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更新日:2024年10月29日 ページID:006909
平成12年末、「長崎市唐人屋敷跡活用検討協議会」から、唐人屋敷跡の活用についての提言がなされました。
長崎市は、提言を受けて事業を進めるうえで、今後のまちづくりの方向性について、住民や事業者、学識経験者から助言を受けるために、平成13年9月「長崎市唐人屋敷顕在化事業推進会議(会長・岡林隆敏長崎大学工学部教授)」を設置しました。同会議は、唐人屋敷の範囲の推定や都市計画道路の整備などについて検討を重ね、平成14年5月末、伊藤市長に助言書を提出しました。
助言書には
などが盛り込まれています。
長崎市は先の提言と今回の助言を基に、唐人屋敷跡の整備に積極的に取り組んでいます。
唐人屋敷跡の境界推定調査により、唐人屋敷の範囲を推定し、屋敷内の四隅にモニュメントを設置しました。
唐人屋敷を訪れた観光客が探索できるように、文化財等の遺構説明板や施設への誘導サイン・案内板を設置しました。
土神堂、天后堂、観音堂、福建会館の4つのお堂を結ぶ道に板石舗装をし、往時の唐人屋敷の雰囲気を感じていただけるよう整備しました。
往時の雰囲気を醸し出すようなまちなみの形成を図るため、都市計画道路新地町稲田町線と土神堂~天后堂(唐人屋敷中通り)の沿道で、建物前面を修景整備するまちなみ整備助成事業を実施しています。
館内地区では「和風中国風」、広馬場地区では「大正モダンレトロ風」のまちなみ形成を目指しています。
観光客や住民がくつろげる憩いの空間として、天后堂前に広場を整備しました。多目的(バリアフリー対応)トイレ、ベンチなどを設置しています。
当時、唐人屋敷は周囲を練堀や竹垣等で囲まれ、唐人や一部の限られた人しか入ることができず、唐人屋敷と外界との結界として唐人屋敷門が立っていました。このような唐人屋敷跡を象徴する新たな中華門として、「唐人屋敷象徴門(大門)」を建設しました。広馬場商店街入口の「唐人屋敷象徴門(誘導門)」とともに、新地や湊公園から唐人屋敷跡の存在をアピールするものです。
明治26年に道具蔵として使用されていた蔵を曳家移転・改修して、「蔵の資料館」として開設しました。唐人屋敷の歴史、唐貿易、唐人の生活や催事などのパネル、発掘調査で出土した当時の陶器類などを展示しています。開館時間 9時~17時 年中無休、入場無料
蔵の資料館に隣接し、地元住民のまちづくりに対する意識の向上と唐人屋敷に関する情報発信や事業推進を図るための情報収集及び交流の場として移転リニューアルしました。開館時間 10時~16時 土日祝祭日は休館日 問合せ先 095-829-0267
唐人屋敷跡は埋蔵文化財包蔵地として指定されており、貴重な遺構が確認されています。特に、土神堂、天后堂、観音堂、福建会館の4堂は、市の文化財に指定されており、多くの市民や観光客が訪れています。
このため、唐人屋敷地区の歴史的な遺構を顕在化し、来訪者が安心・安全に見学できるような環境整備に努めています。
唐人屋敷跡にある土神堂・天后堂・観音堂・福建会館の4つのお堂及び蔵の資料館内の説明板について4ヶ国に対応したパンフレットを用意しております。ホームページからダウンロードできますのでご活用してください。
住民約60名の参加を得て、平成5年9月2日に発足。
総務広報部会・住環境整備部会・商店街活性化部会を設置。
など、唐人屋敷跡の活用に向けた積極的な活動が実施されています。
今後は、唐人屋敷についての勉強会開催やランタンフェスティバル館内会場のイベント拡大など歴史を活かしたまちづくりの推進母体として活動を予定しています。
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