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令和2年度 第1回長崎市図書館協議会

更新日:2023年5月8日 ページID:040385

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

市立図書館

会議名

令和2年度 第1回長崎市図書館協議会

日時

令和2年8月21日(金曜日) 13時30分~

場所

長崎市立図書館1階多目的ホール

議題

1 辞令交付
2 教育総務部長挨拶
3 委員自己紹介及び事務局紹介
4 報告事項
(1)長崎市立図書館の運営状況について
(2) 長崎市子ども読書活動推進計画の進捗状況について
(3)その他
5 意見及び質疑等

審議結果

開会あいさつ
辞令交付
事務連絡と資料の確認
教育総務部長挨拶
委員の自己紹介、事務局の紹介

審議について

(会長)
本日の出席は8名であり、長崎市立図書館条例第23条第2項の規定により委員の過半数が出席しているので、協議会が成立することを確認する。
これより議事に入る。まず報告事項について、事務局からご説明いただきたい。

( 1長崎市立図書館の運営状況について、資料を基に事務局から説明。)

(会長)
これより質疑応答に入る。委員の皆様、ご意見、ご質問などをどうぞ。

(委員)
コロナ絡みで大変だったと思うが、マスクを着けていない人の来館を禁止しないとはっきり回答されている。毅然とした立派な対応だと思うが、いろいろと検討したうえで見解をまとめたのだと思う。そのあたり、このように考えたとお聞かせいただきたい。というのは、資料5ページ、7月23日の意見で、ふれあいセンターや公民館では、確かにコロナ対策を取っているところがあるので、図書館は対応が違うのではとの指摘である。根拠となる条例は一緒だろう。図書館ではこのような処置をするためにいろいろ検討されたと思うが、その内容をお聞きしたい。

(事務局)
まず7月23日にあったご指摘について、この要望をした方に訊いてみると、趣味で部屋を借りて活動をされていたという背景があった。公民館等のコロナウイルス対応は確かにマスク着用のうえ定員の半分で部屋を利用するという趣旨の承諾をお願いしている。図書館も同じように主催の講座とか有料貸室などでそのようなお願いをしていることは変わらない。また図書館ではなく、図書室の利用については、本を借りてすぐ帰る方にはマスク着用などあまり厳しい処置はとっていない。ただ、地元の方が多いことから、確かにマスク着用を呼びかけている図書室もある。そういった点では、図書館と違って図書室には利用者が身近にいるので呼びかけやすいところはある。基本的には市立図書館もマスク着用をお願いしている。公民館のガイドラインをみてもマスクをしなければならないとは書いておらず、マスク着用のお願いといった表現になっている。その点、決まり事としての差はないと感じている。この方は利用の仕方によって対応に違いがあって、図書館の利用者と貸室の利用者が混在した中でご意見をいただいたと判断している。ただ、本来、図書館の館内放送は緊急時以外ではあまり使わないのだが、日に数回、マスク着用と長時間滞在を控えることを館内放送で案内している。

(委員)
ありがとうございます。一つお願いだが、資料2ページ7月11日、返却ポストを車で寄って返却しやすいところに置いてほしいとの意見に対し、利用しやすい施設の返却ポストを利用してとの回答が載っている。自分も車を停めてすぐ返せるポストがあると便利なので、どこが利用しやすいか教えてもらえるとありがたい。

(事務局)
全ての施設を知っているわけではないが、自分はかつて西公民館の館長をしていた。西公民館は飽の浦の少し前、三菱電機のところだが、車で行くと短い階段を上ったところに返却ポストがある。各施設の中に、早朝なら車を横付けできるところはある。ドライブスルー方式というわけではないが、短時間なら返却可能と考えている。
香焼図書館もこのたびリニューアルしたが、駐車場入口から数歩のところに返却ボックスがある。そういったところの実態を調査して、ご案内できるようなものがあれば対応したい。

(委員)
わかった。

(委員)
昨日、私が所属する団体の会合があって、図書館の評判はよく、またいろいろな意見が出た。駐車料金について、今の30分無料が1時間になったら嬉しい。
図書館とはあまり関係ないが、市のHPを利用している方がいて、文字が小さいという意見があった。私も他市のHPを見たがやはり文字が小さいことが気になった。他都市は映像をうまく使ったり、親切な表現をしている。HPは比較的作り直しが容易だと思うので、ぜひご検討いただきたい。

(事務局)
駐車場料金についてはご要望が多い。市民会館など長崎市の公の施設の駐車場では、民業を圧迫しないという観点からもそのように設定せざるを得ないので、わかりやすく説明をしてご理解をいただきたいと考えている。HPについても、改善に向けて努力したいと考えている。

(委員)
HPについて、カレンダーもかなり下にスクロールしないと出てこない。また、休館日もわかりにくい、開館時間なども最初に表示して使いやすくしてほしい。また、せっかく来館したのにコロナのため入館できないとか、遠方から来た人が市立図書館にしかないデータベースを使った調べものにきたのに30分で帰らないといけないなど、その辺は弾力的に考えてもらいたい。
今日の資料で概要の最後に数値目標を掲げているが、長崎市の中心となる図書館であればもっと違う目的で来る人もいる。学術面での貢献など数値目標に表しにくいのもわかるが、何か示してほしい。

(事務局)
HPの件だが、開館以来この状態であり、今すぐ対応できるかどうかわからない。15年経つと今のPFI契約が終わるので、次への準備に入っている。今対応できなくても、契約更新の際にいろいろなところを取り入れていく時期なので、そのような面でも、ただ今のご意見を踏まえて少し検討できればと思っている。資料14ページの数値目標は、あくまでも図書館全体の数値目標である。次の項目にある子ども読書活動推進計画の中で説明する。HPのカレンダーについても、ご指摘のとおりなので、今後の検討課題とする。

(委員)
3点質問したい。まず年報の16ページで、30年度末の全登録者数は、市立図書館だけではなく全ての図書室を含んだ登録者数なのか。

(事務局)
そのとおり。長崎市の図書システムにおける全ての登録者数である。

(委員)
長崎市と同規模の40万人都市の図書館での登録者数に比べるととても低い。長崎市はどうして登録者数が低いのだろうかという私の大学の学生からの意見があった。回答が難しいようなら別の機会に教えてほしい。次に、SDIサービスでキーワードを登録するとそれに関連する本が市立図書館に入ったときにお知らせするという便利なサービスだ。このように優れたサービスなのに知っている方が少ないのでは。私は2語キーワードを登録しているので、毎週新しい本の情報をどんどんいただいて大学の選書にも役立てている。このように実際に使われているサービスをもっと大いにPRするのはどうだろうか。三つめに、市立図書館に所蔵がなく、県立図書館が持っている資料の取寄せである。カウンターにお願いし、どのくらいかかるか訊いたら3ヵ月、購入できるかどうか調べてからお知らせするとのことだった。読みたいのはその時なので、3ヵ月も待てないし、県立図書館からの取寄せがどのようになっているのかと思った。先日、純心大学に外から電話があって、純心大学の本を市立図書館へ取寄せようと頼んだら、3ヵ月ほどかかるのでどうしたらいいかという問い合わせがあったので、未所蔵の本を他館から取り寄せる仕組みがどのようになっているか聞きたい。

(事務局)
登録者について、他の40万都市に比べて長崎市の登録者が低いのは確かだが、自治体ごとに登録のルールがある。一度登録したら利用することがなくなっても登録者としてのカウントが残る地域や、有効期限が5年とか10年という地域もあるので、一概に比べるのは難しい。長崎市の有効期限は3年としているので、そのようなことも影響しているのではないか。
SDIサービスについて、今までも図書館だより他いろいろな媒体で宣伝していたが、継続してアピールしていくのが重要なので、機会をみて利用者に知っていただけるような方法を考えていきたい。

(委員)
まずSDIという言葉がまだ一般的ではない。

(事務局)
なんとか工夫してお知らせしていきたい。
相互貸借の件だが、長崎市立図書館は鳴滝高校内にある県立図書館の郷土課が近くにあることから、県立図書館に限っていうと、市立図書館で相互貸借の手続きをするより郷土課で借りる方が早く手に入るのかと思う。

(事務局)
取寄せの点で補足すると、県立図書館は離島とか遠隔地を含めてメールで取寄せができると聞いている。長崎市の場合は、図書館を含めて56施設がネットワークで結ばれており、取寄せるときに、外海地区とか野母崎地区に持ってきてと言われても、県立図書館からどこに届くのかどのようなルートで返却するのか。県立図書館から取り寄せても、町立の図書館が1か所しかないようなところなら、そこで確定できるのだが、図書施設が多くあるとなかなかそのシステムにのせることが難しいこともあり、現在、そのシステムについては、参加していないというのが現状である。現在、立山に郷土資料センターが建設中なので、鳴滝高校内の鳴滝図書館に県立図書館の郷土課が仮設されている。そのような中、毎月、300人程度が「みらいON図書館」のカードで鳴滝図書館の本を借りている。7月の実績では、870冊ほどが県立図書館から取り寄せ、鳴滝図書館で借りている。6月には、950冊ほどの取寄せがあった。このように長崎市内に県立図書館の郷土課があることで取寄せの対応ができている。以前、県立図書館が開館したときに要望を聞いたところ、本を借りるために大村まで行っても返しには行きたくないという人がかなりの数いたが、県立図書館の館長から、鳴滝図書館でも返却はできると聞いた。そのようなことで返却のために郷土課を利用している人もいる。なお、郷土資料については10万点ほど長崎市内に置いてあるので、郷土課を通じて事前予約のうえ借りられるとか、新聞等も館内で閲覧できるというサービスを鳴滝図書館で行っている。利用者から要望があった際は、鳴滝図書館で県立図書館資料の取寄せサービスがあることをご紹介している。あと1年何か月か経つと郷土資料センターができるので、長崎県立図書館があった時と同じように長崎市民へ本の貸出しができるようになサービスを県に対して要望している。

(事務局)
相互貸借の取寄せについて、利用者へは最大で3ヵ月と案内しているが、実際にはもう少し早く届く。

(事務局)
利用者数について、さきほどから長崎市の貸出券の有効期間が3年と説明している。市立図書館の開館時にはたくさんの方が貸出券を作られた。長崎人の、新しいものにすぐとびつき、すぐ飽きるとう性質から、3年経ったときどの程度の人が利用を続けるかというところで登録が減り、それが3年毎の2回目3回目の更新で減っている状況がある。数字をみていったときに、ある程度の数が維持できるのはどのくらいなのかと毎年の分で統計を取っていったときに、全登録者数と共に新規登録者数という欄がある。これが9,000人を超えていないと全登録者数は毎年減っていく、そのくらいの状況である。3年毎の更新のタイミングで実際のところ古くからの利用者が減っていく。その中で、長崎市のいろいろな所管課が、新しく長崎市民になった人たちにいろいろな取り組みをするといったことをこの何年かやっている。文化財課が長崎市に転居してきて3年以内の人に文化財のことを知ってもらおうと講座を開いたりとか、市立図書館でも同じようなタイミングで長崎に住み始めた方、新しく長崎市民になられた人に転入者封筒というものを準備している。その中にゴミ出しのルールだとか長崎市の決まりをまとめた資料が入っているのだが、その中に図書施設を紹介する冊子を入れて案内したところもあって、そういった取り組みをやっていきながら新規の登録者数を増やそうと取り組んでいる。地域にある55の図書室がどこにあるのか、その人の行動範囲1キロ以内に図書室があればぜひとも紹介したいと考えて、QRコードを利用し、スマートホンでQRコードを読み込んだら地図ソフトが起動し、そのままナビゲーションを始めるところまで盛り込んだ状態で、冊子を作って転入者に配布することで地域の登録者を増やしたいという取り組みもあった。

(委員)
6ページの資料3と年報30ページに年間の行事としてリサイクル市がある。今年度、コロナ禍の関係で例年6月の開催予定が中止と決まった。昨年は6月30日に1,204名参加し、7,598冊の持ち帰りだった。今年度2~7月の行事には延期や中止ということで当然記載はないが、どのような扱いなのか。リサイクル市は中止として記載しないのか。ほかに秋のリサイクル市は開催するのかという質問を受けている。それだけ市民の方が楽しみにしている図書館行事だろう。それほど市民に定着した、とてもよい取り組みだがコロナ禍の中で開催が厳しいだろうとは皆さんも分かっていると思う。実際、どうなるのか、なんとか工夫して開催できないか期待を持っている。

(事務局)
リサイクル市については、ぎりぎりのところまで悩んだ。会場に入るのは50人までに限定しているので、手の消毒など対策はするが、それでも密になる時がありそうだ。ただ会場内は密接にはならないのであまり問題にはならないと思う。しかし会場の外に次のグループが数百人は並ぶので、これが密集になってしまう。入場待ちの列が図書館を半周以上するほど並ぶので間隔を置いたら大変なことになるし、間隔を詰めると密接になる。それで6月の実施は中止とした。秋の実施については、現時点では開催困難としかいえない。方法を考えてはいるが、人数制限すると開催期間が数日にわたり、対応するスタッフの数にもかかわってくる。そのような事案を考えると、実施困難というのが現状である。実際、除籍資料を廃棄せず、もう一度市民に読んでもらうなどの再活用が有効な手段であることは十分承知している。実施したい考えはあるが、コロナ禍が秋に収束するかどうかわからないのも実施困難の要因である。ただ、市が主催する学校等を対象とするリサイクル市は、実施を検討している。これは対象者が限定され、何日間かに分けることで参加者を計画的に誘導できる見込みがあるので実施を模索しているところである。

(会長)
クレームの件だが、コロナ関係で6月にあったホームレス関係のものが気になった。ホームレスとコロナは関係ないようだ。このような社会情勢の中で、異質なものを差別し、排除する口実にコロナが使われているのではないか。市立図書館では、そのようなことは無いとはっきり回答されているが、このような姿勢で臨んでほしい。

(事務局)
確かに時々ホームレスのような人が来る。といって排除することはない。ただ臭いがきつい人はいるので声をかけることはある。一旦帰っても、また来ることがある。繰り返しになっているが、そのような対応をしている。会長のご意見も踏まえたうえで今後も対応していく。

(会長)
そのような立場の人からは、やはり人が多いところにいれば身の安全が守れる傾向にある。そのため図書館などに来るのだろう。なるべく居場所を確保してほしい。コロナを口実に排斥しようとする動きに不安を感じている。

(事務局)
臭いのきつい人は、あまり長居はされない。救護所メモリアルで涼んでから帰られる。長時間居続けることはないが、苦情があるのも事実なので、見守りつつトラブルが無いよう対応していく。

(会長)
事業関係はこれで終わりとする。次に子どもの読書活動推進計画について説明を求める。

(事務局)
子ども読書活動推進計画について説明する前に、報告がある。第二次となる今の計画は今年度末で終わるところだった。しかし、コロナウィルスの感染拡大予防などのため長崎市の第五次総合計画策定の一年延期が決定した。子ども読書活動推進計画の中にも、いろいろな活動内容が総合計画に連動する個別の施策等に関連があるから、総合計画の延期に合わせて子ども読書活動推進計画の策定時期を来年度に一年延長した。この計画に空白を作ることはできないので、今の第二次子ども読書活動推進計画の平成28年度から令和2年度までの五年間の計画を1年延期して令和3年までの6年間の計画とすることを7月に決定した。本来なら、2月の辞令と委嘱状を持ってくるときに今年は計画策定があることを委員の皆様に直接申し上げたが、このような事情があり、1年先送りとなるので来年度新たな読書活動推進計画の策定に取り組んでいきたい。本日は、担当からの説明の後、皆様からのご意見をいただいて次の計画への審議としたい。 

(子ども読書活動推進計画について資料を基に事務局から説明)

(事務局)
初めて参加される委員もいるので補足する。資料の14ページに生涯学習課や子育て支援課、こども健康課などが記されている。本来ならこの会場に関係各課が同席し、皆様のご意見に対し質疑に加わることとしているが、人数が増えることから密集を避けるために今回は図書館のスタッフのみで対応させていただいている。次の機会には関係課を呼びたいと考えている。

(会長)
図書館の方が代表してご意見を聞くとのことである。今の説明で、ご意見ご質問はないか。

(会長)
長年の疑問だが、ブックスタートは8割程度しか引き換えられていない。残りの2割はどんな子たちなのだろうか。障害のある子供たちへとのことで障害福祉課が関係課に入っているが、母国語が日本語でないなど、社会的障害のある子の親が受け取ることができているのかどうか。その子たちに適切な本が準備できて渡せているのかどうか、この2割の子たちが入っていないのではと常に疑問がある。

(事務局)
ご指摘の点だが、これまで受け取らない子の国籍などは検討したことが無かった。今の点について必要なら関係課とも協議することを検討したい。引き換えられていない方に調査したことがある。このとき引き換えなかった理由として、図書館としてはブックスタートとして適切な本を選んでいるが、既に十分な絵本を持っているから要らないというものもあった。ほかに、引換の期限が過ぎたとか忘れていたというものが多い。引き換えられない主な原因としてこのような回答があった。会長の指摘の点は考えていなかったので今後調査してみる。

(会長)
長崎には母語が英語でない外国人が多い。そのような人たちに小さな子がいるかどうかわからないが、東南アジア系の方が国籍としては多いので、何語の絵本を準備したらよいのか見当もつかないことから質問した。

(委員)
その件で補足だが、NPOブックスタートが8言語でブックスタートの案内を作っている。日本に住む外国人の中で国籍が多い人の母語でブックスタートの解説があるので、参考になると思う。

(委員)
学校図書館の司書の所属先は、教育委員会と図書館か。

(事務局)
基本的に学校図書館の司書は学校に所属している。社会教育施設であれば教育総務部に所属するが、学校図書館の司書は学校教育部の所属で各校に配置され、1人で複数校を担当する司書もいる。

(委員)
するとこちらの意見が統一されて各学校に伝わっているのか。

(事務局)
司書が初めて学校に配置されると学校教育課から市立図書館に訪問指導の相談がある。学校図書館支援事業を実際に行っている。年間の業務として必ず各校を訪問していろいろなアドバイスや意見交換、学校図書館司書の研修会にも専門官としての司書が出席し、常に教育委員会の担当の教諭も含めて意見交換等に勤めている。

(委員)
今のご意見の関連だが、資料19ページで学校司書の配置は2校1名となっているが今後の課題は各校1名である。実現の可能性はあるか。学校側からの希望はとても大きいと思う。

(委員)
現場の校長会として、やはり理想は各校1名の配置だが、昔はゼロだったり週1日の勤務だったので長崎市もよく頑張ってくれている。それを考えると小学校では2校1名、中学校でももう少し長い。希望はあるが予算の限りもあるので今後の課題である。ただ、いずれは各校1名の実現を望んでいる。ただ、本を購入してもらいたい、司書にも来てもらいたい、図書室の整備もきちんとしてもらいたいなどの要望があるので少しずつでも実現させていけたらと考えている。

(委員)
それは残念だ。大学で司書課程を担当しているが、司書の資格を勉強したい学生は小中高の時期に図書委員をしていた人が多く、学校司書の影響も大きい。図書館がいつも開いていないのが不満だったという声がある。司書が常駐しないことの影響は大きい。私立学校の図書館には専任の司書がいたのに公立学校にはいないので驚いたという意見もあった。学校により格差がある。司書の影響で本好きになったという人もいるので、成長過程での影響はとても大きいだろう。人口40万の長崎市で、なんとか予算をつけて実現をめざしてほしい。これは積年の願いである。

(事務局)
直接の所管ではないが、ご意見があったことは責任を持って教育長に伝える。

(会長)
次に報告事項(3)その他でのご意見はないか。

(事務局)
1点だけ、まだ実現していないが、熱がある人は来館しないでとか、九州の他図書館ではサーモカメラを設置している福岡や大分などがあったので、長崎でも置けないかと検討している。先日、デモ用サーモカメラをお借りして図書館のスタッフにも体験してもらった。また非接触型体温計も購入を検討している。今までの手洗いや消毒、マスク着用や咳エケチットなどに加えて実際に体温測定するものなど一歩踏み込んだ準備をしてコロナ対策を進めていきたい。利用者から寄せられた多くの意見に対しても、今回あまり説明できなかったが、実際に意見を聞いて、事情説明し、都度対応してきた。

(委員)
資料を読んでお尋ねしたいと思った。コロナ禍の中、行政が立てるいろいろな数値目標の中に参加人数もあるが達成不可能なものも随所にあるだろう。参加人数以外で成果が見える形の設定を迫られることあると思う。過年度の計画にも人数があるので、図書館とは動員する人数だけではないと自分は考えてきた。コロナ禍を機会に人数偏重の見直しも必要ではないか。逆に、人数以外の指標を考えられたら図書館協議会としてもそれを是とする見方もある。

(事務局)
さきほど報告したが、子ども読書活動推進計画や長崎市の総合計画を来年作るし、総合計画には個別の施策があって、それぞれの数値目標がある。それで精度を測ることとなつているので、ご指摘のとおり数値だけで成果が測れるのかとのご意見についても教育に関係する外部の施策評価委員から出されている。それらも念頭において次期計画の中で、そのような設定ができないか検討したい。

(委員)
私は初めての参加だが、全ての項目において館長から的確な回答があったので、感心しながら聞いていた。長崎市立図書館はPFIで運営されているが、市職員は何人いるのか。また事業者と市職員とでどのように業務を分担しているのか、教えていただきたい。それから市の図書館なので、市民に活用して頂くのはわかるが、登録者が何人とか貸出しが何冊とか、図書館を使う目的が違う方もいると思う。本を借りて読むだけの利用、資料を調べる利用とは別に、課題解決型の図書館として活動しているが、生きるための学びの図書館などいろいろな利用がある。これは大変だと思うしマンパワーが難しいのではないか。自分もよく利用するし丁寧に対応していただいているが、この人は職員なのかボランティアなのかという点があって、一所懸命な思いはあるが、あれもこれもやりたいとして長崎市の図書館としても今は難しい点もあるのではと感じた。貸出しの実績を増やすことも判るが、一定のラインを超えていれば増えなくても構わないと考える。頑張りすぎずに焦点化することや、目標を広げすぎずにも学校支援もしていただきとてもありがたいと思うが、もう一つ職員の研修をしていただいて学校司書のレベルを上げていただきたい。その司書の研修だが、職員数に見合う研修がされていないようだ。研修会に2人や3人の参加となっているが、もっと研修を充実し、長崎市の司書はすごいとなれば学校司書も勉強させていただけると思う。

(事務局)
市の職員は6人で、このうち3名が司書の有資格者である。図書館流通センターを中心とするPFIの運営事業者があり、図書業務については統括責任者以下53名、休職を除くと50名と承知している。それから建物の維持管理スタッフが4名で常時2名の交代制となっている。警備と清掃も4名から5名の交代制で、全部で70名ほどで図書館を運営している。他にボランティアとして配架・新聞クリッピング・寄贈本の整備なども入れるともっといるが、実質的には70名で運営している。研修については、PFIで受託している企業内で活動ということで、長崎市が受託事業者に対して研修をするわけではない。受託企業 の自主研修としての取組が多い。補足があれば統括責任者からお願いする。

(事務局)
研修については、図書館流通センター社員としての研修をしており、資料には記載していないが、福岡の支店に定期的にスタッフを行かせ、中央研修という形で各種のサービスを学ばせている。スタッフの役割分担については貸出しカウンターのスタッフが多忙なように心配させてしまったようだが、レファレンス担当スタッフやカウンター担当とそれぞれの特徴を出しながら分担制でやっている。1人のスタッフが全てをやるわけではないので、落ち着いて対応するよう指導する。

(事務局)
有料貸室の受付や施設の開錠施錠、施設使用料金徴収など図書館以外にも運営事業者の業務がある。建物のメンテナンスも事業者で法定点検等をしている。それから市職員の司書も県立図書館を中心にいろいろな研修を受けるよう薦めている。

(委員)
丁寧な説明に感謝する。カウンターのスタッフは、いつも愛想よく丁寧に対応していただいており、とても利用しやすい気持ちの良い図書館と感じている。ただ、司書の能力は図書館のレベルに関わるので、そこは頑張っていただきたい。そうすると私立学校の司書も支援の窓口があるようなので、コロナ禍も大変だがしっかりご指導いただけるようお願いしたい。

(事務局)
さきほど福岡で研修を受けていると言ったが、このコロナ禍の現状で、福岡の研修はしていない。オンラインやeラーニングで東京の講師などいろいろな方の研修を選べるようになっている。

(会長)
協議事項については、これで終了とする。事務局から連絡事項あればどうぞ。

(事務局)
ご希望があれば図書館のバックヤードを案内したい。

(会長)
以上をもって令和2年度第1回長崎市図書館協議会を終了する。
委員の皆様、ありがとうございました。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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