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令和5年度第2回 長崎市公民館運営審議会

更新日:2024年6月10日 ページID:042224

長崎市の附属機関(会議録のページ)

担当所属名

教育委員会 教育総務部 生涯学習施設課

会議名

令和5年度第2回 長崎市公民館運営審議会

日時

令和6年3月15日(金曜日) 15時00分~

場所

長崎市民会館1階 アマランス 研修室1、2

議題

(1)公民館実践発表【中央公民館、北公民館】について
(2)公民館からの諮問事項等について

審議結果

(1)公民館実践発表【中央公民館、北公民館】について
ア 中央公民館の取り組み「子どもも大人も巻き込んで「長崎が好き」を育てる講座づくり」(発表者、小森 秀男氏)

質疑応答
【委員】受講者数と応募者数とのバランスはよいか。需要と供給が合っているか

【中央公民館】おおむねバランスはとれているが、人気の高い講座は抽選となっている

【委員】魅力的な講座の数であるが、単発なのか、複数回受講できるものがあるか

【中央公民館】夏は単発のものが多い。別に複数回行って、学びを深める講座もある

【委員】くんちの講座は長崎を代表する文化と考えるが、地元の人しか参加できないか

【中央公民館】市外の人も県外の人も参加可能である

【委員】講座のPRはどのように行っているのか

【中央公民館】夏休み講座は近隣の小学校へ周知しているほか、HPなどで行っている

【委員】高齢者にはまだまだ紙媒体などアナログな方法を採ってほしいと考える

【委員】大学生へのPRはどのように行っているか。長崎大学はほぼ半数が県外から入学している。(公民館で長崎での)生活の入り方から教えてもらえればいいなと考える

【中央公民館】高校や大学への周知を課題としたい

【指導員】魅力的な講座を開くことのできる講師はどうやって集めているか

【中央公民館】受講者のニーズを聴き、提供できる講師の先生方を登録している

【指導員】開催日はどのように決めているか。仕事をしている人は土曜日半日出勤されている方もいるので、日曜日のほうがよいように思っていた

【中央公民館】圧倒的に土曜日が多い。土曜日の午前中に用をすませて、お昼から参加されるパターンが多い。あとは講師の都合もある


イ 北公民館の取り組み「公民館に地域の“いま”を実装する~長崎市北公民館の地域協働と施設間連携の取り組みを通して」(発表者、出口 亮太館長)

質疑応答
【委員】MLAKの「K」が「Kouminkan」と表されているとおり、昔から変わらない公民館と言われているとおり、お年を召した方が行く場所という感覚があるが現状はどうか

【北公民館】ビジュアルイメージを3館共通してもつことを初めから意識して行ってきたので、ホールはこう、ランタナはこう、公民館は学習グループや講座活動といったものを中心に3者協働して行っている
【委員】一つ一つのアイディアが練られていて、企画力が大変に思えるが、どのようなチームワークでされているか
【北公民館】アイディアはたくさんあったほうが良いと思うが、マネジメントは一人で行ったほうが良いと考える。新しい若い先生を導入することで、若い人の参加を促進したい
【委員】講座の倍率が2倍のものがあるとおっしゃったが、落選した方へのフォローなどはどうしているか
【北公民館】応募者が多かった講座に関して、講師の方の都合が合えば複数回行うことはある。ただ落ちた方を優先するようなことはできない。あくまで厳正な抽選を行っている
ウ 公民館運営審議会長より講評
2館の発表を聞いて、前を向いて進んでいるな、と思った。コロナが明けたわけではないが、人を呼び込むということが大事だと思った。新築マンションが多く建設されていて、県内の人が移動していると考えられ、また大学に入学してくる県外の人たちもいるので、そのような若い人達へ、少し視点を変えてどう呼び込むかが大事になってくると考えられる。それが、20代から40代の女性が広くHPなどを見ている、というアンケート結果になると思う。妻も60歳を過ぎているが、情報は集めている。その情報はうまく提供できないと、足も向けてもらえなくなると考えられる。後半でICTの発表もあり、ICTを使うということに高齢者の方が頑張ってられるそうで、スマートフォンを使いこなせない人にも、上手く使いなれた人たちにも魅力を感じさせる工夫が大事だと考える。そういう点で今日の発表は大いに参考になったと思う。公民館がそろっている、どこの地域の人たちもここで助けてもらえるという情報を提供し、発信していくことが大事だと思う。

エ 他意見
【委員】発表を聞いて、私たちが小さい頃と公民館のイメージは変わったな、活発な活動をされている、この地域で暮らせて幸せだなと感じた。今後PTAと地域とのつながりを強くしていただきたいと感じた。

【委員】公民館が「K(ouminkan)」という日本語のアルファベットで表記され、では英語での概念を考えるとパブリックになるかと思う。パブリックと対になる概念はプライベートである。これまでの日本の社会は地縁血縁を重視するなかの地域の自治会・公民館という機能があった。しかし、マンションに住む個々の家庭のなかでは、地縁を重視するようになっていない。プライベートとパブリックを直接結ぶものがない。今日、2つの館の発表を聞いて、いかに直接住民の方に関わるか、情報を発信し、直接関わっていることが重要である。今まで自治体目線で情報を共有しながら、地域の輪が大事とやってきた。これからの公民館はパブリックを意識し、プライベートも意識して、活動を行っていくということが大事だと考えた。

【委員】公民館活動というのが、ふれあいセンターという場所でもある。似たような活動を行っていて、どちらに行けばよいのかと考える。そのなかで公民館がアピールすることが必要である。公民館活動の存在意義はいかにこういうものであると明確に定義づけるようなことを知らしめることが大事だと考える。そうしなければ希薄になる。ふれあいセンターも同じよね、と考える。公民館という所はこういう場所である、みんなの地域のふれあいセンターはこういう所と差別化して、公民館はこういういい場所ですよときっちり言わなければ、どっちつかずになると考える。2館の発表を聞いて、素晴らしいな、このような講座なら参加したいなと考えた。

【委員】ふれあいセンターの運営にかかわっている。利用者は高齢者が多い。ふれあいセンターもPRしているが、北公民館では若い人も来ているということで関心し、圧倒された。

【委員】活発な発表を聞いて喜ばしく、活発、賑わいということは大事なことだと感じた。娘世代は情報はスマホで収集し、情報を得て車で遠方まで行ったりする。私は情報を得たいと思ったときに、声を聞いて納得したいと思う。QRコードを読み込んでください、と言われても少しためらい手がとまる。また今は電話番号も書かれていないので困る。以前は公民館があって、そこに自分たちが行って、教えていただいて、というスタイルであったが、今は違う。皆さん、見えないところでの情報で動いているのではないかと思う。ネット社会は良いものであるだろうが、そういう情報を得られない人もいる。両方考えていただきたいと考える。

【委員】今日話を伺ったなかにあったニーズの部分、Wi-Fiや用がなくてもいられる場所や多世代の方との交流は私たち大学生のなかでも言われることであるので、公民館が古いというのではなく、普段話す同世代からもニーズ自体はしっかりあるよというアプローチが行われればいいなと考えた。

【会長】昨年末、近くの公園でお餅つきが行われていた。私が小さい頃は回覧板で、こういう行事があると回ってきたり、門松を印刷したものが配られてきたりした。マンションに暮らすようになると、情報もなければお正月の交流もない。様々な温度差のあるなかでの地区の情報の伝達、そういうものを大きく埋めることができるのが公民館の一役ではないか、と考えた。活動をそれぞれの公民館に期待したい。若い人たちが目を向けるようなことも必要と考えた。世代ごとの問題を検討したこともあるが、一堂に情報を得られるような活動を検討していただきたい。
(2)公民館からの諮問事項等について
ア ICT(情報通信技術)を用いた学習機会の提供について

質疑応答
【会長】意外とパソコン講座が多いな、と感じた。ただスマートフォンに特化された講座もあるということで、実際に行われている館に伺いたい。

【北公民館】講師の方にお願いしたのは、どのアプリにも共通する、インストールする時には指紋認証が必要といったような総合的な考え方を1つ教えていただいて、後は個人が使いたいアプリに対して、汎用的に活用できる方法のご教示をお願いしている。

【琴海文化センター】ソフトバンクに依頼した講座において、各個人のスマートフォンで教えると尋ねたいこともバラバラになるので、講師側が用意したスマートフォンで行った。

【会長】個人的に気になる「シニア向け初めての映画作り」をされた三和公民館に伺いたい。

【三和公民館】1回目の講座で動画を作り、そのソフトや編集の仕方を教え、2回目の講座で「長崎を紹介する」という映像を作るためにオリジナル脚本を考え、自分で動画を作り、作った作品の上映会を行った。

【会長】滑石公民館の「タブレット体験講座」はどのようなものか。

【滑石公民館】館長が講師という形式で行った。以前はキャリア会社に依頼していたが、企業活動につながざるを得ず止めた。またスマートフォンは皆さんお持ちのものが違う、では学校から譲り受けた公民館にあるタブレットをどう活用することができるだろうか、と職員と協議のうえ提案があった。公民館で2日間かけて、タブレットでダブルタップする、1回押したつもりが全然違う画面にいってしまう、といったことを時間をかけて体験してもらえば、スマートフォン操作と同じようにできるようになる。また公民館に来られる高齢者の方と話していると、避難所がいつ開設するかわからない、防災無線は聞こえづらい、といった話が出てくる。そのときに、画面の大きなタブレットで(市の)QRコードを読み込むことで最新の防災情報を得ることができる、スマートフォンでも同じようなところに出てきますよ、という情報提供をすることで、9割方の方がよかったねと言っていただき、デジタルデバイドの解消につながったのではと考える。

【会長】うちの近くでも防災無線は聞こえづらい。「ラジコ」というアプリで防災情報を得ることもできる。他にご意見はないか。

【南公民館】初めに行ったスマートフォン講座では、講師一人が機種もバラバラの利用者のうち質問ができた人できなかった人半々であったのに対し、次に行った「LINE」の内容に特化した事業では良かったと考える。

【会長】最後三重の公民館からも伺いたい。

【三重地区公民館】最高齢の方は80代の方もご出席いただいた講座では基本を学ぶことで終わり、来年度2回目3回目の実施を検討中である。

【会長】この件については、専門家がいらっしゃるので先生、ご説明いただきたい。

【委員】スマートフォンは小さなサイズなので、高齢者の方にはタッチが難しく、使いにくいだろうが、情報を取得する方法が「ある」、探る手立てがあるということを認識していただくことが重要である。不正な利用へ誘導される理解が必要である。「あじさいpay」やLINEのグループなど楽しく使うシステムやツールなど受け入れてもらうことが必要である。

【会長】続いて議題2公民館における「居場所」づくりについて事務局からお願いする。

【事務局】公民館における「居場所」づくりを考えるうえで、小中学生の作品展示が行われており、そうすると大人も子供も公民館に足を運んでくれたり、また親子での読み聞かせ会が各館で行われていたり、自習室が足りないときに空き室を提供していたりすることで現在「居場所」づくりが行われている。また今後期待されるということで「不登校の支援」が家の近くの公民館にそのような場所があればいいなという考えがあり、また孤立しがちな子育て支援として、出かけるのにも苦労しているお父さんお母さんが、家の近くの公民館で支援を受けられないか、と子育てサポート課より依頼がある。

【会長】公民館に期待することとして、他にないか。

【委員】特別支援学校の生徒や保健室登校したい生徒が地域の学校に行きたいが、別の部屋がないと学校に言われる。そういった子どもたちの「居場所」にならないかな、と期待する。

【委員】子どもたちが勉強したり、話したりする場所がないため、近所のアパートの廊下をふさいでいることがあった。それで「居場所」を作るために、ふれあいセンターの終業時間を2時間延長して対応している。

【会長】ありがとうございました。今回でこの委員での会議は終わりとなる。最後に一言ずつ委員にいただきたい。

【委員】『パブリック』である公民館が更に地域の人に開かれた場所であるように公民館活動を支えていただきたい。

【委員】公民館は地域の人にとって大切な場所である。いてもいなくてもどうでもよいような場所として大事と考える。公民館にあるタブレットを使ったような知恵を活かしていただけると、講座の盛況につながると考える。

【委員】イベントを活かす北公民館の今日の発表は大変参考になった。

【委員】交流の場所、行って座れる場所というだけでも公民館は大事な場所と考える。

【委員】大学生や高校生がNPO活動を運営していく人が多い。その活動の場として公民館という場所を利用させてもらいたい。

【委員】閉塞感というものを感じるなか、公民館の利用を考えることで開かれた感覚を得られた。古いわけじゃない。

【会長】2期4年、つたない司会を務めさせていただいたが、様々な意見や活動を伺い大変勉強になった。ようやく自由に活動できるような時期に退任となり残念である。ありがとうございました。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

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