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更新日:2017年4月3日 ページID:028189
長崎市上下水道局では、これまで水源の水質状況に応じた水道施設を整備し、水道水の水質基準を満足するよう水道システムを管理することにより、水道水の安全性を確保してきました。また、水源の貯水池においては、水質改善装置を設置して水質改善を行い、取水場や浄水場においては、水質計器や水質監視装置を用いて常時水質を監視することにより、水質の安全性を確認しています。
しかしながら、水源においては農薬や耐塩素性病原生物等による汚染、油類の流出等による水質汚染事故や水源湖沼の富栄養化に伴うアオコやかび臭の発生などの被害が懸念されております。また、水道施設の老朽化や耐震性能の強化、技術の継承などの問題も顕在化しています。このような状況の中で、水道水の安全性を一層高め、水道水を安定的に供給していくためには、水道システムを適正に維持管理し、的確な水質管理を行うことが重要となります。
一方、世界保健機関(WHO)では、2004年のWHO飲料水水質ガイドライン第3版において、食品産業で用いられているHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point:危害度分析重要管理点方式)の考え方を導入し、水源から給水栓に至るすべての段階で危害評価と危害管理を行い、安全な水の供給を確実にする水道システムを構築する「水安全計画(Water Safety Plan:WSP)」を提唱しています。
このような背景から、厚生労働省は、すでに安全性が確保され清浄な水が供給されているわが国の水道システムの一層の充実を図り、水道水の安全性を一層高めるために「水安全計画」の策定を推奨しています。
長崎市上下水道局では、水源から給水栓に至る水質管理を一層高め、水道水の安全性を確保するために、平成20年5月に厚生労働省が作成した「水安全計画策定ガイドライン」に基づき、「長崎市水安全計画」を策定しました。
長崎市上下水道局は、「長崎市水安全計画」を継続的に運用することにより、より安全でおいしい水道水の供給を目指していきます。
長崎市水安全計画 概要版(PDF形式 1,061キロバイト)
長崎市水安全計画 概要版(簡易版)(PDF形式 399キロバイト)
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