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十人町一の組自治会
平成27年7月28日
十人町一の組自治会内生活道路(階段)
十人町一の組自治会は、長崎駅から約1.3kmの所に位置し、町のほとんどが海抜40m以下の斜面地となっています。住民数233人、148世帯、高齢化率35%と長崎市の高齢化率より10ポイントほど高く、住民の生活道路は60mに渡る石段のため、普段の買い物移動やごみ捨てなどに苦労している高齢者が増え続けています。また、生活道路は住民だけでなく、学生(海星高校・活水大学)や観光客の往来が多い特徴があります。自治会内では高齢化が進む中で社会福祉法人みのり会の運営する知的障がい者グループホームの若者達を中心とした「みのり会地域ふれあいボランティアの会」が重要な役割を担っています。
この度、長崎県が進める産学官金連携事業において長崎大学と信栄工業有限会社が開発中の「電動手すり」について知ったことにより、自治会のみならず一般の通行人の移動支援として上記の手すりを導入することで、現在階段の移動で大変な思いをしている人々が楽になると考え、自治会内で協議した上で、「電動手すり」の試験的導入を本格的に進めることになりました。
また、設置資金には十八銀行の社会開発振興基金を使わせていただくことが決まり、ぜひ意義のある社会実験になるようにしたいと考えています。
試験導入期間は、1日の利用者数、使い勝手や安全性の調査を行いますが、この社会実験を経て、将来的には本自治会のみならず、長崎市内、県内の多くの坂や階段の急な地区へ導入することで、移動に困っている高齢者が楽に移動できる“高齢者にやさしいまちづくり”につながることを期待しています。