及と予防方法の普及啓発を実施することが重要であるため、イベント等については新型コロナウイルスの状況をみながら開催を検討するとともに、ホームページやSNSの活用により啓発を行っていく。
次に、6ページをご覧いただきたい。
こちらには、指標及び実績値は設定していないが、推進目標1)に関する施策として継続して取り組む内容の事業実施状況を掲載しているので、ご参照いただきたい。
次に、7ページをお開きいただきたい。「推進目標2) あらゆる分野において男女が共同参画できる社会づくり」の主な取組みである。
取組番号23「市の審議会等への女性の積極的登用の働きかけ」について、指標は「女性の審議会委員への登用率」で、目標値40.0%に対し、実績値が22.4%、達成率は56.0%で、評価は「3」となっている。
令和4年4月1日現在、市が設置している審議会等附属機関の数は123あり、任命している委員数は1,520人、このうち女性委員が347人で全体の22.8%と、依然として目標値を下回っている状況である。審議会等委員への就任を依頼する場合は、専門分野や関係団体等からの推薦、一般からの公募があるが、専門分野や関係団体等に依頼した場合、その分野や職位の男女比率に偏りがあり、結果的に女性が少なくなってしまうことが多く、女性の登用率は20%代で推移している状況である。
附属機関等委員への女性登用については、一人でも多くの女性委員が登用されるよう、改選時等における委員構成の見直しや関係団体に委員推薦を依頼する際の積極的な女性推薦のお願いを行うなど、女性団体を通じた人材の紹介などにより登用率の向上を図ってきているが、目標までまだ届かない状況であるため、引き続き関係所属に対して、委員の改選時に見直しや工夫を行うよう働きかけていく。
次に、飛んで11ページをご覧いただきたい。
取組番号38「長崎市職員ワーク・ライフ・バランス推進計画の推進」について、指標は「年次休暇平均取得率」など3つある。これは、長崎市役所という一事業所としての取組みで、市職員が対象となっている。本計画の推進に向けて、職員の健康管理及び時間外勤務縮減促進を図るため、ノー残業デーを実施し、あわせて、年次休暇等取得計画表の作成により、年次休暇等の計画的促進と、休暇を取得しやすい環境整備を進めている。また、職員が妊娠・育児・介護等に関する制度の概要、取得手続の方法及び長崎県市町村共済組合からの経済的支援内容等に係る情報を容易に入手できるよう、令和2年度に「育児・介護ハンドブック」を作成し、周知している。しかしながら、いずれも目標値を下回っている状況であるため、「長崎市職員ワーク・ライフ・バランス推進計画」に基づく取組みをさらに推進していく。
次に13ページであるが、本日お配りした修正資料2.をご覧いただきたい。
取組番号46「男性の家事・介護等への参画を推進するため、父子のイベント等、男性向け講座の開催」について、指標は「男性料理教室参加者数」を含む2つとなっている。そのうち、下の「男性料理教室参加者数」については、目標値500人に対し、実績値は303人で、達成率は60.6%、評価は「3」となっている。
令和3年度も令和2年度に引き続き新型コロナウイルス感染症防止対策により、公民館の臨時休館や利用制限を行い、開催箇所数は前年度の11か所から7か所に減少したが、開催回数については、前年度47回から64回に増加し、参加者も前年度の193人から303人となり、110人増加している。今後も単なる調理体験や料理スキルの向上だけでなく、男女共同参画やワーク・ライフ・バランスなどの意識醸成につながるような講座を検討していく。
次に14ページをお開きいただきたい。
取組番号51「公民館におけるボランティアの養成及び活動支援」について、指標は「活動者数」で、目標値700人に対し、実績値が459人、達成率は65.6%で、評価は「3」となっている。
これは新型コロナウイルス感染症の影響を受けているものであるが、地域の学習活動等へのボランティア活動に対する関心を喚起させることが十分ではないこともあるため、今後もボランティアが望んでいる活動内容を把握し、地域の学習活動等へのボランティア参加に関心を持ってもらえるように取り組んでいく。
15ページから17ページには、継続して取り組む内容の事業実施状況を掲載しているため、ご参照いただきたい。
次に18ページをお開きいただきたい。「推進目標3) 男女共同参画を阻害する暴力を許さない環境づくり」の主な取組みである。
取組番号58「相談員の資質向上及び心理的ケアのためのケース会議の開催」について、指標は「開催回数」で、目標値12回に対し、実績値が7回、達成率は58.3%で、評価は「3」となっている。
令和3年度におきましては、定期的なケース会議は7回しか行えていないが、必要に応じて相談員と職員との間で協議を行っている。
ケース会議は、相談員の資質向上及び心理的ケアに資するものであることから、相談事例の情報共有だけでなく、業務改善等幅広いテーマで議題を設定し、毎月1回ケース会議を開催していくとともに、必要に応じて適宜開催していく。
次に、取組番号59「DV被害者支援連絡会議の運営」について、指標は「会議開催回数」で、目標値1回に対し、実績値がゼロで、評価は「1」となっている。
新型コロナウイルス感染症の影響により会議が実施できなかったため、DV被害者への対応等についての情報提供を行っている。
今後は、新型コロナウイルス感染症の感染状況を鑑み、DVの基本的知識等についての研修会や情報提供を適切なタイミングで行えるよう検討していく。
次に、20ページ、21ページには、継続して取り組む内容の事業実施状況を掲載しているので、ご参照いただきたい。
これで資料2についての説明は以上となる。
次にA4サイズ横の資料3「第2次長崎市男女共同参画計画の評価内訳」であるが、施策の方向ごとに年度別に各評価の数をお示ししている。
資料4「第2次長崎市男女共同参画計画進捗状況 評価・課題分布一覧」は、評価・課題ごとに分布一覧としてまとめたものである。
最後に、A3サイズ横の資料5「第2次長崎市男女共同参画計画後期行動計画 指標達成状況」は、指標ごとの達成状況を一覧にまとめた資料であるため、ご参照いただきたい。
このうち、取組番号2については、「男女共同参画に関する調査研究」の実施回数を指標としているが、5年に1回の実施となっており、令和3年度については実施をしていないので、今回は評価の対象外としている。
なお、令和5年度に市民意識調査を実施予定である。
よって、本年度の評価対象となるものは68項目となり、評価が「5」となっているものは40項目と最も多く、平均は「4.1」となっている。
説明は以上である。
ご審議の程、お願いしたい。
【会長】
事務局からの説明について、皆様からご質問やご意見をいただきたい。
【委員】
4ページの取組番号15番「性に関する理解を深めるための家庭教育講座の開催」について、デリケートな面があり、実施が難しく、実績値がゼロということで、今後も要望に応じて実施していくとあるが、そもそもこういうプログラムの周知はどれくらいしているのか。また、デリケートな面があり、要望がないと難しいというお話かもしれないが、こういう取組みがあるということを働きかけなければ、申込者も現れないのであれば、少しそういう動きを足してもいいのではないかと思うが、それが難しいということであれば、その理由をご説明いただきたい。
【事務局】
生涯学習課が持っているメニューは、家庭教育の様々なプログラムの中の一項目としての取り上げ方をしている事業を抽出させていただいている。そのため、ファミリープログラムという形で、学校を通じてまず20項目ほどをお渡しして、学校と家庭とで、保護者会の時などにこのプログラムを使い研修をしましょうという一つのメニューであるため、なかなか選ばれない実情があるのではないかと思っている。また、このプログラムの中ですることが、これまで全然実施ができていない状況から、難しいのではないかと思っている。過去にはPTAの研修会の中などで使っていただいたこともあるが、家庭教育という中では、なかなか実施できていなかったというところと、このやり方でどうなのかという改善点はあると思う。この課題について、公民館の中に教育をされていらっしゃるグループの方を紹介させていただいている。なかなか日頃取り組みにくいところではあるが、積極的に活動されていらっしゃる方を紹介し、形を変えたりすることで、その課題についての取組みについては改善してくるのではないかと考えている。
【委員】
20項目くらいある中からそれをピンポイントで選ぶというのは、確かに厳しいのかなと思ったが、そもそも家族でこのような話題を口にしにくいという風潮自体がまだ難しいところもあるのかな、取り組むべき課題もあるのかなと思いながら伺っていた。今後、ファミリープログラムで、こういうテーマで学びましょうというふうに、いきなり飛びついてもらうのが難しいのであれば、まず意識自体を変えていただけるような全体に対する研修会や講演会であったり、ワンステップ踏めるようなものを検討するのもありなのかなと思った。この点、皆様のご意見も伺いたい。
【事務局】
ファミリープログラムのご質問であるが、アマランス講座で、中学生や高校生を対象として、外部の方をお招きした、「性についての学習会」を実施している。学校単位での取組みを通じて、例えば、家族で話す機会が出てくれば、興味や関心を持っていただき、考えていくという機会を設けられるのではないかなと思っている。
【委員】
性の教育に関しては、しなさいとかいうだけではできないものである。配布物でもいいので、まずは目を通してもらえるような取組みをしていただきたい。もっと一歩進み、市が取組みを研究してほしいと思う。今度も評価が1でしたで終り、また次に頑張りますを繰り返すようであれば意味がないため、もう少し真剣に取り組んでいただきたいと思う。特に性教育については、中高年齢層は学んでいないため、いつまでたっても性暴力や、DVなどなくならない。本当に長崎市を変えようと、安心して暮らせるような社会にしたいと思うのであれば、次も評価が1でしたで終わらないようにしてほしいと思う。身近に手に取って見てもらえるような資料など工夫をし、みんなで勉強しようという雰囲気を作っていただきたいと思う。
【委員】
質問がある。取組番号16番の指標「外部講師と連携しての性教育の実施率」だが、中学校と小学校に差が生じている理由を伺いたい。
【事務局】
健康教育課が所管しているものであるが、学校に対し投げかけ等を行っている状況で、学校がどう判断するかということになる。小学校では、100%性教育を実施しており、外部講師を呼ばずに行っているところも多い。外部の講師を呼ぶ割合が今回の数値となっている。今後、性に対する教育は重要になってくると思うため、学校のカリキュラムなどを踏まえての判断にはなってくるかと思うが、その働きかけは行っていきたいと思う。
【委員】
今ご回答をいただいたことを踏まえての、取組番号15、16、17に対する提案になるが、年齢が上のかたに対する性教育の情報発信もあれば、若い世代のかたへの性教育の発信の大きく2つに分かれてくると思う。若い世代への性教育の情報発信をするにあたり、正直若い世代、特に働いている世代は、時間が全くない。そのため、公民館が何かしますというアクションをとったとして、まったく来ないのではないかと思う。やはり関心ごとは子どものこと、自分の子どもが学校でどのようなことをしているのかということであれば関心を得られやすいため、学校と協力をして、子ども向けだけではなく、お父さんお母さんへ向けたものも情報発信としてできないか。また、お父さんお母さんも参加できる土日にセッションを開いたり、参加してもらえるという視点を取り入れていく必要があるのではないか。大事なことにいかに時間を割けやすいかという環境を、市から積極的に掲示していくという視点も大事であると思うため、提案させていただく。
【事務局】
このテーマでするということはなかなか難しいかもしれないが、この機会を通じて配布物などで学んでいただくような提供はできると思う。ファミリープログラムにこのテーマを入れないとなると、そこで選ばれることすらなくなってしまうため、ゼロが続いたとしてもこのプログラムの中でやっていくという意思表示はさせていただきたいと思う。
【委員】
企業の立場からすると、1年で実施回数がゼロというプランは、プラン自体が間違いである。特に取組番号15番は、6年間の実績がゼロで、もちろん大切なことであるため伝えていかなければならないが、ニーズに応えたプログラムをやっていくということでいくと、おそらく来年もゼロである。また、今お話しされた、大事なことなので選ばれなくても入れるということではなくて、そもそもこのファミリープログラム自体の検証はされているのかということと、告知のやり方など、もう一度組み立て直さないと、今後も状況は変わらないのではないかと思った。
【事務局】
ファミリープログラムというのは、この切り口では実績がゼロとなっているが、PTAの取組みの中で色々なテーマで取り組んでいるもので、ファミリープログラム自体もコロナ禍で減少しているが、プログラムとしての在り方としては、在り続けていいものと判断している。性教育の一つの切り口として、このテーマでの取組みがあるということで、数値の指標として下げることになっているかもしれないが、このプログラムの中で思春期の子どもを取り上げるテーマというのは掲げてもいいのではないかと思う。ファミリープログラムは性教育をするためだけのものではないため、色々なテーマを切り口として、保護者同士で話をしたり、悩みを打ち明けたりするためのメニューであるが、男女共同参画計画の中の事業としても、思春期の性の問題を取り上げるテーマを掲げているため、この事業をあげている。色々なことを取り組んでいる中の指標の一つであるため、配布物で補填するなどの見直すべきところはあると思う。この取組みがファミリープログラムでいいのかという検証は必要と思うが、ファミリープログラムの中に残しておきたいというのは、変わらないところでいいのではないかと思う。
【委員】
ファミリープログラム自体を否定しているわけではない。アプローチの仕方を見直さなければ、このまま状況は改善しないと思う。
【委員】
性教育は命の教育だと思う。だから、低学年のうちから性教育に取り組み、だんだん育ちながらさらに学んでいくことができるのではないかと思う。
【委員】
ファミリープログラムが思春期の子どもを対象としているところで、思春期のお子さんへの性に関することとなると、これまで何もなかった人にとっては突然で参加しにくいと感じた。そのため、幼少期からのプログラムがあれば、そこから当たり前のように学べて、思春期を対象としているこのプログラムも当たり前のように参加できるのだろうと思う。
【委員】
以前シンポジウムでパネリストを務めてくれた大学生が、大学の学祭で生理用品を通行人に配るというアクションを行ったが、年配の男性に「そういうのは大っぴらにやらない方がいいよ」と言われて、非常にショックを受けたという話があった。先ほどもお話があったが、そもそも性教育をちゃんと受けていない親世代というか、性教育がどこかしら恥ずかしいとか話しづらいという感覚を持っている大人たちに対して、子どもと関わる教育として、性教育を少し含んでいますみたいな話になると、手が出にくいのかなと、皆様のお話を聞いて感じた。このため、このプログラムを入れておくことの重要性は同意するが、選んでもらうための工夫は必要ではないか。実績がゼロならば、ただただプログラムに入れ続けますではなくて、入れ続けるほど重要であるということをきちんと伝えていく、取り組み方を改善していかなければあまり意味がないように感じる。配布物もそうだし、前段階として、親世代の人たちに、いきなりプログラムに参加してくださいではなく、性教育の重要性や認識を持ってもらうことから始めることが必要ではないか。このプログラムに興味・関心を持ち、受けたいなと思うような気持ちを醸成する前段階の何かをされてもいいのではないかなと思った。
【会長】
まとめると、取組番号15、16、17に共通することとして、講座がなかなかうまくいかなかったというところもあるので、次にどうつなげるかという点で、今誰がどれぐらい参加していて、どのような層が参加しているかの検証も必要であると思う。どこが主催するのか、講座なのか、リーフレットや資料の配布なのか。他の方法があるのか、対象はどうするのか、いつするのか、そして内容をどうマッチングさせていくのか、周知の問題など。次の計画にも指標そのものは残っていると思うので、工夫していただくというご意見でまとめさせていただいてもよろしいか。あと、このような様々な意見があったということでお返しできればと思う。
【委員】
性の問題は隠すものではない。命の問題であり人権の問題である。そこをはっきり意識していただいて、プログラムを進めていただきたいと思う。
【会長】
その他の取組番号においてご意見等はないか。
【委員】
取組番号23「市の審議会等への女性委員の積極的登用の働きかけ」について、男女の比率が一方に偏らないよう関係所属に働きかけるとあるが、具体的にどのように働きかけているのか。
【事務局】
委員の推薦を団体にお願いする時に、男女の比率が偏らないよう、女性を推薦していただくよう各課にも働きかけている。どうしても団体の中に女性が少ないあるいは多い、逆に男性が多いあるいは少ないなどもある。審議会の数も123と増加していることもあり、同じような比率でというのは難しくなっている状況もある。女性の登用について関係所属に働きかけを行うとともに、男女共同参画社会の実現に向けての啓発等も取り組んでいきたいと思う。
【委員】
結局、肩書がなくてはならないというのがみえる。もっとオープンにすることはできないのか。肩書に縛られているようなイメージを持っている。
【事務局】
片方の性が40%未満にならないようにするため、それぞれの団体ともよく調整を行う必要がある。ただ、団体の代表でなければならないというわけではなく、それぞれの団体から推薦をいただくようになるので、うまく調整及び協議をしながらやっていきたいと思う。
【事務局】
審議会の委員、いわゆる附属機関については、当然審議するテーマがある。例えば、商工部が所管している雇用や労働について審議するのであれば、そういった面での知識や経験をお持ちの方に委員になっていただく。そういったときに、例えば経営者の方、または労働者の方からご意見をいただきたいとなったときに、市内色々な方がいるわけで、経営者及び労働者の代表として意見をいただける方を委員として選出していく必要がある。推薦をお願いする組織から、代表してご意見をいただける方を選出してもらう必要があるし、組織としてもそのような方を推薦されてくるため、どうしても一定のポジションというか、責任を取れる発言ができる方を推薦いただくことになる。そうした中で、女性の方をできればお願いしますという話を市からも積極的に行っているが、推薦団体で適任の方がなかなかいないという状況もあると思っている。そのような場合もあるため、我々もできることは精一杯行っているところであるが、一方で、そのような現実的な部分があることもご理解いただければと思う。
【委員】
女性が1人入っていれば、それで女性の声が存分に伝わるかというとそうではなく、女性も色々な属性の方がいるし、1人だと、発言等を遠慮されてしまう人もいる。出席者の方に女性がいるという事実はつくれるが、女性の声を十分に汲み取ることができるような環境には足りない。そのため、そもそも何のための審議会で、どういう知識経験の方がいるのかという視点の次に、女性の視点も必要である審議会であれば、単純に割合だけではなくて、2人以上とか、発言がしやすいような配慮をしてご検討いただけるとありがたいのかなと思う。
【事務局】
目標が40%ということで、これは女性だけではなく、男性も偏りがないようにすることが目標となっている。何人ということではないが、そのような目標を掲げながら働きかけを行い、男女共同参画社会の形成という面での啓発にももっと取り組まなければならないと思う。
【事務局】
補足させていただく。先ほどの性教育の部分にも通じる話であるが、目的と手段を考えたときに、大事な審議をする際に、女性の方のご意見、視点を取り入れることで、色々な方々のご意見を取り入れていくということが趣旨となってくるが、その一つの物差しとして、目標値や実績値が設けられている。それぞれの所管とも話しながら、色々なやり方があるわけで、その目的をより達成できる手段に変えていくというのは必要なことであると思う。今後も検討できる分については検討していきたいと思っている。
【会長】
それでは時間になったため、議事を終了し、進行を事務局へお返しする。
【事務局】
本日の議事録については、後ほど事務局案をお送りするので、ご確認いただき、修正があればお伝えいただきたい。
最終的に、市のホームページにて公開させていただく。委員の皆さま方にいただいた貴重なご意見を、今後の施策・取組みに役立てていきたいと思っている。
10期の委員の皆様は、まだ来年の4月2日まで任期となっている。今回令和4年度の第1回目の審議会となっているが、任期中の次回の会議開催の予定はないため、委員の皆様とお会いできるのは今日が最後となる可能性がある。そのため、会長より挨拶をいただければと思う。
【会長】
皆様もっと丁寧にご意見を聞いていけばもっとたくさんご意見があって、それぞれの立場から市政に反映したいこともあるだろうなか、なかなかうまく皆様のご意見を吸い上げられずに進んだが、この審議会にくると、男女共同参画は少し変わってきているとか、前進しているんだなとかを感じられる時間になった。この出会いをうまく生かしていきたいと思った。
【事務局】
それでは以上をもち、令和4年度第1回長崎市男女共同参画審議会を閉会する。
より良いホームページにするために、ご意見をお聞かせください。コメントを書く