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長崎南北幹線道路と平和公園スポーツ施設再配置の概要


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ページID:0053874 更新日:2025年9月22日更新 印刷ページ表示

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●長崎南北幹線道路は、全体として出島道路から時津インターチェンジを結ぶ高規格道路です。
●そのうち、供用済みの浦上川線と時津インターチェンジの区間の整備計画において、インターチェンジが松山町と滑石に新設される予定です。
●市民の暮らしと命を守る極めて重要な道路であり、特に長崎市北部の市民を中心に、一刻も早い完成が強く求められています。


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●時津と佐世保を結ぶ西彼杵道路と繋がることで、長崎市から佐世保市まで、現在約76分かかるところを約54分へ短縮できます。
●長崎南北幹線道路・西彼杵道路の沿道周辺には、2つの世界遺産や夜景、ハウステンボスなど、魅力的な観光資源が点在していることから、交流人口の拡大が期待でき、また、新たな企業進出や雇用の増加などの産業振興により、経済活性化が期待されます。


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●国道206号は1日あたりの交通量が4~5万台と多く、朝夕など慢性的な交通渋滞が発生しています。
●長崎南北幹線道路の整備によって、この渋滞の緩和が期待されます。
●西彼杵道路では、令和5年2月に時津工区3.4kmが完成しましたが、これにより子々川交差点から井手園交差点までの所要時間が、それまでの約30分から約10分へと、約20分も短縮されました。
●国道206号の井手園交差点~長崎駅前まで、長崎南北幹線道路の整備により、通勤時間帯の混雑時に現在の約40分から約20分へと大幅な時間短縮を見込んでいます。
●渋滞緩和により、生活圏や通勤圏が拡大し、定住人口が増加することなども期待されます。


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●長崎市は、全国の県庁所在都市の中で数少ないシングルネットワーク(自動車専用道路が1本しかない)都市です。
●自動車専用道路が大規模災害などで寸断されると、救助・支援活動に大きな支障となります。
●長崎南北幹線道路ができれば、道路が一本寸断されても、もう一本の道路で、迅速な救助・支援活動が可能です。​​


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●長崎南北幹線道路の整備により、長崎大学病院まで現在約30分かかる場所からの所要時間が約10分になったとした場合、呼吸停止した患者さんの生存率は約65%増加することが期待できます。
●まさに、「命を守る道路」です。


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●市民の命と暮らしを守ることが期待される長崎南北幹線道路の整備ですが、ルートやインターチェンジの位置については、長崎県において、専門家による検討や地域住民との意見交換会などを経て、平和公園西地区を経由するルートで、現在のプールの場所にインターチェンジを設置することが令和3年に都市計画決定されています。
●このため、プールをはじめ、平和公園スポーツ施設を再配置する必要が生じたことから、再検討部会を設置し、陸上競技場の存続を求める市民団体の代表の方をはじめ、幅広い関係者の参加のもと、インターネットでライブ配信するなどガラス張りの状況で議論を積み重ねてきました。
●その結果、インターチェンジ予定地に当たるプールの移転先は、「中部下水処理場跡」と「現在の松山陸上競技場の場所」の2箇所に候補地が絞られました。
●このうち、「中部下水処理場跡」については、プールを整備するとすれば、埋立地で地盤が弱いうえ、地下に構造物が埋まっているため、地盤対策だけで20億円以上のコスト増になるなど、「現在の松山陸上競技場の場所」に比べて財政負担が大きいことが明らかになっています。
●このため、プールは陸上競技場の場所へ、陸上競技場の400mトラックは中部下水処理場跡へ移転することが適当であると結論付けています。
●また、ソフトボール場は柿泊町にある総合運動公園へ、庭球場の一部と弓道場はソフトボール場跡へ再配置することとして、現在、競技団体の方々と協議を進めています。​


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●現在の陸上競技場は、主に高校生などが400mトラックで陸上競技の練習に活用しているほか、外周路での散歩、ジョギング、休憩など、多様な目的で多くの市民に利用いただいています。
●「陸上競技の練習環境を維持・確保してほしい」という意見については、長崎スタジアムシティ隣の中部下水処理場跡に、400mトラックを備えた陸上練習場を整備します。
●「ジョギングや散歩で多く利用されている外周路や、広場を維持・確保してほしい」という意見については、外周路を現状規模の600m程度で引き続き確保します。
●また、広場についても、現在の陸上競技場の場所に約8,000平方メートル程度の広場を整備するほか、スタジアムシティ隣の陸上練習場もできますので、これらを合計すれば、少なくとも現状と同程度の広場面積を確保できるものと考えています。


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●「原爆犠牲者を悼み、平和への思いを共有する場を残してほしい」という意見もいただいています。
●ここで大切なことは、スポーツゾーンである平和公園西地区全体が原爆で壊滅的な被害を受けた場所である、という事実を多くの方に知っていただくとともに、犠牲者を悼み、平和への思いを共有していただくことです。
●平和公園西地区は、かつて駒場町と呼ばれ、北側には民間の工場や民家などが建ち並び、南側には三菱陸上競技場がありました。
●被爆当時、駒場町には約230世帯、昼間人口3,700人余りの人々が暮らしていたと言われますが、町の全域が爆心地から500m圏内という至近距離のため、ほぼ全員が犠牲になり、町は壊滅しました。
●被爆の2ヶ月後には、進駐米軍がここに簡易飛行場を造成しました。
●その後、昭和26年に、爆心地や平和祈念像などがある東地区と合わせ、平和公園となりました。
●西地区は、市民にとっても馴染みが深い「スポーツゾーン」として、スポーツ施設の設置や改廃、更新を進めてきたところであり、引き続きこのコンセプトを大切にしていきたいと考えています。


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●現在の陸上競技場の場所の大部分は、旧三菱陸上競技場の跡地です。旧三菱陸上競技場の場所は、工場や家屋などの建物の空白地であったことから、駒場町のそれ以外のエリアに比べれば、遺骨や遺構が発見される可能性は低いと考えられます。
●旧三菱陸上競技場は、被爆直後に遺体の屋外火葬の場となりましたが、旧駒場町の住民の方々により丁寧に収骨され、大半が原子爆弾無縁死没者追悼祈念堂に納骨されたという証言があります。
●したがって、総合プールは、犠牲者が比較的多かったと考えられる現在の場所から、犠牲者が比較的少なかったと考えられる旧三菱陸上競技場跡へ移転する、ということをご理解いただきたいと思います。
●市営陸上競技場の場所では、昭和60年度に陸上競技場のスタンド改修工事、平成3年度と平成9年度に陸上競技場スタンド周りへの下水道管の敷設工事、平成23年度に庭球場の屋根設置工事を実施し、掘削していますが、これまでに遺骨や遺構が発見された記録はありません。
●今後、移転先でのプール整備工事にあたっては、掘削箇所を丁寧に確認しながら工事を進め、万一、遺骨や遺構等が見つかった場合には、遺骨であれば収骨し、原子爆弾無縁死没者追悼祈念堂へ納骨するなど、丁寧に対応します。


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●スポーツ施設の再配置にあたっては、説明板などにより、駒場町の歴史について伝えるための場を、平和公園西地区の一角に設置することとしたいと考えています。
●神戸市の神戸港震災メモリアルパークの事例を示していますが、例えばこのようなイメージで、これまで触れられることが少なかった駒場町の被爆の歴史について発信を強化し、訪れる人に平和への思いを共有していただきたいと考えています。​


 

広報ながさき2025年3月号でも特集記事を掲載しました

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