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令和5年度第5回 地方独立行政法人長崎市立病院機構評価委員会

更新日:2024年5月31日 ページID:042176

長崎市の附属機関(会議録のページ)

担当所属名

市民健康部 地域医療室

会議名

令和5年度第5回 地方独立行政法人長崎市立病院機構評価委員会

日時

令和5年8月22日(火曜日)18時00分~

場所

長崎市役所5階 第3委員会室

議題

第4期中期目標(案)について

審議結果

次第1 第4期中期目標(案)について

地方独立行政法人の概要について 

【事務局】
地方独立行政法人の制度の概要と長崎市と病院機構の関係について説明。 

【委員】
今も長崎市は中期目標の指示をしているが、途中でずっとチェックをしていってもらえるのか。定期的にどれくらいのサイクルで行われているのか。 

【事務局】
この中期目標を設定する意義としては、ひとつは目標の設定、もうひとつは評価をするための基準として目標を設定するというところがある。
委員がおっしゃったチェックというところは8月の初旬にご議論いただいた年1回の年度評価という形と4年間の中期期間のうち3年目のときに見込評価というものを行うので、年1回のチェック、期間を通したチェックということで、スパンとして年に1回行っていくという形になっている。

第2 住民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する事項

1 診療機能

(1) 担う医療

ア 救急医療 

【委員長】
先ほどから言っているが長崎市長が病院に出す中期目標について意見を述べていくことになるが、昨日も少し話題になったが、ある意味じゃここに書かれていることは当たり障りがないというか、非常に一般的なことであってなかなか意見の言いようがないところもあるようには思う。ただ、これに基づいて中期計画が作られるため、逆にこれで中期計画が立てにくいような文言とか指標とかがあれば、病院機構が病院を運営していくときに何かやりにくいようなことがあれば、それはそれでまずいことになる。そういった観点から意見を述べていただければと思う。
昨日長崎市と時津と長与の1市2町のビジョン会議があり、そこで重点的にやるべき項目として挙げられたのがこのみなとメディカルセンターの応需率だった。これが下がっているからこれを引き上げるんだというようなことが言われていた。これ単純に引き上げることができるのかどうか。そういうような話が出ていた。
ここに書いてあるように病床を減らして、救急車を受けられない状況になっていたわけだし、さらに看護師不足で応えられないという要因もあったはずなので。だとすると、これは、他の会議で応需率引き上げると言ってくる可能性があるのかもしれない。それでいいのかどうか、そういったことも含めて。来年の評価委員会のときに応需率がどうのこうのということが出てきそうな気もするので言わせていただいた。
そこら辺どうなのか。他のところと連携とらないといけないのかなと思う。
他の会議で一律何%かアップなどと勝手に出てこないようにしておくというようなことを考えておかないといけない。ここは長崎市の問題になると思うんですけども横の連携を取っておかないといけないのではと。 

【病院機構】
業績評価のときも出たが、急性期は患者の受入れ数も伸びている。それと救命救急センターの医者の数も専門の医者が増えている。救急要請の多さ、看護師不足による病床稼働の低下。前者について体制としては長崎市全体としていかに改善していくかっていうのは非常に重要で、後者に関しては我々の努力の部分がある。そこが現状で、そういった中で応需率だけを言われると。応需率応需率というのではなく、そういった要因も含めて現状を踏まえた上で何か言っていく必要があるだろうということ。中期目標の重点項目の中に応需率を高めると書いているわけじゃないので、この目標自体はこれでいいだろうと思う。今後具体的な計画を立てていくときに、他のところで何か言われてしまうような可能性があると嫌だなと思ったので、今言ったというところ。 

【委員】
理事長が言われるように応需率という形で書かれると、片峰理事長から説明ありましたが、メディカルセンターが受けてくれるから救急隊が搬送してくるということはある。そういった中でいろいろな事情で、受けられない状況は続くということもあるが、実際の患者数としては増えている。患者数は増えているので充実が低いということは問題にならないと思う。応需率ではないという理事長のご意見というのは大事かなというふうに思う。 

【委員長】
応需率だけが全てではないが、昨日からの話で気になったので言わせていただいた。むしろ今委員がおっしゃったように、患者数は増えているといったところも逆にみなとメディカルとしては言っていく必要があるのではないかなと思う。 

【委員】
救命救急センターで人材の確保というところがある。今後ともその人材の確保に向けては、努力を続けていくということでよろしいか。 

【病院機構】
24時間365日、救命救急専従医が必ずいるという状況が一つの達成目標だと考えている。そこまで頑張って救命救急センター充実させていく。

イ 急性期・高度急性期医療

【委員長】
救急医療に関しては他にないようであれば、次の急性期・高度急性期医療だが、特に、ここはよろしいか。

ウ 小児・周産期医療 

【委員長】
小児・周産期医療。ここは重点項目には入ってない。
ここも昨日の会議で、「小児・周産期」という言葉は出なかったが、24時間夜中に熱出しても病院に連れて行けば安心できる体制のような今後作っていきたい、いけたらいいなという話だったと思う。ちょっとずれているかもしれない。そういったこともビジョン会議で出ていたと。ここはそういったものも含めての話かと思ったのだが。 

【事務局】
24時間365日安心して子供が病院に診療にかかれるような体制作りというお話があったということだが、まさにその一次救急と、みなとメディカルが担っている主に二次救急というところだが、一次救急というところでは市の医師会にお願いをして夜間急患センターという形で小児の一次救急医療というのをオールナイトで対応いただいているという状況。議題と直接関係ないがご説明した。 

【委員】
夜間急患センターでの小児の一次救急については、医師会会員と大学の医局からの派遣で運用しているが、小児科の会員が徐々に高齢化しており、また、閉院が相次いでいるという状況の中で、現在のセンター長も80歳を超えて夜中の勤務はちょっときついということも言われてきだしている。今後いつまで夜間急患センターでの小児の一次救急を受け入れられるかということは徐々に問題になってきている。まだすぐにはどうこうということはないが、将来的にそういったことを踏まえた一次救急のあり方というのも検討していかなければならないのかなと思っている。 

【委員長】
私がさっき言ったのは、みなとメディカルというわけでなくて全体的な話としてそういう話をしていたということ。その中で、みなとメディカルも他の病院も、病気の子供さんのための診療体制をというのを考えていくというのが何か言われたという話。
今後、小児科の先生が減っていくという状況もあるようなので、さらに次の中期目標とか、さらにもう1個先の中期目標のときには話題になってくる、そういう話かもしれないと思う。

エ 政策医療 

【委員長】
次、政策医療。政策医療につきましても特に意見はないというふうにさせていただく。

(異議なし)

(2) 地域の医療連携の推進 

【委員長】
それから、「⑵ 地域の医療連携の推進」何かご意見等あるか。 

【委員】
第四期で特に指示しないという項目があるが、これは第四期では、評価項目に上がってこないという話になるのか。指示しないこととするということの意味を話してほしい。 

【事務局】
当然例えば今お話があった地域包括ケアシステムが不要だというようなことを言っているわけではない。一定もう軌道に乗った取組みがされているものであれば、特段機構への指示事項としては表に出てこないという意味での「指示しない」ということ。
逆に最近の流行、喫緊の課題のものがあるものについては、新たに指示するという形で特出しをしているという状況。 

【委員】
わかりました。地域包括ケアについては主に2025年を目指すような形で、そこを目指した上でそれ以降も地域包括ケアというのが自宅を中心に、医療・福祉等活用しながら、在宅生活継続ができるようにというような政策と思っている。
そうすると、ちょうど第四期の目標の期間中に2025年が真っ只中にあるので、地域包括ケアという言葉を、特に言葉として残すような、意識するとかですねそういう意味では必要ではないかなということを思ったので、委員長がおっしゃったように、市の他の部局で地域包括支援センターとか、介護・医療にまつわるような関連部署もあるので、そことの整合性がとれるのかというようなところも気になっているところ。より強化するという方向性がもしあるのであれば、そこの表現の中で地域包括ケアが消えてしまうのはどうなのかなというふうに思った。「継続的に実施する」というような形にはならないのかなというふうに思った。 

【委員長】
地域包括ケアという意識づけなどそういうのを持ってもらうということも兼ねて何かそういう言葉をここに残す必要っていうのがあるのではないかというご意見だと思うがいかがか。 

【事務局】
ご指摘の件につきましては、目標の中に文言を入れて取り組むかどうかは検討が必要かなと思う。 

【委員長】
今のお答えだと検討するということか。 

【事務局】
この場で、残す残さないというところをお答えするのは難しい。私達としては、最初にご説明したように、一定の取り組みが軌道に乗っているということでそこを特出ししないという判断をしたところだが、今のご意見もあったので、もう少し検討をしてから最終的に整理をさせていただければと思う。 

【委員】
委員の言われることは僕ももっともだと思うが、要するに、第三期の中期目標に到達したということでの第四期中期目標に入れなかったというふうに僕は解釈をしている。もう評価到達点に達したというのであれば、目標として改めて追加する必要はないのではないかと思う。 

【委員長】
今二つご意見が出た。その辺を含めて、長崎市の方で地域包括ケアという言葉を入れられるか入れないかということについて検討をお願いする。
絶対に入れなければならないというほどという感じでの意見にはしてない。
⑵の地域の医療機器連携の推進というところについては、今意見があったが、地域包括ケアという言葉を使うか使わないかそれから継続的にこれまでのことをやるかやらないかとかそういったちょっと文言の修正ができるかどうかをご検討していただければと思う。

(3) 医療安全対策の徹底 

【委員長】
その次が、安全安心で信頼できる医療の提供。ここはもともと第三期では三つほど項目が挙がっていたが、そのうちの他職種連携と院内感染防止については指示しないということになっている。これは繰り返しになるが、しないということではなくて、先ほど委員からもあったが、程度達成しているからそれを継続するという意味で指示しないということだろうと思う。三つまとめてご意見をいただければと思うがいかがか。
安全安心で信頼できる医療の提供ということについては、特にご意見なしということにさせていただく

(異議なし)

2 患者・住民の視点に立った医療の提供・満足度の向上 

【委員長】
医療の質とは何かという話のときに患者さんの満足度高めること、患者さんの満足度を満たすこと。これが医療の質だという話だったと思う。医療の全体的な満足度を高めるということでさっきの救命救急医療とかも全部そうだろうと思う。
患者の満足度向上という項目を立てずに、こういうふうにまとめる方がかえっていいのかなと思う。第三期だと、なんか給食だけ考えればいいというような感じがした。感想めいた話で申し訳ない。
特に意見がないようであれば、「患者・住民の視点に立った医療の提供・満足度の向上」については、意見なしというふうにさせていただく。

(異議なし)

第4 財務内容の改善に関する事項

1 地方独立行政法人の自主性、自律性を活かした持続可能な財務運営

(1)財務改善 

【委員】
「経営分析に基づく適切な病床管理」という表現があるが、今回数値目標をより適切に評価していくっていうような内容なのかと思うがこの数値目標というのは、例えば具体的に在院日数とか病床利用率、稼働率とかそういうことを言われているのか。 

【事務局】
市として具体的な数値目標があるわけではない。病院を運営していく中で適正病床を経営状況も含めたところで検討というところ。 

【委員】
そしたら適正な病床数というか、そういったところも含めてということか。 

【委員長】
ここでいう経営分析という言葉はやはり財務諸表分析みたいなこと言われているのか。それとも今のお答えにあったもっと広い、その病床とかそういったことまで病床数の数とかそういったことまで含めてのものなのか。
経営分析というと、財務比率というか流動比率、何とか比率だという方についてかと思ってしまうが、そこだけに限定されるものなのかどうか。そこの内容というか意味というかあるのか。 

【事務局】
財務だけの数字ではなくて先ほど言いました病床の部分であったりとか、看護師の確保とかトータル的な部分でそういう分析は必要かと思う。 

【委員長】
みなとメディカルの特徴なのか、病院の特徴なのか、全部に共通するのかわからないが、現預金の割合が結構高い。現預金を持っていること自体は悪いわけじゃないが、何か方針があってそうしているのか。 

【病院機構】
3月末の現金は40数億だったと思うが、給与とか退職金などの支払いがある。だいたい常に10億計画支払とかあったりするのでどこまで持つかというのはあると思う。ただ3月末には定期預金5億程度預金している。どういった運用をするかというのは今の状況も鑑みながら考えていく必要があると思う。 

【委員】
細かいことだが、数字が帳票によって微妙に違う。理由があるか。 

【病院機構】
その件については後ほど回答させていただく。 

【事務局】
先ほどのご質問の件で補足。「経営分析に基づく数値目標により適正な病床管理」というところで、ここの想定としましては日々の病床管理のイメージ。適正病床数とか診療規模の話ももちろんあるが、そのことについては、昨日ご説明した「持続可能な経営を考慮した病床数など適正な診療規模を導出すること」ということで指示することとしており、こちらでも当然経営を考慮した病床数などを適正な規模という大きな意味での指示はここで明確にしている。
したがって「医業収益を向上させる」ということにつきましては、委員がおっしゃったような病床稼働率とか平均在院日数、入院患者数、単価などそういったところと収益を見極めながらやっていっていただきいただきたいということ。 

【委員】
病床回転率とか平均在院日数等も考慮して医業収益の向上を目指してほしいという意味だということか。今言われたように日々の病床管理のイメージなのかどっちなのかというのがあったので今の回答でわかりやすかった。 

【病院機構】
経常収支比率の件。損益計算書の累積でいくと、23億1500万という数字が最終的な数字。参考資料3の方が誤りということになる。 

【委員長】
数字が合うようにお願いする。
他に何かご意見あるか。
いろいろとあったが、特に文言自体を修正するということではなかったと思う。ただ確認事項については確認をお願いしたい。

(異議なし)

第5 その他業務運営に関する重要事項

1 法令の遵守 

【委員長】
この法令の遵守につきましては、意見はないとさせていただく。

(異議なし)

2 サイバーセキュリティ対策 

【委員長】
実際こういう攻撃を受けているというのはあるのか。 

【病院機構】
ない。
ご承知のとおり医療機関というのは格好のサイバーテロのターゲット。全国規模でも4、5か所やられて、そのうちみなとメディカルセンターにも来るリスクは非常に高いということですでに対応を始めている。そういうために長崎市がこういう指示を出されたのだと。こうやって明示されればそこにお金をつぎ込んで対策などを取ることできるのでそういう意味でも、こういうふうに出してもらうのがいいのかなと思う。 

【委員長】
ここについては意見なしということでよろしいか。

(異議なし) 

【委員長】
意見聴取は一通り終わったことになるが、他にここまでで他の項目もあわせて言わせてほしいこと、確認し忘れたことがあればと思うがよろしいか。 

【委員】
昨日の夜もこれ全部読み返してみたが、この3期の振り返り、目指すべき方向性というのは本当に市がよくまとめられているなという感じは受けたが、ちょっと違和感があるのはやっぱり昨日から何度も言っているように、当たり前のことばかり書いてあるというふうに思う。第3期の中期目標と第4期の中期目標というのは文言がちょっと変わっているだけで、ほとんど中身は変わってないというような感じがして。
こんなに項目はいるのかというふうに思って、昨日から話が出ているとおり、突き詰めて言えば患者さんの満足度の向上と職員の満足度向上と健全な財務体質と地域の連携という項目を4つにつきると思う。医療機関の皆さんにすればもう当たり前のことばっかり、我々が見ても当たり前のことばっかり書いてあるので、そのあたりのこの評価のシステムというか作り方というか、というのも今後またいろいろとご検討いただいた方がもっといいものになるのではないかというふうな気ばかりするので、ぜひご検討いただければなと。委員長よろしくお願いしたい。 

【事務局】
今の項目のたてつけ、第1から第5というところについては委員長の方からご紹介いただいたように、任意ではなくて地方独立行政法人法の中で個々の項目について目標を指示しなさいということが決まっているので、そこについては従わざるを得ないというところがある。
ただ、昨日委員の方からあった、「至極一般的な当たり前のことを言っていますよね」というところは私たちもちょっと難しいところもあって。今日の冒頭にご説明した地方独立行政法人制度の建て付けの問題だと思うが、私が説明したように自主性、自律性をまたその裁量性を最大に発揮させるために、要は、設置者の方から、事前にとやかく言わない、ということを売りにはしているのですけれども、一方で、この地方独立行政法人法にせんだってもともと国の独立行政法人があるが、そちらの方でも中期目標制度は同じだが、中期の目標のかけ方について一般的過ぎると、もっと具体的に切り込んで、要は、計量的な目標を示すとかそういったことをすべきではないかという議論も一方ではされているところで、ただそこをしすぎると、先ほどから言っています自主性・自律性というところが発揮されないというところで中期目標の設定の仕方が難しいと感じているところはたしかにある。 

【委員長】
病院のビジョンとか病院はどうあるべきかみたいなこと、みなとメディカルはどういう方向に持って行きたいという話があって、それで目標を議論するのが、やはり議論としてしやすいのかなと思うが、まさに法律のたてつけがあってそこが変えられないものだからご苦労されているのだろうなとは思っている。
ただ、委員がおっしゃったように患者満足とそれから医療スタッフの向上と、それから地域貢献と健全な財務体質ですよね、この4つというのは多分だいたいどこかに該当している話になるので4つの柱ということで次の中期目標になるかもしれないが、作っていくということを考えていくことができればいいかと。

次第3 評価委員会からの意見の確認 

【委員長】
特にないようであれば意見なしというふうにさせていただく。

(異議なし)

本日第5回で議論した分はどうするのか。 

【事務局】
今日いただいた意見については、委員長に内容確認いただき、決定したものを皆様にお伝えしたい。 

【委員長】
これで地方独立行政法人長崎市立病院機構の業務の継続についてと、それから第4期の中期目標案に関する議題は全て終了したことになる。昨日と今日と集中的にご審議いただきありがとうございます。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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