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更新日:2024年10月15日 ページID:042813
まちづくり部 都市計画課
第1回 長崎まちづくりのグランドデザイン検討委員会
令和6年7月26日(金曜日) 10時00分~
長崎市役所2階多目的スペース
長崎まちづくりのグランドデザインの概要説明について
1 会議録について
事務局
要点記録で作成し、全文記録として音声記録を電子媒体で保存する。要点記録は、2名の確認者により確認し、委員長へ確認後公表を行うことを提案する。
委員
会議録の確認者2名が全委員の発言内容を確認し、場合によっては修正をするということか。自分の発言内容は確認できるが、他の委員の発言内容まで確認することは難しいのではないか。
事務局
ご指摘のとおり、確認者2名が全員の発言内容を細かく把握することは難しいと思う。会議録の案ができた段階で、特にポイントとなった発言のあった委員に対して、事前に会議録を確認いただき、その上で、会議録確認者に確認をしていただくような手続きをとりたい。
委員長
以上のような確認方法を取るということで、委員の皆様いかがか。
各委員
異議なし
2(1)長崎まちづくりのグランドデザインの概要等について(第1部)
委員
新たな文化施設については、元々、文化施設が大きいテーマとしてあって、その機能をより高めていくために民間機能を入れていくということであったと認識している。新たな文化施設と民間収益施設は並列機能ではなく、文化施設機能が前面に出てくるものであると考えている。
事務局
委員おっしゃるとおり、新たな文化施設が核となる機能であり、さらに賑わいを生み出すため付加する機能を調査している。
委員
全国様々な市街地再開発やまちづくりが行われているが、工事費高騰等により、事業の進捗が芳しくないなど、現状、かなり厳しい状況にある。事例等の調査にあたっては、全国的にどういった課題があるかという点も踏まえつつ、今後の取組みの方向性を検討していかないと実現性が乏しい内容になりかねない。優先順位を付けつつ、先行事例の課題感を踏まえて検討してほしい。
事務局
事例調査にあたっては成功事例だけでなく、失敗事例や各都市の課題感なども踏まえつつ、現状分析を進めたい。
委員
検討にあたっては、地域のまちづくり活動協議会の意見や取組みなどを踏まえつつ、ボトムアップで検討していくことが大事である。重点テーマには地域拠点といったキーワードも出てくるため、そのような協議会の意見なども踏まえながら検討してほしい。
事務局
第2回の検討委員会開催後に、地域との意見交換会を予定している。また、本検討委員会で直接意見を伝えたいということがあれば直接関係人として呼ぶということも考えたい。
委員
このグランドデザインは、目標年次である2050年を目指して、理想を語るような大きな視点から整理をしていくものか。或いは、財源などを踏まえつつ現実的なものとして作っていくのか。
次に、冒頭説明のあったグランドデザインの目的と17ページにある課題設定のイメージがミスマッチをしているように感じる。今後、どのような方向性で議論をしていこうと考えているか。
また、概ね30年後を目標年次としている中、目下進んでいる人口減少を考えるとスピード感がミスマッチしているように感じる。30年後だけではなく、もう少し近い未来があって、そこに向けた取り組みを展開しながら、という計画でないと、今の人口減少のスピードには付いていけないのではないか。
事務局
まず、概ね30年後を目標年次と設定した背景には、ナガサキ・アーバン・ルネッサンス構想があり、この構想に基づき、臨海部の開発が30年かけて出来上がったことを踏まえ目標年次を設定した。まちづくりの取組みの方向性は長期的な視点や視野を持ちながら整理し、財源・実現性を踏まえながら、リーディングプロジェクトとして具体化するような流れを作りたい。
次に、17ページに記載している課題設定のイメージは、現在の本市の課題の一部をご理解いただくということも含め、このような書き方をした経緯があった。4ページに、経済再生や定住人口増加を後押しするためのまちづくりの考え方を記載しており、この部分を突き詰めていく必要があると考えている。
グランドデザインの作り方になるかと思うが、何段階かステップを踏んで施策を展開していく必要があると考えている。その一つがリーディングプロジェクトであり、まずは、導く役割をする事業を短期的に進めていき民間の投資を呼び起こすなどしていきたい。目標設定についても、これからの検討次第であるが段階を踏んで整理できればと考えている。
委員
既成市街地に交流人口を波及していくためには、既成市街地にもっと魅力を作っていく必要があり、どうやってスタジアムシティなどと違う魅力を作っていくかがポイントになる。新しいものを造るだけでなく、どうやって長崎で若い人が文化を創っていくか、新しい産業を創る人を呼び寄せるかを議論していく必要があると感じた。その時に民の力を上手く利用していくことが必要で、横浜市では、古い建物を活用し若いアーティストやクリエイターたちが巣立っていくような環境を構築する施策に取り組んでいる。若い人や新しい人を育てるという観点を持ちつつ、文化施策と産業施策を併せて一緒にやっていかないと上手くいかないのではないか。
事務局
今回、基盤づくりに加えて仕組みづくりを並行して検討していく。仕組みづくりは、官民連携で施設整備を進めていくということと併せて、出来上がっている基盤や歴史的建造物などを積極的に民間の方々に使っていただくためにどういった仕組みの形があるかなどについても検討する。これは、喫緊の課題であるため、このような仕組みづくりは早急に取り組みたい。
委員
長崎市は、観光や歴史の面でも非常に良いものを持っており、それを守るだけではなく、活かしていくことが重要であり、そのためには新しい知恵が必要になる。プラスアルファして活かしつつ、次の世代に新しいアイデアとして繋いでいくという流れを作っていくと、これは大都市でも敵わない点になるため、そうした資源をどう活かしていくかが重要となる。斜面地に若い人が住みながら既成市街地で育っていくという施策をとると面白いことができるのではないか。
委員長
今のご意見も含め、都心まちづくり構想の内容を進化させていくことが必要ではないかと感じた。
委員
「広域連携の視点」について確認であるが、これは他地域の居住者も視野に入れているか。含めているとした場合、市内の居住人口だけだと悲観的な見え方になり、若い人が変な形で長崎市に見切りをつけてしまうといったことが懸念されるため、昼間人口を念頭に置きつつ議論したほうがアナウンス効果としては良い。
次に、「都心部と周辺部のつながりの視点」について、住む場所を考えるときに車だけでの移動を考えるのであれば、居住費が高い長崎市内よりも少し外側の方がいいという考え方になる。年を取ってもまちなかに回遊できるなど、居住費が高くても長崎市に住む価値を見出すことができるよう、これから長崎市に住みたいと考えている方に対して、長崎市内で何が提供できるかといった視点を持ちつつ検討し、良いアナウンスができればと思う。
最後に、「斜面地の視点」について、今後、立地適正化計画で斜面地から安全な場所に居住を誘導していくのであれば、空き家が増えた斜面地をどうリノベーションしていくかなど、居住を誘導した後の状況も見据えていく必要がある。
この30年の計画を、例えば、5~10年毎に検証し、その都度、若者や結婚された方々に、長崎市としてどこに住んでもらうか、どういった形で住んでもらうかを考え、長崎市に住みたい、働きたい、勉強したいという方々に対してアナウンスしていくことが、緩やかな官民連携でもある。財源的な話だけで検討すると内容が収束し、みすぼらしさが出てしまい、長崎市に魅力を感じないという逆アナウンス効果が働いてしまうため、限られた予算でもこれだけのサービスが提供できるというようなアナウンスができるとよい。
事務局
広域連携の視点について、昼間人口や関係人口も非常に大事な視点であると考えている。隣接市町を含め一体的な都市圏を形成している中、長崎市内で居住地としてポテンシャルがある地域を活用しつつ、生活環境の質の向上に視点を置きながら検討を進めたい。
都心部と周辺部のつながりの視点について、公共交通は厳しい状況にあるが、行政としてどういうことができるか検討したい。
斜面地の視点について、立地適正化計画では緩やかに居住を安全・安心な場所に誘導していくとしているものの、長崎市の斜面地は価値のある場所だと認識をしている。そのために何ができるのか、様々な手法等を踏まえながらこの計画を作っていきたい。
このグランドデザインが、市民や市外の方、企業の方に伝わり、長崎に魅力を感じてもらい、長崎市でどういう暮らしができるかなどを見せていくことで、アナウンス効果につなげたい。
委員長
隣接市町を含めた都市圏で見ると意外と定住人口を確保できているかもしれない。そうしたときに長崎市の都心部が、長崎市だけでなくて都市圏に対してどのような機能やライフスタイルを提供できるのかを考えつつ議論できれば良い。
委員
長崎ならではの魅力をいかに守り育てていくかという視点が欠けている。この視点は、交流人口や移住者を増やすという観点で大事なポイントになるため欠くことはできない視点である。今後、様々な意見が出る中でその視点が軸になるとも思うため、委員の皆様にもその視点は共有したい。
事務局
人や企業を呼び込むために、長崎ならではの魅力をいかに守り育てていくかという視点は重要であると認識している。整理の仕方は検討させていただきたい。
2(2)長崎まちづくりのグランドデザインの概要等について(第2部)
委員
休日はゴールデンウイーク期間を除いて平均化するとあるが、ゴールデンウイーク期間を除くと通常の休日は数日しかないため、実態が把握できるかが気になる。また、特にミクロな観点から分析する場合は、十分なサンプル数があるなど、データに信頼性があるかなどを確認する必要がある。
事務局
データ取得時期については、極力、最新データを用いたいもののグランドデザインの検討スケジュールの兼ね合いから、4~6月を検討し、4月は転勤等の影響や6月は梅雨の影響があることを踏まえ5月を選定し、予算の都合上、平日とゴールデンウイークを除く休日の2つとしたところである。また、十分なサンプル数があるかどうかについては、データ取得先の業者によく確認したい。
委員
いくつか分析項目があるが、データの都合から分析できない項目がある可能性もあるため、よく確認してから着手したほうがよい。分析結果を提示いただく際は、サンプル数が十分であったかなどの考察も併せて掲載してほしい。
委員
今回のグランドデザインは、2050年という将来を見据えた戦略や政策を作って行くものと理解しており、この観点から申し上げると、人流データの分析の優先度はかなり低いものになるのではないか。当面のリーディングプロジェクトを実行するための分析であれば意義はあるかもしれないが、今回のグランドデザインの内容からしてそれほど適切ではないため、優先度含めて検討した方が良いのではないか。
事務局
まちづくり分野で人流データ分析を広範囲に取り組むことは初めてであり、これまでは想定や局所的データに基づき、政策立案してきたところである。今回、基礎的・客観的な情報に基づき将来計画を作りたいという趣旨のもと、この人流データの分析を行うこととしている。
委員
次回以降、人流データの分析結果報告が説明の多くを占めないよう考慮してほしい。
事務局
分析結果が出た段階で事前に送付するなど対応し、委員会の中では要点を絞ってご報告するなど工夫したい。
委員
2月のランタンフェスティバルで福山さんがご出演された際は、約20万人が長崎市に来たものの、まちなかに人が流れたわけではない。スタジアムシティが開業しても、まちなかに人が流れないということが危惧されており、スタジアムシティ開業以降のデータも含め分析していく必要があるのではないか。
また、斜面地では空き家も発生し、夜景の景色が薄れている。グランドデザインの検討にあたっては、こうした現状を委員の方々にも見ていただき、現状を把握していただくことも大事ではないかと考えている。
事務局
グランドデザインの検討スケジュールの上、データ取得時期を5月以降とすることは難しいが、別途、長崎市で人の動きを把握できるツールを導入予定としているため、同ツールを用いて、個別に検討したい。また、委員の方々が長崎市の現場の状況をしっかりと把握できるような資料作成等を心がけたい。
委員長
本日は、今後議論していく上で重要な論点など、様々なご意見をいただいた。いただいた意見を事務局でご検討いただき、次回以降の検討委員会でご報告いただきたい。
3 関係人の出席について
委員長
先程、事務局からの説明の中で、次回以降、関係人として女性団体などにもご出席をお願いしたいというご提案があったが、この点について皆様いかがか。
各委員
異議なし
委員長
地方圏から東京圏に移住した方に対して、移住理由を調査したアンケートを見たことがあるが、そこでは、生活利便性や公共交通の不便さ、レジャーや余暇が無いことを理由に挙げた方は女性の割合が多いという結果が示されていた。また、最近は、東京への転入者数は男性より女性が多くなっているとも言われている。こうしたことも踏まえると多様な意見を検討委員会の中でも出していただき議論することが大事であると思う。
以上
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