街づくりへの取り組み
唐人屋敷顕在化のための助言書が提出されました
平成12年末、「長崎市唐人屋敷跡活用検討協議会」から、唐人屋敷跡の活用についての提言がなされました。
長崎市は、提言を受けて事業を進めるうえで、今後のまちづくりの方向性について、住民や事業者、学識経験者から助言を受けるために、平成13年9月「長崎市唐人屋敷顕在化事業推進会議(会長・岡林隆敏長崎大学工学部教授)」を設置しました。同会議は、唐人屋敷の範囲の推定や都市計画道路の整備などについて検討を重ね、平成14年5月末、伊藤市長に助言書を提出しました。
助言書には
- 唐人屋敷内部の範囲を福建会館付近を中心にした、およそ2万9000平方メートルと推定する。
- 唐人屋敷跡を通る都市計画道路(新地町稲田町線)の建設については、歩道を広くとり、沿道の景観に配慮する。
- 唐人屋敷内は、華やかな雰囲気の新地(中華街)とは対照的に、落ち着いた配色を持った「伝統的な中国民家様式風」の街並みにする。
- 新地と唐人屋敷跡をつなぐ広馬場地区は、明治後期から大正に流行した商店の雰囲気をつくる。
などが盛り込まれています。
長崎市は先の提言と今回の助言を基に、これからの唐人屋敷跡の整備に積極的に取り組んでいきたいと考えています。
十善寺地区のまちづくり
まちづくりの経緯
- 平成2年:「長崎市住環境整備方針」策定
- 平成5年:「十善寺地区まちづくり協議会」発足
- 平成6年:十善寺地区住環境整備計画の建設大臣承認
- 平成8年:「新地・十善寺地区まちづくりマスタープラン」策定
- 平成10年:「中心市街地活性化基本計画」策定(新地十善寺地区まちづくり計画(唐人屋敷顕在化))
- 平成11年:コミュニティ住宅完成・唐人屋敷310周年イベント開催・ランタンフェスティバル唐人屋敷会場
- 平成12年:「唐人屋敷跡の活用に関する提言」
- 平成13年:都市計画道路新地町稲田町線の事業認可
- 平成14年:「唐人屋敷顕在化事業の推進に関する助言」
(平成15年以降、各種事業に取り組んでいます。)
詳しくはここをクリック
十善寺地区まちづくり協議会
住民約60名の参加を得て、平成5年9月2日に発足。
協議会は、総務広報部会・住環境整備部会・商店街活性化部会を設け、
- 広報誌「坂の街タイムズ」の発行
- 唐人屋敷の境界調査
- 地区内道路計画検討
- 木製長椅子の設置
- 空き地・空き家、街灯のマップ作成
- 高齢者単身・夫婦世帯分布マップの作成及び避難地検討
- ランタンフェスティバル唐人屋敷会場の企画・運営
などを行っています。
今後は、唐人屋敷についての勉強会開催やランタンフェスティバル館内会場のイベント拡大など歴史を活かしたまちづくりの推進母体として活動を予定しています。