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令和2年度 第2回長崎市図書館協議会

更新日:2023年5月8日 ページID:040386

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

市立図書館

会議名

令和2年度 第2回長崎市図書館協議会

日時

令和3年2月19日(金曜日) 15時30分~

場所

長崎市立図書館1階 新興善メモリアル会議室2

議題

PFI事業の検証について

審議結果

開会あいさつ

事務連絡と資料の確認

教育長挨拶

事務局の紹介

(会長)本日の出席は9名であり、長崎市立図書館条例第23条第2項の規定により委員の過半数が出席しているので、協議会が成立することを確認する。

(会長)これより議事に入る。事務局から資料の説明をお願いしたい。

(事務局)資料2について内容説明

(会長)事務局からの説明で、資料2に長崎市の評価が備考などに書いてあるので、そのあたりが皆様の感じ方と妥当なのかどうかご意見をいただきたい。

(会長)資料9ページで貸出・閲覧サービスの備考欄が空欄なのはなぜか。

(事務局)
基本的なサービスであり、図書センター時代、またPFIになってからも変わっていないために、特質すべきことを探しきれずに空欄のままになっている。建物に起因して新しいサービスが始まっていることもあり、選定できなかった。

(会長)
貸出しは基本的なサービスであり、施設や資料、人員の総合力なので、なかなか書きにくいのかと思った。ここで私が思ったのは、貸出しは資料が基本であり、蔵書の更新率はどうなっているのか。毎年新しい本がどの程度入っているのか、その辺りが評価の対象になるのだろうか。日本図書館協会の資料などでみると、五分の一という目標を定めている。5年で一巡することになる。これは小さい図書館の例なので、長崎市立図書館のような大規模な図書館にあてはまるかどうかわからない。とくに参考図書など割合が大きいので、完全に五分の一までいくと大変なことになる。何週間か経って図書館に行くと新しい本が入っていれば、貸出の意欲につながるので、蔵書更新率を評価に入れたらよいと思う。

(事務局)
昨年度の統計から資料の受入れや除籍の状況をもとに、蔵書の更新実績を説明。

(会長) 書庫の大きい図書館は五分の一でいくと大変なので、開架との比率はどうなのか。年間8000万円の資料費を確保しているとのことだが、これは運営事業者との約束になるのだろうが、変わらなければよいと思う。今はいろいろな理由でどこの図書館も予算が減らされているので、一定の金額を確保できているメリットがあると思った。

(事務局) 開館時に一括購入した資料数とその後に毎年購入している資料数から、現在の資料数を説明。フロアーと書庫にある資料数の割合を説明。

(委員) 素朴な質問だが、資料12ページに登録者が減っている理由として転入者が長崎市の特徴を知らず利用しない傾向とあるが、実際どういう年代の方が少ないのか。

(事務局) 年代の伸び率は調査できていない。転入者が、市内に56か所ある図書施設のいずれでも予約した本の受取りや返却ができるに仕組みを知らないために利用しない傾向があった。転入者向けに図書施設の案内リーフレットを作成し、配付した取組みを説明。

(事務局)
「はじめまして絵本事業」による乳幼児の登録状況と小学校に入学後に学校図書館を利用することで登録が頭打ちになる傾向などを説明。

(委員)
ハンディキャップのある方に対する特別なサービスと日本語でない言語のサービスについては、我々がみても適切かどうかわからない部分がある。そのような特別な利用者の声があれば教えていただきたい。

(事務局)
ハンディキャップサービスの利用状況を説明。

(委員)
利用団体からの評価や要望などはないのか?

(事務局)
視覚障がい者団体等は、橋口町にある「長崎県視覚障害者情報センター」の利用が多く、市立図書館の利用や要望等は非常に少ないことを説明。

(事務局) 昨年、車椅子で来館される方に向けたサービスが不足していると新聞に記事が掲載され、状況を精査し、対応を見直した経緯を説明。現在は、館内利用できる車椅子を増やす対応を進めている。

(委員) ちょっと思ったのだが、コロナ対応との関係があるのでお尋ねしたい。自動貸出機や予約棚の利用が増えているのではないか。データがあれば教えていただきたい。無かったら、その感触でも構わない。

(事務局)
年末から県内の感染状況が逼迫したことで、予約棚が一時的に足りなくなるほど取り扱いが増えている状況を説明。コロナ対応で、長崎市の対応で、書籍除菌機の導入や電子図書館の取組みを説明。

(事務局)
自動貸出機の利用状況や貸出窓口の利用状況を説明。

(委員) 対面での貸出には意義があると思うが、今の状況では自動貸出を進めるサービスがあるのではと考えたので、お尋ねしました。

(事務局)
カウンター周りでの飛沫防止の取組みと、取組後における利用者の状況を説明。

(委員)
資料12ページの先ほどのお話しで、転入者についてはすばらしいことだと思う。ただ登録者数も貸出者数も全国平均や県平均に比較すると少し乖離した数字になっているところをみると、何か他に方法があるか、またその原因はどこにあるのか判ったら教えていただきたい。

(事務局)
利用者から「家の近くの図書施設で、新しい本を手にする機会がほとんどない。そのため利用が減った」といった声があり、図書施設での新刊配架の問題点を洗い出した。新刊本ではないが、図書施設に普段は置いてなくて、利用者が読んだことがない本を届ける仕組みを考えだした。小さな図書施設に50冊程度のセット本を年に数回コンテナで届ける取組みを始めた。

(事務局)
不要図書のリサイクル市で、参加資格に図書貸出券をお持ちの方として、登録いただくきっかけとした。

(会長)
ありがとうございました。この長崎市による分析ということで備考欄に書いていただいている分に、修正や追加したほうがよいと思われることがあるならお願いしたい。

(委員)
さきほど委員が言われていた質問の中に国際化社会、外国人に対するサービスとのお答えがなかったようだが、この表は現在PFIが提供している現在のサービスなのか。それで例えばさきほど転入された方に図書館を紹介するというようなことは、PFIではなく長崎市のほうで出向いているとのことか。

(事務局) PFI事業者と長崎市の事務の棲み分けを説明。

(委員)そのような棲み分けがあるのか。国際化社会に対しても、図書館で待っていても外国人は絶対に来ないから、図書館から出向いていかなければいけない。そうなると、これもそれぞれの役割分担しながら共同でやっていかなければと思う。それから英語、中国語、ハングル語はどこでも普通に考えられる言語の本だが、実際長崎に在住している外国人はどの国の人がいるか基本的なところを調べなければいけない。今、ネパールやベトナムがとても増えているが、コロナ禍で帰国する人や技能実習生も増えている。そういう人たちに図書館へ来てもらうためには何をするのか、案内の言語をそろえるといったことも考えていかないといけないのではないか。

(事務局)
ハンディキャップサービスとして、長崎市が取り組んでいるブックスタート「はじめまして絵本事業」に英訳された絵本と点字付き絵本を加えた。

(事務局)
はじめまして絵本事業の絵本の種類を説明。絵本選定におけるPFI事業者の関わりを説明。

(会長)
ハンディキャップサービスでなかなか来ていただけないのは外国人の方も一緒だが、点字図書館では雑誌などの音訳テープを利用者へ定期的に送っている。それに図書館を紹介するチラシなどを一緒に入れるように頼めば少しはそのような人たちへも情報が伝わるかなと思った。そのように待つのではなく、図書館側からいろいろなアクセスを作るのは大切かなと思う。

(事務局)
「長崎県視覚障害者情報センター」で開催される視覚障がい者団体との意見交換に、毎年、長崎市とPFI事業者が一緒に参加している。

(委員)
貸出し閲覧サービスについて、各図書室にコンテナ便を使って棚を作っているなど工夫しているところがあるので、それらも備考にも書き込めるのではないか。

(事務局)
手熊公民館の図書室の利用状況を説明。市内に55箇所ある施設で、地域の方が集まるように図書施設を活用していきたい。

(委員)
些細な指摘だが、資料10ページ上の備考で、これは現状なのか。世界遺産の名称が変わっているので、過去形なら構わない。

(事務局)
過去の取組み実績として記載している。居留地に関連した催しや図書館がある場所にまつわる活版印刷の催しを説明。

(委員)
資料9ページでお尋ねだが、視聴覚サービスで定期的な上映会やバリアフリー上映会を開催とある。バリアフリー上映会とは具体的にどのようなものか。

(事務局)
字幕やナレーションが加えられている映画を使ったバリアフリー上映会について説明。

(委員)
それは年に1回だけか。というのは、資料10ページのハンディキャップサービスと視聴覚サービスのところで、ハンディキャップサービスでは具体的に大活字を使うとか録音図書や対面朗読など対象となるのは視覚障がい者と思う。私は20年ほど聴覚障がい者団体と一緒に活動しているので、具体的に聴覚障がい者向けのサービスはどうされているのかとお尋ねしました。以前、難聴者の方とお話をしたらとても本が好きな方で、難聴者の方は見ることは可能なので本を利用しているが、図書館で定期的に上映している映画で、外国語の映画は字幕があるから楽しめる。数年前に家族と来たとき、日本の映画だったが内容がわからなかったので映像だけで楽しんだと言われていた。今の事務局からの説明でだいぶん改善されていたのかなと思った。私はハートセンターで活動しているが、図書館のあらゆる障がい者の方がハートセンターを本当に多く利用されている。図書館でこのような聴覚障がい者も楽しめる上映会をしているということをA4サイズ1枚のチラシでもよいので、ハートセンターにも定期的に送るようにされたらどうかと思う。ハートセンターは、本当に多くの方が利用している。一つでも楽しみがあれば、より外に出やすいのではと思うし、今コロナ禍の中でハートセンターも2月21日の日曜日まで休館している。唯一図書館が楽しめる施設の一つではないか。ぜひハートセンターや橋口町にある「長崎県視覚障害者情報センター」と連携していただければありがたい。

(会長)
ありがとうございました。資料3に移ってよいか。

(事務局)
資料3について説明。

(委員)
資料26ページで評価の上から3番目、他自治体や国立国会図書館、県立図書館との連携が図られているとあるが、一つ要望したい。市立図書館にない本を県立図書館で探していただいて、県立図書館から市立図書館に運んでいただけるのか、そのような連携も図られているのかなと思った。この連携というのは、市立図書館で県立図書館の本が手に入るかなということか。

(事務局) 県立図書館との相互貸借や国立国会図書館の図書館向けデジタル化資料送信サービスについて説明。

(事務局)
なるたき図書館におけるミライon図書館の資料受け取りについて説明。(仮称)郷土資料センターでの対応方針について説明。資料リクエストがあった場合の県立図書館からの相互貸借と資料購入の対応について説明。

(会長)
ほかにありませんか。今後10年以上の長崎市立図書館の運営に関わりますので気になることがあればお願いします。

(委員)
資料26ページで、いつも気にすることですが、長期契約だから事業者のノウハウが継続されると片方で書かれるが、次の事業者を入札で決めるときは、一方のメリットをいえばもう一方のメリットは言えないのではないかという論点と思う。そこをうまく工夫して書かれる必要があるのでは。長期契約なのでメリットが蓄積されるのは確かだが、契約更改とか次期を入札で決めるとなったら、別の事業者が受けると蓄積したノウハウが無なくなってしまうので困ることになるから両方を立てるのはいつも難しいと思っている。まとめて別のテーマだが、資料28ページ技術革新への対応で、もともと私が図書館に関心持ったのは、図書館の情報システムと個人情報セキュリティの関係である。私の主張からいうと、これは市が負担すべきリスクと思う。個人情報に関して市民に責任を持つのは市である。セキュリティ上の対応などを考えると市が責任を負うわけだから市がリスクを負担しなければいけないし、事業者に任せて失敗した例を知っているので、非常に重要な重大な事件などもあったことを知っているので、これは正しい選択だと思う。この2点の指摘だけで議論の必要はない。

(事務局) 事務局は、図書館システムについて、市が保有すべきものと考えている。運営の形態や期間などの条件がいかなるものになろうとも、普遍的に市が保有すべきという考えを基本としている。次の館の運営は未定ですが、システムについての視点は、ご指摘のとおり大切だと考えている。

(会長)
15年前にはコロナ禍などまったく想定しなかった事態になっていることが、長期契約の難しさと感じています。

(事務局) コロナ禍の中で、日々話し合いや調整をしながら、市側も13年間の運営でノウハウを蓄積しているし、これまでの指摘を踏まえて、次の運営に繋げていきたい。

(委員) 簡単な意見だが、図書センターから長崎市立図書館に、場所も変わってシステムも変わって建物も変わったので、この13年間の評価はすごくよいと思う。細かいところはいろいろあるかもしれないが、図書館行政として市民にとってとてもプラスになっていると思います。

(事務局)
ありがとうございます。次回の協議会で、今回のまとめを報告させていただきます。今回の協議会の議題は、この場で決定ではなく、次回の協議会で報告させていただき、気付き等があれば、ご指摘いただき、次に繋げていきたいと考えています。

(会長)
ありがとうございます。今日は、私も勉強になりました。みなさんありがとうございました。事務局からお願いします。

(事務局)
3月下旬頃、第3回の図書館協議会を予定しているので別途ご案内する。

(会長)
以上をもって令和2年度第2回長崎市図書館協議会を終了する。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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