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令和5年度第2回 長崎市恐竜博物館運営協議会

更新日:2024年6月10日 ページID:042226

長崎市の附属機関(会議録のページ)

担当所属名

教育委員会生涯学習施設課

会議名

令和5年度第2回 長崎市恐竜博物館運営協議会

日時

令和6年3月27日(水曜日) 10時00分~

場所

長崎市役所5階 第3委員会室

議題

  • 令和6年度の事業計画【指定管理者】
  • 令和6年度の事業計画(恐竜研究所)

審議結果

1 委員からの提議
ネーミングライツについて

【委員】
博物館の命名権について、地元への説明はなく、新聞により情報を知った。採択までの経緯を説明していただきたい。

【事務局】
地元住民の皆様への情報共有ができておらず、申し訳なかった。長崎市恐竜博物館においては、昨年末に株式会社日本ベネックスより申請があり、今年の1月末に審査会を実施、決定をした。決定から現在にかけて当該企業と契約を進めており、3月中に締結の予定。

【委員】
命名権により得た収入は、博物館の運営に係るものとして使えるのか。また、正式名称は変わらず、愛称ができるという認識で間違いないか。

【事務局】
博物館の施設整備に優先的に充てられるということで、担当部署と調整をしている。「長崎市恐竜博物館」という正式名称は変わらず、「ベネックス恐竜博物館」が新たに愛称として加わる。

【委員】
ネーミングライツの期限はどのくらいなのか。

【事務局】
ネーミングライツの期限は、5年間の予定。

【委員】
今後、野母崎連合自治会に説明する意向はあるか。

【事務局】
野母崎連合自治会に、改めて説明をさせていただきたい。

2 委嘱状交付

3 教育長あいさつ

4 委員紹介、事務局紹介

5 会長選出及び会長職務代理者の指名
長崎市恐竜博物館条例第17条第1項に基づき、会長を委員の互選により選出。また、同条第3項に基づき、会長職務代理者を会長の指名により選出。
水嶋委員を会長に推薦。承認。
水嶋会長が前田委員を会長職務代理へ指名。

6 議事
(1)令和6年度の事業計画【指定管理者】
〈指定管理者より事業計画を説明〉

【委員】
事務局へのお願いになるが、委員の辞令交付等に時間が割かれ、議題に対する質疑の時間が十分に確保できていないと考える。次回からは十分な質疑時間がとれるように調整してほしい。

【委員】
教育養成プログラムについて、今年度は定員20名を割っているがその分析をしているのか。

【指定管理者】
教育養成プログラムの定員割れの分析は行っていない。周知不足なのか、内容によるものなのかについては、今後検証していきたいと考えている。

【委員】
参加料金5,000円が高額ということはないのか。

【指定管理者】
値段については、1回あたり1,000円程度の実費相当の内容ということで計画していることから、参加料金が高く見えないように掲載の仕方を工夫していきたい。

【委員】
ファンクラブの人数は何名か。

【指定管理者】
ファンクラブは3月22日現在で24名。大人15名、子ども9名である。

【委員】
年会費の内、高校生5,000円や中学生以下3,000円という金額は、他館と比べても高額であると感じている。利潤を追求するのか、あるいは博物館のイメージをアップさせるためのファンクラブなのかという考え方によるとは思うが、会費以上のメリットを検討していただきたい。

【委員】
企画展が無料になるなど、金額設定は、こちらが利益の出る設定としていない。加入によるメリットは今後も検討していきたい。

【委員】
12月や2月に連続して休館日を設けている理由は何か。

【指定管理者】
休館日は令和5年度に比べて、増加している。理由として、ゴールデンウィークや夏休みを全日開館日とすることで、館内スタッフの週休二日の確保が難しくなっている点や、企画展前後の入れ替え期間が短く、館内メンテナンスがひっ迫することもあったため、閑散期に休館日を増やしている。

【委員】
メンテナンスや館内スタッフを理由として、閑散期に休館日を多く設けるというのは、他施設では見られないと思う。

【指定管理者】
長崎市科学館の事例を参考に、休館日を設定した。

【委員】
事業計画の達成目標において、資料が空欄となっている箇所は意図したものであるのか。

【指定管理者】
達成目標の空欄部分は、長崎市からの指示により、恐竜パーク全体ではなく恐竜博物館に関するものだけを絞り込んで今回の会議資料を整理した。

【委員】
企画展は、ようやく恐竜や化石に関する内容になり感心している。次回以降の要望として、会議資料に展示標本のリストや配置などの資料も併せて添付していただきたい。

【委員】
ワークショップは実施回数しか記載されておらず、人数や満足度といった目標がない。ワークショップそのものの人気はあるように思われるが、工作物の企画しかなく、自然物を使ったものがない。

【指定管理者】
ワークショップの人数などの目標を追記することを検討したい。内容に関してもニーズ等を踏まえてブラッシュアップを図っていきたい。

【委員】
教育養成プログラムに関して、指導を行う学芸員はいるのか。

【指定管理者】
現在、学芸員は退職により、不在となっているが、4月1日より新たに1名を採用予定。現在のような状況の再発を防ぐため、さらに1名を募集中である。

【委員】
教材開発について、学芸員が化石などの自然物を使って作成することが一番だと考える。過去に実施した企画展(段ボール恐竜展)のノウハウを生かして教材作成を検討されているが、具体的にノウハウとはどういったものなのか。

【指定管理者】
オープンラボに3Dプリンタがあり、様々な骨格標本や実物で触れるものというのが教材として理想的であり、出前講座なども目標としていきたいが、それらには数に限りがある。段ボール恐竜展は常設展示を参考に、リアルとまでは言えないが、恐竜の構造や組み立てを学ぶという視点で、一度に多くの人が手に取って学べたということが特徴だったと思っている。そのため、そういった教材の開発が必要だと考え、内容についても改善していきたい。

【委員】
教材開発は大切だと思う。ただ、金物のように何度も使えるようなものであれば、教育養成プログラムの参加料を安くすることができると思うので、段ボールの是非は別として、そのような視点で教材開発を行ってほしい。

【委員】
企画展で利益が生じた場合というのはどういった状況を指すのか。

【事務局】
収支で黒字化したときの状況を指す。

【委員】
過去の企画展は黒字だったと認識しているが、間違いないか。

【指定管理者】
「キングス」という企画展で赤字になったが、その他は黒字になった。ただし、赤字になったとしても、指定管理者のリスクとして受け止めている。

【委員】
「キングス」については悪い印象はなかったが、承知した。

【委員】
羽毛恐竜展について、指定管理者の学芸員によるものではなく、別の機関から借用や監修いただいたものを展示しているのか。

【指定管理者】
羽毛恐竜展は、パッケージを採用したもので、群馬県立自然史博物館から監修を受けたものである。

【委員】
企画展コンサル料が発生している理由については理解した。

【委員】
企画展の収支予算書について、次回以降は広報に関する内訳の詳細を見せていただきたい。広報は非常に重要である。今やホームページで企画展のことを知るということが多いとは思うが、特に市中心部にて博物館の情報が乏しいと感じた。

【委員】
株式会社日本ベネックスとは今後どのような事業を一緒に行っていくのか、決まっている範囲で教えてほしい。

【事務局】
ネーミングライツに関して、博物館建物入口にある「長崎市恐竜博物館」のプレートや展望ホールに設置の顔出しパネルに記載のロゴマークの変更を予定している。指定管理者との協議になるが、スタッフの制服やチケットの台紙についても変更できればと考えている。なお、パンフレットなど印刷物は在庫がなくなり新たに発注するタイミングでの切り替えになる。

【委員】
広報の内、「長崎・野母崎でしか体験できない特別な過ごし方・楽しみ方」について、具体的な内容を知りたい。

【指定管理者】
「長崎・野母崎しか体験できない特別な過ごし方・楽しみ方」について、メインは恐竜博物館・軍艦島資料館・恐竜パークを核としている。併せて軍艦島やそこに向けたクルーズ、温泉、伊勢海老まつりや水仙まつり、タコ祭りといった他では体験できないものを魅力として旅行会社と連携しながら活用していきたいと考えている。

【委員】
利用者還元事業の「地域クーポン券」「のもん湯入浴券」は、すごく評判が良い。この場をもって改めて感謝申し上げる。
(3)令和6年度の事業計画(恐竜研究所)
〈市より事業計画を説明〉

【委員】
恐竜研究所の収支計画書は作成していないのか。

【事務局】
恐竜研究所が行う事業全体の予算は資料に掲載のとおりで、詳細については今回の資料には掲載していない。

【委員】
駅周辺での企画展の周知などが十分ではないと感じているが、ネーミングライツによる収入は広報周知等の費用に充てられるのか。

【事務局】
ネーミングライツを取得した会社は、既存の看板で名称を周知することとなっており、博物館の周知活動については、市で行うものもあるが、指定管理者で行うものが中心となる。駅前については、観光案内書などで告知はしていただいている。

【会長】
他になければご発言のない委員がいるので順に指名させていただく。

(以下、会長が順次指名)

【委員】
企画展等は化石などが展示されるようになり、良い傾向だと思うが、羽毛恐竜展にはドイツ・ゾルンホーフェンの化石が展示されていると記載されているが、監修などは入っているのか。

【指定管理者】
群馬県立自然史博物館の髙桒先生にお願いした。

【委員】
塩分濃度などの展示はあるか。重箱の隅をつつくような形で申し訳ないが、小学生にもわかるようなキーワードがあると、企画の本質的がより理解できるところを、説明を聞く限りではテーマの本質を外しているように思われ非常にもったいない。例えばゾルンホーフェンでいえば、イスラエルの死海のように、塩が煮詰まったところに生き物の死骸が埋まって腐らないで残っているというという説明を加えるだけで、小学生の知的好奇心を刺激する内容になる。また、化石産地の地名の表記についても、ゾルンフォーフェンと記載されているが、一般的な表記のゾルンホーフェンとは異なるので本当に監修が入ったのか疑念が沸いている。そのような点を改善すると良いのではないかと感じている。

【指定管理者】
企画展の監修について、非常に重要であると捉えている。今回は監修者に入っていただいたが、可能であれば前田委員や宮田委員にもご協力いただければと思う。

【委員】
かつて行った「よみがえる恐竜王国」や「段ボール恐竜展」という企画展は、文化庁から視察に来た職員に結果を尋ねたところ、ことごとく否定された。アミューズメント性を重視しているように思われるが、それはそれで大事だが、自然史博物館の役割を踏まえ学術的な展示を企画してほしい。

【委員】
他の委員と同じように駅前の広報が不十分だと感じている。また、宿泊体験学習について、恐竜を知るだけでなく、恐竜を知ることで派生する学習効果、例えば環境問題、地形的なものなどを意識したほうがよい。学習に使う教材については、事前にいただければ、校長会などで共有したい。

【事務局】
宿泊体験学習に使用する教材は、現在改善作業を進めており、4月に実施の学校説明会で改めて説明する予定。

【委員】
宿泊体験学習は5年生対象であるが化石を学習するのは6年生であり、学習が直結しにくい現状があるため、教材に反映してもらえればと思う。

【委員】
段ボールを使った教材開発は、園児を対象として考えた場合に、学術的なところまで関心が行かないと思うので、恐竜に興味を持ってもらう最初の一歩として重要であると思う。そのため、どういった教材になるのかが気になった。その他には、企画展の広報費が企画展ごとに変化があるのはなぜか。羽毛恐竜展の広告宣伝費の内訳で新聞に割く割合が高いのはなぜか。

【指定管理者】
羽毛恐竜展については長崎新聞が共催として入っており、金額以上の告知や取材等を行っていただく形で連携している。一方、夏の企画展につきましては、一般的な広告掲載費として計画しているため、春と夏で内訳が異なっている。また、先ほどの話で、学術的内容が乏しいという点については、より多くの人に興味を持ってもらえるように、裾野を広げるという視点も踏まえたところでのバランスを意識して取り組んでいきたいと考えている。

【委員】
周知について、オープンの時はよく見かけたが、もっとあった方がよい。また、無料バスの日やラッピングタクシーを活用してはどうか。また、職員への周知も重要と考えており、校長が集まる運営研修会の中で恐竜博物館には行くことができていない。自身も恐竜博物館での研修会を投げ掛けていくので、その際には講義や研修などをお願いしたい。

【指定管理者】
無料バスの日についてはSNSで周知し、たくさんの来館者が来ている。令和5年度は、長崎市南総合事務所と連携して、週末限定実証実験として長崎駅から博物館までの直行バスの運行を実施したが、6年度は長崎市の予算が付かなかったこともあり単独での実施は難しい。長崎市に引き続き要望していきたい。広報周知は、駅など中心部で告知が見られないという意見に対し、ポスターなど一般的な広報手段は、リーチ率の観点から低いことが分かっている。企画展に関しては、毎回、市内小中学生にはチラシとタブレットで周知しており、近隣市の学童保育にもチラシやポスターを配布している。

【委員】
市内小中学生については、令和6年度から「tetoru」により直接家庭に情報配信ができるようになるため、現在チラシ配布している費用を別の広報に充てることができると思う。子ども単独での来館は難しいことから、保護者への周知の方が効果的ではないかと考える。

【委員】
夏休み期間の7月、8月のワークショップの内容は、1つの企画しかないのか。夏休みの宿題にも活用できる内容を検討してほしい。

【指定管理者】
1日2回の実施が仕様書で定められている中で、スタッフの体制もあるので基本的にはそのとおりである。しかしながら、夏休み期間は、例年、外部の民間事業者からの提案をいただき、有料にはなるが、2つ以上のワークショップも実施し、より多くの方に参加していただいたり、選択肢が広がったりするように努めている。また毎年企画展のワークブックを作成しており非常に好評であるため、引き続き実施の予定。

【委員】
研究成果の周知活動について、評価できるが、計画の内容を資料に添付してほしい。また、周知活動として、市内小中学校への出前授業の検討や国内・国際学会での発表を進めてほしい。また、常設展示の改善活動が、ルビ振りだけであるのは残念である。長期的な計画を立てて資料の収集を進め、常設展示の更新を期待している。

【事務局】
長崎市の直営の組織として恐竜研究所を設けて学芸員を採用している以上、長崎市の研究成果を公表していくことは責務であると考えているため、ご指摘を重く受け止め実施していきたい。

【委員】
用地取得に関する進捗を知りたい。

【事務局】
用地取得について、は、4筆中2筆を令和3年度に取得し、残り2筆となっている。そのうち1筆は1人の所有者と交渉中であるが進展はしていない。もう1筆は共有持ち分で49人の相続人がおり、20名からは共有持分を取得している。相続人には海外居住者がおり生死に関する公的証明が入手できないため、家庭裁判所の不在者財産管理人制度の手続きを今年度行った。間もなく不在者財産管理人が選定される予定であり、相続人との交渉が前進する見込みのため、令和6年度は進展を見越した予算を計上している。

【委員】
取得後の活用を期待したい。

【委員】
指定管理者の学芸員や職員が続けて退職しているのを聞いているが、どう考えているか。

【指定管理者】
退職者は、博物館の仕事が嫌で辞めていったのではなく、それぞれのステップに伴って退職されていった。学芸員については、退職後の現在も企画展などで協力いただいている。

【委員】
人件費や物価高騰が続いているが、指定管理委託料が令和3年度より変わっていないことは、時代遅れだと思う。

【事務局】
人件費や物価高騰に関しては、他の指定管理施設を含めて指定管理者制度を統括する部署が中心となり市全体として考える必要がある。そうした中で令和5年度に関しては見直しを行わない方針となった。今後についても動向を踏まえながらの対応となる。

【委員】
企画展にかかる館長や学芸員の人件費というのは残業代に充てるという意味か。

【指定管理者】
企画展業務に従事した時間分を、企画展の予算から支払っており、職員の基本給は固定で加算ではない。業務内容に応じて財源を分けている。

【委員】
今回の企画展は外部の監修が入り、そこに対してコンサル料を支払っていることから、学芸員による業務というものが、どれほどのもので、それに見合った金額なのかが不明瞭である。次回以降は分かりやすい資料が欲しい。

【会長】
教育養成プログラムの日程は決まっているか。

【指定管理者】
現段階では決まっていない。

【会長】
企画展は何年先まで予定が決まっているか。

【指定管理者】
教育委員会との取り決めで一年前には提出するようにしているが、特別に数年先まで検討することもある。

【会長】
教育養成プログラムの費用が高いという指摘に対し、3万円のプログラムを設定し、定員の3倍の応募があった福岡市科学館のように、金額に見合うと思える詳細なプログラムを提示することが重要だと考える。


以上

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電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

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