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市長記者会見(臨時)【2021年8月19日】

更新日:2021年8月24日 ページID:037309

市長記者会見(臨時)

1.日時

令和3年8月19日(木曜日) 午後5時38分~午後6時23分

 ▶ 会見の様子(YouTube動画)は、こちら(新しいウィンドウで開きます)。

2.市長発表・質疑応答

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

市長発表への質疑応答

3.会見録

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

田上市長
 きょうも急遽お集まりいただきましてありがとうございます。それでは、きょうの中村県知事の緊急事態宣言を受けましての、長崎市の対応についてご説明をさせていただきます。
 まず、本日、県内の感染ステージが5に上がったということ、また、それに合わせて県独自の緊急事態宣言が発出をされました。
 それを受けて、まず、長崎市の、あるいは長崎医療圏の感染状況について少し説明をさせていただきます。これが第4波、そして、第5波の新規感染者数の動きです。第4波のときと比べて、まだこの一番ピークの部分については、それより少し上回っている状況にはありませんけれども、ずっと感染者数がふえていっている状況がよくおわかりいただけると思います。このピークがどこまで行くのかというのが今、非常に心配をされているという状況です。127人だった1週間の感染者数が、翌週には168人になるという急激な感染の拡大が見られているという状況です。
 これは、人口10万人当たりの感染者数ですが、第4波のとき長崎市が非常に突出した形で、この青いラインが長崎県のライン、それから、赤が長崎市ということになりますが、長崎市が非常に突出した形で感染が広がっていました。今回は、長崎県内についても非常に全体に感染が広がっている状況にありまして、長崎県の感染状況と長崎市の感染状況が近い形になっています。また、長崎県の新規感染者数という意味では、既にこれまでの最高の数字になっておりますし、きょうも110人を超える、113名という過去最高の数字になっています。
 これは、長崎医療圏に関する病床の現状ですけれども、毎回お示ししていますように、バックのベージュ色の部分が用意しているベッドの数、そして、この青い棒が実際に使用しているベッドの数ということになります。現在、147床用意していますベッド数からいきますと、使用しているベッドが67床、45.6%ということで、これも次第に、急激に高くなっていまして、ベッドの半分近くが使用されている、占有されているという状況になってきています。これが、このペースで上がっていきますと、今、まだ半分ぐらいという状況に見えますが、一気に病床が逼迫するという状況になっていきかねない状況です。
 これは、感染の段階のステージをあらわす6つの指標の表ですけれども、この中で、これ、ステージ2、3、4、5というふうに上がっていくわけですが、この赤くなっている部分、新規感染者数と療養者数になります。新規感染者数が、先ほどご説明したように、急激にふえているという中で、当然療養者数もふえている。この2つに関しては、完全にステージ5の状況に達しています。一方で、この病床使用率ですけれども、現在45.6%、これが50%を超えますと赤くなっていくわけですけれども、ベッドも急激に埋まってきているという状況があると同時に、重症の患者さんに関しては、今のところ幸いまだゼロということで、このあたりにワクチンの効果があらわれているのと、今回の全体の感染の一つの特徴になっている部分でもあります。
 これは、長崎市の陽性者の年齢構成をあらわしています。3波、4波、5波ということになるわけですが、ごらんいただくとわかるように、3波と4波の場合は、ほぼすべての年代にわたって感染が同じような割合で生じています。今回の5波に関しては、60歳以上の皆さんの数がぐっと少なくなって、逆に10代、20代の皆さんが一番感染が多いという傾向があります。これが今回の感染、第5波の特徴ということになります。
 そして、感染された方の中で、入院を要した患者の皆さんの年齢構成がこれなんですけれども、これが3波、4波、5波ということになります。これも、3波と4波までは、60歳代以上の方の入院がほとんどという状況でした。50歳代以上というふうに見ますと9割の方たちが50歳代以上の方でベッドが占められていたというのが4波までの状況でした。5波に関しては、それも大きく状況が変わって、60歳以上の皆さんが少なくなって、代わりに、50歳代以下の皆さんの入院が割合としてふえています。特に、50歳代以下の皆さんで見ますと、50代、40代、30代というふうに、年齢の高い方から順に入院する割合が減っていっているという状況があります。
 これは県の作成された、きのう発表された資料ですけれども、全体の感染者の中で、県外関連の事例、それから、飲食の場等を通じた感染の事例、この2つを合わせると全体の7割になるということが今回の分析の結果、示されています。感染の重要なポイントになるデータということになります。
 こういう状況、今、説明したのは、長崎市、あるいは長崎医療圏の状況ですけれども、長崎県全体に同じような形で感染が広がっているという状況を踏まえまして、本日、緊急事態宣言が発出をされました。期間は8月19日から9月6日まで、2週間の間の緊急事態宣言ということで発出をされました。
 先ほどのデータ等でごらんいただけるように、第5波の大きな特徴としましては、第4波までと比べまして、感染力が非常に強い、そのために、新規感染者数が急激にふえているという状況があります。また、その中身を見ますと、だい4波までと比べて若い世代の皆さんに感染が広がっているという特徴があります。
 こういう特徴を踏まえて、感染拡大防止対策、それから、医療提供体制の強化、この2つについては、以前からずっと対策の2つの柱でありますけれども、この2つの対策の柱に沿って、先ほどの第5波の対応を決めていく必要があります。
 その対応を具体的にご説明させていただきます。まず、感染拡大防止対策の方ですけれども、その中では、公共施設・イベント等への対応、それから、市職員の感染予防対策、それから、3つ目に、市民の皆さんへのお願い、そして、4つ目に、事業者の皆さんへのお願いの順で説明をさせていただきます。
 まず、公共施設・イベント等の対応ですが、県外からの利用者が多い観光施設を中心とした35施設につきましては既に休館をしていますが、休館を9月6日まで継続をいたします。グラバー園、出島、ペンギン水族館等の施設については、休館を9月6日まで延長をいたします。
 それから、市民利用が多い公共施設についてですが、体育施設については、有料の公園施設を含めて休館といたします。これは、さまざまな感染が、こういったスポーツの場を通じて広がっているということもあります。その中で、全国大会につながるもの等については、この時期の活用が必須ということで利用を認めることといたしますが、それ以外の一般の利用に関しては休館ということにさせていただきます。学校開放も、各学校の校庭等を使った市民スポーツ等も行われているわけですが、それにつきましても、この期間は休止ということにさせていただきます。また、体験の森、日吉自然の家といった施設につきましては、宿泊を伴う部分がありますので、その部分については休館とさせていただきます。日中だけの利用については、一部利用ができる形にしています。
 次、一般的な市民利用施設ですけれども、公民館、ふれあいセンター、老人福祉施設などについては、基本的には開館とします。ただし、開館の時間等については、今、県の施設等とのバランス等もありますので、今、調整をしている段階です。この黒い字で書いてある部分は修正がかかる部分ですので、これは無視していただければと思います。そういう中で、例えば、夜の開館の分について時間を短縮するですとか、そういった対応をとる中で、市民の皆さんの健康を守る施設等については利用をしていただくという形にしていきたいと思っています。
 それから、市主催のイベント等ですけれども、これについては、既に、緊急性・必要性が高いものを除いて、原則、中止、延期、あるいは無観客やリモートでの開催とするという方針を示させていただいていますが、これを9月13日まで延長をいたします。これについては、ほかの部分が9月6日までとなっていますが、イベント等については早めの告知等、あるいは対応が必要になってきますので、これについては9月13日までこの対応を延長するということにいたします。
 それから、市立の学校の対応ですけれども、まず1つ目は、今回の5波については、学校を通じての、あるいはクラブ活動等を通じての感染が広がっているという傾向も見られますので、学校での感染症対策を徹底するということをまずしっかりと行うことといたします。児童生徒同士の近距離での学習活動など感染リスクの高い教育活動の制限等について、教育委員会の方で具体的に示していきたいと思っています。それから、2つ目に、部活動は当面中止といたします。これにつきましても、先ほどの体育施設と同じように、全国大会等への参加ですとか、準備をしているものを除く形で、部活動を中止といたします。また、この大会に向けた練習等につきましても、期間を限定し、平日のみ2時間程度という形にいたします。それから、3つ目に、家庭での感染症対策、子どもたちに関しては、家庭で感染するという事例も多く見られますので、家庭での感染症対策の徹底について、改めて保護者の皆さんに呼びかけを行いたいと思います。
 2つ目に、市役所職員の感染予防対策についてです。
 現在、土木部、そして、中央総合事務所等、特に、今回災害対応を行った職員の間で感染が広がっているという状況があります。このことにつきまして、市民の皆さんに大変ご心配をおかけしていたしておりますことについて、まず心からおわびを申し上げたいと思います。
 この中で、今、さまざまな対策を改めてとっております。まず、検温付き手指消毒器、これは、体温を測ると同時に手指消毒ができるものですけれども、これを市役所の全出入口、16カ所に配置をいたします。これは、職員がこれを使って出入りをするということはもちろんですけれども、市民の皆さんにもご利用いただけるものです。
 それから、2つ目に、今回、公用車で、窓を閉めて移動したという中での感染の広がりが見られておりますので、公用車の乗車基準について改めて整備をしたいと思っています。車内のアクリル板の設置ですとか、原則、最大2人までの乗車にするですとか、そういったルールをつくって、できるだけそれに沿って行動するような形にしていきたいと考えています。
 また、通勤時に接触機会を低減する、これもこれまでお示ししていた一つの方向性でありますけれども、特に時差出勤、あるいは在宅勤務等を活用しながら、通勤時の接触の機会も減らしていくようにしたいと思います。このことによって、市役所の庁内、職員同士の感染はもとよりですけれども、市民の皆さんへの接触によって広げていくといったようなことがないように、もう一度市役所内部の感染予防対策の徹底をしたいというふうに考えています。
 次は、市民の皆さんへのお願いです。
 これまでもお願いしていたことですが、感染拡大を防ぐため、一人ひとりの予防策の徹底をお願いいたします。長崎市非常事態行動を、改めて徹底をお願いしたいと思います。この期間を9月6日まで延長いたします。長崎市非常事態行動については、これまでも繰り返しお願いをしてまいりましたが、この感染の広がりを受けて、日常の中で、例えば、家庭で、あるいは買い物をするときはこういうことに注意してください。あるいは、職場ではこういうことに注意してくださいといったようなポイントを具体的に挙げてお願いをしています。
 例えば、家庭内でもできる限りの対応という意味では、こまめな手洗い、うがい、定期的に換気をする、手で触れる共用部分を消毒するといったような項目、これをさらに細かく具体的に書いたものがホームページ等で見られますので、ぜひ具体的に、こういうときはこういうふうなことを気をつけたらいいということを認識をいただいて、長崎市非常事態行動をとっていただくということにご協力をお願いしたいと思います。
 それから、もう一つ、注意していただきたいのが、ワクチンを2回接種された皆さん、ふえていると思いますが、ワクチンを接種しても、基本的な感染防止対策は必要です。マスクをきちんとするですとか、手洗いをきちんとする、手指消毒する、密を避ける、あるいは共用部分への接触をできるだけしないようにする、こういった点については、ワクチンを接種してもぜひこういう行動を継続していただきたいというふうに思います。
 それから、先ほど感染状況の説明の中でもありましたように、やはり県外との関連で感染、まずウイルスが入ってくるという事例は多く見られています。そういう意味で、不要不急の県外との往来についてはぜひ自粛をお願いしたいと思います。県外にお住まいのご家族等の皆さん等へも、不要不急の帰省や旅行などを控えるようにぜひ呼びかけをお願いしたいと思います。また、やむを得ず来県する場合もあるかと思いますが、そういう場合でも、事前のPCRあるいは抗原定量検査の受検ができるような仕組みが県の方で用意されていますので、ぜひそういった検査を受けていただければと思いますし、また、長崎に来られてから、友人との会食などリスクの高い行動はぜひ控えていただきますようにお願いいたします。
 そして、もう一つ、これも既にお願いしている分ではありますが、不要不急の外出自粛ですね、これもぜひ徹底をお願いしたいと思います。これまで、8月中旬以降、不要不急の外出自粛、既にお願いしてきましたが、この効果がきちんとあらわれるまで、しっかりとこの外出自粛の行動を継続していただきたいと思います。これを継続することで効果があらわれてきますので、ぜひこのことについては、改めてそれぞれのご家庭の中でも、また職場の中でも、皆さんで徹底をお願いしたいと思います。ただ、もちろん、その中で、生活の維持に必要な行動、病院に行くですとか、通勤、通学、必要なものの買い出し等については、先ほどの非常事態行動に示されているようなことを注意していただいて、買い物の回数を減らすとか、あらかじめ買うものをメモしておいて、買い物の時間を短くするですとか、そういった具体的なことにご注意いただければと思います。それから、家族以外の皆さんとの不要不急の会食については自粛をぜひお願いしたいと思います。
 最後に、事業者の皆さんへのお願いです。
 県から既に示されていますように、飲食店への時短要請につきましては、8月23日まででしたが、これを9月6日まで延長されることとなります。きょう、県知事から示されております。また、あわせて、イベントについても、開催の中止・延期を含めぜひ検討をしていただきたい。これも、期間を延長して、それぞれの地域ごとで、あるいは事業者の皆さん主催のイベント等があろうかと思いますが、そういったものについては、開催の中止・延期等を含めて検討をお願いしたいと思います。また、リモートワークの推進、あるいは休暇の取得の促進等による出勤者のさらなる縮減、出勤時間帯の接触を減らすという行動をお願いしたいと思います。また、職員の行動管理、あるいは健康管理につきましても、それぞれの企業ごとに徹底を改めてお願いしたいと思います。
 ここまでは感染拡大の防止対策でしたけれども、ここからは、もう一つの柱であります医療提供体制について、簡単にご説明をさせていただきます。
 まず、一つは、緊急時対応の病床の確保ですが、現在、147床まで病床をふやすという形になっていますが、これを最大184床までふやすという、今、計画を立てております。このことによって病床使用率を減らしていく、そして、いざというときに、感染者がふえていったときにもきちんと対応できるようにしておくという病床の確保、非常に重要な要素ですので、現在、長崎医療圏の各病院の皆さん、あるいは長崎大学、あるいは県市等、医師会等も加わってワーキンググループをつくって、そういった病院間の連携について協議を進めているところです。
 それから、もう一つ、今後、東京等の状況を見ても、自宅療養者がふえてくるという傾向が予測されます。そういった状況に対応できるように、自宅療養者の方々への、例えば、電話での診療ですとか、電話でのいろいろな指導ですとか、そういったことができるような体制をつくろうということもワーキンググループのテーマになっておりまして、現在、そういった体制づくりについて、市の医師会、県の医師会、県市、また市の薬剤師会の皆さん等も加わっていただいて、具体的な協議を進めているところです。また、あわせて、自宅療養だけではなく、宿泊施設での療養をされる方もふえていくことになりますが、それについては、県を中心にして、新たなそういう宿泊療養施設を確保するという準備を進めていただいていまして、市もそういった形の中に協力をしながら、一緒に確保に努めていきたいというふうに考えています。
 それから、もう一つ、ワクチンの接種ですが、今回の第5波については、やはりワクチン接種が非常に大きな効果を上げていて、高齢者の皆さんの感染、あるいは入院、あるいはお亡くなりになるといったケースがほとんど出ていないという状況になっているのは、やはりワクチン効果だというふうに思います。そういう意味では、ワクチンをしっかりと接種される方をふやしていくということが対策の一つになりますので、長崎市の方でも、現在立てています接種スケジュールについて、今、県の方から大まかなワクチンの配布数、いつごろ、どれぐらいのワクチンが市に届くといったような計画が少し示されてきていますので、それを元に、医師会等と協議をしまして、接種スケジュールの前倒しについて検討をしています。これについても、月内に新たなスケジュールをお示しできるものと考えています。特に、20代の皆さんが9月10日から、それから、10代の皆さんは9月20日ごろから予約ができるというスケジュールをこれまでお示ししていましたが、その分について少し前倒しをする形で、接種を早めていきたいというふうに考えています。
 それから、もう一つ、県の大規模接種につきましては、既に18歳以上の皆さんが年齢制限なく接種ができるという形になっていて、来週の接種等についてもまだ少し余裕があるという形になっていますので、これについてもぜひ積極的に活用していただくように呼びかけをして、できるだけ早く多くの皆さんがワクチンを接種していただくようにしていきたいというふうに思います。
 以上、今回の第5波についての、現段階での長崎市の対応についてご説明をさせていただきましたが、基本的な部分、最大のポイントは、やはり人と人との接触の機会を減らすということです。これは、もちろん県外との往来等もそうですが、身近なところでも接触の機会を減らす工夫をするということをぜひ気がけていただきたいと思っています。第4波のときに多くの市民の皆さんのご協力をいただいて、行動変容を起こしていただいたことで、目標していた3波と同じ程度の感染のレベルに抑えるということをおおむね達成することができました。もちろんその背景には、医療関係者の皆さんをはじめとした多くの皆さんのご努力があったわけですが、非常に医療体制としては逼迫した、崩壊寸前のところまでいきましたが、それを持ちこたえることができました。やはりその中の大きな要素の一つは、市民の皆さんが行動変容を起こしてくださったということだと思います。今回も、市民の皆さんが、この人と人との接触機会をできるだけ減らすという行動を起こしていただくことで、第5波についてもできるだけ小さな波に抑える、そして、そのことによって医療崩壊を防ぐということにつながると思っております。引き続き、ぜひ第5波につきましても、人と人との接触機会を減らすという点について、改めて市民の皆さんにお願い申し上げたいと思います。
 長崎市非常事態行動を徹底するということを9月6日までお願いするということを、最後にお願い申し上げまして、私からの説明とお願いにさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

秘書広報部長
 先ほど、16ページのところで、公共施設の対応、市民利用施設の開館、今、調整中と言っておりました。調整中なんですけど、18時閉館を基本として調整をしております。時間がはっきりわかりましたら、また皆様にお知らせ、それから、ホームページ等でご案内いたしますので、基本的に今、18時で調整中ということを申し上げておきます。

市長発表への質疑応答

新型コロナウイルス感染症への対応等について

記者(朝日新聞)
 1点、確認ですけれども、市立学校の部活動は中止ということですけれども、これは9月6日までということなんでしょうか。当面ということなんでしょうか。

教育委員会健康教育課長
 部活動の中止については当面の間ということで、9月6日までという限定はしておりません。以上です。

記者(朝日新聞)
 あともう1点、市長に伺いたいんですけれども、まん延防止等重点措置について、県は今、現在講じている対策の効果を見きわめつつ、適用要請も視野に検討しているということですけれども、長崎市の立場としては、どういうお考えか、伺えればと思います。

田上市長
 まん延防止等重点措置が講じられますと、例えば、国からの経済対策へのさまざまな支援が得られるという側面があります。一方で、やはり観光面などへのマイナスの影響もあると思われます。そういう意味では、今回、9月6日までとする中で、8月中の状況をしっかりと見きわめた上で、まん延防止対策についてどういった姿勢で臨むのかといったようなことを考えていく必要があるというふうに思っています。

記者(NCC)
 公共施設の対応について伺いたいんですが、体育施設(有料公園施設等)を休館ということですけれども、この施設は、具体的にどういった施設になるかというのを教えていただけますか。

行政体制整備室長
 体育施設につきましては、体育館でありますとか、プール、それから、アーチェリー場等ございますが、それが合わせて全部で12施設、有料公園施設につきましては、テニスコート等、野外の施設になりますけれども、これらが全部で18施設ございます。合計30施設ということになります。以上です。

記者(NCC)
 具体的には、市民総合プールだったりとか、松山の庭球場だったりとか、柿泊とか、そういったものになるんでしょうか。

行政体制整備室長
 そうです、おっしゃるとおりです。

記者(日本経済新聞)
 対策の中の、市職員への対策についてお聞きします。別にきょう発表されたプレスリリースで、本館5階フロアで結局トータル18人のクラスターになったと出ていますけど、これについて、濃厚接触者の数はどれぐらいになるんでしょうか。

地域保健課長
 18名に対しての濃厚接触者は今、30を超える数になっております。

記者(日本経済新聞)
 正確に何人というのはわかっていないんですか。

地域保健課長
 現在調査もあっておりますけれども、32名は確認をしているという状況です。

記者(日本経済新聞)
 それから、同様の資料で、土木部に関しては、同じフロアで勤務していて、接触が認められた人が4人というふうになっています。それで、先ほど、市長が、職員の対応について、一般的にお話をなさいましたけれども、特に、5階の部分でクラスターが起きたところについては、例えば、パーテーションをつくるですとか、机の配置を変えるとか、そこら辺は考えていないんでしょうか。というのは、民間企業にとっても非常に参考になることだと思うので、そこら辺を教えてください。

総務部長
 感染予防対策については、これまで、一昨日も申し上げましたけれども、手指消毒の徹底でありましたりとか、それから、共用部分の消毒でありましたり、そういった部分もやっておりますけれども、加えて、先ほど申し上げましたように、公用車の運用基準をつくったりとかするようにしておりますけれども、執務室につきましては、具体的に、現在、パーテーションまでするかどうかというのは、まだ判断をしていないところです。執務室の広さの問題もありますので、そこについては今後検討したいと思っておりますけれども、それ以外の部分については、新たな取組として、例えば、パソコンでありましたりとか、電話、それから、ドアノブ、そういったものも消毒はしておるんですけれども、定期の消毒時間というのを設定するというようなことを設けていきたいというふうに考えております。それについては、新たな取組をしていきたいというふうに考えております。

記者(長崎新聞)
 先ほど市長がおっしゃられた内容と少し重なるかもしれないんですけれども、今回、市役所本館の中で初めてとなるクラスターが発生したということで、保健所の方からの話では、市民の方との濃厚接触ですとか、不特定多数の接触はなかったということですけれども、普通の市民の方も訪れる本館でのクラスターということで、改めて市長の受けとめと、対策へのお考えなどありましたら、教えてください。

田上市長
 これまで、市役所内での感染が起きないようにということで、かなり徹底をしてまいりましたし、その中で感染が大きく広がるということがほとんどなかったわけですけれども、今回、災害対応の状況の中でこういった感染が起きてしまったということについては、改めて、市民の皆さんにご心配をおかけする形になってしまったことを申しわけないというふうに思いますし、また、今回の第5波のウイルスの感染力の強さというのを改めて感じています。そういう意味では、これまでとってきた対応以上の対応をきちんと徹底するということが必要だと思いますし、市役所の業務が、感染者だけではなくて、濃厚接触者等がふえることで業務に影響が出て、そのことによって市民の皆さんに迷惑がかからないようにということを最大限考えていく必要がありますので、今後、先ほどご説明申し上げた対応をしっかりと徹底して、市民の皆様に、ご迷惑とともに、ご心配をかけないように、対応していきたいというふうに思っています。

記者(長崎新聞)
 もう1点だけ、観光客向けの施設は引き続き閉館を継続するということですけれども、県外からの感染を防ぐためにやむを得ない措置かなと思うんですけれども、その一方で、9月6日までということで、8月の夏休み期間が終わってしまうんですけれども、書き入れどきだった施設もあると思うんですが、そのあたりについての、事業者の方へのメッセージなどございましたら、お願いします。

田上市長
 観光施設、宿泊施設等については、7月に観光客の皆さんが若干戻ってきたという傾向があって、そこで観光関連の事業者の皆さんも非常に8月には期待をしていた部分があると思います。そういう中で、感染がある意味で非常に急速に広がっていったということで、先日、長崎大学の先生方からも、8月中の感染をいかに抑えるのかということが、今後の感染がいつまで続くのかということに非常につながってくるというご指摘がありました。そういう意味では、この8月というのは、人が動く時期であって、その意味で、観光業者の皆さんにとっても、ある意味書き入れどきであるわけですけれども、逆に、この時期に感染を広げてしまうと、感染が長期にわたって、そして、また秋の復活が遠ざかってしまうということもありますので、ここはまた力を合わせて、感染をとにかく防いで、小さな波に抑えることで、感染拡大の長期化を防ぐということが、長期的に見て、長崎の観光事業全体にもプラスになると思いますので、ぜひまたご理解いただいて、この感染拡大への対応を、力を合わせて取り組んでいただけたらというふうに思っています。

記者(NHK)
 まず、公共施設の対応のところで、市民利用施設が基本、開館ということですが、図書館も含まれるんでしょうか。

行政体制整備室長
 図書館も開館を基本としております。閉館時間は、先ほど司会の方から申し上げましたとおり、ちょっと調整をしているところでございます。

記者(NHK)
 もう1点が、ワクチンの接種の関連でなんですけど、接種スケジュールの前倒しも検討されているということですが、きょう、千葉県で新生児が亡くなるといったこともあって、妊産婦さんへのワクチンの優先接種というのを求める声がより高まってきているのかなと思うんですけれども、長崎市として、そういったことを検討されていたりはするんでしょうか。

田上市長
 現在、全体に接種の期間を早くするという方向で検討を進めています。そういった中で、妊産婦の皆さんも含めて、できるだけ早く予約をしていただいて、そして、接種を受けていただけるという環境をつくりたいというふうに思っています。また、もう一つ、先ほど説明しましたけれども、県の大規模接種会場等では、既に、18歳以上の皆さん、年齢制限なく接種が受けられる状況になっていますので、これについても再度周知を図って、そういった皆さんがすぐに接種が受けられるような、そういう状況にありますよということもお伝えしていきたいというふうに思っています。

記者(日本経済新聞)
 追加で、先ほど、市長が、自宅療養者の話をなさいましたが、午前中の知事の会見で、たしか、121人、今の段階で自宅療養がいるとおっしゃっていました。長崎市は何人でしょうか。

市民健康部長
 きのう現在の公表分で、療養者の方が222人いるんですけれども、その中で自宅療養をされている方が68人というふうな形になっております。

記者(日本経済新聞)
 その68人の方の病状の区分で、中等症以上とかという方はいらっしゃるんでしょうか。

市民健康部長
 自宅療養の中で中等症の方はいないです。

記者(日本経済新聞)
 わかりました。最大、重い人で、どういう症状だといったらいいんでしょうか、自宅療養の中では。

地域保健課長
 軽症といいますか、少し熱があったりとか、そういった状況です。

記者(KTN)
 県知事の会見の方で、まん延防止等重点措置については、国と協議を続けるということでしたけれども、前回、第4波のときには、長崎市さんが、かなり感染者が多い数になっていたと思うんですが、今回は、県との協議についてはどういうふうに行う予定でしょうか。

田上市長
 先ほどご説明申し上げましたように、まん延防止等重点措置を要請するかどうか、あるいは、要請するとしたら時期はいつごろなのかといったような点については、少し状況を見ながら判断していく必要があると思います。そういう意味では、県とのそういった協議については、すぐにでも開始をしたいというふうに思っておりますが、その動きが具体的にいつごろになるのかというのは、その検討の結果によるというふうに思っています。

記者(KTN)
 もう1点、市民の皆さんへのお願いというところなんですけれども、ワクチンを接種した方にも基本的な感染防止対策をということで、資料をいただいておりますけれども、この辺の意図について教えていただけますでしょうか。

田上市長
 現在でも、2回接種を受けた方でやはり感染されるといった事例は長崎でも起きております。そういう意味では決して油断をされないように、特に家庭内での感染等がふえている状況にありますので、そういった意味では、感染したりさせたりすることがないように、ぜひ、まだワクチンを受けていない方も多数おられます。そういう状況の中ですので、引き続き、しっかりと予防策を講じていただきたいという趣旨です。

記者(読売新聞)
 1点確認なんですが、土木部で感染が確認された方の、災害対応に当たっていたというのは、今回の大雨とか、そういうことなんでしょうか。

田上市長
 はい、今回の長雨の中で災害対応に当たって、土木部、あるいは地域整備課というのは、どちらも災害が起きたときに現場に向かう部署ですので、現場を確認して対応を決めていくという部署でもありますので、そういった中で、現場に車で出ていく中で感染が広がっていったものというふうに考えています。

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