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更新日:2025年3月4日 ページID:043363
教育委員会生涯学習施設課
令和6年度第2回 長崎市恐竜博物館運営協議会
令和7年1月27日(月曜日) 10時00分~
長崎市役所17階 中会議室
1 令和7年度事業計画書【指定管理者】
2 令和7年度事業計画書【恐竜研究所】
3 その他
(1)令和7年度事業計画書【指定管理者】
〈指定管理者と事務局より説明〉
【委員】
12ページの恐竜博士育成講座の内容として記述された茂木地区での地質調査は誰が担当するのか。また、その担当者は現場に行ったことがあるのか。
【指定管理者】
指定管理者の学芸員2名が担当する予定である。ただし、現時点では現場に行っていない。
【委員】
現場はとても難しいところだと思う。
次に事務局より補足説明があった企画展の人件費についてだが、職員が受領する一定の給与とは別に、その何割かが企画展の人件費から支出されるということか。それとも、その給与の財源に企画展の予算が充てられているということか。
【事務局】
給与に充てる財源には、市からの委託料から出る部分と企画展の収支から出る部分、ミュージアムショップの収支から出る部分があり、その割合を資料に記している。そのため、給与に別途上乗せして支払われるものではない。
【委員】
それは企画展をしなければ、その部分は支払われないということか。
【事務局】
その場合、給与は通常の委託料とミュージアムショップの収支から支払われる。
(2)令和7年度事業計画書【恐竜研究所】
〈事務局より説明〉
【委員】
出前授業について、前回の会議では途中だったこともあり、実施がないという事だったが、結局のところ、今年度はどのようになったのか。
【指定管理者】
途中経過だが、1月22日時点で6回実施をしている
【委員】
学芸員による館内ガイドツアーを新規で設けると記されているが、これまで実施していなかったのか。
【指定管理者】
実際には行っていたが、シフトの関係で学芸員が不在の時に実施できていないときもあった。そのため、定時的に行うものとして新たに提案した。
【委員】
学芸員が不在になる前に実施されていたのではないか。その場合は新規ではなく、復活ということではないか。
【指定管理者】
シフトや人員体制の関係で計画的に実施する事が出来ていなかったことから、ワークショップと同じように計画的に実施することを検討している。
【委員】
15ページに書かれた修学旅行の誘致目標が前回の2000人から1000人に変更されているのはなぜか。
【指定管理者】
以前の2000名という目標は、コロナ禍の影響で県内の修学旅行が県内で完結していたことを考慮して設定した。しかし、現在は修学旅行の目的地が変わったことから、実態に即した目標として設定した。
【委員】
長崎市への要望だが、目標値が変更の有無や増減が比較できるような資料を追加してほしい。
【指定管理者】
その点については指定管理者側で各年度の比較ができるような資料を作成したいと思う。
【委員】
長崎市はその点について把握しているのか。
【事務局】
毎月の報告で把握しているが、市としても配慮が足りなかった。
【委員】
来年度は5周年を迎えるため、5年間の総括という意味でも年度目標とそれに対する達成度というのを短期、中期、長期という形で評価することも必要なのではないかと思う。
【委員】
前回も話したが、指定管理者として実施している部分と研究所が行っている部分、財源が複数に分けられている部分など、どのような流れで運営されて、お金がどのように扱われているのかについて、委員による理解度を高めた方が良いと思う。そのため、この点についての説明をしていただきたい。
【事務局】
博物館の通常の管理運営業務と企画展に関する業務、ショップに関する業務を指定管理者に委託している。恐竜研究所は市内での化石発掘とその内容の調査、成果発表を行っており、研究に関わる部分ということで、指定管理業務とは分けて実施している。また、社会教育施設として展示内容に応じた教育普及活動を指定管理者に実施してもらっているが、研究所に講師の依頼があった際は、研究成果の周知を図る目的で受けている。
【委員】
本日不在の委員より預かっている質問があるので代弁する。1つ目が博物館の考える地域との連携とはどのようなものかということ。2つ目が3周年記念等は何か実施したのかということ。3つ目が来年度も地域還元のクーポン券を配布するのかということ。この他、地域との連携が少しうまくいってないように感じるとの所感も預かっている。
【指定管理者】
地域連携については、昨年10月に恐竜パークの所長が退職した関係で、館長がパークの所長を兼任することになった。そのため、手薄にならないように努力しているが、過渡期という中で誤解を持たれているというか、十分に出来てない部分があると思っているので、そこは連携をしていきたいと思っている。
2点目の3周年記念等については、節目の時に何かするということは考えている。利用者還元という財源を使い、地域にお金を落としてもらえるようなクーポン券を1週間ほど全員に配布したり、記念品や缶バッジなども配布したりした。ただし正直なところ、3周年が節目とは感じているが、来館者がそれを認識しているかというと、難しいかなと感じている。どちらかと言うと、お正月やクリスマスなど季節のイベント時に、しっかりと力を入れていくべきではないかなという風には思っている。
3点目の地域クーポン券については、企画展や自主事業の利益の9割を財源としているため、令和6年度の収支状況が非常に厳しいことから、令和7年度に十分に実施できるかは未定で決算を見ないと分からない。
【委員】
宿泊学習については、今年度からワークシートという形で子ども達が自分で出来るようなものを作ってもらった。私も子ども達と一緒に使ったが、昨年までの受け身的な館内見学しかできていなかった状況が、今年度は随分と子ども達が主体的に館内を周り、活動できていたので改善されていると思う。市内の小学5年生は必ず博物館に行かなければならないのだが、近い学校はそれほど日程で工夫する必要はないものの、遠いところは1時間以上かけて博物館まで足を運び、さらに宿泊施設に移動するという形になる。やはり、それなりに意味のあるものにしてほしいというのは、常々感じているところである。ワークシートについては興味関心がある子達にとっては良いがそうではない子達にとっては少し飽きてしまい、手が付けられなかったという実態もあった。そのため、内容についてはもう少し改善が必要と思っている。
夏の企画展については、駅前の商業施設においてポケモンショップが賑わっていたことから、かなり期待されると思うので、それに応えられる内容にしてほしい。また、ショップもかなり期待されると思うので、グッズ等も充実させてほしい。
最後に、先日福井県に行った際に、福井駅前のロボットを見て、やっぱり福井県は恐竜の町なのだと感じた。しかし、長崎駅にはそういったものがなく、長崎みなとメディカルセンター前のオブジェから始まるようなところがあるので、長崎の窓口となる長崎駅や長崎空港に、旅行客にPRができるようなものがあると良いと感じた。令和7年度中に実施できないかもしれないが、その点について、今後の検討事項として考えて頂きたいと思っている。
【指定管理者】
ワークシートの改善点について、もう少し噛み砕いて教えて頂きたい。
【委員】
ワークシートは各学校が初級、中級、上級と選べたと思う。それで子ども達が、そのワークシートを持って館内を色々と調べてから活動が出来ていたので、それはものすごく子ども達にとって意欲的な見学活動に繋がっていたと思う。そのシートの設問については、私も助言させていただいたが、実際に子どもからすると難しかったり、展示との繋がりがよく見えていなかったりしたようだ。
【指定管理者】
改善点について承知した。今後、先生方ともコミュニケーション取りながら、より良いレベル感や内容で制作していきたいと思う。
【事務局】
様々な観光施設がある中で、長崎駅に恐竜のオブジェを置くという計画は今のところはない。オブジェについては南部に向かう方へのアピールとして、みなとメディカルセンター前などに一定整備した。現状として指定管理者には、長崎駅の観光案内所内のコーナーとして、チラシなどを設置して対応してもらっている。
【委員】
ポケモンについては、長崎歴史文化博物館でも九州初開催のポケモン工芸展という企画展が9月から行われるが集客よりもショップの売り上げの方が期待されていると聞いている。図録の内容はしっかりしているが、価格が3000円を超えているようで、子どもがターゲットと言うよりは、ポケモンで育った親世代をターゲットにしていると聞いている。両施設の開催期間は1週間ほど重なるので、相乗効果を期待したい。そのため、開催について両施設でアナウンスができれば良いと思っている。
【委員】
他の委員も指摘していたが、目標などの比較ができる資料が欲しい。
広報及び誘致の件については、野母崎でしか体験できない特別な過ごし方や楽しみ方があれば良いと思う。天候にも左右されるところだが、ショップや食堂などの施設があり、地域との色々なイベントが恐竜広場で行われているので、SNSの活用を期待したい。インフルエンサーを活用するという点は特に期待している。
発掘用地の取得についてだが、場所はどのあたりか。
【事務局】
現在、場所については非公開である。
【委員】
恐竜博士育成講座で調査地を茂木にした理由はなぜか。
【指定管理者】
茂木に関しては恐竜化石の発掘場所として公開されており、その時代の地層が観察できるためである。
【委員】
野母崎からは遠いと感じただけだが、野母崎に向かう途中のどこかでそういった活動があれば良いなと感じた。野母崎に向かうに際にもう少しオブジェがあると良いなと感じており、企業との誘客の取組みができれば良いなと思っている。委員の中には地元で活躍されている方もいるので、そういった話もこの場でしてきいたいと思う。
【委員】
個人的にはポケモンが流行った世代なのでとても興味があり、良いなと思っている。前回資料のアンケート結果でパンフレットの英語板や中国語版の有無について尋ねられていたが、インバウンドによる来館もあるのか。ポケモンなどは観光客にも有効と考えられるため、インバウンド対策などがあれば教えていただきたい。
【指定管理者】
令和5年の夏頃に200人程の団体のバスツアーがあったり、松が枝の国際クルーズターミナルから、オプショナルツアーのような形で日帰りのバスツアーがあったりしたことから、数は多くはないが、海外の方が来ているという実情はある。また、そのような誘致のため、エージェントや旅行会社に対して見学会を行ったのだが、常設展示室の全ての解説に英語が併記されている点が好評だった。また、ロールスクリーンが上がった際の世界遺産の端島が見える景観についても、非常にインパクトがあると評価していただいた。引き続き誘致のため、DMOなどと連携しながら情報を発信していきたいと考えている。英語のパンフレットに関しては、ニーズがあることは理解しているが、全体のパイの中では数が少なく、QRコードを使ったものや翻訳ツールがいくつかあるため、それらで対応できればと考えている。
【事務局】
補足ですが、インバウンド対策として、恐竜博物館に自動翻訳機を40台ほど設置している。
【委員】
アンケート結果で英語のパンフレットを求める意見が令和4年4月から令和5年3月と5月にあるが、同じ方からの意見か。
【指定管理者】
違う方である。
【委員】
違う方ということは、それだけ多くの人から要望があるというだが、パンフレットを未だに作っていないという理由は先程の回答で分かった。ちなみに、何ヶ国語対応されているのか。
【指定管理者】
自動翻訳機で10か国語以上は対応している。また、QRコードは4ヶ国語である。 当初から展示物のところにあるものも4か国語である。
【委員】
長崎歴史文化博物館のことだが、中国語と韓国語、英語はあるが、来館者数だけをみると、フランス人とドイツ人が非常に多い。おそらく、松が枝に来ている大型客船の影響で、特に文化の好きなフランス人とドイツ人が来ているのだと思う。どちらの国の方も英語でも良いといわれるが、それに対して中国人、特に香港や台湾の方の中には英語ができない方もいるため、中国語があった方が良いとのアンケート結果も出ている。問題視しているのは韓国で、若い方は英語でも良いのだが、年配の方はあまり英語を話せないようだ。パネルに掲載する翻訳の量も壁面空間に限りがあることから、あえて韓国語を掲載しなくても良いのではないかとも考えている。ただし、この点については、対馬などは別だと思われるが。歴史文化博物館に関して言えば、中国と韓国語のプライオリティが高いが、現状とマッチングしてないと感じている。ドイツ人はドイツ語があったら嬉しいようで、親近感が感じられるようだ。オランダの方も非常に多いが、彼らは英語で問題ないと言っていた。このような多言語対応については、一つの施設で考えるのではなく、市や県などの文化政策の中で考えるべきではないかと思っている。
【委員】
記憶が不確かだが、原爆資料館が対応している言語が多く、それは理解できるが、驚いたのが孔子廟で、26ヶ国語に対応していた。
【指定管理者】
自動翻訳機の件について確認したところ、74ヶ国語対応だった。
【指定管理者】
以前、市役所在籍時にインバウンドを担当していた経験で言うと、現在は変更されているかもしれないが、10年前には市の案内表示はすべて4ヶ国語表記にするという方針だった。
【委員】
それは中国語と韓国語か?
【指定管理者】
中国語の簡体字と繁体字、英語も含めて4ヶ国語表記を原則とする方針だった。
【委員】
中国語の簡体字と繁体字は2ヶ国語とカウントするのか。
【指定管理者】
そのとおりである。
【委員】
それでは韓国語はないということか。
【指定管理者】
日本語と英語、中国語、韓国語の4か国語で、中国語は簡体字と繁体字の2つを併記していた。
【委員】
自動翻訳機で学術名などはきちんと翻訳できるものなのか。
【指定管理者】
自動翻訳機の使用を来館者に薦めているが、実際に利用される方はほぼいない状況で、解説が分かりにくいなどの声は聞けていない。
【委員】
学術用語については自動翻訳機では限界があることから、わかりやすさについては考えなければならないと思う。長崎の奉行所はMagistrateと訳すが、英語が分からない人についてはLocal Edo Governmentと訳して対処している。それが正確な歴史用語なのかは別の話だが、気をつけた方が良いと思っている。
【委員】
8ページにあるパークに来訪者数と有料来館者数、企画展、常設展と分かれているが、有料来館者数は企画展と常設展の観覧者数の合計数か。
【指定管理者】
表記が分かりにくくて申し訳ない。整理すると、有料での来館者数の目標が常設で8万3千人。春の企画展で1万2千人。夏の企画展で3万5千人。合わせて、13万人が有料の来館者数である。
【委員】
それは長崎市も理解しているのか。博物館の来館者の目標数がどこで確認できるのかが分かりにくい。
【指定管理者】
博物館でのカウントの仕方として、常設展と企画展に入った方が同じ方だった場合は、ダブルカウントしているのがこれまでのルールである。
【委員】
つまり、13,000人という人間は両方にお金を払って来た方のカウントであって、実際に来館した人数にはなり得ない。
【指定管理者】
そういう形になる。
【委員】
一方、恐竜博物館来訪者数は15万ほどのものもあるが、これはどういう意味か?
【指定管理者】
こちらにつきましては、3歳未満の無料の方や減免対象となった方を含めた合計である。無料の方を22500人と考えていることから、先程の13万と合わせまして15万2500人と言うカウントになる。
【委員】
実際に何人が来ているのかは、長崎市は気にならないのか。
【事務局】
長崎市としては指定管理者を公募する際に目標人数12万人ということを仕様書に記していた。その時点で企画展と常設展にそれぞれ入った人数の合計が12万人としていた。そのため、実際の来館者数はもう少し少ないという認識で、カウントは取れていない状況である。
【委員】
毎年結果が出てくる中で、報告書を調べているのか。
【事務局】
実数としては取れておらず、企画展と常設展のそれぞれのカウントの集計ということである。
【委員】
当初からそのようなカウントをする気だったのか?
【事務局】
そのとおりである。
【委員】
恐竜博士育成講座における茂木の話をしたが、恐竜研究所は、例えばアウトリーチ的に、そういった野外活動を開催した経験はあるのか。
【事務局】
今までではない。
【委員】
福井県立恐竜博物館との共同研究と書かれているが、この他に市内外のところで、資料を収集する研究や活動があまり見えないが、計画はないのか。
【事務局】
具体的な計画はない。茂木については、今年度であれば一部崩落があり、露出した部分で葉化石が出たため、地権者に了承を得て預かることはあった。そのため、出たものに対しての対応はあったが、計画的なものまだない状況である。
【委員】
博物館経営の中で指定管理者とタイアップしていくというのは1つの方法ではある。しかし、違和感を強く感じていることがある。例えば、野外に引率して調査させるというのはある程度の手慣れた経験のある専門家でないと、現地を知っている方でないと、それは無理だと思う。それは研究員の業務ではないかと思う。そういった力量のある市の方がそういった活動を牽引してやっていかなければならないと思う。一方で例えば、長崎ピース文化祭で立派な標本を集めて開催する際に博物館の中ではなく文化センターの方で行うようになっている。これはおそらく、博物館の中は指定管理者側だからすみ分けるような形で別の場所で開催することになったとのだと思う。普通ならば、博物館で研究をする方、力量のある方自身が、広報やこういった展示を館の中で一体的に開催していくものだと思う。これは私の持論かもしれないが。茂木は県の指定公園もあるので法例にも関係しており、気をつけてほしい。決して、素人が行く場所ではなく、あまり足が良い所とは言えないので。見に行った事はあるのか?
【指定管理者】
まだ確認できていない。
【委員】
では、危険なところがいっぱいあるので、気をつけてほしい。
【委員】
9ページの夏季企画展の「恐竜の姿はこう変わった!~イグアノドン命名200周年記念~」について伺いたい。非常に目の付け所が良く、良いテーマだと思う。反面、これをきちんと形にするには、単に復元の技術的な話だけではなく、むしろ、その19世紀の科学史などの歴史的な資料を読み込んでおく必要があると思う。その辺りの準備状況は如何か?
【指定管理者】
造形の作り方というよりは、研究によって復元がどのように変わっていったのかというものを扱う予定である。例えば19世紀のギデオン・マンテルの話やリチャード・オーウェンの話も扱う予定で、どういう復元がされていたのかを紹介する。
【委員】
それでは、キュヴィエなどもキーワードとして入ってくるのか。
【指定管理者】
キュヴィエについては扱ってはいない。
【委員】
私のイメージなので間違っていたら教えてほしいのだが、要するに四つ足のトカゲ型復元から、二本足で立って尻尾引きずるような復元、そして現在のような尾を水平にしたような復元へと科学の進歩によって復元が変わっていったというところをメインテーマとして扱われていると思う。ただし、トカゲ型復元について、200年前の研究者が馬鹿で、全然知識がなかったから、その程度の復元しかできなかったという展示にはしてほしくないと思っている。トカゲ型に復元することだけのも、すごい価値があるっていうところを理解するには、ジョルジュ・キュヴィエは多分外せないはずである。マンテルがイグアノドンを発見した時にはイギリスではそれが何かわからず、サイとして復元されたが、それをチャールズ・ライエルが、当時フランスのトップだったジョルジュ・キュヴィエという比較解剖学者に見せて、植物食の爬虫類という解釈を得てから四つ足の復元になった。おそらく、イグアノドンというのはその関係で、200周年に至るまでの間にイギリスとフランスの間で何度もやり取りしているはずなのだと思う。そういうバックグランドを説明しないと本当の意味が伝わらないと思う。あと一つ、第1章でメガロサウルスやヒラエオサウルスのパネルがあるが、当然ながらクリスタルパレスやホーキンスの紹介もあるのか。
【指定管理者】
クリスタルパレスやホーキンスの紹介もある。
【委員】
二足歩行のイグアノドンの復元にもホーキンスが関わっていることは知っているか。
【指定管理者】
ハドロサウルスの復元を参考にしているということは知っている。
【委員】
すごく勉強しているようで安心したが、その辺も含めて、それぞれの復元にも価値があったというところにウェイトを置いて、文系的な目線で研究史を掘り起こすようなところに着目していけたら、すごく良い展示ができると思う。ぜひ、成功させてほしい。
【委員】
副タイトルがイグアノドン命名200周年記念って書いている割には、イグアノドンに関係している展示面積が非常に狭く、いびつに感じている。23ページの右下のところに少ししかないように見え、他は作家さん3名によるイグアノドンのものがある。イグアノドンをサブタイトルに入れて、昔のものから現代的なものまでを扱うテーマならば、本来はイグアノドンの研究史的な背景を含めたものをもう少し拡張して充実させるべきだと思う。あとは触って体験できるところの段ボールがあるが、体験できる段ボールというのはどうも私には引っかかっているのだが。結局のところ、どれも離れているので、もう少し配置や構成を考えた方が良いと思う。
【指定管理者】
一章と二章の最初の方で恐竜の研究史を扱い、二章の後半は3名の作家さんで、各々の所でイグアノドンと関連があり、少し詳しい説明を1枚ずつパネルで出している。
【委員】
発掘用地が非公開なのはわかるが、将来的な目標は、あくまでも学術的なものの発掘がメインなのか、それともフィールドワーク的なものも方向性として考えているのか。
【事務局】
発掘がまず第1にあるが、将来的にはフィールドワークができるような形に持っていきたいと考えている。ただし、そのためには用地取得後に整備が必要になろうかと思っている。その辺も含めて、少し計画的な視点が必要と考えている。
【委員】
前回の協議会でも話した記憶があるが、専門的な知見をもつ委員が企画展に関して意見を述べており、企画するときにその委員の先生方に監修に入ってもらえば良いのではないかと助言した。今回もそれがなされていないようなのだが、委員の先生方も惜しみなく教えてくだるのではないかと思う。先生方のお仕事増えてしまうかもしれないが、確認してもらって良い展覧会をやる事が我々の一番の目標なので、そういう面も少し取り入れたら良いのではないかと思う。
【指定管理者】
今回に関しては一部のパネルについて、パレオアーティストの徳川広和先生に確認していただいた。徳川先生は現役のパレオアーティストで、その歴史についても詳しい方である。個人的にも大学時代に世話になった方でもあったので、監修していただいた。
【委員】
今の委員からの指摘に関連して、せっかく恐竜博物館の研究所に専門家がいるのだから、内輪で必ず、その辺を展示前に詰めてほしいというのが、外から見た時の印象である。
以上
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