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特定健診でわかること(検査項目と基準値)


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ページID:0027140 更新日:2025年3月7日更新 印刷ページ表示

特定健診の検査項目

特定健診は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満)を発見・予防することを目的として実施しています。
検査項目は、身体測定(身長、体重、腹囲)、血圧測定、血液検査、尿検査、医師の診察、問診です。
ここでは、検査の目的や基準値について簡単に解説します。
ご自身の健診結果をご覧いただき、ふだんの生活の振り返りや今後の健康づくりにお役立てください。

 
目的  検査項目 基準値 検査の目的・わかること
肥満かどうかを調べる BMI(ビーエムアイ) 18.5~24.9

肥満度は、以下の式で算出します。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

例)身長160cm、体重60kgの場合 : 60÷1.6÷1.6=23.4

内臓脂肪型肥満かどうかを調べる 腹囲(フクイ)

男性:85cm未満
女性:90cm未満

へそ周囲径を測ることで、内臓脂肪の面積を推測することができます。

内臓脂肪の過剰な蓄積は、糖尿病や高脂血症、高血圧などの生活習慣病につながりやすいと考えられるため、体重が適正であってもメタボリックシンドロームに注意が必要です。

高血圧かどうかを調べる 血圧(ケツアツ)

収縮期:

130Mmhg未満

拡張期:85Mmhg未満

血圧とは、心臓から送り出された血液が血管(動脈)の壁に与える圧力のことをいいます。血圧は、おもに心臓から送り出される血液量と血液が流れていく血管の抵抗によって決まります。血液が流れにくくなるほど、全身に血液を巡らせるために強い圧力をかけなければならなくなります。

高血圧の状態が続くと血管壁が障害されて動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中、腎障害のほか心臓に大きな負担がかかるため、心肥大を引き起こす要因になります。

脂質代謝を調べる 中性脂肪(チュウセイシボウ

空腹時中性脂肪:

150mg/dl未満
随時中性脂肪:

175mg/dl未満

中性脂肪は、身体活動のエネルギー源としての役割を持っています。

食事から摂ったエネルギーが使いきれずに余ると、肝臓で中性脂肪に合成され脂肪組織に蓄えられます。中性脂肪を増やす最大の原因は、食べすぎ・飲みすぎです。

Ldlコレステロール(エルディーエルコレステロール) 120mg/dl未満 Ldlが多くなりすぎると血管壁にコレステロールがたまって動脈硬化を促進するため、「悪玉」と呼ばれています。
Hdlコレステロール(エッチディーエルコレステロール) 40mg/dl以上 血管壁の細胞から余分なコレステロールを肝臓に運び戻す働きをして動脈硬化を防ぐため、「善玉」と呼ばれています。
糖代謝を調べる 空腹時血糖(クウフクジケットウ) 100mg/dl未満

血糖値は、食事や運動などの影響を受けて常に変動しています。空腹時血糖は、10時間以上食事を摂らずに測定した血糖値で、糖尿病や糖尿病予備群の可能性を調べます。

血糖値が高い状態が続くと、全身の血管を傷つける原因となり動脈硬化を促進させることにつながります。また、内臓脂肪が多いとインスリンの効き目が悪くなって血糖値が上がってしまいます。

Hba1c(ヘモグロビンエーワンシー) 5.6%未満(Ngsp値) 検査直前の食事の影響を受けることなく、検査前1~2か月の平均的な血糖値の状態がわかります。※この数値だけでは、糖尿病の診断はできません。
尿糖(ニョウトウ) (-) 尿中に含まれるブドウ糖を調べます。血液中のブドウ糖濃度が一定以上高くなると、糖が尿に漏れ出るようになります。糖尿病を見つけるには、尿糖より空腹時血糖やHba1cの値が優先されます。
肝臓機能を調べる Got(ジーオーティー) 30U/l以下 心筋、骨格筋の細胞に含まれる酵素で、この数値が高いと心臓や筋肉などの臓器の異常や障害が疑われることがあります。
Gpt(ジーピーティー) 30U/l以下 ほとんどが肝細胞に含まれ、この数値が高いとアルコール性肝炎、脂肪肝などの肝臓障害が疑われることがあります。とくに内臓脂肪型肥満の人は、脂肪肝に注意が必要です。
γ―Gtp(ガンマジーティピー) 50U/l以下 肝臓や胆道に障害があると数値が高くなるので肝臓障害の発見の手がかりとなります。アルコール性肝炎発見の指標にもなります。
腎臓機能を調べる 尿たんぱく(ニョウタンパク) (-) 腎臓に異常があると出てくることがあります。
たんぱく量が多い場合や持続的にたんぱく尿が認められる場合には、注意が必要です。
血清クレアチニン(ケッセイクレアチニン) 1.2mg/dl未満

たんぱく質をエネルギーとして利用したあとに出る老廃物で、腎臓から尿中に排出されます。

血清クレアチニン値が高い場合は、腎臓の機能障害が考えられます。

尿酸(ニョウサン 7mg/dl未満

プリン体という物質の老廃物で、血液中の尿酸の濃度を調べます。

尿酸値が高い状態が続くと、血液に溶けきれない尿酸が結晶化して関節などにたまり、痛風発作を引き起こします。放置すると、発作を繰り返したり尿路結石や腎障害を起こすことがあります。

貧血かどうかを調べる 赤血球(セッケッキュウ)

男性:400~539万個/µl

女性:360~489万個/µl

赤血球は血液の主成分で、肺から取り込んだ酸素を全身に運ぶ役割を担っています。

赤血球数が少ない場合は貧血が疑われ、多い場合は多血症が疑われます。

血色素・ヘマトクリット値とあわせて貧血を調べます。

血色素(ケッシキソ)

男性:13.1~18g/dl

女性:12.1~16g/dl

血液中に含まれるヘモグロビンの量を調べます。

ヘモグロビンは、赤血球内に存在する鉄を含むたんぱく質で、酸素と結合して全身に運ぶ働きをしています。

ヘモグロビンが低い場合は貧血が疑われ、高い場合は多血症や脱水が疑われます。

ヘマトクリット値(ヘマトクリットチ)

男性:40~50.9%

女性:34~45.9%

血液中に含まれる赤血球の割合を調べます。

ヘマトクリットが低い場合は貧血が疑われ、ヘマトクリット値が高い場合は血液が濃くドロドロした状態になっているため、血管がつまりやすく命の危険につながることもあります。

その他 医師の判断により「心電図検査」、「眼底検査」が実施されます。