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令和5年4月28日(金曜日)午後5時35分~午後5時50分
会見の様子(YouTube動画)は、こちら。<外部リンク>
鈴木市長
本日は、新型コロナウイルス感染症の関係で、国におきまして5月8日から当初の予定どおり感染症法上の5類感染症に変わることが正式決定されておりますことを受けまして、長崎市の対応等についてご説明させていただきます。
まず初めに、これまでの経緯といたしまして長崎市内の感染状況等及びワクチンの接種状況についてご説明申し上げます。スライドをご覧ください。
まず長崎市内の発生状況等でございますけれども、グラフが示すとおり直近の第8波でございますけれども、令和4年10月下旬くらいから新規感染者数が増加傾向となっておりまして、1月の中旬にピークを迎えております。その後、減少傾向となっておりますけれども、この1週間あたりですね。ちょっとこれ小さくてよく分からないかもしれないですけども、若干の増加傾向となっているところでございます。
次にワクチンの接種状況でございますけれども、ご覧いただいておりますとおり長崎市全体の接種率は、1回目が83.2%、そして2回目が82.8%,3回目が71%となっておりまして、いずれも全国の接種率を上回っている状況にございます。4回目以降はオミクロン株の接種につきまして伸び悩んでいる状況ではあります。
続きまして、5類移行に伴う変更点について市民生活の面、それから医療体制の面からご説明申し上げます。
まず、陽性者への対応でございます。ただいまご説明した内容のほか、資料下段に記載しておりますけれども医療機関を受診した場合の検査費用でございますとか、あるいは入院医療費・外来医療費につきましては自己負担となりますけれども、下のほうにすみません、字が小さくて恐縮でございますけれども米印で注意書きがありますとおり、当面9月末までは高額なコロナ治療薬の費用は無料、そして入院医療費は高額医療費の自己負担限度額から2万円を減額ということになっております。
併せまして陽性者への健康観察についても、廃止ということになっております。
続きまして、療養期間等でございます。5月8日から、感染症法に基づきまして保健所が患者に対し外出自粛を要請することはなくなり、外出を控えるかどうかは個人の判断ということに、個人の判断に委ねられるということになります。
具体的には、発症翌日から5日間かつ症状が軽くなって24時間は「外出を控える期間」ということ、それから感染後10日間のマスクの着用を推奨しているところでございます。なお、濃厚接触者は特定しない。そして、これまでのような外出自粛は求めないということになっております。
続きまして、医療体制でございます。これまでは限られた医療機関による特別な対応ということになっておりましたけれども、今後は幅広い医療機関による自律的な通常の対応ということになっております。
市民の皆さんへのお願いになりますけれども、発熱などコロナ感染の疑いがある場合も、通常の疾患と同様にかかりつけ医を含め、お近くの医療機関に連絡して受診をお願いいたします。
なお、受診・相談センターにつきましては9月30日まで開設予定となっているところでございます。
次の資料でございますけれども、5類移行後でございます。他の疾患の患者とコロナ感染者が同じ病棟になる場合もありますので、ご理解をお願いいたします。
また、入院前や手術前のコロナ検査の実施でありますとか、面会の再開など順次見直し、変更されていくことが想定されております。
次に、医療機関の皆さまにおかれましては、入院病床の確保、それから感染者の診療など、これまでご協力、ご尽力いただいてきました医療機関の皆さま方には厚くお礼申し上げます。5類移行後は、インフルエンザを含めました風邪症状等の疾患と同様に幅広い医療機関の皆さまに患者を受け入れていただくことが基本となります。正当な理由で患者受入れが困難な場合は、診療可能な医療機関をご案内いただきますようお願い申し上げます。
患者が発熱や上気道症状を有している、またはコロナに罹患している、もしくはその疑いがあるということのみを理由とした診療の拒否は「正当な理由」には該当いたしません。これまで行政が担ってきた入院調整は、医療機関間での調整を基本とする仕組みに移行いたします。ご理解とご協力をお願い申し上げます。
最後になりますけれども、市民の皆さまへのお願いについてご説明申し上げます。
まずワクチン接種の推進でございますけれども、1の接種対象者及び実施期間に示しておりますとおり、5月8日以降に春夏接種が実施されます。春夏接種は65歳以上の高齢者の方や、基礎疾患を有する方及び医療機関などに従事する方が対象となっています。対象者の方は、重症化予防のためワクチン接種のご協力をお願いいたします。
2の春夏接種に伴う接種券の送付につきましては、重症化リスクの高い方々が速やかに接種できますよう、前回接種から3か月を経過した5歳以上の全ての方に送付いたします。
3の秋冬接種でございますけれども、春夏接種の対象でない方は9月以降の接種となりますので、接種券は大切に保管願います。
次に、基本的な感染対策でございますけれども、これまでは法律に基づき、行政がさまざまな陽性や関与を行っていくしくみでございましたが、5月8日以降は先行して見直されましたマスク着用の取扱いと同様、主体的な選択を尊重し、個人や事業者のご判断に委ねることが基本となりますのでご理解をお願いいたします。
マスクの着用は3月13日以降と同様、個人の判断に委ねることが基本となりますが、手指衛生・換気、それから三密回避、人と人との距離確保につきましては一律に求めることはありませんが、それぞれの対策は有効であることが示されております。高齢者など重症化リスクの高い方におかれましては、流行期に換気の悪い場所や混雑した場所、近接した会話を避けることが有効でございます。
今後、個人による自主的な感染対策となります。本人の意思に反して感染対策を強いることがないよう、ご配慮をお願いし申し上げます。
事業者の感染対策についても、実施の要否は、それぞれの事業者の判断となります。ご理解をお願い申し上げます。
以上、私からのご説明とさせていただきます。
記者(NCC)
今後、移行を踏まえて市独自の政策とかあるのでしょうか。
鈴木市長
基本としては今回の対応方針、それに沿って県と連携しながら採用していくということになります。
記者(NCC)
市長は5類移行を受けてどういう考えをお持ちでしょうか。
鈴木市長
この5類移行によって日常が取り戻せるということであると思います。それと同時にですね、懸念されるのはやはり高齢者でありますとか、あるいは基礎疾患を有する方、そういう重症化リスクの高い方でございます。そういった方々へのそういう重症化リスクの高い方への配慮、これをしっかりやっていく。それによって医療機関がまた医療体制が逼迫するということがないように、ここに留意する必要があると思います。そういうことを留意した上で、また通常の生活が取り戻せればというふうに思っています。