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令和5年度第3回 地方独立行政法人長崎市立病院機構評価委員会

更新日:2024年5月31日 ページID:042174

長崎市の附属機関(会議録のページ)

担当所属名

市民健康部 地域医療室

会議名

令和5年度第3回 地方独立行政法人長崎市立病院機構評価委員会

日時

令和5年8月3日(木曜日)18時00分~

場所

長崎市役所5階 第2委員会室

議題

令和4年度業務実績及び第3中期目標期間の終了時に見込まれる業務実績に係る長崎市評価(案)について
評価委員会からの意見の確認

審議結果

次第3 業務運営の改善及び効率化に関する事項

1 PDCAサイクルの徹底による業務運営の改善

【委員長】
採択提案の4つ、現在はこれ順調に動いているのか。 

【病院機構】
進捗状況については、所管の部署から定期的に報告をもらう形だが、この4件についてはまだ現在進行中ということで実施に至っているものではない。 

【委員】
コンサルの介入による研修というはどういうことか。 

【病院機構】
基本的には働き方改革と労働環境改善が最大の科目。今までトップダウンが多かったと思うが、現場の人たちの議論の中から課題をピックアップして、それに対する解決策を講じるという新たな試みだった。そのノウハウにコンサルを入ってもらった。実際やってみると、看護師がどの部分で大変な思いをしているのか初めて医者が知るということもたくさん出てきた。その中から実践的な課題を抽出して解決策を発表、結構効果があった。 

【委員長】
年度評価、見込評価について評価Aということでよろしいか。意見なしということで。

(異議なし)

2 医療従事者の適正配置及び質の向上を目指した組織づくり

(1)適正配置と人材評価

ア 医療スタッフの適正配置 

【委員】
看護職員の確保というのが、全国的に凄く問題になっている。みなとメディカルセンターだけで確保していくというところがすごく厳しいところなのかなと感じている。
離職に関しては離職率としては10%ちょっと。全国平均よりも若干低いぐらいなので過度に多いという数字ではない。ただ、それに応じた新規の採用が難しく、徐々に足りなくなっているという状況と思う。離職理由を教えていただきたい。 

【病院機構】
去年は、転職が非常に多かった。例年は結婚、パートナーの転勤が多かったが。
もう少しゆっくりした病院で働きたいというようなこともあったので、コロナなどで少し疲弊したというところがあるかと思う。そのほか、急性期についていけないということでメンタルで退職するというのもあった。 

【委員】
そういった理由に対して策を少し講じたらいいのかなと思って質問させていただいた。 

【委員長】
なにか対策を講じているか。 

【病院機構】
基本的には対策としては、いかに労働環境を改善するかだと思っている。 

【委員】
市内での中核病院なのでぜひ人材を確保していただいて、さらに、定着に繋がるような働きをしていただいて、ぜひ頑張っていただきたい。
看護部だけで労働環境というのは改善できるわけではおそらくない。医師の理解と協力、他の職種との連携といったところで改善できる部分は結構あると思う。そういったところも大事と思う。 

【委員長】
看護師の適性配置の目標数は。 

【病院機構】
539人。 

【委員長】
長崎市の評価で、「以降の配置数については医療需要を見据えた長崎メディカルセンターの機能、役割及び経営状況を踏まえた適正病床数の検討と併せて、中長期な医療スタッフの必要性を検討されたい」というふうな形になっているが、ここはすでに検討に入っているのか。 

【事務局】
病床を今休床しているということもあるが、今後地域医療構想を踏まえた適正病床とか、それに併せて看護師だけではなくて、適正なベッド数も含めてスタッフも適正な必要数を検討していただきたいということ。 

【委員長】
みなとメディカルとして、不採算医療というかそういったとこも全部やっていかなければならない、教育研究もしていかなければという使命があるところなので、簡単に診療科を減らしたりするということはできないのだろうと思う。もしかすると数を減らして、スタッフ数を見直すということは、次期の計画の中で入っていくということになるか。そういうことを考えているということなのかもしれない。そういうことでいいか。 

【病院機構】
中長期的な適正病床数をどうするかという考え方は、例えば今度の中期の4年ぐらいを見通してどうするかという話とか、その中で今回みたいな非常に大きな課題が浮上したときに短期的にどうするかという話。県、長崎市との相談の上で検討していく重要な課題という感じ。 

【委員】
看護師の県外への流出というところもすごく今問題になっている。そういったところを病院だけではなくて、市とか県とかが少し働きかけをしていただけると助かると思う。いかがか。 

【委員】
関連しますけれども、先日長崎県の人材確保、対策協議会医療福祉分野に参加する機会があった。福祉分野等、医療分野も人が足りないという現状がどこからも出てきている。
それぞれの法人、病院だけでは対応できないというような状況になってきている。 

【委員長】
人材の定着をさせていくことについて、当然みなとメディカルだけの話ではなくなってきて行政とか長崎市や長崎県も含めて考えていくような話になってくると思う。
そうすると評価の書きぶりが「必要性を検討されたい」となっているが、ここは長崎市、長崎県とかも支援しつつ、協議しながら必要性を決めていくというような、文章があってもいいのかなと思う。 

【事務局】
ご指摘の件については、看護学生の県内就職率はだいたい6割程度だったかと思う。ただこの部分はご存知の通り医療界に限った話ではなく、土木建築分野と情報システム、そういったものも全般的に長崎県の大きな課題というふうに考えている。
当然行政の努力というところで、直接的には県の人材確保対策室が動いていて、金銭面の支援であるとか、県外でのUIJターンの説明会などの動きも県にもしていただいているところであるが、なかなか目に見えるような実を結ばないというところ。
こちらについては、当然市としても今後何ができるのかというところを今模索している。県とも協力の上、こういった人材確保には取り組んでいきたいと考えている。 

【委員長】
「必要性を検討されたい」ではなくて長崎市や長崎県とも協力協議しながらというのが前提にしながら人材確保について目指すというような文章にした方がいいのかなと思う。 

【事務局】
評価理由に看護師不足のことについて「長崎市も設置者として、協力して取り組んでいく考えである」ということを書いている。 

【委員長】
わかりました。 

【委員】
長崎県本当にどの医療機関も看護師不足で大きく病床数を規制している。患者側の要因ではなくて看護師が足りない。7対1の急性期を取るためには病床を減らさざるを得ないという非常に悲しい状況がある。1病院の努力等ではどうしようもない状況まで来ていると思う。
各看護学校も含めて横の連携、あるいはできれば看護協会が音頭を取って、行政と一緒になって、看護師確保の運動をやっていただかないと。やっぱり若い子たちは福岡を中心とした都会が好きということで長崎出身であってもそういう状況なので、何か大きなキャンペーンを全県的にやっていかないと非常に厳しいと。地域医療構想の前に看護師不足で病床が閉鎖されるという、ボトルネックは看護師数という状況がもう目の前に来ていると思う。 

【委員長】
ちょっと評価の問題を超えているのかもしれないが長崎市や長崎県もしくは全国の問題という問題意識を持って私達も今度からの評価を見直していく必要があるかもしれない。また、長崎市のほうも強力に全県キャンペーンをするなど考えていただければと思う。
同じような話が看護師さんだけではない。バス、タクシーそういう話はもう長崎だけではなくてどこにも似たような状況のところがあるのだろう。やはり我々の生活と命などに関わる話ですから、そこについては私からもお願いをしたいと思う。
長崎市の年度評価はCということでよろしいでしょうか。見込評価はB2と出ている。
ただし、先ほど来申し上げているように、病院単体だけの話ではない気がするので、市や県とも一緒になってここの改善に取り組んでいただきたいと思う。

イ 適正な人材評価制度の活用 

【委員長】
業績評価の試験的な運用を開始したということだが、これは今年度はもう本格稼働しているのか。もしくは今年も見直しの最中か。 

【病院機構】
今年度から開始している。 

【委員長】
どういうところを見直したのか。 

【病院機構】
行動能力評価の行動の具体的な行動の目標を21項目から15項目にした。また、5段階評価にしていたが、「モデルになれる」、「自発的に行動している」「受身的であるとか」というような評価に変えた。 

【委員長】
年度評価、見込評価ともにAということでよろしいか。特に意見もないということで。

(異議なし)

ウ 職員満足度の向上 

【委員長】
看護師の、満足度が他に比べて低いというのは、業務量が多いとかそういったところに原因があるという理解でよろしいか。 

【事務局】
看護師の満足度は少し低い値になっている。
看護師だけの問題ではなく、医療チームとしての部分で職場環境というところもあると思う。すぐに改善できるものでもないかもしれないが、そういった取組みを、今後行っていく必要があるかと思っている。 

【委員】
看護師の満足度、休暇取得も。平均値からすると少し低いと思うが。部署によって差があるものか全体的にそういった状況なのか。 

【病院機構】
多少ばらつきはある。ただ、看護師の回答率は60%だったので正確に反映できているかという点については、厳しいものがある。来年度は回答率を上げて実態をもう少し把握できるようにしていきたいと考えている。 

【委員長】
見込み評価が長崎市B2、病院B1と分かれている。B1はどちらかというと軽微な修正、軽微な改善すべき点があると、長崎市はそうじゃないだろうということでB2だろうと思うが。どういうふうに病院の方はお考えか。これくらいであればわりとすぐに改善できるので、次の中期計画に向けては、軽微な改善努力で済むというふうに考えているのか。 

【病院機構】
看護師の満足度がこれだけ開いているというのは大きな問題だろうと思う。アンケート結果をもう少し細かく分析するのは当然重要だし、重点的にどこかからきちんとやっていく。
アンケート調査だけからでは何が問題なのかっていうのはなかなか把握できない部分がある。我々としては、実際に現場に入ってどういう不満があるのか、寄り添って形での分析を行って上で対応をするなど地道なことが重要と思っている。
結果としてアンケート調査の結果が改善していけばいいと思っている。 

【委員】
本院でも満足度調査を毎年やっている。職種ごとの不満の第1位はだいたい傾向がある。医師は給与に不満、看護師は業務量、事務方は評価。みなとメディカルとちょっと似たような傾向かと思う。
看護師の業務量が増えていくのは医師の働き方改革も。これまで看護師は医師から仕事が来るのに対しての抵抗勢力だったが。国の方針ということでそれを受けざるを得ないということで看護師がやらなければいけないこと、やれることが増えている。あまりタスクシフトすると言わないようにしようと思っている。むしろ、看護師の仕事をシェアしてあげる人をちょっと増やすとかして。 

【委員長】
年度評価はB、見込評価B2ということでいいか。

(異議なし)

⑵ 計画的な人材育成の医療スタッフの専門性向上 

【委員長】
人材育成が進んでいろいろされているっていうのはよくわかるが。特に学会の数が非常に大きく伸びているが、ちょっと素人的な質問で申し訳ないですけど、逆にこういうのが看護師さんに対してまた仕事を増やすということになってないでしょうか。 

【病院機構】
看護師も調査をしたりなどして、その結果をまとめて、学会や研究会に発表したりすることもある。そういう看護師の教育体制がしっかりしているということで、当院に勤務をしたいという方が来てくれている。 

【委員長】
看護師に対して教育を手厚く行うというのをPRしていくことがみなとメディカルに看護師を集める一つの宣伝材料となるのかもしれない。 

【病院機構】
看護師の教育、人材育成を並行していくというのが課題。中堅の看護師が非常に疲弊している中、若い看護師はどちらかというと、いろいろ勉強したい、学会で発表したいという専門性の高いものを求めている職員がいるというのが実際のところ。
新人教育とかは当院としては力を入れているところ。3年目までを目指して研究までできる看護師を育成するというのを全面的に押し出しているので、そこに魅力を感じて就職してくれる学生も最近増えている。
逆に3年経ったら、ステップアップ転職するとういうことが悩み。4年目ぐらいが外に出たがっているのをいかにそこに定着させるかというところ。転職を非常に軽くって言ったら失礼だが、次のところ・都会に行きたいというのが非常に増えてきている、3年間はしっかりと勉強するが、その次のステップを次の都会の病院でやりたいと看護師は思っている。その後をどうやって定着させるかっていうのはちょっと課題かなと思っている。何か委員の先生でそのあたりのアイディアありますか。 

【委員】
アイディアではないが、例えばそのジョブローテーションというか、キャリアを積むための異動とかは多分されていると思うんですけど、もう少し具体的に。 

【病院機構】
毎年6月ぐらいに意向調査を行っている。今後資格を取りたい資格、専門性を高めるために希望する部署、退職の意向の有無というところの3点で聞いている。だいたい4年目ぐらいで異動をかけようと思っている。ここ数年です、異動がなかなか厳しかったが今年、去年ぐらいから異動を再開したらスタッフからの不満が非常に多く出た。丁寧に説明をして異動をかけていきたいと考えている。 

【委員】
いろいろな努力をしながら取り組まれてるんだなというのがすごく伝わってくる。 

【委員】
コロナ禍で育成をするのは難しかった。Webとかオンライン上で様々なコースを取ってということはあったと思うが、どちらかというと主に看護師の特定機能とか専門看護師とかそういうところがちょっと多い。事務職員に関しては、あまりできていないというところが現状。 

【委員長】
長大病院もさっきの3年間くらい経ったら異動したりとかとかそういうことがあるのか。 

【委員】
人事異動するっていうのが原則になってきているというのが現状。 

【委員】
学会発表のためにはその学会所属するとかというのが必要だと思うが、参加費とか年会費とか学会に出る方の経済的な援助があるのか。 

【病院機構】
年間で20万円まで補助。 

【病院機構】
予算の枠内で支出をしている。 

【委員長】
年度評価、見込評価ともにAということでよろしいか。意見もないということで。

(異議なし)

イ 事務職員の専門性向上 

【委員長】
長崎市が評価をBにした理由は。 

【事務局】
病院経営に必要な各種の研修を受講した人数を増やした方がいいという点、機構の運営に係る研修については、入職8年目以降としていたがもっと早い段階、入職直後からでも行った方がいいという点によるもの。 

【委員長】
もう少し人数を増やした方がいいという評価のようだが、しかし、仕事が忙しい中、研修を受ける余裕はあるのか。 

【病院機構】
事務の研修は本格的に取りかかったのはここ2、3年。これまではOJT、業務上のトレーニング中心だった。各課で計画的に研修を行うことを計画しているところであり、まだ改善の余地があると思う。 

【委員長】
年度評価はB、見込評価はAということでよろしいか。特段の意見はないということで。

(異議なし)

ウ 資格取得等に対する支援 

【委員】
資格支援のところで更新に関しては、医師以外でも看護部とかコメディカルに関しても支援があると理解してよろしいか。 

【病院機構】
看護部に関しては、更新は各自の資格になってくるため、経済的な支援はしていない。 

【委員】
更新に関しては医師のみということか。 

【病院機構】
医師については、医師の指導や施設基準に関わるところがあるため。専門医に関しては資格更新の支援をしている。 

【委員】
特定看護師などは診療報酬等に反映されるところで、ここのところは何か支援を今後検討する予定はないか。 

【病院機構】
診療報酬では「600時間以上の研修を受けたもの」ということになっている。認定看護師の資格を求められているものではないと考えている。 

【委員】
わかりました。ありがとうございます。 

【委員】
奨学金貸与制度について教えてほしい。 

【病院機構】
勤務しながら大学院に行く職員に経済的な支援をする。卒業した後最低5年間は病院に勤務していただくこととなっている。5年勤めれば返還義務はなくなる。 

【委員】
計画的になさってると思う。支援も適正ではないかと思う。 

【委員長】
キャリア形成のための予算は目的積立金を取り崩してということだが、これは令和5年度もしているのか。 

【病院機構】
令和5年度もしている。 

【委員長】
年度評価、見込評価ともにAということでよろしいか。特段の意見はないということで。
ここまでで令和4年度の業務実績報告及び第3期中期目標期間終了時における見込み評価について、意見の聴取は終了した。 

次第2 評価委員会からの意見の確認 

【委員】
「多職種連携によるチーム医療の推進」というところで、摂食嚥下支援のことについて、主な意見として記載があるが、「新たなニーズに適切に対応している」という表現にしていただくことが正確と思う。 

【委員長】
少し修正してほしいところはあったが、それ以外はないということにしたいと思う。本日の意見の確認についてはどうなるか。 

【事務局】
本日3回目のご意見については、委員長に内容を確認いただき、決定したものを皆様にお伝えしたいと思う。 

【委員長】
全体的に何か言い忘れたこと、つけ加えておきたいことがあるか。 

【委員】
資格支援の一覧表で、支援をしているところとしてないところがあったと思う。そこを整理して出していただけるとありがたい。 

【委員長】
これで令和4年度の業務実績報告と第三期中期目標期間終了時に見込まれる業績実績評価に係る議題は、全て終了した。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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