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令和元年度 第1回長崎市図書館協議会

更新日:2023年5月8日 ページID:040384

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

市立図書館

会議名

令和元年度 第1回長崎市図書館協議会

日時

令和元年9月26日(木曜日) 13時30分~

場所

長崎市立図書館3階会議室

議題

1 辞令交付
2 教育総務部長挨拶
3 委員自己紹介及び事務局紹介
4 報告事項
(1)長崎市子ども読書活動推進計画の進捗状況について
(2)長崎市立図書館の運営状況について
(3)その他
5 意見及び質疑等

審議結果

開会あいさつ
辞令交付
事務連絡と資料の確認
教育総務部長挨拶
委員の自己紹介、事務局の紹介

審議について

(会長)
本日の出席は9名であり、長崎市立図書館条例第23条第2項の規定により委員の過半数が出席しているので、協議会が成立することを確認する。
これより議事に入る。まず報告事項について、事務局からご説明いただきたい。 

(長崎市子ども読書活動推進計画の進捗について、資料を基に事務局から説明。)

(会長)
これより質疑応答に入る。委員の皆様、ご意見、ご質問などをどうぞ。

(委員)
資料14ページ、はじめまして絵本事業で、絵本の引換率が平成30年度で77.4%と聞いた。平成29年度は78.4%だったと思う。若干下がっているが、この原因と対策についてどのように考えているか。問題点・改善策等は特になしとあったので。

(事務局)
ご指摘のとおり、過去7年分をみると、概ね76~79%程度で推移している。今回、本の種類を見直すなどテコ入れをしている。絵本をその場で配るのではなく、図書館・図書室で絵本に引換えて頂き、その後の読書活動につなげていこうという趣旨を粘り強く説明していくことしかないだろう。場合によっては出張おはなし会をしたり、絵本の楽しさを紹介したり、事業と併せながら進めていく。これは8割の引きかえを当面の目標としているので、それを確実に遂行できるように努力していきたい。

(委員)
一部のお母さん達のなかには、引きかえに来られない方がいるかもしれないが。

(事務局)こ
れは、各図書室に協力してもらいながらサービスの向上に努めていく。

(委員)
基本的なことだが、数値目標のページで「指標項目」の欄にはおはなし会参加者がとあるが、「問題点・改善策等」の欄には読み聞かせと書いてあるところもあるが、同じものなのか。

(事務局)
公民館では読み聞かせ講座としている。

(委員)
おはなし会参加者数が30年度では4,167人とのことだが、資料3の5ページから6ページにある昨年度おはなし会と出張おはなし会の合計と考えてよいか。

(事務局)
見学対応でおはなし会をしたものも含めておはなし会としている。

(委員)
大人と子供と考えられるが、両方のトータルか。

(事務局)
この資料は半年分の実績である。資料3の5ページから6ページにあるおはなし会の数は、平成31年の2月から7月までの6か月分である。読書推進計画については、平成30年度の年間トータルなので、対象期間が違う。本日お配りした市立図書館年報に30年度の活動状況について記載してある。公民館では読みきかせ、図書館ではおはなし会ということでイベントを行っている内容は同じである。資料の32・33ページで、同じおはなし会にも、定例的なものとイベントでのおはなし会がある。それらのトータルが、読書推進計画の目標数値である。

(委員)
大人と子供のトータルであれば、目標は達成されているとみてよいか。

(事務局)
結果としてそのようになる。私たちの事業に取り組む気持ちとしてはもっと広げていきたい。前回の協議会でも説明したが、市民団体と協働し「おひざで絵本」という取組みを図書館だけではなく、市内全域に広げていけるように事業を進めている。

(委員)
よかったと思ったのが資料16ページにある、さくらんぼ園での読みきかせの実施である。29年度は日程調整が難しかったということに対して、今年はすぐ対応されて連携をとられたのはよかったのではないかと思った。資料の訂正についても、リサイクル市の結果など前年度のものが載っていたのが修正されていたのでよかったと思う。もう一つ、数字のことで解らないことがあるので説明していただきたい。資料18ページ学校教育課が担当する、学校に置ける取組のアで、小中学校の読書活動について週平均が小学校で1.9日、中学校で3.5日とあり問題点は特にないとのことだが、前年だと小学校が2日で中学校は3日だった。小学校が減ったのはどうしてなのか。何か問題点や改善策などがあるなら特になしということは無いだろう。今後の予定として何らかの言及があればわかりやすかったと思うし、取り組む姿勢が見えたと思うがいかがか。

(学校教育課)
全校一斉の読書活動について、以前は週に2回は朝の読書を行うことにしていたが、数年前から週1回でも可とするようになり、回数が減った。その理由は、学力向上への取組みが必要となってきたためである。しかし読書と学力の相関関係がはっきりしないので、読書活動は続けるが、学力向上についても並行してやっていかなければならないというジレンマがある。全校一斉の朝の読書時間という限られた時間の中で、どちらも推進していかないといけない課題があるので、結果として全校一斉の日数が減ってきている。

(委員)
数字だけでは減った理由がわからなかったので。

(会長)
読書活動が学力に結びつかないこともあるのだろうか。読書活動関係の担当課も出席しているので、この機会に何か他にもご質問とかないか。

(委員)
担当課へ質問したい。啓発のため読みきかせの場所でパンフレットを配ったり声掛けをしたりするが、読み聞かせや読書推進に対する保護者側の反応はどんな感じか。全体的に各課で一所懸命にされていることは十分にわかるが、保護者側の受け止め方について現場ではどのように感じられているか。

(子育て支援課)
子育て支援センターや児童センターを担当している。読みきかせについて案内をいただいているが、平成30年の10月から発達支援に特化した「にじのくに」という子育て支援センターを設け、発達障害に関する専門的な本を置いたりしている。センターの関係者からも、このような施設があったら知識も深まるし他の支援センターと比べても特色がある存在だと聞いている。

(障害福祉課)
資料16ページに放課後等デイサービス事業所によって市立図書館と出張おはなし会などを12施設ということで載せている。放課後等デイサービスというのは、障害者の方の生活訓練をする事業所だが、このような施設で読み聞かせをするのは、訓練のきっかけともなりとても素晴らしい取組みなので、市立図書館からの情報を放課後等デイサービスや児童発達支援事業所などへ周知したが、とても評判がよかった。ぜひ連携して取組を進めていきたいと思っている。

(委員)
それは日程調整ができてよかった。

(幼児課)
地域の保育所の事例だが、保育所では基本的に毎日読み聞かせをしており、また読みきかせに使った本の紹介もしている。それを保護者が見られて、家に帰ってからの会話のきっかけになったり、それを図書館で借りようとか、そのような部分があって次の行動につながっているように聞いている。今後もこのような活動を続けていきたいと考えている。

(会長)
委員の皆様、聞きたいことは聞かれただろうか。
では、子ども読書活動推進計画関係課の皆様、ありがとうございました。

(子ども読書活動推進計画関係課職員 退席)

(会長)
引き続き(2)の長崎市立図書館の運営状況について説明していただきたい。

(資料を基に事務局から説明)

(会長)
前回の協議会で私たちが出した希望を取り入れていただき、資料が見やすくなりよかったと思う。

(委員)
今回の配布資料については誤りや疑問点が何か所もあった。

(委員から語句や数値の誤り、疑問点などの指摘)

(事務局)
ご指摘のとおり、数値の誤りは当然として、行事名と施設名、事業内容の名称等についても再検討し、全体として修正と見直しをさせていただきたい。

(委員)
続いて質問する。資料2ページから4ページ、市民からの意見・要望への回答方法についてお願いしたい。4ページの2月9日、休館日について、資料にある通りの回答でよいかと思うが、以前の協議会の回答では、見直しについて市議会でも取り上げられており、市民からの要望や使い勝手、市民サービスの観点から、今後も火曜日休館でよいかどうかも考えていきたいという回答だったので、これだけで停まってしまうのは優しくない。前回2年前の利用者アンケートの結果で約1割の人が休館日に関して不満と言っているので、この点をみると突っぱねた感じがある。同じ4ページの6月28日、他自治体居住者の貸出しについて、相互貸借も利用できることを案内したほうが優しい回答になったのではないか。大げさに言うと、専門的知識を持った図書館員の存在が感じられるような回答であれば利用者からも信頼を得られるのではないだろうか。このままでは事務的回答にすぎないので、付け加えがあればよいかと感じた。なぜかといえば事前に配布された資料や9月4日付けで図書館図書室利用状況の差替えを図書館だよりと共にいただいたが訂正箇所のお知らせが無かった。回答にもう一言添えれば感謝の思いを引き出せるのに、そのような姿勢が見られないのは残念に思う。市民の声を聞く姿勢は、さきほど館長が優しく丁寧にやっていくと言われたが、この回答などを見ると実情としてまだ姿が見えない。事前の資料で、そのあたりが残念に思った。

(事務局)
ご指摘の点は真摯に受け止めたい。回答内容については、全文では長すぎるので要約している。いつも図書館をご利用いただきありがとうございます、ご質問にお答えいたします、といった書き出しで始まり、今後ともご利用よろしくお願いいたします、で終わるような内容で回答している。回答本文については言葉の端々など、ご指摘を十分に踏まえて注意していく。

(会長)
ほかに意見や感想はないか。

(委員)
資料1で、所蔵点数が平成29年度から30年度にかけて増えている。これはPFI契約において一定の費用が資料購入のために確保されているので、安定的に蔵書が購入できると聞いたことがある。今、県立図書館が移転したので、長崎市民にとってみれば県立図書館が担っていた機能を市立図書館にも期待しているのではと、前回お尋ねした。今までは一般向けだったが、今後は郷土資料関係や専門的な資料も購入するということだった。すると資料購入費も余計に要るはずで、それに対して市からの委託費を増額するとか、または2022年までの契約期間が終わるまでは定額のままなのか参考までにお尋ねしたい。

(事務局)
基本的には、開館当初の25万冊からスタートし、15年間で80万冊まで増やすという目標にむけて進めていくのが先ほど申し上げた資料収集計画である。いろいろな外的要因もあるが、過去には公民館図書室の資料を増強しようとした時期もあったと聞いている。そういった流れの中、枠の中でやり取りをして社会情勢や環境の変化に対応してきている。県立図書館が10月に大村に開館する。後で説明するが、郷土資料の貸出しが停まるかと思っていたら、再開したという事案もあるので、そういった動きの中で、委員ご指摘のとおり、利用者が何を求めているか見極めながら資料の収集を進めていきたい。ただ、現段階では当初の予算枠の中でやりくりしたいと考えている。

(会長)
県立図書館の存在に関わらず、普通に地方行政資料や郷土資料は市立図書館が集めることが基本線なので、今後も資料の収集に努めていただきたい。

(事務局)
その点について、会長からご指摘のとおり、行政資料については毎年市役所全庁的に3冊ずつの提供を求め、収集に努力している。可能な限り郷土資料の収集もしていきたい。

(会長)
ぜひ、資料収集に努めてほしい。

(事務局)
さきほど委員からご指摘があったとおり、全体の予算枠は変わらない中で、県立図書館が購入していた専門書を市立図書館で買うと一般書の比率が減ってしまうのではとの懸念は当然である。市立図書館は、中央館と55の図書室という施設形態になっていて、できるだけ各図書室にも新しい本を入れる流れになっている。これを見直して新しい本を買わなくても回せる仕組みを検討している。その中で、専門書に予算が取られることで各図書室等の本が減ることにならないように考慮しながら55の施設に対し、新刊の配本とは違った方法で今まで入っていなかった本が並ぶようなやり方を調整している。以前、この協議会の中で委員が指摘されたように、55の図書室があるということは、長崎市が車を使って55の施設を回っているようなものである。それぞれの施設にいきなり新しい本が配架されるのではなく、本が各施設に回っていくようなやり方を考えている。

(会長)
そもそも専門書とか郷土資料というのは、必ずしも高価なものではない。長崎関係で専門書や郷土資料を集めるときに必要なものは職員の目利きだと思う。長崎でこのような本が出ていると、それは市民が普通に出されていたりする。何万円もする資料も必要だが、職員の目利きで集めていただきたい。お金の面があるのも確かだが、職員がどれだけ熟達しているかによるところが大きい。遠方に住んでいる人が長崎関係の本を出していたりすることもあるので、その所在情報をきちんと把握したうえで収集したものが10年20年経つうちに貴重な資料になっていく。資料費も必要だが職員のがんばりに期待したい。
続けて質問になるが、平成29年から30年にかけて、雑誌・視聴覚の貸出し点数が軒並み落ちている。図書資料は割と増えているようだ。これはなぜだろうか。CDなど所蔵は増えているのに、どうして貸出しは減っているのだろう。何か選択を変えたのか不思議だったのだが。

(事務局)
利用者があまりCDを聴くことがなくなってきているのではないか。若い方はCDプレイヤー自体を持っていない。

(会長)
CD自体が古いメディアになってしまったということだ。

(事務局)
視聴覚資料に関しては、DVDを借りる人も減っている。年齢層で限定すると若い人は、レンタルショップでCDやDVDを借りる構図がなくなっている。

(会長)
それは知らなかった。

(事務局)
逆に年配者が今までどおり借りている状況だが、その方たちもだんだんと借りていく割合が減ってきている。

(会長)
提供のやり方を変えていかなければならないのか。物理的なパッケージ版ではなくどんな感じになるのだろうか。

(事務局)
映像に関しては、オンラインでという方法を取り入れているところも実際に存在している。

(委員)
その一例にナクソス(NAXOS ナクソク・ビデオ・ライブラリー)がある。

(会長)
それは知らなかった。

(委員)
他の図書館で課題になっているという話があり、今後も出てくる問題である。ビデオテープに記録している映像資料で特に郷土資料の貴重なものをどうやって保存するか問題になっている館がある。ビデオデッキ自体が保守できないし、何か対応策があったら聞かせてほしい。

(事務局)
委員ご指摘の点について、図書館が文化庁に対応を求めたところ、事情をよく理解していない職員が回答したために混乱した情報が流れているようだ。長崎市が独自に作って長崎市が全ての著作権を持っている映像については、それを何らかの形で利用できる形態にしないといけないのではと感じている。実際、この問題が出たのも、予算確定直後に問題が顕著化したためである。VHSデッキの製造が打ち切られて購入できなくなり、資料を再生できない図書館が増えてきている。それで今後は貸出しをしないという図書館も出てきている。そういった流れを踏まえて、いろいろな問題が出てきているので、市立図書館に著作権があり、DVD等にダビングできるようなものについては今後その対応も考えていかなければならない。逆に、市が製作した地域の資料について、放送局が製作に関わっているため別のメディアに作り直せないものもあるので、そのあたりについては市としてもいろいろ調整をしていくことになる。

(会長)
長崎関係の視聴覚資料を制作するときは、契約段階でメディア変換できることを入れておかないと後で禍根を残しそうだ。作成の段階から将来のメディア変換について考えておかなければならない。

(会長)
次の議題に入りたい。

(事務局)
報告事項4(3)その他について説明する。

(資料を基に事務局から説明)

(会長)
かつて香焼図書館は貸出しサービス等で全国の町村立図書館をリードする日本一の図書館だった。ぜひ復活を望みたい。

(事務局)
地元の皆様も香焼町時代から図書館への強い思い入れがあるので、地元住民と協力しながら進めていきたい。

(会長)
県立図書館開館に伴うサービスについての情報提供に対し、ご意見等はないか。

(委員)
香焼図書館についてだが、学習室に関して、もとからそこで学習をされていたのか、改めてそのようなところは設けず空きスペースを利用することになるのか。市立図書館では子供たちがち食べるところがないとか言われていたが、そのあたりのフォローは新しい図書館の設計図の中に組み込まれているのか。広くなるとのことだが何人くらいのスタッフで運営するのか。

(事務局)
スタッフについては現状のままである。正規職員1名と嘱託職員が4名の計5人。館長と係長は香焼地域センターと兼務であり、今まで図書館と離れた場所にいたのが同じ建物内になることから運営管理上ももっと密接にできるものと考えている。それから会議スペースとかベビーベッドのスペースが多目的に使えるのではないかと思うが、これはあくまでもさきほど委員が言われた食事のスペースではない。多目的な部分としていろいろな集会とか赤ちゃんのおむつ替えのベビーベッドとか児童コーナー右手の窓際に靴を脱いで上がれるスペースがあったので、そのようなことを想定した設計になっていた。

(委員)
おはなし会等にも使えそうだ。

(事務局)
二階会議室もイベント等の際は使うことができ、エレベーターもあるので、バリアフリーに対応している。食事スペースについては委員ご指摘の通り不足しているが、ただ行政センターが開いているときにはロビー等も使える。ただ土日は行政センターも休みなので閉めることになる。少ない職員で広い建物を安全確認するのは難しいので、その点はご理解いただきたい。
前回の協議会の中で、県立図書館でやっていた読書会の話題が出たと思う。県立が大村に移ったので、読書会の皆様に市立図書館から本を貸出しができないかということで、読書会からのご意見をうかがっている。市内の読書会は県立図書館から本を借りていたが、現在、県立図書館から読書会用の本を借りて、これを市立図書館から読書会に貸し出す方法をとっている。これを市立図書館が独自にやりたいとして読書会からご意見を募っている。前向きの検討で進めているが、まだ意見のとりまとめができていないので、次の協議会の中ではもう少し踏み込んだ報告ができるかと思う。県立図書館移転の影響を最小限に抑えたいので市立図書館で読書会へ対応させていただきたい。

(委員)
前回も出た話題だが、議事録の6ページにある飲食禁止のことである。蓋付なら閲覧室内での飲み物も認めているということだが、前回の協議会の後で1階と2階閲覧室で確認してみた。1階では蓋付のカップを禁止と掲示されている。2階では蓋付のペットボトルを禁止として、退館を求めることもあるとまで書かれている。この協議会で出た話と閲覧室内掲示の姿勢が違うのではないか。他の図書館の事情も調べてみると、県庁のロビーを学習スペースに使っている高校生が結構いて、そこは飲食禁止ではない。公園で食べていても誰かから文句を言われることはない。一番問題になるのはゴミの処分だろう。ゴミを持ち帰るかどうかを気にされて、飲食禁止の掲示をしたのでないかと感じた。そうなれば、いうべきことはゴミの持ち帰りではないか。いずれにしても、ルールとして蓋付の飲み物を容認するなら掲示内容と違うと気になったこと、指摘しておきたい。

(事務局)
取り決めが徹底していないことについては申し訳ない。図書館でスタッフにお願いしているのは、統一的にルールを決めて、委員ご指摘のとおりルール通りやっていただくことで、閲覧机で飲むことは構わない。ただし、立ち飲みとか飲み歩きはできないという注意書きを周知徹底して一定のルールに基づいた説明をすればよいだろう。そのようなものを決めておかないと職員によって対応が違ったりする。今も表示の不統一というご指摘があったが、あの人はよいといったがこの人からだめといわれたとかニュアンスが通じないといったこともあるので、統一な対応ができるように整理し、改善に努めていきたい。

(委員)
今年のアンケートによっては飲食についても考えたいということで、ごみの持ち帰りを条件に飲食もできるようになったらいいなと考えている。

(委員)
それの関連で、飲食物について対応がまちまちなのはどうかと思うので、早期の改善を求めたい。よく利用者のご意見の中に、県立はこうだが市立はこうだという方がいる。新しい県立図書館でも、蓋付のペットボトルなら持ち込み可能というようなことをレストランの方が言われていた。近隣の図書館の様子をみて対応をそろえることで、A図書館はいいのにB図書館ではだめだという困りごとがなくなり、微妙なところをきちんと押えていただければ市民としてもありがたい。ごみもそうだが、食べたものがこぼれて図書が汚れるとか、そのような視点もあると思う。その場合、食べ物はだめだというが、トイレの手洗いにエア(エアータオル、ハンドドライヤー)がないので、手がぬれたまま子どもたちが本を触っているかもしれない、ほとんど濡れの汚損は無いかもしれないが汚損を考えるのなら、予算がかかるので大変とは思うがエアとかプラスアルファのところにも目を向けていただき、手洗い場がきれいになれば、それも防ぐことができる。残りの年数の中でしっかりと変えることができるところは変えていただき、いろいろ苦情をいわれないように工夫していただければありがたい。

(事務局)
確かに、本を汚さないことが一番だと思う。もう一つ、歩く時の音を防ぐため床には絨毯を貼ってあるから、飲み物をこぼしてそのままにされると悪臭のもとになる。だからだめだということではなく、こぼしたことをすぐに申し出て頂ければ、清掃担当のスタッフもすぐ対応すると言われているので、そういうことでルールを決めておけば、飲み物については認めることができる。食べ物についてはまだ明確にお答えできないが、こぼれたものをまず拭き取って、夜間とか開館前にきちんと清掃すれば悪臭発生のような事態にはならない。ただ、何か言われそうだと放置されると悪臭のもとになるので、そのようなことが無いようご協力いただきながらこの運用をもう少し円滑にやっていきたい。

(委員)
前向きな回答に感謝する。

(事務局)
飲み物についてはもう少しがんばろうと思う。皆さんにもいろいろな知恵を絞っていただいて、うまく運用できないか考えている。

(委員)
そのような経緯が判ったので、お話ししておきたい。市立図書館の中にはレストランがある。あれは長時間滞在への対応として、軽食が取れるような施設を設けようということで飲食店を入れたわけだ。
そのような経緯があるなら、飲食が取れてもいいのかなと思った。

(委員)
いろいろ説明していただいたことに感謝する。最後に思うことは、行事のところだけでもよいが、資料は数字など事実の羅列だけではなく、考察を加えて頂けるとその様子がみえる。図書館の考え方とか、悩みや課題などを見ることができるので、この協議会で皆様と一緒に意見を出し合うことができると思う。そしてよりよい成果につなげられたらよい。多くの方の知恵を出し合って、それを役立てていただければ嬉しい。口頭説明はあるが、限られた時間の中で数値の羅列だけではなく考察を入れていただきたい。それと、子ども読書活動推進の啓発のところでもお話しが出たが、どの課でも図書館だよりを活用している。図書館だよりというのは、毎月出していくわけだから、飽きられないものを作っていただきたい。これを見ていると、運用が変わったところは運用が違っていることのアピールも入れてもらいたいし、紙面の限りもあって大変だとは思うが、広報で使うことから多くの人に役立つと思うので、ぜひ内容の充実を図っていただきたい。

(委員)
図書館の年間行事報告の中で、図書に関する内容ばかりだったので一つ確認したいが、私は個人的に聴覚障害者の支援としてハートセンターで活動している。いま防災・減災が注目されているが、先週も長崎に近付いた台風の暴風域に入り、千葉県の被害が思い出されて怖さを感じた。私も障害者団体に関わっているが、市立図書館で年に1回でも定期的な避難訓練などはしているのか。不特定多数でいろいろな年代層の、健常者も障害者も多くの人が訪れる場所だと思うので、何か防災上の対策は取っているのか確認したい。

(事務局)
避難訓練は年に2回実施している。そのうち1回は消防士にも来ていただき、スタッフの中でも利用者役に分かれて避難誘導の訓練もしているが、委員の今のご指摘で、障害者に対する避難誘導については、まだこれからの課題かなと思った。

(委員)
私は聴覚障害者の支援に携わっている。10月14日、県内の関連団体が全部集まり、防災士の有資格者による講演会とミーティングが諫早で予定されている。聴覚障害者・視覚障害者それぞれ特徴がある。例えば聴覚障害者は館内でサイレンが鳴っても聞こえない。2階は比較的に人も少なく、誰が誘導するのか気になった。2階にも司書の方がいるが、視覚障害者は白杖を持っており、身体障害者は車椅子などを利用しているので、外から見える障害と言われている。聴覚障害者については、最近の補聴器など耳の穴に入る方式なので男性のような髪の短い方でもほとんど外から見えない。ということは周囲の人が気づきにくい。まして女性などヘアスタイルで隠せるので障害を見せたくないという思いの方もいる。そのように障害者とわかりにくい場合はどのように対応するのかなと思った。先週の台風では怖い思いをした。浜町の商店街ではデパートも午後3時には閉店したとニュースで報じられていた。あの日、図書館ではどのようにされたのか。最後まで開けていたのか。

(事務局)
図書館では、館長は休みだったが係長以下スタッフがおり、報告等を受けながら最後まで開館していた。普段は全館放送などしないのだが、公共交通機関が停まるという情報があり、館内の利用者に対し、バスや電車が運休になるので早めの帰宅を促す案内放送をした。まだ実際に起きたことはないが、最近、五段階の災害警戒レベルが決められた。月に1度か2度、スタッフが集まって話をする。この4段階5段階の時にどういった取り組みをすることになるのかいつも話をさせていただく。少なくとも5段階になったら図書館は閉まるが、4段階の避難準備になったら、そういった情報が出ていることを利用者にお伝えすることから始めることになる。今回、初めてその対応をさせていただいた。今回は、避難準備のレベルではなかったが、公共交通機関が停まるということで、係長以下スタッフで手分けして、利用者に周知した。

(委員)
以前は、新興善メモリアルが避難所になっていたと思うが、もう避難所ではないのか。

(事務局)
今も避難所として指定されている。

(委員)
それならよいが、避難所ではなくなったようなことを聞いたので。それなら早く閉館しなければいけないのかな。もし避難所になっているのなら、ぎりぎりまで、開けていたとしても、それこそ風が強くて、建物に急いで入ってくるとか、避難所としての利用がありそうだが。

(事務局)
避難所に指定されてはいるが、避難所開設の手順がある。災害には5段階のレベルがあって、災害が予想されるときに、事前に開設される避難所を41か所決めてある。この近辺では桜町小学校が事前開設の避難所にあたる。そこには発電機などいろいろな防災上の設備が倉庫に保管されている。この41か所が最も早く事前開設されることになっている。まず事前開設の避難所に避難するのだが、その後、避難者が増えたり、事前開設の避難所までたどり着けない状況になると、他の避難所も順次開設していく。今回の台風でも、まず41か所を開設し、その後大浦地区公民館とか三和公民館とかいろいろなところが開設されていった。

(委員)
市立図書館の避難所は、新興善メモリアルか。

(事務局)
新興善メモリアルは、もともと避難所で、かつては頻繁に避難所として開設していたが、今年度から運用が変わり、事前開設の避難所ではなくなった。事前開設のための設備は、発電機などあらかじめ準備しておくように市でルールを作っているが、新興善メモリアルはその中に入っていない。事前開設の避難所は中学校区単位で指定することになるが、興善町の近辺では桜町小学校がその対象となっている。

(委員)
避難所にならなくなったと聞いていたが、運用が変わったことを知らなかった。

(事務局)
図書館に避難所開設の権限は無いが、所管課から開設の要請があればいつでも対応できるように準備はしていた。日曜日で、帰宅困難者が来た時に空調が入らなかったら大変なので準備はしていた。ただ避難所として開設されることはなかった。

(事務局)
補足だが、どうしてこれまで避難所だったのが事前開設対象から外れたのか、言い訳のようにしかならないが、避難所として使う部屋は有料貸室である。明るいうちから避難者が来た場合に、避難所とする有料貸室の利用が無ければ開設できる。例えば有料貸室を利用する団体があって、午後5時で利用が終わればそれ以降に避難所が開設できるが、翌日の朝10時から別の団体の利用予約があったら、避難者に対し、10時には出てくださいと言わなければならない。このように中途半端な運用があって、今回、事前開設の扱いが困難な状況になることからそのようになった。ただ、利用予約をしていた団体が台風のために利用を取りやめるとそのまま避難所として続けることが可能な状況もあるのだが、お金を払って施設を借りている団体があれば、まずこちらを優先しなければならない。そういった運用の部分で厳しいところもあり、今回、事前開設の対象から外れることとなった。

(委員)
議論や回答を求める話ではないが、最近、民間企業とか、公立の図書館に捜査事項照会書を持ってきて、利用履歴などを教えてくれという事例があったということで、新聞記事にもなっている。対応の方法を整理しておく必要があるのではと思った。

(事務局)
東京新聞の記事と思うが、事務局でも承知している。ご指摘の通りであり、粛々と対応していく。

(会長)
では、これで終了とする。事務局から連絡事項あればどうぞ。

(事務局)
委員の任期は来年の2月9日までだが、今年の予定では任期中に協議会が開催される見込みはない。
以上をもって令和元年度第1回長崎市図書館協議会を終了する。
委員の皆様、ありがとうございました。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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