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令和5年度第4回 長崎市文化振興審議会

更新日:2024年3月22日 ページID:041863

長崎市の附属機関(会議録のページ)

担当所属名

市民生活部 文化振興課

会議名

令和5年度第4回 長崎市文化振興審議会

日時

令和6年2月15日(木曜日)10時00分~

場所

市民会館6階 9・10会議室

議題

新たな文化施設の整備等について
※長崎都心まちづくり構想検討委員会と合同開催

審議結果

新たな文化施設の整備等について

【事務局(市民生活部・まちづくり部)】
(資料3新たな文化施設の整備等について説明) 

【委員】
結果、資料を見て明らかなとおり、市庁舎跡地が一番最適というのは誰がみてもあきらか。結果として予定通り実施していれば、時間がかからず終わったと思うので、なんだかなと思う。資料の最後のページの結論で、物価高騰といった環境の変化によって検討することが必要と書いているが、例えば、物価高騰しているので作らないという結論が出るのか、あるいは、客席が当初1,000~1,200席という話で進んでいたが、最終的に土地の状況も考えて1,000席が精一杯だろうとなった。団体としては1,500席が必要だと主張していたが、なくなく1,000席に収まった形だが、物価高騰しているので、客席をさらに減らして500席となると非常に困る。
新しい文化施設ができた時点で市民会館文化ホールが閉館するため、新しい文化施設が500席となり、文化ホールがなくなって1,000席のホールもなくなると、もともとの環境より劣化する。もともとは公会堂を残そうと住民投票まで考えたが、新しい施設を作るからと当時の田上市長が言ったから、文化施設の検討が始まった。今、現状、ブリックホールと公会堂、市民会館の3施設があって回ってきたが、公会堂がなくなったことで非常に会場難に苦しめられている。その状況が、文化施設ができて市民会館がなくなると、また元に戻ってしまうのではないか。非常に困るような状況が変わらない。
さらに、物価高騰の環境の変化で座席数が1,000席より少なくなると大変困るので、文化振興を推進する我々の立場としては1,000席を死守していただきたい。 

【委員】
2014年に公会堂の閉館が決まってから10年になる。長崎市民劇場は2015年の3月例会から9年近く市民会館を利用している状況が続いている。会員のなかではこれ以上待てないという声が続出しており、要望書を出したいという声も出ている。2年ほど前に文化施設の予算として66~69億円というのが新聞に出て、委員にもお知らせがあった。基本計画ができて、パブリックコメントも寄せられた、そしていよいよ基本設計に入っていこうというそのときに、いきなり見直すこととなり、合同委員会が10月に開催され、さらに4か月が経った。そのなかでいったいどこが見直されたのか。一目瞭然、説明を聞きながら最初から市庁舎跡地になるということは分かっていた。これは誰のための調査だったのかということを改めて問いたい。66~69億ではもうできないのは分かっている。一番最適なのは市役所跡地、9メートルの高低差だけが問題なので、そこをどう建設の中で対応していくかが重要であるが、物価が下がってくるとは思えないので、いったいいつまで待つのか。もしかしたら市民会館の耐用年数ぎりぎりまで使うのではないか、話が延びていくのではないかという危機感も生まれてきた。とにかく、一刻も早く着工してほしい。 

【委員】
もう少しコストの概算を見積もっていないのか。例えば、旧市庁舎の解体費用や造成する必要がある場合の費用、建設費用など分かっている範囲で教えてほしい。もし見積もっていない場合でも早急に示していただきたい。 

【事務局(市民生活部)】
事業費について、基本計画を令和5年4月に策定した際に、建物の概算建設費は66~69億と示している。建築資材の高騰、労務単価の引き上げ等により、基本計画の策定時点から現時点では、建設費の増加が一定あり得ると考えている。今、まさに建設候補地を洗い出しているので、それ以外の費用は建設地が決まり次第、早急に積算を進めたい。 

【委員】
商工会議所から依頼され、平和公園跡地活用の会議にも出席しているが、新聞報道等でご存知だと思うが、中部下水処理場跡地はそもそも軟弱地盤という説明を受けている。市民総合プールをどこに移転させるのかということが問題となっているが、軟弱地盤に建てるのは、非常にコストがかかるという説明を受けている。中部下水処理場跡地に構築物を建てるのは難しいだろうと。やはり整合性を考えると中部下水処理場跡地は考えられない。 

【事務局(まちづくり部)】
文化振興審議会の委員の複数の方から結論が同じであった、時間をかけただけであったとの指摘があった。最初に市役所跡地に新たな文化施設を建てると決断した時は、交通の便もよく、土地が空いている、市有地であり、取得が必要ない。時間もかからない、人が集まりやすい。みんな目に見えていたので、言い方に語弊があるかもしれないが暗黙の了解、市役所跡地であればいいのではないかということで、一旦は決まったという経過があった。そのため、本当に全市内をみて適地がないか検証したかということを言われるとそうではなかった。改めて関係者の方々だけではなくて、広く市民の目に触れる形のなかでも、一旦視野を広げてみて、本当に適地かどうかを再検証する必要があるのではないかという考え方ができて、今回大変申し訳なかったが改めて時間をかけて検討した結果、コストの面、建設の早さ等から優位性が動かなかったということで改めてお示しした。
中部下水処理場跡地については、大きな建物を建てるのはどうかと思っている。平時ばかりではない。能登半島地震もあり、長崎も道路が貧弱で東部方面からの幹線が塞がれたら、どこから来るのか、万が一の時も都市活動を維持していくためには、どこにもかしこにも建物を建てるのは間違いだと思う。長崎で一番危険性が高いのは台風。りんご台風を覚えている方もいると思う。あのときは、長崎市内、斜面地はすべてふき飛んでしまって、がれきが市道に山積みになって撤去するのが大変だった。そういったことも考えると、毎年でもそのような状況が起こるかもしれない。万が一のときには都市活動を維持するためにバックヤード的に使える土地も必要だが、それがアクセスのいい場所にあれば、市民生活を安全に守れる。そのためにずっと空けておくということもそれはそれで、弊害もある。普段は普段使いできるように何か良い使い方がないか、まちづくり部で考えている。今は平和公園や新たな文化施設といった一つの候補地としての検討がなされ、一旦落ち着いて今後どうしようかと考えられる段階にきた時に、都市活動を円滑にまわす、市民生活の安全を守るという視点をもって、有効な活用策を見せていきたい。 

【委員】
市庁舎跡地が適しているのが分かったが、そこに建てる方向に行こうというのは、今日この場で確認するのか、それ自体にももう少し時間がかかるのか、時間がかかるとしたらどういった手順になるのか、どういった場で最終的にきまるのか教えてほしい。 

【事務局(市民生活部)】
資料の最後のページに記載しているが、合同会議としては市庁舎跡地が最も適しているという結論をいただいたら、長崎市で速やかに候補地を決定したい。建設地については、年度内に決定することとしているため、そのスケジュールで進めたいと考えている。 

【委員】
懸念しているのは大阪万博のようにあとから費用が大幅に増えてしまうような事態。そうならないように入念に計画を進めてもらいたい。 

【委員】
現在提示している候補地だが、地理学的に埋め立て地は、地盤の問題や海に面しているという点が弱点である。いざというときにも機能の発揮が期待される公共施設はこれらの土地を極力避けた方がよいと考えられる。その点、天然の地盤である旧市庁舎跡地は、安全の視点からは適地かと思う。費用の試算にくわえ、この安全の持つ価値も少しでも加味されればと思う。 

【委員】
物価高騰の話が出ているが、官民連携の話が初めてでてきた。物価高騰の財政負担を軽減するための手法だと思う。仮に市役所跡地になった時に、官民連携といっても民間にもメリットがないと官民連携は成りたたない。文化ホールの席数を予定通り確保しながら、なおかつ民間にメリットがあるような敷地的な余裕、複合機能がほかに出てこないと民間は乗りださない。長崎都心まちづくり構想はパブコメ中だが、県の元船地区の再整備、将来的には松が枝の2バース化の整備など長崎のいろんな計画の中で、民間費用を期待されているが、長崎の人口が減ってきているなかで、県外資本じゃないとそこまで大規模なところに出てこれない。地元だけではなかなか難しい。よほど魅力があるようなことがないと難しい。
民間が使える敷地の余裕があるのか。ある程度の絵をかかないと時間だけ経過してしまう。民間を呼び込もうと思うなら、これだけの可能性があると民間に示さないと。 

【事務局(市民生活部)】
官民連携による賑わいの創出を考えていきたい。評価にもあったが、周辺の施設との連携、そこへの波及を考える必要がある。当然民間の方はメリットがないと、ボランティアでするということはないので、しっかりと意見をいただきながら検討したい。 

【委員】
敷地に他の施設を建てる余裕はあるのか。 

【事務局(市民生活部)】
敷地の面積については、資料の5ページ。市庁舎跡地の敷地面積は6,800平方メートルで、文化施設の建物自体面積は約5,000平方メートルであるため、残りの面積をどのように有効に活用していくかとなる。 

【委員】
建蔽率や高低差もあり、ある程度そこまで踏み込んで早く検討しないと。なかなか前に進まないと思う。また1、2年かかってしまう。 

【委員】
県も大きな事業をやるときはPPP/PFIを優先的に活用検討することとなっている。一般論として設計調査の段階、施工の段階と分かれるが、設計施工を一緒にすることで多少のコストカットもある。提案事業として、自主事業として、プラスアルファな何かをやれることがあるか、土地として使うのか、建物の中に床面積として使うのか。幅広にどう民間を入れるのか考えてもらいたい。建設会社は地元の人もいるため、PPP/PFIで長崎市がやるのであれば、地元の金融機関も自治体の事業となるため、お金も出しやすいと思う。 

【委員】
文化振興審議会のメンバーで検討してきたのは、どのようなホールを建てるのかという視点に限って話をしてきた。あとは設計に入る直前に入っていて、これでいこうというところまで話が進んでいた。この場に及んで、全体の見直しという時間が与えられて、建設時期が現時点で始めてもほぼ1年遅れ。物価高騰の環境の変化、まちづくりの観点からの官民連携であるとか、ここについては、文化振興審議会で投げられても話し合うのは難しい。文化振興審議会単体で話し合う内容ではない。ここは、まちづくりの視点からという側面が加わってきているので、建設費用が高騰しているから、ホールを単体で縮小しようというものではない。ホール単体ではなく、公園機能が予定されている市庁舎の向かい側の土地や、社会福祉協議会の跡地、NBCの跡地へ再建設されるものとの協業であるなど、まちづくり全体、賑わいを創出するという意味合いではとても重要、ホール単体で考えなさいと振られても検討のしようがない内容である。
私達としては一刻も早い建設を望んでいて、ホールが足りないのが実情。ホールのなかに練習室の機能を持たせよう、こういう機能を持たせて賑わいの創出の場にしようと、ホール単体でも、それを盛り込んだ計画とした。しかしながら、練習室が足りない。市内のコーラスの団体、県が保有している県営バスターミナルの3階にあったフロアがとても有意義に使われていたが、閉鎖されて使えない。他の施設は使えるため、連盟の理事長が県に確認したところ、老朽化により一旦閉鎖したところを再開する予定はないとの回答があったようだ。コーラスの団体は、小学校の体育館を借りるのに取り合いになっている。今まで和気あいあいとしていた団体がいがみあっている。一刻も早い対策をしていただきたい。もしホールの建設が遅れるのであれば、代替え施設として、ブリックホール会議室を練習室に変える計画案があるようなので、そちらを急いでやっていただきたい。そういうことも含めて総合的に考えていただきたい。ホール単体の話ではなくなってきている。市民会館もいずれ閉鎖をする。新たな文化施設ができてから閉鎖することになっているが、いろんな検討材料が加わってきて、また検討しましょうとなると、1、2年すぐに経ってしまう。一年遅れている現時点ですらやきもきしている。私たちの後ろにはいろんな団体の会員がいて、私はその代表として座っている。後ろからものすごい突き上げにあっている。 

【事務局(まちづくり部)】
今の委員の質問、お尋ねになられた全てへの回答になるか分からないが、賑わいをいかにまちなかにもたらすかについて、ずっとこれまで頑張ってきた。まさに今日こちらにいる都心まちづくり構想についてもそのための計画である。新たに今いわゆる市役所周辺の賑わい、ひいてはまちなかに賑わいをもたらすことについて、新たな文化施設だけでは荷が重い、そこまでもたせるというのはやはりコストの制約であったり、検討の時間の制約であったりするなかでなかなか難しいのではないかと質問があった。まさにその通りだと思う。
まちの賑わいをもたらすために、これは新たな文化施設は大変重要なツールだと思っているが、それ単体では成せることではないと思っている。それから今提案している、都心まちづくり構想の案の中においては、まずこの桜町周辺で起こっていることは市役所跡地の解体、別館の解体でそこが更地になる。新市役所もできた。今後控えていることとしては、まさにこの市民会館を解体して跡地が出てくる。もう一つは桜町の駐車場。その向こうに桜町公園がある。その隣接のところで今現場を見ていただいたらわかるが、昔、地区労という建物があったが、そこも市の土地であり、解体がすでに終わっている。ああいったことで今後5年から10年の間に、やはりこう段階的に、また新たな活用を考えるべき土地が出てくる、それが最終的には桜町公園のところから中島公園のところにかけて道路挟みながらも、一体として出てくる。
賑わいを生み出すということについて、このエリアとして人をいかに呼びこんでいくかということを考えないとやはり、本当の姿じゃないだろうというふうな認識を持っている。そういった内容を、今、構想の委員会の皆が提案をし、ご意見をいただこうとしている。中期長期的な方法で、まちづくりを進めようと思っているので、そのなかにまずは先行事業として新たな文化施設が入ってくるというふうにご理解いただきたいと思う。ただ、それはそれとして、ただハコモノ作るだけではもったいないという観点もあるため、できれば付加価値として何か賑わいをもたらすことをやっていく必要があるのではないかということがある。そこに、もし民間のお知恵を借りることができれば、それは当然ながら検討のなかに加えて、今後施設の中身を見ていくという話になるため、そういった考え方があるということをご理解いただければと思う。 

【委員】
着工可能時期を鑑みると、候補地は市庁舎跡地もしくは中部下水処理場跡地が良いと考える。ただし、敷地面積が4倍ほど違うが、工事コストなどの面での差はいかがか。 

【事務局(市民生活部)】
コスト面の差というとこだが、今日示したのが大体かと思っており、市庁舎跡地については、先ほどからも一部発言があったが、陸の方にあるので、下のところに、硬い粒、岩の層があるという地質の状況である。そういった意味では、高低差をうまく利用して、もともとホールは舞台面から客席がなだらかに伸びて2階席というような特性もあるので、工夫しながら市庁舎跡地としては設計が進められていくのかなと考えている。それに比べ、中部下水処理場は、地下に下水処理に行われていたコンクリート構造物の塊や、多くの杭がある。こういったものを取り除いたりしながら、少なくとも約10億円という費用が追加されてくることになる。そういった大きな差が出ているというのが今現状である。 

【委員】
この審議会に参加して8月で2年になるが、1年ぐらいこの建設地についての話がずっとあっているなかで、建設地は暗黙の了解からちゃんと根拠をもってこの建設地に決定したということはすごく意義のあることだと思うが、ほかに何があれば、建設地決定のその先にいけるのかと思って話を聞いていた。
今回はまちづくりのグランドデザインの議論が必要、そのほかに、様々な関係者の意見や、物価高騰の議論が必要。ほかにも、たとえば、市民からの文化施設が必要だ、この施設の中にこの機能が必要だ、というような声が必要なのか。また、官民連携の手法について、具体的にホールを建てるにあたり、その話に興味があるという企業を何社か出したり、候補になる業者に出てもらう必要があるのか。これらの根拠となるようなデータがあったうえで、建設地決定の話を長崎市の中でしてもらったほうがよいのか。
ただ建設地を言われたので、この通りに合同会議を開いてデータ集めて審議しましたでは結局前に進まなかったので、設計、施工に進めるにあたり、ほかにどのようなものが必要なのか。 

【事務局(市民生活部)】
建物の建築に係る予算が約66~69億と示していたが、物価高騰を踏まえると、現時点ではおそらくその額に収まらないのではないかと考えられる。そのため、そのまま進むのか、それともなにか工夫ができるのかというところの検討は必要かと考えている。さらに、先ほどまちづくり部から説明があったように、桜町エリアに、賑わいを創出するといったとき、この文化施設ではなくて、何か他にも賑わいを創出するような連携ができないかということを考える必要があって、そういったものも民間の方からのアイディアや、可能性を含めて意見をいただく必要があると考えているため、早急に意見をいただきながら、進めていきたいと考えている。 

【事務局(市民生活部)】
本日の合同会議、建設場所について、多面的な観点から評価した結果を示して、各委員の意見を頂戴して、最終的に建設地については、会議の結果をふまえて、長崎市において決定するというように考えている。それから、官民連携についても、建設場所が決まってからでないと動けないため、まずは、本日の合同会議の意見をふまえて、合同会議の結論として市庁舎跡地という結論になったとすれば、それを受けて長崎市において最終的にまず場所を決定する。
そのうえで1回目の合同会議でも述べたように、まちづくりのグランドデザインの議論、それから様々な関係者の意見、さらに物価高騰といった環境の変化、こういった多面的な視点を整理したいというふうに考えている。
場所が決まった後に、物価高騰といった環境の変化、まちづくりの観点の二点から、多面的な可能性を検討して、委員に意見を聞きながら整理をしていきたい。しっかりと検討はしつつ、時間もしっかりと意識して進めていきたいと考えている。 

【委員】
これまで4回会議があり、私としては市庁舎跡地が良いと思う。それで、前市長の頃に、ある程度設計の段階までいったということを最初の会の時に聞いていたが、改めてその設計が活かされるのか、活かされないのか。それと、この4つの候補のうち、どれに決めるかというのは、今日のこの合同会議で多数決その他の方法で決められるのか、それともまた別の機会があるのか。 

【事務局(市民生活部)】
まず設計の話が出たが、まだ長崎市は設計の段階には至っていない。あくまでモデルプランを示したという状況。それをもって令和5年4月に基本計画が策定され、その後設計をしようとしていたというのが令和5年6月時点であるが、その設計の予算を一旦ストップしたという状況で現在に至っており、まだ設計にいたっていないところが一つ目の回答である。
2つ目は、決定の方法について、最終的な決定は長崎市のほうで行うが、まずはこの合同会議のなかで、4つの候補地のどこが最適かというところの意見をいただいている状況である。まずは市の分析評価を踏まえて、市庁舎の跡地はどうかと提示をさせていただいて、意見をいただいているというのが、今の会議の状況。 

【委員】
他の委員と同じようにこれ以上遅れが出ないように計画するようお願いする。 

【委員】
1年ほど余裕をみて、市として建設予定地としては、市庁舎跡地が良いのではないかということで、資料を作っていただき、ありがたい。頭の整理ができたような気がする。実際に、建設になった場合、市長がインタビューに答える中でも物価高騰という話が出てきているので、お金が無いなかで高いものを作るのは大変だろうと思う。ただ、先程別の委員が述べたようにこれから安くなるのかということについて、決してそうではないかもしれない。それを物価の高騰をクリアしようと、民間資金の活用等に頭を悩ませているとは思うが、原点に戻って考えると公会堂の代替施設である。そして、それを8年、9年皆待っている。前市長も約束した。そのなかで望むのは、今から建てる建物は、50年は使うと思う。市民が50年そこを文化の拠点として使うから、お金が足りないからこの程度でいいものを作ろうといったことでは困る。予算の問題は大変だと思うが、これから50年間使う、長崎市にこの建物があってよかったと子どもたちも喜んでいるということを、意識して、お金に規制されてこの程度のものしかできなかったということだけはやめていただきたいと思う。
市民会館はホールがあるが、長崎大水害の時にホールが水没したのを、私はこの目で見ている。あんな悲しいことは嫌なので、やはり皆が心配するように、埋立地や水害の恐れがあるようなところは良くないと思う。今の市庁舎跡地は高台のため、何かあったとしても市民生活を守るための一つの拠点ともなるだろう。であれば、しっかりしたものを作り、文化施設というのは一つの人口減対策でもある。働く場所がある、それから子どもたちに教育の費用を支援することは大事。でもそれは、どこの県、市町村でもやることであるため、長崎も他の県と一緒になったというだけのことになってしまう。では、どうしてそこに長崎市民が増えるのか。よそから来た人が長崎に住むのかということは、そこに文化的な活動の場がある、子どもを育てることができる場所がある、そして前に公園もあるということ。新しい文化施設を作るということは、少子化対策だけでなく、長崎からの人口流出を止める意味もある。働く場所だけなら、皆、単身赴任のまちになってしまう。家族を連れてきて、長崎に家族が住む、ここにお墓を作って長崎市民になる方を増やすためには、ぜひ50年間使って我々が誇りに思える施設を作っていただきたい。 

【委員】
今の委員の意見に拍手させていただきたい。何度も賑わいという言葉が出てきた。市の方でもマスコミのほうでも、賑わい賑わいという言葉を非常によく聞く。まさに2日後には相当な賑わいが長崎にくる。福山雅治が皇帝パレードに出ることを知らない市民はいないが、来年国民文化祭が長崎であるということを知っている市民がどれくらいいるのか。もともと江戸時代に長崎には若者が全国から集まってきて、賑わいがあった。その賑わいは、長崎に行かないと学べない知識や触れられない文化があるから集まってきたのであって、大事なのは、知識や文化、いいものを育てていくということ。根本の大事なものが抜けては、人が集まるだけの賑わいだけをどれだけ作っても、やがては賑わう人がいなくなるようなまちになってしまう。我々が今、取り組んできた、文化施設を作るという活動は、優秀な人材、文化に秀でた人を育てるという大事な根本的なことを話し合ってきているのであって、たしかに賑わいも大事かもしれないが、帽子にあわせて頭を削ることがないように、いかにお金がかかったとしても、必要なものは作らないといけない。お金のことを言うのであれば公会堂を改修して旧市庁舎跡地に建て替えたほうがよっぽど安くできたのではないか。やはり、なんとしてでも素晴らしい文化施設を一刻も早く建てることに尽力していただきたい。 

【事務局(市民生活部)】
今回、場所の評価ということで、いろんな観点から貴重な意見を頂いた結果、様々な観点からの評価になっているのではないかと思う。誤解があってはいけないので、あえて言うが、物価高騰といった環境の変化と資料に書いているが、費用のことだけを考えて検討することにはならないと理解いただいていると思う。一方でいろんな視点から検討する必要があるだろうと、そのなかに、やはり費用の面も考えるべきことであろうと思っている。そういった意味で多面的な視点、様々な観点、物価高騰、費用面もそうだが、まちづくりの観点、賑わいの創出につながる施設がどういったものなのか、官民連携の可能性はどうなのか、いろんな観点から、本日の合同会議で出た結論を受けて決定した場所を前提に、今後時間的なものもしっかり認識しながら検討していきたいと考えている。決して費用面だけを考えてということではないことをご理解いただきたい。 

【委員】
前回の議論が元に戻ったというところは、土地だけ考えるとそのような印象を受けるかもしれないが、資料12ページに記載されている部分は、これまでの文化施設の議論のなかにはなかったこと。この文章から見ると今後、以下の観点から検討することが必要と、この2つが重視されていることがわかる。文化施設、ホールをつくる土台となっているのは基本構想、基本計画があるので、そこを土台としたうえでこの2つの観点をさらに付け加えるという言い方をしていただけるとここまでの議論が無駄にならない。どういう新しい文化施設なのか、ホールなのかという議論に、さらに新しく環境の変化があるということが、官民連携の手法、賑わい創出が求められることだということが分かって、新たな文化審議会の議論のスタートになる。 

【事務局(市民生活部)】
基本構想の話がでたが、前回の文化振興審議会のなかでも、文化振興プランを見直させていただきたいという話をした。そこでも今回加えさせていただいた2つの丸の部分をしっかり新たに追加してホール施設を検討していきたい。
他に意見はあるか。もしよければ、資料12ページの赤囲みの太字で書いている、文化施設の建設候補地としては、まちづくりの視点、施設側の視点から市庁舎跡地が最適としてこの会議の結論としてよいか。 

【委員】
拍手 

【事務局(市民生活部)】
この会議の結果としては長崎市として決定したい。 

【文化振興審議会会長】
さきほどの委員からの質問に事務局は答えていなかったと思う。基本計画があって、そのうえにこの新たな視点が加わる。基本計画が大前提で新たに2つの観点が加わったということでよいか。基本計画がどこかにいってしまったわけではないですよね。そのうえで4点ほど申し上げる。
今回の合同会議、4つの候補地から、市庁舎跡地が残った。これは妥当な判断と言える。2つ目に合同会議を開いて、文化関係の皆さんと議論していたが、文化ホールがどのような場所にあったら望ましいのか。あるいは、ただ建物としてのホールの観点ではなくて、ホールがあることによって、その周辺、そこにいたる道路が人々の楽しみ、散歩したくなるなどにつながっていくのが改めて確認できた。3点目、最終候補地を絞り込むのに1年間費やしたのはもったいなかった、残念だった。市長が言っていたスピード感はどこにいったんだろう。スピード感の捉え方が違うのかもしれないが、公会堂廃止以来、ホール、練習場が足りないのは再三言われていた。4点目、新たに加わった物価高騰の問題を踏まえないといけないのは理解する。官民連携の手法の検討もこれからされる。官民連携も踏まえるとこの委員会の範疇を超えてくる。新たな課題に取り組んでいくと、いつ結論がでるのか、私も心配する。見通しが持てないのではないか。市の内部でもいろいろ協議されているが、複数の部局にまわって、少し時間を要する。そのために、MICE施設をつくったときには推進室があったように、新たな文化施設についても、そのような組織を早急に作ってほしい。本来市長が言っていたスピード感の言葉のとおりの進め方をしてもらいたい。あいまいな形では前に進まないので、そのことを強めに長崎市に要望させていただきたい。文化振興審議会では、第2部の会議を行う予定が延期になったようで、文化振興プランやアクションプランなどは、先送りせず年度内にしっかりと開いてほしいという要望をしたい。 

【長崎都心まちづくり構想検討委員会委員長】
今回の候補地の選定にあたって、まちづくりの観点という形で評価の項目を加えていただいた。まちづくりの観点というと、どうしてもある種の潜在的な可能性を含んだ議論になってしまう。都心まちづくり構想の中では、岬のエリアというところが、まちなかと駅周辺のエリアを結ぶ場所であって、かつ市庁舎跡地は軸の結節点にもなっているような場所でもある。今、国道34号のほこみちの議論が始まったところだが、ちょうどその端にある場所。そうした中で、市庁舎の跡地にどういったものがあったらいいのかと考えると、回遊の目的、拠点になるような場所であり、一定の集客、波及、岬のエリアに賑わいが生まれると良いと考えられる。その中で、文化施設がここに立地することの意義を私なりに考えると、一つは一定の集客性や拠点性を有するという点、文化ということで、常に新しいものを生み出す創造性、観光客だけでなく、地元の方も使うという、ちょっと語弊があるかもしれないが、日常性のような機能もあって、そういったものもまちなかに生まれてくる。同時に他の周辺の施設やほこみち等との連携の可能性や、消費活動が行えるような、まちの集積を活用するというような意義もある。文化施設とまちづくりの相乗効果が最も期待される場所が市庁舎跡地ではないかなと考える。そうした中で、今回の議論で、都心まちづくり構想はパブリックコメントの最中で、まだ策定は終わっていないが、まちづくりのグランドデザインというものと具体的な施設の立地を関連付けて考えたのは初めてのケースだったと思う。そうした様々動いているものを、大きなグランドデザインという方向性のなかで、位置づけて考えていくのは、都心まちづくり構想の一つの役割だと思う。そうした観点からいうと、一刻も早くという思いがすごく伝わってきたところだが、結論は同じだとしても、まちづくりの観点から一緒に議論させていただいたのは非常に意義のある機会だった。

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ファックス番号:095-829-1118

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