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令和5年度第2回 地方独立行政法人長崎市立病院機構評価委員会

更新日:2024年5月30日 ページID:042173

長崎市の附属機関(会議録のページ)

担当所属名

市民健康部 地域医療室

会議名

令和5年度第2回 地方独立行政法人長崎市立病院機構評価委員会

日時

令和5年8月2日(水曜日)18時00分~

場所

長崎市役所5階 第3委員会室

議題

令和4年度業務実績及び第3中期目標期間の終了時に見込まれる業務実績に係る長崎市評価(案)について

審議結果

1 診療機能
⑵ 地域医療への貢献と医療連携の推進

【委員】
選定療養費の料金を上げたが、再診をメディカルセンターに希望する患者が多いということのようだが、これについて対応というのをさらに強めていく可能性はあるか。

【病院機構】
医師の働き方改革も含め、紹介患者を中心に診療を行っていくという方針は掲げているが、診療科によってはどうしてもフォローアップを続けないといけないなど、診療所の先生には引き継げないような、難易度の高い医療を外来でも引き続き行っているという診療科もある。ただし、病院全体の方針としては地域の診療所の先生方へお願いすることとしている。

【委員】
南部の施設と意見交換会などをされていると聞いているが。

【委員】
地域包括ケアシステムに向けた多職種連携に必要な意見交換会を年に4回ほど医師会主導で行っている。
メディカルセンターにおいては、退院時のカンファレンスを積極的にやっていただいている。

【病院機構】
長崎市も高齢化が進んでいる。みなとメディカルセンターも急性期病院として後方支援(回復期、慢性期)病院との連携が大事になってきている。それでも現在入院している急性期の患者の介護という部分がものすごく高い。そのことの負担が看護師の負担として非常に多くなっている。看護師不足の一つの要因になっている。

【委員】
急性期における患者の高齢化に対し、救急科の医師が介護の知識を持って、いわゆるアドバンスケアプランニングについても積極的に取り組んでいる。

【委員長】
アンケートで「かかりつけ医として逆紹介したいけどできない患者もいる」というような回答があるが、その理由はあるか。

【病院機構】
当院で抗がん剤治療を継続して行っている患者など、特にみなとメディカルセンターでしか治療ができないという患者が多いということ。
当院での治療を希望される患者も結構多い。治療薬の増減のコントロールとか当院で厳密に経過を見ないといけない患者が多く占めている状況。地域の先生方にお返しするというのは難しい状況。今後、当院の主治医が地域の先生方に逆紹介状、情報提供書を書くときに、薬剤の増減の仕方とかまで含めた紹介状等を作成し、何かあったらすぐ受け入れますよという状況を作りながら、地域との連携を今後図っていく必要があると考えている。
学会の方からこういうやり方で地域の先生方に紹介してくださいっていうような地域連携の指針も出始めている。各学会そういったところを今後推進していくのではないかと思っている。そういうことを参考にしながら今後逆紹介を進めていければと考えている。 

【委員長】
実績評価、見込評価もAということでいいか。

(異議なし)

⑶ 安全安心で信頼できる医療の提供体制
ア 多職種連携によるチーム医療の推進 

【委員】
入院中に介入した患者はその後どうなったのか。 

【病院機構】
チームが介入した患者については、退院支援のカンファレンスで次に繋ぐ施設、訪問看護ステーション、介護施設などどういうふうにつないでいくか検討する。それを退院計画書として患者に示したり、情報提供をして患者のケアが継続していくようにしている。 

【委員長】
KPI、実績とあるが、摂食嚥下支援の数が書かれていない。 

【病院機構】
栄養サポートチームからの認知症ケアチームまでは第3期中期期間の初年度から活動開始していたが、摂食嚥下支援チームはここ2年ほどの活動でまだ実績が出ていない。 

【委員長】
年度計画達成状況のところで、「院内デイケアを週2回の年96回を目標とした」とある。目標値として設定したのか。 

【病院機構】
年度計画に「実施日を週1回から2回に拡大して」と書いているので、そこがKPIになっている。 

【委員】
摂食嚥下支援については、もう少しわかるように書いたほうがいい。せっかくいい取組みをしているので。 

【委員長】
摂食嚥下支援の実績が書かれていないので一言でも書かれるといいかと思う。 

【委員】
コロナ禍で非常に診療、一般病床が制限されたという中なので、この評価がちょっと難しい。しかしながらできる範囲の中での活動となったということではないかと思う。 

【委員長】
年度評価、見込評価については、長崎市の方の評価に摂食嚥下支援のことを少し強調したような書き方をされると良いと思う。
実績評価、見込評価の方もAということでいいか。

(異議なし)

イ 医療安全対策の徹底 

【委員】
インシデント・アクシデント報告の中で医師からの報告数が全体の4.2%であったものの、全体の10%が望ましいとしている。ヒヤリハットに気づいていないで報告がないのか、気づいても報告がないのか。 

【病院機構】
両方ある。実際には医師の場合、合併症と考えると報告をしない方がちょっとある感じがしている。そのため、医師は別個に合併症としての報告欄も設けて、合併症と考えても報告してもらうような方向性で行っている。今年度は少しずつ医師の報告数に増加傾向が見られている。医師からの報告が低くなっているというのは全国の病院の共通の課題と捉えているので、当院としても医師からの報告を増やすべく、報告体制の整備と医師へのインシデント・アクシデントの意識づけの両面で現在取り組んでいる。 

【委員】
全く同じことが大学病院でも言われている。ただし、医療事故が頻発したため、それから意識づけができてきている。予測された合併症であったとしても、患者さんに不利益が生じた場合には、全てインシデントに当たるんだという意識が少しずつ今出てきている。医師への啓蒙、働きかけが一番大事。 

【委員長】
実績評価、見込評価の方もAということでいいか。意見もなしということで。

(異議なし)。

ウ 院内感染防止対策の実施 

【委員】
令和5年度の取組みとして、「換気システムについて改良改善を行う」ということだったが、もう今行われているということか。 

【病院機構】
換気を改善することを目的として空気清浄機の設置を検討した。従来の市販の空気清浄機は機能の方から考えると、オミクロン株を除去できるほどの換気量は満たさない、フィルターも不十分ということがわかっている。他病院も当院と同じような構造で、クラスターが頻発した経緯があって、A大学で今研究をされている空気清浄機がある。それを各病室に投入してその後のデータをとったところクラスターの発生がかなり抑えられているという情報がある。いろいろな病院に導入が進んでおり、当院も8月には各病室、内視鏡室など患者が多く出入りし、さらに密に接するような箇所に空気清浄機を設置する方向。
今後、患者、職員の感染状況も把握しないといけないと思っている。オミクロン株は換気が非常に重要であることが周知の事実、当院としてはこの換気の向上というところに焦点を絞った感染対策を向上させていこうということ。

【委員長】
院長の話だと建物の構造上、もともと何か問題があったというのであれば、B評価というのは厳しいような気がしたが。 

【病院機構】
そういうものではない。。国土交通省の建築基準、換気条件が1時間に2回から3回空気が入れ替わればいい基準であるが、この基準ではオミクロン株には完全に対応できないということがほぼ明らか。構造自体に手を入れるとなると莫大な予算がかかる。極めて優秀であろう床置き型の換気装置がまず発売される、実績もあるということで導入となった。 

【委員長】
病院の建築構造上の課題でもともと最初からコントロールできる話ではなかった。そういうことを踏まえた上で、空気清浄機を置くということはされているわけなので、評価としてBはちょっと厳しいのではという印象を持って聞いていた。 

【事務局】
クラスターが多く発生したということもあるが、中心静脈カテーテル関連血流感染サーベイランスが持ち越しになったという部分も含めてB評価。法人の自己評価もB。
今後4年度の時点ではそういう状況だったが、令和5年度になって新たな見直しに着手している。概ね順調に進んでいるところで市の評価B。ただし、見込評価はそういった取組みを方針を持ってされているのでA「中期目標達成が見込まれる」という評価にしている。 

【委員長】
長崎市の年度評価Bということでよろしいでしょうか。意見も特にないということで。見込評価はA評価にさせていただきたいと思います。

(異議なし)

2 患者住民の視点に立った医療サービスの提供

⑴ 患者中心の医療の提供

【委員】
急性期医療を担当する医療機関でCPRやアドバンスケアプランニングを積極的に取り入れているところは極めて珍しい。以前から、長崎市医師会ではCPRに取り組んできているが、それについてメディカルセンターの救急担当の責任者が非常にご理解があって、進めていただいている。先進的に取り組んでおられるということで十分評価されることではないかと思っている。 

【委員】
セカンドオピニオンの患者数が減っている背景は。 

【病院機構】
(コロナ禍で)一般診療が制限されて少なくなったことも影響していると思う。 

【委員】
急性期病院でこういう取組みを非常に積極的にされて素晴らしいと思う。セカンドオピニオンはやはりコロナの影響等だと思うし、あえて別の病院を受診するというハードルもコロナ禍では難しい。 

【委員長】
年度評価、見込評価について長崎市の評価はAということでよろしいか。特に意見もないということで。

(異議なし)

⑵ 患者の満足度向上

【委員】
Wi-Fi環境の整備ができなかったということだが、病室のことか。外来待合室もできないのか。 

【病院機構】
一般病室と外来の待合室。病棟の方では重症有料個室はWi-Fi環境を整備したが、一部しか整備できてない。全館整備する予定だったのが整備できてないということ。 

【委員】
職員の接遇に対しての不満、具体的にはどういう不満だったのか。 

【病院機構】
カーテンを開けるときに、「失礼します」と言いながらカーテンを開けていると。一呼吸二呼吸置いて開けてほしいというような意見。その点は、看護師だけではなく、リハビリの職員、放射線科の職員など患者のもとを訪れるので、改善をするようにした。 

【委員】
本当に細かいところの指摘をちゃんと受け止めた上で対応するということはすごく大変だが、それがそれ以降の患者満足度にも繋がっていくと思う。 

【委員長】
設備については何か不満が出ているのか。 

【病院機構】
設備に関しては冷房がきつい、寒いなど。そういうところが患者の声として出てくる。 

【委員長】
設備を取り替えなければならないという大きな話ではないということか。 

【病院機構】
はい。 

【委員】
やはり、コロナ禍の入院のときは本当にWi-Fiを患者サービスとして非常に切望されて、本院も昨年度の終わりぐらいにできたという状況。
あと、接遇は医師、事務職員、受付とか多職種でクレームがきてなかなか難しい。人の資質、生まれ育った環境、教育などに負うところが大きく、接遇の研修等するがなかなか難しいところがあると感じている。 

【委員長】
長崎市の年度評価はB、見込評価はAということでよろしいか。特段の意見はないということで。

(異議なし)

⑶ 患者・住民への適切な情報発信 

【委員長】
SNSもだいぶ強化されているようだが、フォロワー数は現在またこれから更に増えているような感じか。 

【病院機構】
内容に応じていろいろな媒体を使って発信をしていきたいと考えている。TwitterとInstagramで200を超えるぐらいのフォロワー数というのが現状。 

【委員長】
今、若い人はホームページあまり見ない。私達も学部の紹介等パネルを作ったとき、文字書き過ぎ、読まないからもっと写真入れるようにということを言われたりする。若い人も年を取った人も見やすいようにさらに工夫されていくっていうのが必要なのか思う。もちろん今悪いわけじゃなくて。 

【委員】
関係ないかもしれませんがInstagram、Twitter、Facebookのフォロワー数の目標はあるか。 

【病院機構】
一般的にフォロワーが1,000人未満っていうのがだいたい7割ぐらい一般的にある。そういったところを目指していければと思っている。当院職員が1,000人超という状況なので、まずは500という現実的なところを目標として取り組んでいきたいと考えている。 

【委員】
広報活動、SNS活用を頑張られていると思う。 

【委員長】
実績評価、見込評価はAということでよろしいか。意見も特にないということで。

(異議なし)

続いて「⑷ 外国人への医療の提供」という項目になります。よろしくお願いいたします。

⑷ 外国人の医療の提供 

【委員長】
評価対象年度としてはずれるが今年は増えているのか。 

【病院機構】
徐々に増えている。 

【委員】
みなとメディカルセンターは地理的にも本当に玄関口ということで非常に対応いただいて助かっている。英語の専従職員もいるということ。非常に充実した内容になっていると思う。表記も中国語、韓国語ということなので非常にしっかり対応していると思う。 

【委員長】
年度評価、見込評価もAということでよろしいか。特に意見もないということで。

(異議なし) 

3 法令・行動規範の遵守 

【委員】
サイバーセキュリティーは非常に病院にとって脅威。もうすでに全職員を対象とした研修会、紙カルテの運用リハーサル、サイバーセキュリティーに対する実践的な訓練をされているということだったが、内容を少し詳しく教えてほしい。 

【病院機構】
「電子カルテにサイバー攻撃があって突然電子カルテが動かなくなった。そのときにどういうふうに動いていくか」ということで、令和4年度は机上訓練を行った。看護師、医師、コメディカルの臨床検査技師、放射線科医師などが集まり、どういうふうに動いていくかというところで、紙カルテを使って実施した。 

【委員】
サイバー攻撃を受けないようにするため情報システムの脆弱性というところの情報機器のチェックというかそういうところはいかがか。 

【病院機構】
令和4年度はセキュリティーポリシーを作ることがメインだった。
外部からコンサル、情報セキュリティの専門家にアドバイザーで入っていただいた。
ハード面は予算もあるので、完璧なものがまだでき上がっていないが、少しずつそうしているところ。 

【委員長】
内部統制のところで、「業務の有効性・効率性を高める」ということが年度計画に書かれている。法人の自己評価で「未改善事項の指導とかを行った」というようなことが書かれているが、これによって効率性とか有効性が高まったという結果が出ているのか。 

【病院機構】
令和2年度、3年度の監査において指摘がありながら、解決ができなかった部分というについて指導している。また、業務に関するマニュアルは、合法的、合理的、能率的に行われるに当たって必要な文書であることから、まずそれがなければ正しい適切なものができないため、整備するよう指導したところ。これが定着していくことによってこれから業務がより効率的になっていくものと考えている。 

【委員長】
効率性等はこれから高まるだろうという状況という理解でよろしいか。 

【病院機構】
はい。 

【委員長】
改めたことについては、内部監査とか外部の監査の人にも適宜何か確認をしてもらうなどしているのか。 

【病院機構】
公益通報の窓口として外部にはあるが、それ以外の部分は内部統制ということで内部統制室で監査などを行っている。この進捗状況はですね内部の方でご対応を整理したということ。 

【委員長】
監事のチェックは受けているということでいいか。 

【病院機構】
監事から定期と臨時に年1回受けている。さらに我々の方で内部でもチェックをしているということ。 

【委員長】
年度評価、見込評価ともにAということでよろしいか。特段の意見はないということで。

(異議なし)

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総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

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