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市長記者会見(定例)【2022年12月26日】

更新日:2022年12月26日 ページID:039743

市長記者会見(定例)

1.日時

令和4年12月26日(月曜日) 午後1時00分~午後1時37分

 ▶ 会見の様子(YouTube動画)は、こちら(新しいウィンドウで開きます)。

2.市長発表・質疑応答

市長発表

遠藤周作生誕100年について
「ゼロカーボンシティ長崎」のロゴマーク制作について
新庁舎の開庁について
新型コロナウイルス感染症について

市長発表への質疑応答

その他の質疑応答

3.会見録

市長発表

遠藤周作生誕100年について

田上市長
 大変お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。それでは、私のほうから、まず4点、お知らせをさせていただきます。
 1点目は、「遠藤周作生誕100年」についてです。
 令和5年、来年3月27日の遠藤周作生誕100年に向けて準備を進めてきましたが、記念事業が本格的にスタートをいたしました。まず、生誕100年を広くアピールするため、ロゴマークとキャッチコピーを制作しました。ロゴマークは、文学館のステンドグラスや遠藤作品の世界観をイメージする深い海を思わせるような青いステンドグラスを背景に、遠藤先生の似顔絵をモチーフにしたデザインとなっています。
 キャッチコピーは「沈黙と好奇心の旅へ」となっています。このキャッチコピーには、遠藤文学を連想させる「沈黙」という言葉と、遠藤先生のユーモアあふれる人物像を表現する「好奇心」という二つの言葉で、その多面的な魅力を伝えるとともに、「遠藤文学の世界への旅」と「文学館へのリアルな旅」の二つの旅にいざなうメッセージを込めています。
 あわせまして、生誕100年記念事業のポスターが完成し、本日がお披露目ということになります。また、生誕100年を機に、遠藤文学への魅力を全国に発信するため、本日、生誕100年公式インスタグラム、ツイッター、特設サイトをオープンします。インスタグラムとツイッターでは、遠藤先生の小説やエッセイの中から選んだ心に響く名言や、縁のあった作家や俳優などから寄せられた生誕100年へのメッセージの紹介のほか、スタッフ推しの一冊などを紹介していきます。特設サイトでは、特別企画展やイベント情報の発信のほか、ゆかりの地なども紹介していきます。
 次に、生誕100年を記念する講演会についてですが、来年3月25日土曜日に、長崎ブリックホール国際会議場で『竹下景子トークショー&「夫の宿題」上映会』を開催します。1999年にテレビ放送された遠藤周作の人生と順子夫人との夫婦愛を描いたドラマ「夫の宿題」の上映会と、ドラマで順子夫人役を演じた竹下景子さんによるトークショーを行います。また、生前、長崎で行われた講演会に遠藤先生が登壇した際の肉声を特別公開します。 
 最後に、生誕100年を記念して開催する特別企画展の展覧会名と会期が決定しましたので、お知らせします。展覧会名は、「生誕100年特別企画展『100歳の遠藤周作に出会う』」、会期は生誕100年を迎える来年3月27日から令和6年の9月26日までとします。この企画展では、遠藤周作の文学と人生を振り返り、小説家・遠藤周作の文学世界と、狐狸庵として多くの人に親しまれた人柄に触れてもらうことで、愛読者から遠藤周作をまだあまり知らない若い世代まで、幅広い層に遠藤周作を身近に感じてもらいたいと考えています。生誕100年記念事業について主な内容をお知らせしましたが、今後も詳細が決定したものから順次お知らせしていくこととしています。多くの皆さんと一緒に遠藤先生の生誕100年をお祝いしたいと思います。

「ゼロカーボンシティ長崎」のロゴマーク決定について

田上市長
 2点目は、「ゼロカーボンシティ長崎」のロゴマーク決定についてです。
 2050年までに二酸化炭素の排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ長崎」を、令和3年3月、昨年の3月に宣言しました。そこで、一人ひとりが「ゼロカーボンシティ長崎」を広げる仲間であることを象徴するもの、そして、取り組みに参加することが「楽しい」「かっこいい」「得する」と思ってもらえるようなイメージで、ロゴマークを作成しました。「ゼロカーボンシティ長崎」そのものの認知度を高めるとともに、事業に携わる皆さんのシビックプライドを高めるための一助としていただきたいと考えています。
 さらに、長崎市が主催する市民参加型のイベントであります、ながさきエコライフ・フェスタなどの機会を捉えて、多くの人に「ゼロカーボンシティ長崎」の考え方を浸透させるため、このロゴマークを積極的に活用していきたいと考えています。今年度は、現在12台あります公用の電気自動車に、このロゴマークを順次ラッピングしていく予定にしています。既に1台ラッピングを行った公用電気自動車を、市役所西側広場に駐車していますので、この後ぜひご覧いただければと思います。
 また、11月市議会定例会で議決をいただいた「省エネルギー家電製品等購入費補助金」について、来年の2月1日から申請受付を開始します。対象となるのは、市内の店舗でエアコン、冷蔵庫、給湯器、LED照明器具のいずれかを購入された方です。エアコン、冷蔵庫、給湯器については省エネラベルの省エネ達成率が100%以上のもので5万円以上の製品を購入した方で補助率が6分の1、最大で3万円の補助を、LED照明器具については5,000円以上の製品を購入した方で補助率2分の1、最大で5,000円の補助を行います。
 製品にもよりますが、10年前のものと比較すると約10%から50%ほど省エネができるものもあります。燃料費の高騰などで電気代も上がっていますので、家電製品などの買換えを検討されている方につきましては、より省エネ性能の高い製品を買換えの選択肢としていただく機会にしていきたいと思います。

新庁舎の開庁について

田上市長
 3点目は、「新庁舎の開庁」についてです。
 既に、おおまかにはご存じだと思いますけれども、令和元年度から建設を進めてきました長崎市新庁舎が先月末に無事竣工を終え、来年、来月4日水曜日に開庁することとなっています。
 これまでもお伝えしてきましたが、新庁舎は、1階から4階に市民の皆さんの利用が多い窓口を集約しました。1階は、身近な手続や相談などがワンフロアでできる総合窓口、2階には、こども子育て関連の窓口「イーカオプラザ」があり、市民の皆さんにとって、もっと便利な市役所になります。また、これまでの市役所にはなかった市民の皆さんが利用できる「多目的スペース」や長崎のまちを一望できる展望フロアができ、窓口での手続以外でも訪れていただける、もっと身近な市役所になります。
 そこで、まず、開庁スケジュールについてですが、新庁舎は冒頭申し上げましたとおり、1月4日に開庁しますが、全ての窓口が同時に業務を開始するわけではありません。現在の9つの庁舎から1月の各週末を使って移転しますので、順次業務を開始するという形になります。
 まず、1月4日に業務を開始するのは、市民の皆さんの利用が多い窓口や市議会、危機管理部門などが入る1階から8階及び9階の一部です。その後、残りの9階から18階は、各週末に移転後、順次業務を開始し、1月30日、月曜日に全ての所属が新庁舎で業務を開始します。1月の間は、新庁舎と旧庁舎、現庁舎で業務を行っている部署がありますので、ご注意ください。
 次に、19階の展望フロアについてですが、展望フロアは、まちの中心部を360度見渡せ、長崎港や女神大橋のほか、大浦天主堂やジャイアントカンチレバークレーンなどの世界遺産を見ることができます。また、風頭山とその裾に広がる寺町の風景など、これまで市民の皆さんも見たことのない景色が広がっています。この展望フロアは、無料で入場できます。開放時間は、午前8時15分から午後9時30分までですので、稲佐山や鍋冠山からとは違った夜景を楽しむこともできます。ただし、1月中は休日を利用して移転作業を行いますので、毎週金曜の午後6時以降から土曜、日曜、祝日にかけては入場できませんので、ご注意をいただきたいと思います。
 また、開庁直後は、混雑が予想されますので、1月4日から2月上旬の間、展望フロアに関しては、事前予約が必要です。詳しくは、長崎市ホームページもしくは、広報ながさき12月号の折込チラシをご覧ください。
 それから、新庁舎へのアクセスについても、お知らせします。新庁舎の目の前には、バス停や路面電車の電停などがあって、公共交通機関での来庁にとても便利な場所です。新庁舎には、地下駐車場がありますが、新庁舎の周辺では道路工事を行っており、交通混雑等が予想されますので、公共交通機関のご利用にご協力ください。こちらにつきましても、詳しくは長崎市ホームページもしくは、広報ながさき12月号の折込チラシをご覧ください。

新型コロナウイルス感染症について

田上市長
 4点目は、「新型コロナウイルス感染症」についてです。これが最後になります。
 新型コロナウイルス感染症については、県内でも、陽性者の増加傾向が続いており、それに伴って、病床使用率も増加をしています。このグラフの青色の折れ線グラフが、長崎医療圏の病床使用率となっていますが、緊急時確保病床に対して、直近で45.7%の病床使用率となっています。これは、まだ約5割が空いているというふうに思いがちですが、そうではなく、医療従事者自身の感染などによる休業者が増えている状況ですとか、あるいは、複数の医療機関で院内感染が発生していることなどによって、コロナ病床の逼迫、あるいは救急の受け入れ困難など、一般診療にも今後大きな影響が生じることが危惧されます。
 こういった状況に加えまして、この冬は、新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行が懸念されおり、これが同時に流行しますと、更に発熱外来が逼迫する可能性があります。そこで、市民の皆さんには2つのことをお願いさせていただきたいと思います。
 1つ目は、年末年始に向けては、「抗原検査キット」や「解熱鎮痛薬」を早目に購入してお手元に備えておいていただきたいという点です。この抗原検査キットについては、薬局に相談のうえ「研究用」ではなく、国が承認した「医療用」を購入していただきたいと思います。それから、体調がすぐれない時でも、食べやすい食料品ですとかティッシュペーパーなどの生活必需品についても、1週間分を目安に、ぜひご準備をお願いします。
 併せまして、いざというときのために、事前に電話相談窓口を確認しておいてください。長崎県コロナ相談窓口では、コロナに関する一般的な問合せを、24時間受け付けていますので、ご活用いただき、医療機関や保健所への直接のお問い合わせは、できるだけお控えいただくようお願いします。
 2つ目は、早めのワクチン接種をご検討いただきたいということです。新型コロナワクチンでは、オミクロン株対応の2価ワクチンは、従来型より高い重症・発症予防効果が期待できます。感染した場合に重症化を防ぐ、あるいは後遺症の問題から身を守るためにも、若い皆さんも含めて、早目の接種をぜひご検討いただきたいと思います。また、インフルエンザワクチンの接種も行っています。65歳以上の方など、定期接種の対象の方をはじめ、早めの接種をお願いします。
 繰り返しになりますが、多数の発熱患者が同時に生じた場合、発熱外来を速やかに受診できなくなることも想定されます。その場合、真に医療が必要な方に医療が提供できないという事態が危惧されます。そういった事態を防ぐため、コロナの軽症・無症状の方などで、緊急を要しない場合は、休日・夜間の受診は控えていただきたいと思います。発熱した場合は、慌てず、まずは症状をよく見てから、受診の必要性をご判断くださいますようお願いします。
 これから迎える年末年始においては、高齢の親族など多くの方との接触の機会が増加します。更なる感染拡大も懸念されます。そこで、年末年始に帰省される方は、「帰省する前」、「帰省から戻った際」には、検査を受けていただき、陰性であることの確認をお願いしたいと思います。
 なお、無料で検査を受けることができる検査場については、感染不安を感じる無症状の県内在住者の方が対象となっていますが、年末年始期間中は、それに加えまして、県外から帰省された方も対象になります。ぜひ、帰省前のご親族やご友人の皆様にもお伝えいただき、検査にご協力くださいますようお願いします。年末年始は、どうしても忘年会や新年会など飲食の機会が多くなります。会食の際には、コロナ対策認証店をご利用いただき、マスク会食や密にならない工夫をお願いします。また、場面に応じた適切なマスクの着用や、三密の回避、こまめな換気といった基本的な感染防止対策の徹底をお願いします。それから、発熱などの症状がある場合は、外出を控えていただき、高齢の方などと接する際は、特に感染防止対策に注意してください。
 行動制限のない年末年始を安心して過ごすためにも、市民の皆様には、引き続き感染防止対策などにご協力をお願いします。少し長くなりましたが、私からは、以上です。

 市長発表への質疑応答

「ゼロカーボンシティ長崎」のロゴマーク決定について

記者(時事通信)
 「ゼロカーボンシティ長崎」のロゴマークなんですけれども、こちらは、民間に使用を呼びかけたりはなされないんでしょうか。

田上市長
 ぜひ、民間の皆さんにも、積極的に活用していただきたいと思います。企業の皆さん、市民団体の活動の皆さん、できるだけ使っていただいて、目に触れるようになることで、あ、これ何だったかなというふうに関心をもっていただいて、「これは、ゼロカーボンシティのマークだよ」っていうふうな、そういう会話が交わされるような状況をぜひつくっていきたいと思いますので、ぜひ、いろいろな機会にご利用いただければと思います。

 その他の質疑応答 

市長選について

記者(時事通信)
 来年の市長選挙に関することなんですけれども、市長は既に出馬されないと表明されているんですけれども、ほかに何人かの方が名乗りを上げているんですけれども、田上市長は、特定の候補への支持を表明されたり、特定の候補を支援したりというようなお考えがあるのかどうか、聞かせていただいてもいいでしょうか。

田上市長
 12月9日の不出馬を表明されていただいた記者会見の際にも、同様の質問をいただいて、「場合によっては、そういうことはあります」というお話をさせていただいていましたが、現在の時点で申し上げますと、私は、前九州運輸局長の鈴木史朗さんを支持し、応援したいというふうに考えています。このことについては、既に、後援会の役員会でも報告をし、皆さんにも支持をお願いしています。

記者(時事通信)
 その関係でいいでしょうか。その理由について、教えていただいてもいいでしょうか。

田上市長
 私が不出馬を表明した日に、面談の申し出がありまして、その後、直接お会いをしました。それが1つの契機になって、鈴木さんを支援するという判断をさせていただきました。その判断した理由の1つですけども、長崎のまちづくりを未来に向けて進化させていきたいということを申し上げましたけれども、その可能性を非常に強く感じるということが、まず1点目です。
 実は、鈴木氏といいますか、鈴木さんとは、九州運輸局長に6月末でしたかね、就任された後に、直後といいますか、そう時間が経たないときに、たまたまですけれども、二度ほどゆっくりお話をさせていただいたことがあります。長崎市出身ということで、また新幹線がくる年ということもあって、お話をさせていただいたんですけれども、そのときに、非常に強く感じたのは、長崎に対する非常に深い愛情というんですかね、思いをもっておられるということと、それからもう一つは、お互いに少し長いスパンで、まちづくりを考えるという視点を共有しているということも、そのときに感じました。
 それからもう一つ、その前後だったと思うんですけれども、経歴をたまたま拝見させていただいたときに、観光ですとか、それから地方創生、それからもちろん公共交通もそうですけれども、そういった、今、長崎にとって重要な分野を、これまで国の立場で経験されてきているということも、非常に適任であるという理由の一つだと考えています。
 それから、そういうまちづくりの側面が1つですけれども、もう一つはやはり、人間的にといいますか、人格的にといいますか、非常に誠実で信頼がおける方だというふうに感じたことが、2つ目の大きな理由です。非常に明るくて、気さくで謙虚という印象の一方で、今回も現職を投げうって出馬を決められるといった決断力もおありだというふうに感じますし、そういう面でもふさわしいのではないかというふうに考えています。

新市庁舎の市長室の撮影について 

記者(KTN)
 新しい庁舎での市長室を、テレビで撮影できるタイミングって、ごめんなさい、どのタイミングであるのかなということを疑問に思いまして。

田上市長
 それは、あれですかね。机とか椅子とかが全部入った状態でということですか。

記者(KTN)
 そうですね。

田上市長
 私もその状態を見てないですから、年明けてからになるんじゃないかなと思いますけれども。

広報広聴課長
 そのスケジュール、ちょっと別途調整させてもらっていいですか。

記者(KTN)
 
分かりました。ありがとうございます。

大石知事の行政手腕について

記者(日本経済新聞)
 
この1年を振り返る質問を1つさせてください。
 大石賢吾知事の行政手腕について、どのように評価なさっているかをお聞きしたいと思います。今年3月に就任なさいましたけれども、選挙戦で市長は、明確に、中村法道前知事を応援なさっていました。そういうこともありますので、行政手腕の未知数であった大石さん、これまでどういう点が評価できるのかということを、1つお聞きしたい。
 それから、もう一つ、長崎市民も含めて、基本的に知事選では、変化というか、世代を超えて、それを求めていたと思います。そういう観点で見て、大石知事の評価できる点プラス課題というか、これからどうしてほしいというのがあれば、教えてください。

田上市長
 以前の記者会見でも、ひょっとするとお答えしたことがあるのかもしれないですけれども、今、初めての恐らく本格的な予算を組まれているところだと思うんですけれども、やはりその予算の中に、大石知事の姿勢、県政に臨む姿勢というのが見えてくるのではないかなというふうに思っていますので、そういう意味では、やはり、ひと回り1年たってからが、本格的な大石県政ということになるのではないかなと思いますし、今回、編成されている予算編成は注目したいというふうに思っています。
 そうですね、行政に入って、行政の中で仕事をされたという、国政に、厚労省に一時期おられたということはお聞きしていますけれども、こういう地方自治体の中に入られたというのは、初めてだと思いますので、いろいろなやはり経験を、この1年間で積まれてきていると思います。それはやはり非常に重要な要素で、議会も含めて、やはり自治体というのは、特別な意思決定の過程等がありますので、そういったものを、今、吸収されている過程だというふうに思っています。そういったものを吸収された中での、来年度の予算編成というのが1つの表現されていく契機になるんじゃないかなというふうに思いますので、それをまず見てみたいというふうに思っています。

記者(日本経済新聞)
 今の点に関して、先ほどの次の市長選についても、まちづくりの継続性ということをおっしゃられました。それで、中村前知事を支持なさったときの恐らく理由の1つに、新幹線とか、そういったことがあったと思います。この9カ月余りで大石知事が取り組んでいる、新幹線への取組みについて、どのように評価さなっているかについて、教えてください。

田上市長
 新幹線については、1つは、開業効果をいかに大きくするかという点ですけども、そういう意味では、関西へのPRですとか、あるいは、デスティネーションキャンペーンの機会をつかった情報発信というのは、県として、それぞれの自治体、市レベルではなかなか取り組めないそういう取組をしてきた部分は大いにあるんではないかなというふうに思っています。
 それからもう一つは、その開業効果ではなくて、全線フル規格に向けての動きですけれども、佐賀県の山口知事と、コミュニケーションをとられている、積極的にとろうとしておられるという段階だと思いますけども、これもまだ、これからどんなふうになっていくのかというのは、なかなか見通しが難しいところはありますけども、いずれにしても、佐賀県のコミュニケーションは重要だと思いますので、これは知事だけのお話ではなくて、あらゆるレベルで、そういったコミュニケーションが必要になってくると思いますけれども、これは、やはり全体で取り組んでいかないといけない。その中でもやはり県の取組みは非常に重要になると思いますので、引き続きぜひ全線フル規格に向けた形のベクトルをもった形に落ち着いていくようなリーダーシップを期待したいと思っています。

今年1年の振り返りについて

記者(NCC)
 市長、今年1年はどういう1年だったかというのと、来年はどういうふうにしたいかっていうのを聞かせてもらっていいですか。

田上市長
 そうですね、今年1年は、多分、年表とかでは、九州新幹線が開業したということなどが1番大きな出来事として記録されていくと思うんですけれども、少し長いスパンで見ると、昨年は春に長崎駅のいなさ口が完成をして、11月には、出島メッセ長崎が完成した。そして、今年は、駅の中、構内、かもめ市場なども含めて駅が完成をして、新幹線が来た。そして、年末には新しい市庁舎も完成したという流れがあって、来年はまた、新しい駅ビル等の動きがあります。そういう意味では、まちづくり、新しい時代のまちづくりが、市民の皆さんにも、本格的に見えるようになってきた。新しいまちの姿が見えるようになってきた年だったのかなというふうに思いますし、昨年までは、まだ片鱗でよく見えなかった分が、今年は、ある程度見えるようになって、市民の皆さんも、そういうまちの変化、まちの形が、いよいよ次の時代に入ってきたということを感じる1年であったのではないかなというふうに思っています。
 これは、これから5年ぐらいの間に、また、もっともっと明確に見える化していきますので、これから、また、いろいろな楽しみといいますか、新しい形のいろんな人の動き、流れなど、要は市民の皆さんの暮らしの中の様相も、少しずつ変わっていく形になるんではないかなというふうに思っています。

被爆体験者の医療費助成拡大について

記者(朝日新聞)
 被爆体験者の医療費助成の拡大についての質問です。先日、胃がんなど、がんの7種類を来年度の4月から追加するということが、閣議決定されましたけれども、これは、被爆体験者の人たちが求めている、その被爆地拡大とはまたちょっと違う対応だと思いますが、その辺の受けとめ、市長として、どのように受けとめていらっしゃるか教えてください。

田上市長
 この被爆体験者の制度の改善ですね、これは、これまでずっと求め続けてきた部分でしたので、今回7種類ですけども、がんが対象になる、新たに対象になるというのは、大きな前進だというふうに捉えています。それはもう、緊急を要する状況がずっと続いていますので、ゆっくりできない状況が続いていますので、そういう中で、7つのがんが加わったということは、このことによって、助かる皆さんも出てきますので、そういう意味では、大きな前進だというふうに思っています。ただ、それと、がんが加わっただけじゃなくて少し手続的にも、少し楽になりましたので、そういった面でも、プラス面は大きいと思っています。
 ただ、先ほどおっしゃった、その黒い雨訴訟の関連のこととはまた別ですので、これは、広島と長崎の間に、そういう格差をおいてはいけない、つくってはいけないということは、これはもう、全く別の問題ですので、このことについては、引き続き、国にしっかりと求め続けていきたいと思っています。

記者(NHK)
 今の質問の続きで、被爆体験者の助成拡大についてお聞きしたいんですが、その閣議決定がされて、報道にも出たり、いろいろなことが公表されていますけれども、来年度からの事業開始に向けて、長崎市のほうでは、現在どこまで進捗というか、準備が進められているか、どこまで話が固まっているのかということを教えていただけますでしょうか。

田上市長
 ちょっと後で補足をしてもらう必要があるかもしれませんけれども、今、そういった方針が示されて、まだ詳細な取扱いがまだきていない状況ですけども、ただ、来年4月からを目指してということですので、そういう意味では余り時間がありませんので、しっかりと厚労省とも詰めを行って、その次の作業を見極めながら、急いで取り組んでいく必要があるというふうに思っています。

調査課長
 今、現在の進捗状況でございますが、市長が申し上げたとおり、12月9日の日に、国のほうに、検討会から報告がありまして、現在、厚労省と具体的な協議をさせていただいているところです。ですので、令和5年4月からの施行については、決まっておりますので、そこに遺漏がないよう、円滑に事務が進められるよう、協議を進めたいと考えております。以上です。

今年1年の核情勢について

記者(長崎新聞)
 今年1年の核情勢について、お伺いをしたいんですけれども、今年は1月から、核5大国の、「核戦争に勝者はない」というふうな声明から始まり、あの2月のウクライナ侵攻とか、核拡散防止条約(NPT)の再検討会議もありました。被爆地の市長として、この1年を、どのように振り返り、今後、どのような展望にいけばいいと思っていらっしゃるのか、受けとめを教えてください。

田上市長
 今年の平和宣言の中で、まさしくその年初に核保有5カ国からの声明が出されて、その1カ月後には、ロシアによるウクライナ侵攻があって、さらにその中で、核による威嚇が行われるという状況。そして、その後、核兵器禁止条約については、1回目の締約国会議は、開催はされ、オブザーバー参加国も増えたという状況はあるものの、NPTは最終文書を採択できなかったという流れの中では、非常に多くの動きがあった1年であったと思いますけれども、全体としては、非常に危機的な状況に陥ったというのが、率直な感想です。その核兵器が使われる可能性が本当に身近といいますか、目の前にあるということを実感した1年でしたし、これまでそれが少し見えにくい状況にもあったわけですけれども、今回は、私たちがそういう核兵器が使われるというリスクに直面しているということを、実感した1年だったというふうに思います。
 そういう意味では、今後の、先ほどの取組みというお話、今後の方向性というお話でいうと、やはり、今回の県人会議でもありましたけど、地球温暖化の問題等と比べると、核兵器のリスクというのは、どうしてもやはり、なかなか実感として捉えられていないという面があると思います。それは、これまでの平和宣言の中でも述べてきたことでもありますけれども、この核兵器による危機というのが、目の前にあるんだということを、どうやって世界中の皆さんと共有していくのかというのは、非常に大きな課題だということを改めて感じていますし、今、平和の文化の動き等も、広めよう、強めようとしていることも、そこにつながります。
 そういう意味では、やはり、多くの人たちが、核兵器を使ってはいけないということを、地球や人類を守るために、核兵器から守らなければならないということを、そういう意識を共有するということが非常に大事で、それに向けた動きを、来年以降、また評価していく必要があるということを、改めて思っています。政府に、自国の政府だけじゃなくて、政府レベルに求めていくだけではなく、やはり市民社会の中に、その意識を広めていくということが、非常に、核兵器のない世界の土台になっていくんだということを、改めて感じた1年であったと思います。

お問い合わせ先

企画政策部 広報広聴課 

電話番号:095-829-1114

ファックス番号:095-829-1115

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(8階)

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