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(もぎしょくぶつかせきそう)
昭和54年7月27日
長崎市茂木町
茂木町北浦の白浜海岸に露出する地層である。露頭の下部の、厚さ1.5メートルの泥岩の層に植物化石を含んでいる。植物化石は31科40属52種が識別されているが、その大部分は双子葉類で、ブナ・イヌザクラ・フウ・ケヤキなどである。この化石から推定されるこの地層の地質時代は、新生代第三紀鮮新世(せんしんせい)の終わりごろ、1000万年前と考えられている。明治12年(1879)、スウェーデンの探検家ノルデンショルドが長崎に立ち寄った際にこの化石を採集し、本国に持ち帰った。これを古生物学者ナトホルストが研究し発表したが、これが日本の新生代植物化石の最初の記録となって国際的にも有名である。
長崎バス「茂木港」下車徒歩3分
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